ターコイズに恋焦がれ
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初日の朝っぱらからいきなり問題を起こした生徒がいるらしい。なんでもグレート・セブンの銅像を燃やしたとか。グレート・セブンの銅像燃やすだなんて正気の沙汰とは思えない。退学にされなかっただけで奇跡でしょその人。とんでもないバカもいるもんだなぁ。絶対関わり合いたくない。
…それにしても。どうしよう、思ってた以上に友達出来そうにない…!遠巻きにヒソヒソされてはいるけれども誰も声掛けてこねぇ…!誰かしら声かけてくれてもよくない?私女の子よ?男子校にたった1人、こんなに可愛い女の子がいるっていうのに。こいつら何考えてんの?少しくらいチヤホヤしてくれても良くない?いや別にチヤホヤされたい訳じゃないけど。
あーあー、他の子達はいいなぁ。みんな早速友達出来てるみたいで羨ましいなぁとマジカメを見ながら思っていると、幼馴染達とのグループチャットからメッセージが入ったことを伝える通知が来た。開いてみると『ナイトレイブンカレッジはどんな感じー?女の子1人でお姫様気分味わえて楽しいでしょ?w』と表記されている。イラッときてつい「なぁにがお姫様気分で楽しいだふざけんじゃねぇッ!!」と声を上げながらスマホを力一杯い床に叩きつけてしまった。
「お、おい…どうした…?大丈夫か…?」
クラスメイト達の引いた様子と、隣に座っていた制服をきっちりと着こなした、真面目そうな目元にスペード模様のスートを描いた子が声をかけて来たことにより正気を取り戻した。
「あっ…う、うん、大丈夫。ちょっとあの、スマホ落としちゃって…」
慌ててスマホを拾い上げながら返事をする。
「お、落とし…?思い切り投げ捨てた様に見えたんだが…」
「き、気のせいだよやだなー!!」
あ、あはははは…と不自然に笑う私のことを怪訝な顔で見つめて来る。どうしよう、この子の…ていうかこの場にいる生徒達全員の中で私の印象が突然キレて怒鳴りながらスマホを床に力一杯投げ捨てたやべぇ女とかになっていたら。
「ごめんね、びっくりさせちゃって。えーっと…」
名前を呼ぼうとしたが、この子の名前を知らないことに気付き口籠もる。
「あっ僕はデュ―ス。デュース・スペードだ」
すると察してくれたらしく名乗ってくれた。
「ありがと。私はティアナ。ティアナ・アーシェングロットよ。よろしくね、デュースちゃん」
と、こっちも名乗り返すと「ちゃん!?ちゃんはやめてくれ…!」と言われたが、「えー?やだー」と笑いながら断る。そんなやりとりをしていたら予鈴が鳴った。
今日の授業はどんな感じなんだろう。初日だし、まずは自己紹介とかかな。
◇
思った通り、初日は自己紹介とか校内の説明とかだった。本格的な授業はしばらく後になるのかな。そんなことを考えながらアズールに「大食堂から調味料を借りて来て下さい。それくらいだったらお前にも出来るだろう」と命令されたので大食堂へと向かう。あの野郎、初日からいきなりパシリやがって。わざとのんびり帰ってや…
「あ~な~た~た~ち~は~~~~ッ一体何をしているんですか!!!!」
な、なになになに!?なんか突然すごい物音と学園長の怒鳴り声が聞こえて来たけど…。恐る恐る覗き込んでみると、昨日の入学式の時に暴れていた狸みたいなモンスターと闇の鏡に魔法が使えないと言われていた人とデュースちゃんと…あとあれは確かクラスメイトのエース・トラッポラとかいう生徒だったっけ。その4人が怒られている。なんでもかなり貴重なシャンデリアを壊したらしい。ついでにいうと、デュースちゃん以外のメンバーは今朝、グレート・セブンの銅像を傷つけたみたいだ。しょ、初日から色々とやらかしすぎでしょ何考えてんのあいつら…!バカすぎない?てかお説教するなら他の場所でしてよ。気まずくて入っていけないじゃない。そんなことを考えながら立ち尽くしていると、4人はドワーフ鉱山へと行き魔法石を取りに行くことになったらしい。大変そうだねー。頑張れよー。やっと中に入れ…
「おや、アーシェングロットさん。お話聞いていたんですか?」
「えっ…あっ学園長…はい、聞いちゃってました…」
すみません、立ち聞きするつもりはなかったんですけど…と気まずい思いを抱きながら謝罪すると「いえ、大丈夫です」と言われた。
「ちょうど良かった、アーシェングロットさん。貴女も彼らが何か問題を起こさぬように見張りとして一緒にドワーフ鉱山までついて行ってあげて下さい」
…は?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!???」
学園長の言葉に叫び声を上げると、私以外の4人も一緒に叫び声を上げた。
…それにしても。どうしよう、思ってた以上に友達出来そうにない…!遠巻きにヒソヒソされてはいるけれども誰も声掛けてこねぇ…!誰かしら声かけてくれてもよくない?私女の子よ?男子校にたった1人、こんなに可愛い女の子がいるっていうのに。こいつら何考えてんの?少しくらいチヤホヤしてくれても良くない?いや別にチヤホヤされたい訳じゃないけど。
あーあー、他の子達はいいなぁ。みんな早速友達出来てるみたいで羨ましいなぁとマジカメを見ながら思っていると、幼馴染達とのグループチャットからメッセージが入ったことを伝える通知が来た。開いてみると『ナイトレイブンカレッジはどんな感じー?女の子1人でお姫様気分味わえて楽しいでしょ?w』と表記されている。イラッときてつい「なぁにがお姫様気分で楽しいだふざけんじゃねぇッ!!」と声を上げながらスマホを力一杯い床に叩きつけてしまった。
「お、おい…どうした…?大丈夫か…?」
クラスメイト達の引いた様子と、隣に座っていた制服をきっちりと着こなした、真面目そうな目元にスペード模様のスートを描いた子が声をかけて来たことにより正気を取り戻した。
「あっ…う、うん、大丈夫。ちょっとあの、スマホ落としちゃって…」
慌ててスマホを拾い上げながら返事をする。
「お、落とし…?思い切り投げ捨てた様に見えたんだが…」
「き、気のせいだよやだなー!!」
あ、あはははは…と不自然に笑う私のことを怪訝な顔で見つめて来る。どうしよう、この子の…ていうかこの場にいる生徒達全員の中で私の印象が突然キレて怒鳴りながらスマホを床に力一杯投げ捨てたやべぇ女とかになっていたら。
「ごめんね、びっくりさせちゃって。えーっと…」
名前を呼ぼうとしたが、この子の名前を知らないことに気付き口籠もる。
「あっ僕はデュ―ス。デュース・スペードだ」
すると察してくれたらしく名乗ってくれた。
「ありがと。私はティアナ。ティアナ・アーシェングロットよ。よろしくね、デュースちゃん」
と、こっちも名乗り返すと「ちゃん!?ちゃんはやめてくれ…!」と言われたが、「えー?やだー」と笑いながら断る。そんなやりとりをしていたら予鈴が鳴った。
今日の授業はどんな感じなんだろう。初日だし、まずは自己紹介とかかな。
◇
思った通り、初日は自己紹介とか校内の説明とかだった。本格的な授業はしばらく後になるのかな。そんなことを考えながらアズールに「大食堂から調味料を借りて来て下さい。それくらいだったらお前にも出来るだろう」と命令されたので大食堂へと向かう。あの野郎、初日からいきなりパシリやがって。わざとのんびり帰ってや…
「あ~な~た~た~ち~は~~~~ッ一体何をしているんですか!!!!」
な、なになになに!?なんか突然すごい物音と学園長の怒鳴り声が聞こえて来たけど…。恐る恐る覗き込んでみると、昨日の入学式の時に暴れていた狸みたいなモンスターと闇の鏡に魔法が使えないと言われていた人とデュースちゃんと…あとあれは確かクラスメイトのエース・トラッポラとかいう生徒だったっけ。その4人が怒られている。なんでもかなり貴重なシャンデリアを壊したらしい。ついでにいうと、デュースちゃん以外のメンバーは今朝、グレート・セブンの銅像を傷つけたみたいだ。しょ、初日から色々とやらかしすぎでしょ何考えてんのあいつら…!バカすぎない?てかお説教するなら他の場所でしてよ。気まずくて入っていけないじゃない。そんなことを考えながら立ち尽くしていると、4人はドワーフ鉱山へと行き魔法石を取りに行くことになったらしい。大変そうだねー。頑張れよー。やっと中に入れ…
「おや、アーシェングロットさん。お話聞いていたんですか?」
「えっ…あっ学園長…はい、聞いちゃってました…」
すみません、立ち聞きするつもりはなかったんですけど…と気まずい思いを抱きながら謝罪すると「いえ、大丈夫です」と言われた。
「ちょうど良かった、アーシェングロットさん。貴女も彼らが何か問題を起こさぬように見張りとして一緒にドワーフ鉱山までついて行ってあげて下さい」
…は?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!???」
学園長の言葉に叫び声を上げると、私以外の4人も一緒に叫び声を上げた。