ターコイズに恋焦がれ
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ナイトレイブンカレッジはもう少しで文化祭が始まる。運動部だからやることはあまりないし、アズールにも
『モストロ・ラウンジのシフト、当日お前は入らなくていいですよ。アンジェラさんとクロノさん、それからダリアさんでも呼んでナイトレイブンカレッジ内を案内でもしてあげてはどうです』
と言われたのでやった!久しぶりに3人といっぱい遊べる!!なんて思いながらルンルン気分で3人にマジカメで連絡を入れていると
「失礼。ティアナ・アーシェングロットって生徒はいるかしら。ここのクラスだって聞いたのだけども」
私の名前を呼ぶ、よく通る聞き心地のいい声が耳に入ってきた。誰だろう?この声なんか聞き覚えがある気が……なんて思いながら声の方に目を向けてみると
「えっ…ヴィ、ヴィル・シェーンハイト!?」
ポムフィオーレ寮の3年生で寮長、そしてモデル兼俳優、そしてそして大人気マジカルグラマーであるヴィル・シェーンハイトが教室のドアの前に立っていた。な、なんで!?なんでヴィル・シェーンハイトがここに!?いや、式典とかで見かけたことはあるし、入学する前からあの人がナイトレイブンカレッジに入学したっていう話はすごく話題になってたからこの学校にいるっていうのは知ってたけど、なんでウチのクラスに…?ていうか、どうして私の名前を……?
「お、おい、ヴィル先輩に呼ばれてるぞ?何、お前なんかしでかしたのか?」
とエースちゃんが耳打ちしてくるがんなこと知るか。私が聞きたいよ。
「な、なあ、早く行った方がいいんじゃないか…?あの人結構怖いぞ……?」
とデュースちゃんも耳打ちしてきた。そ、そんなこと言われても…!き、緊張して動けな……
「ちょっと貴女。呼んでいることに気が付いたのならすぐに来てくれない?」
「ひっ…!近ッ!!」
気が付くとヴィル・シェーンハイトが目の前にいて思わず悲鳴を上げながら椅子から立ち上がってしまった。
「何よそのまるでお化けでも見たみたいな反応」
失礼な子ね、とムッとしたような顔で文句を言われる。
「す、すみません……」
と謝りつつも私悪いかこれ……?なんかちょっとモヤモヤする。謝るようなことしてない気がするんだけど。にしてもヤッバッ。テレビとか遠目で見てた時も綺麗な人とは思ってたけど、近くで見ると尚更綺麗……ってか、迫力半端ない。浮世離れした美しさ……っていうのかな。何より圧が強い。……早く会話終わらせよう。なんか怖い。
「あの、えっと……私に何か御用ですか?お話しするの……というか会ったのも初めてですよね?」
なんで私の名前知ってるんですか?そう尋ねると
「この学校で貴女のことを知らない生徒を捜す方が難しいと思うわよ」
と返された。えっ
「な、なんでですか!?私そんな目立つようなことした覚えないんですけど!」
驚きのあまりつい大声を上げてしまった。
「いや、目立つに決まってるでしょ。ここ男子校なのよ」
め、めちゃくちゃ呆れたみたいな顔されてる……!
「だ、男子校…?それが目立ってるのと一体何の因果関係が……?」
「アホか。男子校に女子が1人いるってなりゃそりゃ目立つに決まってるだろ」
黙って私とヴィル先輩の会話を聞いていたエースちゃんが口を挟んできた。こ、こっちもヴィル先輩と同じく呆れたみたいな顔してる……。
「僕も最初ティアナを見たときはびっくりしたよ。特例で女子生徒が入学することになったって噂は聞いてたが、まさか本当だとは思わなかったから入学式で見た時は驚いたし、それもクラスメイトだなんて考えもしなかった」
デュースちゃんも苦笑いしながら会話に加わってきた。だよなーなんて言ってエースちゃんも同意している。そ、それだけで目立つの……?不本意すぎる……。
「……なんとなくアズールが過保護な理由が分かった気がするわ」
ヴィル先輩がまた溜息を吐きながら言う。
「アズールが過保護?何に……?あ、契約書……?」
「今の話の流れでんなワケねえだろ」
「俺様、時々ティアナがデュース並みのバカなんじゃねえかって思うんだゾ……」
エ、エースちゃんどころかグリムちゃんにすら呆れられた……!てか、デュースちゃん並みのバカ!?失礼すぎる!!そう言ったら
「お前だって僕に失礼じゃないか!?」
デュースちゃんが抗議の声を上げてきた。そんな酷いこと言ってないでしょ。
「この子、割と頭はいいってアズールやジェイドから聞いていたのだけどもひょっとして私あの2人にガセ情報掴まされたのかしら」
「いやあの、基本頭良いし頭の回転も早いし機転も利くし成績も良いんですけど、時々びっくりするくらい知能が下がるんです……」
ユウちゃん?びっくりするくらい知能下がるってえっ私のことそんな風に思ってたの!?頭の回転早いとか頭いいとか嬉しいことも言ってくれてたけど……!
「まあいいわ。少し2人で話したいのだけど、今時間あるかしら」
2人で……?大丈夫ですけど……というと
「じゃあ一緒に来てちょうだい」
と言いながら腕を引かれ教室を連れ出された。な、なんで……!先輩に呼び出されるようなことした記憶ないんだけど……!
◇
「急に呼び出して悪いわね」
「い、いえ、大丈夫です」
ヴィル先輩に連れて来られたのは校舎裏だった。ま、まさかカツアゲ!?と思いかけたが、俳優やモデルといった人前に出るような仕事をしてる、イメージが大切な仕事をしている人がそんなことをするわけはないだろう。まあ中にはそういうことをして自分のイメージを壊してしまい、自爆するような馬鹿な俳優とかアイドルもいるとは思うけど、恐らくヴィル先輩はそんなことをするタイプではないと思うし。
だからこそ、なんで呼び出されたのか全く見当もつかない。て、てか、なんかめっちゃじっと見られてる……。な、何…私なんか変……?つか、は、迫力半端ない…!圧強い……!こえェェェ……!
「へえ。遠目で見かけた時も思ってたけれども、身だしなみにはかなり気を使ってるみたいね」
上から下まで鋭い目で見渡してきたかと思うと、そんなことを言い出した。こ、これは褒められてる、の……?
「今つけてるリップとアイシャドウ。ついこの前発売していた新作のやつかしら」
「えっ?は、はい、そうですけど……」
なに!?似合ってない!?というかすごいな、コスメそのものを見てないのに着けた状態でなんなのかわかるなんて。エースちゃん達もジェイドちゃんとフロイドちゃんは気づきもしなかったのに。アズールは気づいたけど
『また無駄遣いして……』
って説教してきたのに。ウザかった。
やっぱモデルとかやってるから新作コスメとか常に気にしてて詳しいのかな。
「貴女、身長は160cmくらいかしら」
「身長ですか?はい、163cmです」
「そう。ということはエペルよりも高いのに」
エペル?えーっと……
「エペルって1年B組のエペル・フェルミエっていう名前の子でしたっけ?小柄で可愛い感じの」
そう尋ねると
「ええ、そうよ。あら、うちのエペルのこと知ってるのね」
「はい。話したこととかはないですけどね」
合ってたか。確か新学期の初日にメインストリートでデュースちゃんとぶつかってた子だよな。あの子小柄そうだなとは思ったけど、私よりも小さいんだ。リドル先輩と同じくらいなのかな。
『うちのエペル』ってことはポムフィオーレの生徒だったんだ。あーそういえばベストの色がそうだった気がする。
「スタイルもそこそこいいわね。運動はしてる?」
「運動……は、寝る前に軽くストレッチしたりするくらいですかね。あとは授業の体力育成とか」
あと運動とはちょっと違うかもしれませんが、バスケ部のマネージャーとか、モストロ・ラウンジで仕事したりしてそこそこ動いてはいます、と付け足す。
「そう。じゃあ細かい作業とかは得意かしら」
「うーん……自覚はないけど、褒めて貰えることは多々あります」
だからまあまあじゃないですかね……というと「へえ」と、どこか含みのあるような反応をされる。な、なんだろう、なんかすごく嫌な予感が……
「そう。まあ、アズールとジェイドのお墨付きということは間違いや問題もないでしょうね」
も、問題ない……?アズールとジェイドちゃんのお墨付き……?や、やっぱりなんかめちゃくちゃ嫌な予感が……
「ティアナ・アーシェングロット。貴女にはこれから、アタシがVDCでプロデュースするグループのマネージャーをしてもらうわ」
………………は?
「はああああっ!!!???」
どうやら嫌な予感は大当たりだったらしい。
『モストロ・ラウンジのシフト、当日お前は入らなくていいですよ。アンジェラさんとクロノさん、それからダリアさんでも呼んでナイトレイブンカレッジ内を案内でもしてあげてはどうです』
と言われたのでやった!久しぶりに3人といっぱい遊べる!!なんて思いながらルンルン気分で3人にマジカメで連絡を入れていると
「失礼。ティアナ・アーシェングロットって生徒はいるかしら。ここのクラスだって聞いたのだけども」
私の名前を呼ぶ、よく通る聞き心地のいい声が耳に入ってきた。誰だろう?この声なんか聞き覚えがある気が……なんて思いながら声の方に目を向けてみると
「えっ…ヴィ、ヴィル・シェーンハイト!?」
ポムフィオーレ寮の3年生で寮長、そしてモデル兼俳優、そしてそして大人気マジカルグラマーであるヴィル・シェーンハイトが教室のドアの前に立っていた。な、なんで!?なんでヴィル・シェーンハイトがここに!?いや、式典とかで見かけたことはあるし、入学する前からあの人がナイトレイブンカレッジに入学したっていう話はすごく話題になってたからこの学校にいるっていうのは知ってたけど、なんでウチのクラスに…?ていうか、どうして私の名前を……?
「お、おい、ヴィル先輩に呼ばれてるぞ?何、お前なんかしでかしたのか?」
とエースちゃんが耳打ちしてくるがんなこと知るか。私が聞きたいよ。
「な、なあ、早く行った方がいいんじゃないか…?あの人結構怖いぞ……?」
とデュースちゃんも耳打ちしてきた。そ、そんなこと言われても…!き、緊張して動けな……
「ちょっと貴女。呼んでいることに気が付いたのならすぐに来てくれない?」
「ひっ…!近ッ!!」
気が付くとヴィル・シェーンハイトが目の前にいて思わず悲鳴を上げながら椅子から立ち上がってしまった。
「何よそのまるでお化けでも見たみたいな反応」
失礼な子ね、とムッとしたような顔で文句を言われる。
「す、すみません……」
と謝りつつも私悪いかこれ……?なんかちょっとモヤモヤする。謝るようなことしてない気がするんだけど。にしてもヤッバッ。テレビとか遠目で見てた時も綺麗な人とは思ってたけど、近くで見ると尚更綺麗……ってか、迫力半端ない。浮世離れした美しさ……っていうのかな。何より圧が強い。……早く会話終わらせよう。なんか怖い。
「あの、えっと……私に何か御用ですか?お話しするの……というか会ったのも初めてですよね?」
なんで私の名前知ってるんですか?そう尋ねると
「この学校で貴女のことを知らない生徒を捜す方が難しいと思うわよ」
と返された。えっ
「な、なんでですか!?私そんな目立つようなことした覚えないんですけど!」
驚きのあまりつい大声を上げてしまった。
「いや、目立つに決まってるでしょ。ここ男子校なのよ」
め、めちゃくちゃ呆れたみたいな顔されてる……!
「だ、男子校…?それが目立ってるのと一体何の因果関係が……?」
「アホか。男子校に女子が1人いるってなりゃそりゃ目立つに決まってるだろ」
黙って私とヴィル先輩の会話を聞いていたエースちゃんが口を挟んできた。こ、こっちもヴィル先輩と同じく呆れたみたいな顔してる……。
「僕も最初ティアナを見たときはびっくりしたよ。特例で女子生徒が入学することになったって噂は聞いてたが、まさか本当だとは思わなかったから入学式で見た時は驚いたし、それもクラスメイトだなんて考えもしなかった」
デュースちゃんも苦笑いしながら会話に加わってきた。だよなーなんて言ってエースちゃんも同意している。そ、それだけで目立つの……?不本意すぎる……。
「……なんとなくアズールが過保護な理由が分かった気がするわ」
ヴィル先輩がまた溜息を吐きながら言う。
「アズールが過保護?何に……?あ、契約書……?」
「今の話の流れでんなワケねえだろ」
「俺様、時々ティアナがデュース並みのバカなんじゃねえかって思うんだゾ……」
エ、エースちゃんどころかグリムちゃんにすら呆れられた……!てか、デュースちゃん並みのバカ!?失礼すぎる!!そう言ったら
「お前だって僕に失礼じゃないか!?」
デュースちゃんが抗議の声を上げてきた。そんな酷いこと言ってないでしょ。
「この子、割と頭はいいってアズールやジェイドから聞いていたのだけどもひょっとして私あの2人にガセ情報掴まされたのかしら」
「いやあの、基本頭良いし頭の回転も早いし機転も利くし成績も良いんですけど、時々びっくりするくらい知能が下がるんです……」
ユウちゃん?びっくりするくらい知能下がるってえっ私のことそんな風に思ってたの!?頭の回転早いとか頭いいとか嬉しいことも言ってくれてたけど……!
「まあいいわ。少し2人で話したいのだけど、今時間あるかしら」
2人で……?大丈夫ですけど……というと
「じゃあ一緒に来てちょうだい」
と言いながら腕を引かれ教室を連れ出された。な、なんで……!先輩に呼び出されるようなことした記憶ないんだけど……!
◇
「急に呼び出して悪いわね」
「い、いえ、大丈夫です」
ヴィル先輩に連れて来られたのは校舎裏だった。ま、まさかカツアゲ!?と思いかけたが、俳優やモデルといった人前に出るような仕事をしてる、イメージが大切な仕事をしている人がそんなことをするわけはないだろう。まあ中にはそういうことをして自分のイメージを壊してしまい、自爆するような馬鹿な俳優とかアイドルもいるとは思うけど、恐らくヴィル先輩はそんなことをするタイプではないと思うし。
だからこそ、なんで呼び出されたのか全く見当もつかない。て、てか、なんかめっちゃじっと見られてる……。な、何…私なんか変……?つか、は、迫力半端ない…!圧強い……!こえェェェ……!
「へえ。遠目で見かけた時も思ってたけれども、身だしなみにはかなり気を使ってるみたいね」
上から下まで鋭い目で見渡してきたかと思うと、そんなことを言い出した。こ、これは褒められてる、の……?
「今つけてるリップとアイシャドウ。ついこの前発売していた新作のやつかしら」
「えっ?は、はい、そうですけど……」
なに!?似合ってない!?というかすごいな、コスメそのものを見てないのに着けた状態でなんなのかわかるなんて。エースちゃん達もジェイドちゃんとフロイドちゃんは気づきもしなかったのに。アズールは気づいたけど
『また無駄遣いして……』
って説教してきたのに。ウザかった。
やっぱモデルとかやってるから新作コスメとか常に気にしてて詳しいのかな。
「貴女、身長は160cmくらいかしら」
「身長ですか?はい、163cmです」
「そう。ということはエペルよりも高いのに」
エペル?えーっと……
「エペルって1年B組のエペル・フェルミエっていう名前の子でしたっけ?小柄で可愛い感じの」
そう尋ねると
「ええ、そうよ。あら、うちのエペルのこと知ってるのね」
「はい。話したこととかはないですけどね」
合ってたか。確か新学期の初日にメインストリートでデュースちゃんとぶつかってた子だよな。あの子小柄そうだなとは思ったけど、私よりも小さいんだ。リドル先輩と同じくらいなのかな。
『うちのエペル』ってことはポムフィオーレの生徒だったんだ。あーそういえばベストの色がそうだった気がする。
「スタイルもそこそこいいわね。運動はしてる?」
「運動……は、寝る前に軽くストレッチしたりするくらいですかね。あとは授業の体力育成とか」
あと運動とはちょっと違うかもしれませんが、バスケ部のマネージャーとか、モストロ・ラウンジで仕事したりしてそこそこ動いてはいます、と付け足す。
「そう。じゃあ細かい作業とかは得意かしら」
「うーん……自覚はないけど、褒めて貰えることは多々あります」
だからまあまあじゃないですかね……というと「へえ」と、どこか含みのあるような反応をされる。な、なんだろう、なんかすごく嫌な予感が……
「そう。まあ、アズールとジェイドのお墨付きということは間違いや問題もないでしょうね」
も、問題ない……?アズールとジェイドちゃんのお墨付き……?や、やっぱりなんかめちゃくちゃ嫌な予感が……
「ティアナ・アーシェングロット。貴女にはこれから、アタシがVDCでプロデュースするグループのマネージャーをしてもらうわ」
………………は?
「はああああっ!!!???」
どうやら嫌な予感は大当たりだったらしい。
