ターコイズに恋焦がれ
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ゴミ捨て場へ行くと
「おじたーん!どこー?」
可愛らしい耳と尻尾の生えた、小さい男の子が声を上げながら辺りをキョロキョロと見渡していた。迷子かな。なんて思いながら眺めていると、その子と思い切り目が合ってしまった。あっ…どうしよう、さすがに無視するわけにはいかないか…。正直見なかったことにするつもりだったんだけどな…。なんて思いつつも
「えっと、こんにちはー。僕、どうしたのかな?迷子?」
その子の目線に合う様にしゃがみ、声を掛けると
「ううん、迷子じゃないよ」
元気に返って来た。
「そうなの?」
「うん!ねぇお姉ちゃん、おじたんがどこにいるか知らない?」
おじたん…?一緒に来てる人のこと、かな…?はぐれちゃったのかな?てかそれ、やっぱり迷子なんじゃ。でも迷子だって絶対に認めないよな、こういう子は。仕方ない…。
「ごめんね、わかんないや。だからお姉ちゃんも一緒におじたん探してあげる」
「ほんと!?ありがとう!」
と言って、私の手を繋いで来た。この子このまま職員室にでも連れて行けばいいかな。そしたら学園長……はイマイチ信用出来ないけど、トレイン先生とかクルーウェル先生辺りなら何とかしてくれるだろうしなんて考えながら、適当に会話する。
この子の名前はチェカちゃんというらしい。無邪気に楽しそうにキャッキャと話す様子は可愛いけれども、正直ずっと一緒にいたら気が滅入ってしまいそうだ。
「ねぇチェカちゃん。さっきから言ってるおじたんってどんな人なの?」
先生達に預けるにしても、念のため聞いておこうと思い尋ねてみることにした。
「レオナおじたん?おじたんはね、すっごくすっごくかっこいいんだよ!さっきのマジカルシフトの試合なんてかっこよすぎたんだ!」
と、ひたすらはしゃぎながら言われる。かっこいい…ばっかりでどんな人なのか全然伝わって来ない。いやまぁ、こんな小さい子に聞いたところでそりゃそうか。かっこいいとか可愛いとかくらいしか出て来ないよね。
…って、あれ…レオナ?って、どっかで聞いたことあるような…。てかこの子今、マジフトの試合がどうのって言ったよね?えってことはおじたんって生徒のことなの?レオナ…レオナ…どこで聞いたんだっけ…。
「あーっっっ!!」
突然チェカちゃんが叫び声を上げた。思わずビクッとしてしまう。
「何々、どうしたの?」
「おじたん!おじたんの匂いがするよ!お姉ちゃん早く早く!!」
「えっちょっ」
チェカちゃんに腕を引かれ、猛スピードで走り出す。力強っ!いや、本気で力入れたら確実に私のが強いだろうけども。なんて考えている間にも、腕を引かれたまま走り続ける。ってか早っ!何このスピード…って、あっちょ、どうしよう職員室通り過ぎた!クルーウェル先生かトレイン先生に押し付け…コホン。任せようという作戦は虚しくも失敗に終わってしまった。
「チェカちゃん!チェカちゃん待って、危ないから走っちゃダメ!!」
転んだりしたら大変だからと思い注意してみるが
「おじたん、おじたん!!」
とはしゃぎまくっていて、私の声は全く届いていない。どうしたらいいのこれ…!この勢いで走り続けてコケてケガされたりなんてしたら私の責任になっちゃってそれでこの子の親に訴えられたりとかしちゃうんじゃ…!そんなことになったらパパとママに怒られるし、アズールにもブチギレられてイソギンチャク生やされる…!下手したら一生こき使われる…!勘弁してぇ…!なんて思っていると
「着いた!お姉ちゃん、着いたよ。ここからおじたんの匂いがするの」
と、突然立ち止まったかと思ったら元気に報告してきた。ゼェゼェと肩で息をしつつ顔を上げてみると
「あれ…ここ、保健室…?」
息を整えながら(ぜんっぜん整わないけど)確認してみると、チェカちゃんが保健室を指差している。
「ここからおじたんの匂いがするの!」
と言って、部屋へと入って行ってしまった。慌てて追いかけると
「あれ、ティアナ?」
ユウちゃんに呼ばれた。目、覚めたんだ。ということは無事だったのね。良かった良かった…。
ユウちゃん以外には、エースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんとジャックちゃんとそれからラギーって言う先輩とサバナクローの寮長、レオナ・キングスカラーがいる。チェカちゃんは、さっきまで以上にはしゃぎながらレオナ先輩のお腹の上に乗っかっている。え…何この状況…。
って、あれ…ん…?レオナ・キングスカラー…レオナ…おじたん…レオナおじたん…。……はっ…えっ…あっ…
「あぁぁぁもしかしてレオナおじたん!!!???」
「あ?なんだテメェ」
驚きのあまり初対面の先輩相手にとんでもなく失礼なことをしでかしてしまった。すごい形相で睨みつけられながら凄まれて反射的に謝罪する。
「このお姉ちゃんがね、一緒におじたんのこと探してくれたんだー」
チェカちゃんが元気に言う。レオナ先輩は大して興味なさそうに「そうかよ」とぶっきらぼうに相槌を打っている。
それにしても、チェカちゃんすごく先輩に懐いてるなぁ…。元気よくはしゃぎながら先輩に話し掛けているが当の先輩は鬱陶しがっているように見える。
チェカちゃんはレオナ先輩の甥っ子らしい。先輩のお腹の上ではしゃいでいるチェカちゃんにエースちゃんとラギー先輩が大笑いしている。いいなぁ、笑ってる余裕あって…。幼児の体力に合わせて廊下を全力疾走したせいでそんな余裕ないよ私は…。
「つかティアナはなんでレオナ先輩の甥っ子と一緒に保健室来たんだ?」
ぜぇぜぇと息を整えているとジャックちゃんに声を掛けられた。
「保健室行くって言ったらアズ…寮長についでにゴミ捨てて来いって言われてゴミ捨て場行ったらチェカちゃんと会って…。職員室行ってクルーウェル先生かトレイン先生に預けようと思ったんだけどさ…。いきなりおじたんの匂いがするって言い出して、それで、そっからずっとノンストップで走り出して、ここまで来たの…」
死ぬかと思った。子どもの体力恐ろしい。
「ティアナ?あぁ、君が噂のアズール君の妹ちゃんっスね」
ジャックちゃんの話にラギー先輩が加わってくる。そういえばまだ自己紹介も挨拶もしてないなと思い出し、軽く自己紹介をしてよろしくお願いしますと頭を下げると「こちらこそー」と返された。
「ティアナお姉ちゃーん」
レオナ先輩のお腹から降りたチェカちゃんがニコニコと笑いながら私の所までやって来た。
「何?」
なんか気になることでもあったのかなと思いながら視線を合わせて尋ねる。
「僕と一緒におじたん探してくれてありがとー!!」
元気いっぱいにお礼を言いながら抱き着いてきた。
「どういたしまして。もう1人でうろうろしちゃ駄目だよ?」
怖いお兄さんに絡まれたりしちゃったら大変なんだから!と注意していたら
「こわーい姉ちゃん代表みたいなお前がそれ言うか」
と、エースちゃんが溜息交じりに言った。ので、力いっぱいエースちゃんの脇腹を抓る。
「イッテェェェェッッッ!!!何すんだよこの暴力バカ力女!!!」
とかなんとか怒鳴っているが
「チェカちゃーん。女の子に向かって、こわーい姉ちゃんだの、暴力バカ力女だの言う、デリカシーの欠片もないバカ男にはなっちゃダメだよー」
無視してチェカちゃんの頭を撫でる。
「誰がデリカシーの欠片もないバカ男だ!!おいコラティアナ!!無視すん…イッテェェェッッッ!!足!足踏みつけんじゃねぇぇぇ!!!」
とかなんとか喚き散らし続ける。うるさっ。
「お前…いい加減学習しろよ…」
「もうすっかりお馴染みの光景になりつつ有るんだゾ」
「お前らいつもこんなエレメンタリースクール生みたいなやり取りしてんのか」
「今日はいつもよりはマシだよ」
私とエースちゃんのやり取りを見ながらデュースちゃんとグリムちゃんとジャックちゃんとユウちゃんが各々感想を述べる。てかユウちゃん今サラッと酷いこと言わなかった?
「つかチェカ。お前いい加減戻れ。お付きの連中大騒ぎしてめんどくせーことになるぞ」
今から連絡してここ来させるからなとレオナ先輩が言うと
「えぇー!僕おじたんとティアナお姉ちゃんともっと遊びたい!」
と、また抱き着かれた。えっ懐かれた?なんで?
「チェカちゃんごめんねー、私今日はもう寮に帰らないとだから遊んであげれないんだー」
そう謝罪すると「えーっ!!」と残念そうに声を上げられた。えーって言われても無理なもんは無理だよ。
「ごめんねー」
とまた謝罪してみる。
「うん、いいよ…。僕もわがまま言っちゃってごめんね」
そしたらすごく申し訳なさそうな顔で謝罪された。聞き分けいい子だね、エースちゃんとは大違い。
「俺と比べる必要あるか!?」
とかなんとかまた喚いているがまた無視する。
「おい、タコ野郎の妹」
レオナ先輩が私のことを呼んで来た。タコ野郎の妹って…と思いつつも「なんですか?」と聞いてみる。
「そのうちここにそいつの付き添いの連中が来る。だからそれまでそいつの相手しといてくれねぇか」
そう提案してきた。えぇ…
「いいですけど、何か報酬くれます?」
タダじゃやりません、と言ったらデュースちゃんに「おまっ先輩に対してさすがに失礼だろ…!」と言われたが気にしない。だって頼み事するなら報酬を払うのが当然でしょ?
「ったく、兄妹そろってセコイな…」
「あの兄にしてこの妹って感じっスね」
なんか不名誉なことを言われてるような気がする。けどまぁいっか。
「金でいいか」
と聞かれたので値段を聞くとまぁ納得できる値段だったので了承することにし、チェカちゃんにお付きの人が来るまで一緒に遊んでようねと言ったらめちゃくちゃ喜ばれた。可愛いけども、これっきりにして欲しいな…というのが本音だ。小さい子の体力、無限大すぎる…!まさかあんな猛スピードで廊下を全力疾走で走り回ってレオナ先輩とさんざっぱらはしゃいだ後にも関わらずあんな元気いっぱいだなんて恐ろしすぎる…。
ちなみに。次の日私は、疲れのあまりトレイン先生の魔法史の授業で爆睡をキメてしまい、罰として大量の課題を出されたのであった。
アズールとジェイドちゃんに
「自分の体力を見誤って遊んで授業中に寝るだなんて何を考えてるんだ。自分のキャパの限界はちゃんと把握しておけ」
「王族相手に報酬を提示したまでは褒められたんですけどねぇ。その後がそのザマじゃ台無しですね」
などなど、2人がかりで小1時間程お説教され、その様子をフロイドちゃんが手を叩いて笑いながら見ていた。勘弁してよぉー…。
「おじたーん!どこー?」
可愛らしい耳と尻尾の生えた、小さい男の子が声を上げながら辺りをキョロキョロと見渡していた。迷子かな。なんて思いながら眺めていると、その子と思い切り目が合ってしまった。あっ…どうしよう、さすがに無視するわけにはいかないか…。正直見なかったことにするつもりだったんだけどな…。なんて思いつつも
「えっと、こんにちはー。僕、どうしたのかな?迷子?」
その子の目線に合う様にしゃがみ、声を掛けると
「ううん、迷子じゃないよ」
元気に返って来た。
「そうなの?」
「うん!ねぇお姉ちゃん、おじたんがどこにいるか知らない?」
おじたん…?一緒に来てる人のこと、かな…?はぐれちゃったのかな?てかそれ、やっぱり迷子なんじゃ。でも迷子だって絶対に認めないよな、こういう子は。仕方ない…。
「ごめんね、わかんないや。だからお姉ちゃんも一緒におじたん探してあげる」
「ほんと!?ありがとう!」
と言って、私の手を繋いで来た。この子このまま職員室にでも連れて行けばいいかな。そしたら学園長……はイマイチ信用出来ないけど、トレイン先生とかクルーウェル先生辺りなら何とかしてくれるだろうしなんて考えながら、適当に会話する。
この子の名前はチェカちゃんというらしい。無邪気に楽しそうにキャッキャと話す様子は可愛いけれども、正直ずっと一緒にいたら気が滅入ってしまいそうだ。
「ねぇチェカちゃん。さっきから言ってるおじたんってどんな人なの?」
先生達に預けるにしても、念のため聞いておこうと思い尋ねてみることにした。
「レオナおじたん?おじたんはね、すっごくすっごくかっこいいんだよ!さっきのマジカルシフトの試合なんてかっこよすぎたんだ!」
と、ひたすらはしゃぎながら言われる。かっこいい…ばっかりでどんな人なのか全然伝わって来ない。いやまぁ、こんな小さい子に聞いたところでそりゃそうか。かっこいいとか可愛いとかくらいしか出て来ないよね。
…って、あれ…レオナ?って、どっかで聞いたことあるような…。てかこの子今、マジフトの試合がどうのって言ったよね?えってことはおじたんって生徒のことなの?レオナ…レオナ…どこで聞いたんだっけ…。
「あーっっっ!!」
突然チェカちゃんが叫び声を上げた。思わずビクッとしてしまう。
「何々、どうしたの?」
「おじたん!おじたんの匂いがするよ!お姉ちゃん早く早く!!」
「えっちょっ」
チェカちゃんに腕を引かれ、猛スピードで走り出す。力強っ!いや、本気で力入れたら確実に私のが強いだろうけども。なんて考えている間にも、腕を引かれたまま走り続ける。ってか早っ!何このスピード…って、あっちょ、どうしよう職員室通り過ぎた!クルーウェル先生かトレイン先生に押し付け…コホン。任せようという作戦は虚しくも失敗に終わってしまった。
「チェカちゃん!チェカちゃん待って、危ないから走っちゃダメ!!」
転んだりしたら大変だからと思い注意してみるが
「おじたん、おじたん!!」
とはしゃぎまくっていて、私の声は全く届いていない。どうしたらいいのこれ…!この勢いで走り続けてコケてケガされたりなんてしたら私の責任になっちゃってそれでこの子の親に訴えられたりとかしちゃうんじゃ…!そんなことになったらパパとママに怒られるし、アズールにもブチギレられてイソギンチャク生やされる…!下手したら一生こき使われる…!勘弁してぇ…!なんて思っていると
「着いた!お姉ちゃん、着いたよ。ここからおじたんの匂いがするの」
と、突然立ち止まったかと思ったら元気に報告してきた。ゼェゼェと肩で息をしつつ顔を上げてみると
「あれ…ここ、保健室…?」
息を整えながら(ぜんっぜん整わないけど)確認してみると、チェカちゃんが保健室を指差している。
「ここからおじたんの匂いがするの!」
と言って、部屋へと入って行ってしまった。慌てて追いかけると
「あれ、ティアナ?」
ユウちゃんに呼ばれた。目、覚めたんだ。ということは無事だったのね。良かった良かった…。
ユウちゃん以外には、エースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんとジャックちゃんとそれからラギーって言う先輩とサバナクローの寮長、レオナ・キングスカラーがいる。チェカちゃんは、さっきまで以上にはしゃぎながらレオナ先輩のお腹の上に乗っかっている。え…何この状況…。
って、あれ…ん…?レオナ・キングスカラー…レオナ…おじたん…レオナおじたん…。……はっ…えっ…あっ…
「あぁぁぁもしかしてレオナおじたん!!!???」
「あ?なんだテメェ」
驚きのあまり初対面の先輩相手にとんでもなく失礼なことをしでかしてしまった。すごい形相で睨みつけられながら凄まれて反射的に謝罪する。
「このお姉ちゃんがね、一緒におじたんのこと探してくれたんだー」
チェカちゃんが元気に言う。レオナ先輩は大して興味なさそうに「そうかよ」とぶっきらぼうに相槌を打っている。
それにしても、チェカちゃんすごく先輩に懐いてるなぁ…。元気よくはしゃぎながら先輩に話し掛けているが当の先輩は鬱陶しがっているように見える。
チェカちゃんはレオナ先輩の甥っ子らしい。先輩のお腹の上ではしゃいでいるチェカちゃんにエースちゃんとラギー先輩が大笑いしている。いいなぁ、笑ってる余裕あって…。幼児の体力に合わせて廊下を全力疾走したせいでそんな余裕ないよ私は…。
「つかティアナはなんでレオナ先輩の甥っ子と一緒に保健室来たんだ?」
ぜぇぜぇと息を整えているとジャックちゃんに声を掛けられた。
「保健室行くって言ったらアズ…寮長についでにゴミ捨てて来いって言われてゴミ捨て場行ったらチェカちゃんと会って…。職員室行ってクルーウェル先生かトレイン先生に預けようと思ったんだけどさ…。いきなりおじたんの匂いがするって言い出して、それで、そっからずっとノンストップで走り出して、ここまで来たの…」
死ぬかと思った。子どもの体力恐ろしい。
「ティアナ?あぁ、君が噂のアズール君の妹ちゃんっスね」
ジャックちゃんの話にラギー先輩が加わってくる。そういえばまだ自己紹介も挨拶もしてないなと思い出し、軽く自己紹介をしてよろしくお願いしますと頭を下げると「こちらこそー」と返された。
「ティアナお姉ちゃーん」
レオナ先輩のお腹から降りたチェカちゃんがニコニコと笑いながら私の所までやって来た。
「何?」
なんか気になることでもあったのかなと思いながら視線を合わせて尋ねる。
「僕と一緒におじたん探してくれてありがとー!!」
元気いっぱいにお礼を言いながら抱き着いてきた。
「どういたしまして。もう1人でうろうろしちゃ駄目だよ?」
怖いお兄さんに絡まれたりしちゃったら大変なんだから!と注意していたら
「こわーい姉ちゃん代表みたいなお前がそれ言うか」
と、エースちゃんが溜息交じりに言った。ので、力いっぱいエースちゃんの脇腹を抓る。
「イッテェェェェッッッ!!!何すんだよこの暴力バカ力女!!!」
とかなんとか怒鳴っているが
「チェカちゃーん。女の子に向かって、こわーい姉ちゃんだの、暴力バカ力女だの言う、デリカシーの欠片もないバカ男にはなっちゃダメだよー」
無視してチェカちゃんの頭を撫でる。
「誰がデリカシーの欠片もないバカ男だ!!おいコラティアナ!!無視すん…イッテェェェッッッ!!足!足踏みつけんじゃねぇぇぇ!!!」
とかなんとか喚き散らし続ける。うるさっ。
「お前…いい加減学習しろよ…」
「もうすっかりお馴染みの光景になりつつ有るんだゾ」
「お前らいつもこんなエレメンタリースクール生みたいなやり取りしてんのか」
「今日はいつもよりはマシだよ」
私とエースちゃんのやり取りを見ながらデュースちゃんとグリムちゃんとジャックちゃんとユウちゃんが各々感想を述べる。てかユウちゃん今サラッと酷いこと言わなかった?
「つかチェカ。お前いい加減戻れ。お付きの連中大騒ぎしてめんどくせーことになるぞ」
今から連絡してここ来させるからなとレオナ先輩が言うと
「えぇー!僕おじたんとティアナお姉ちゃんともっと遊びたい!」
と、また抱き着かれた。えっ懐かれた?なんで?
「チェカちゃんごめんねー、私今日はもう寮に帰らないとだから遊んであげれないんだー」
そう謝罪すると「えーっ!!」と残念そうに声を上げられた。えーって言われても無理なもんは無理だよ。
「ごめんねー」
とまた謝罪してみる。
「うん、いいよ…。僕もわがまま言っちゃってごめんね」
そしたらすごく申し訳なさそうな顔で謝罪された。聞き分けいい子だね、エースちゃんとは大違い。
「俺と比べる必要あるか!?」
とかなんとかまた喚いているがまた無視する。
「おい、タコ野郎の妹」
レオナ先輩が私のことを呼んで来た。タコ野郎の妹って…と思いつつも「なんですか?」と聞いてみる。
「そのうちここにそいつの付き添いの連中が来る。だからそれまでそいつの相手しといてくれねぇか」
そう提案してきた。えぇ…
「いいですけど、何か報酬くれます?」
タダじゃやりません、と言ったらデュースちゃんに「おまっ先輩に対してさすがに失礼だろ…!」と言われたが気にしない。だって頼み事するなら報酬を払うのが当然でしょ?
「ったく、兄妹そろってセコイな…」
「あの兄にしてこの妹って感じっスね」
なんか不名誉なことを言われてるような気がする。けどまぁいっか。
「金でいいか」
と聞かれたので値段を聞くとまぁ納得できる値段だったので了承することにし、チェカちゃんにお付きの人が来るまで一緒に遊んでようねと言ったらめちゃくちゃ喜ばれた。可愛いけども、これっきりにして欲しいな…というのが本音だ。小さい子の体力、無限大すぎる…!まさかあんな猛スピードで廊下を全力疾走で走り回ってレオナ先輩とさんざっぱらはしゃいだ後にも関わらずあんな元気いっぱいだなんて恐ろしすぎる…。
ちなみに。次の日私は、疲れのあまりトレイン先生の魔法史の授業で爆睡をキメてしまい、罰として大量の課題を出されたのであった。
アズールとジェイドちゃんに
「自分の体力を見誤って遊んで授業中に寝るだなんて何を考えてるんだ。自分のキャパの限界はちゃんと把握しておけ」
「王族相手に報酬を提示したまでは褒められたんですけどねぇ。その後がそのザマじゃ台無しですね」
などなど、2人がかりで小1時間程お説教され、その様子をフロイドちゃんが手を叩いて笑いながら見ていた。勘弁してよぉー…。
