ターコイズに恋焦がれ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
拳で語り合って無事解決!なんていうのは大昔のドラマや漫画の中での話だけ…だと思っていたんだけども
「はぁ、はぁ……な、なかなか鋭いの打ち込みやがる……」
「はー、そっちこそ……はー。やるじゃねぇか……」
「オマエのパンチ、俺様のハートに響いたんだゾ……」
案外、現実でもそうらしい。
「ぜー、はー……お前ら空気に飲まれ過ぎじゃね?」
それはそう。
「もう選手枠とかどーでもいーわ……しんど……」
エースちゃんはもう虫の息みたいだ。…てか、帰って良いかな。いつまでもこの茶番見せられるの正直キツイ。
「夕日に向かって走ろうぜ……」
「いやまだ朝だし」
ベタベタにベタを重ねるユウちゃんにつっこむと
「何もそんなマジレスしなくても!」
ちょっと傷つくよーと言われた。あんたがこんなことで傷つくような繊細な性格じゃないでしょうよ。そんなやり取りをする私とユウちゃんのことをよそに、ジャックちゃんは知っていることを話てくれるらしい。
ジャックちゃん曰く、犯人はさっきのラギー先輩とサバナクローの寮長であるレオナ・キングスカラーっていう先輩を中心としたサバナクローの生徒のほとんどがグルなんだろうなとのこと。ラギー先輩のユニーク魔法を使ってるらしい。なんでも先輩のユニーク魔法は、自分の動きと同じ動きを相手にさせることが出来るものだとのこと。確かにその魔法使ったら事故に見せかけてケガをさせることが出来そう。人を操るって点だと少しジェイドちゃんのかじりとる歯(ショック・ザ・ハート)と似てる…かも?まぁジェイドちゃんの方が数億倍上だと思うけど。……それにしても
「3年前、レオナ先輩が大会で見せたプレイは本当に凄かった。だから、俺はこの学園に入れて……サバナクロー寮に入って、あの人とガチでマジフトの試合がやれるんだと思ってたのに……」
この寮長自慢をいつまでも聞いてればいいんだろう。
「あのさー……ユウ、ティアナ」
エースちゃんが小声で私達2人に話し掛けてきた。
「何?」
「こいつ、さっきから自分トコの寮長に文句言ってるようでいて……」
「実はすっごく尊敬していたのでは……ってこと、だよね」
エースちゃんとユウちゃんと私は同じことを思っているみたいだ。
「今までの事件は、奴らにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。奴らはもっと大きなことを目論んでる」
あんな大事件が行きがけの駄賃?ケガさせられた方からしたらたまったもんじゃないだろうな。てか、こんな騒動起こしていてこれが本命じゃないとか真の目的は一体どれだけ大きいことなんだ。
「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ」
マレウス・ドラコニア…。世界で5本の指に入ると言われている、茨の谷の次期王という噂の人、か。あー…なんとなく察したかも。そんな人に真っ向から挑んで行っても勝てる訳ないから卑怯な手で…てことだろう。
にしてもくだらない。たかが学校の大会にそこまで賭けるだなんて意味が分からない。こんな事件起こしたなんてこと、バレたりしたら停学…下手したら退学になっちゃうかもじゃん。そんなリスク犯してまで勝ちたいものなのかな。なんて口に出したりしたら地雷を踏み抜いてしまいそうだから口が裂けても言えないけどと、エースちゃんを威嚇しているジャックちゃんを眺めながら黙る。
「話は聞かせてもらったよ」
不意に私達とは別の声が聞こえてきた。目を向けてみると、リドル先輩とケイト先輩が立っていた。
マジカルシフト大会を妨害しかねないサバナクローの人達の蛮行に大変ご立腹の様子。さすがハートの女王の法律を全部暗記して常に守っているくらい真面目なリドル先輩。そんなことを考えながら、サバナクローの人達に自白させるための作戦を立てているみんなのことをなんとなく眺める。みんなすごく真面目に話し合ってる。でも、なんだか楽しそう。
…なんか、入り込む隙間ないなー。こういう時、男の子っていいなぁってちょっとだけ羨ましく思う。アズールとフロイドちゃんとジェイドちゃんもそう。3人共、こんな風に男の子同士で話し合って、何か作戦を立てて、悪巧みしてる時が1番楽しそうで…。そんな時はいつも女の子の…私の入り込む隙間は、どっこにもない。私はいつも、仲間外れだ。…ま、今更そんなことで悲しいとか、辛いとか寂しい、なんて思ったり言ったりしたりするつもりはないんだけどね。
「そうだ、1年生達」
作戦会議を終え、みんなで手順を確認しあった後、リドル先輩が口を開き
「今回は情報提供に免じて、校則第6条『学園内での私闘を禁ず』の違反を見逃してあげるけど……。次に見つけたら全員首をはねてしまうよ。おわかりだね?」
と、エースちゃん達を脅し…コホン。注意している。5人共顔を引きつらせながら返事をしている。わー、怒られてやんの。ざま…
「ティアナ。他人事みたいな顔しているけれども、仲裁もせずにただ黙って見ていただけの君も、同罪だからね」
ヒッ…!こわっ…!
「は、はい……」
「うん、良い返事だ。わかったならよろしい。だから…」
と言って、私の耳元に口を寄せて
「だから、そんな寂しそうな顔をするのはおよし。君は、仲間外れではないんだからね」
君も、彼らと友達だろと、小声で言われた。……寂しそうな顔、したつもりはなかったんだけどな。
「はい。ありがとうございます、リドル先輩」
そう小声で返すと、微かに微笑まれる。そんな私達の様子を、ケイト先輩が優しげな顔で見つめていた。
なんか、この学校に入ってからお兄ちゃんが沢山増えたみたいな感覚になりそう。…本物のお兄ちゃんよりもずっと優しいお兄ちゃんが、沢山。
「はぁ、はぁ……な、なかなか鋭いの打ち込みやがる……」
「はー、そっちこそ……はー。やるじゃねぇか……」
「オマエのパンチ、俺様のハートに響いたんだゾ……」
案外、現実でもそうらしい。
「ぜー、はー……お前ら空気に飲まれ過ぎじゃね?」
それはそう。
「もう選手枠とかどーでもいーわ……しんど……」
エースちゃんはもう虫の息みたいだ。…てか、帰って良いかな。いつまでもこの茶番見せられるの正直キツイ。
「夕日に向かって走ろうぜ……」
「いやまだ朝だし」
ベタベタにベタを重ねるユウちゃんにつっこむと
「何もそんなマジレスしなくても!」
ちょっと傷つくよーと言われた。あんたがこんなことで傷つくような繊細な性格じゃないでしょうよ。そんなやり取りをする私とユウちゃんのことをよそに、ジャックちゃんは知っていることを話てくれるらしい。
ジャックちゃん曰く、犯人はさっきのラギー先輩とサバナクローの寮長であるレオナ・キングスカラーっていう先輩を中心としたサバナクローの生徒のほとんどがグルなんだろうなとのこと。ラギー先輩のユニーク魔法を使ってるらしい。なんでも先輩のユニーク魔法は、自分の動きと同じ動きを相手にさせることが出来るものだとのこと。確かにその魔法使ったら事故に見せかけてケガをさせることが出来そう。人を操るって点だと少しジェイドちゃんのかじりとる歯(ショック・ザ・ハート)と似てる…かも?まぁジェイドちゃんの方が数億倍上だと思うけど。……それにしても
「3年前、レオナ先輩が大会で見せたプレイは本当に凄かった。だから、俺はこの学園に入れて……サバナクロー寮に入って、あの人とガチでマジフトの試合がやれるんだと思ってたのに……」
この寮長自慢をいつまでも聞いてればいいんだろう。
「あのさー……ユウ、ティアナ」
エースちゃんが小声で私達2人に話し掛けてきた。
「何?」
「こいつ、さっきから自分トコの寮長に文句言ってるようでいて……」
「実はすっごく尊敬していたのでは……ってこと、だよね」
エースちゃんとユウちゃんと私は同じことを思っているみたいだ。
「今までの事件は、奴らにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。奴らはもっと大きなことを目論んでる」
あんな大事件が行きがけの駄賃?ケガさせられた方からしたらたまったもんじゃないだろうな。てか、こんな騒動起こしていてこれが本命じゃないとか真の目的は一体どれだけ大きいことなんだ。
「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ」
マレウス・ドラコニア…。世界で5本の指に入ると言われている、茨の谷の次期王という噂の人、か。あー…なんとなく察したかも。そんな人に真っ向から挑んで行っても勝てる訳ないから卑怯な手で…てことだろう。
にしてもくだらない。たかが学校の大会にそこまで賭けるだなんて意味が分からない。こんな事件起こしたなんてこと、バレたりしたら停学…下手したら退学になっちゃうかもじゃん。そんなリスク犯してまで勝ちたいものなのかな。なんて口に出したりしたら地雷を踏み抜いてしまいそうだから口が裂けても言えないけどと、エースちゃんを威嚇しているジャックちゃんを眺めながら黙る。
「話は聞かせてもらったよ」
不意に私達とは別の声が聞こえてきた。目を向けてみると、リドル先輩とケイト先輩が立っていた。
マジカルシフト大会を妨害しかねないサバナクローの人達の蛮行に大変ご立腹の様子。さすがハートの女王の法律を全部暗記して常に守っているくらい真面目なリドル先輩。そんなことを考えながら、サバナクローの人達に自白させるための作戦を立てているみんなのことをなんとなく眺める。みんなすごく真面目に話し合ってる。でも、なんだか楽しそう。
…なんか、入り込む隙間ないなー。こういう時、男の子っていいなぁってちょっとだけ羨ましく思う。アズールとフロイドちゃんとジェイドちゃんもそう。3人共、こんな風に男の子同士で話し合って、何か作戦を立てて、悪巧みしてる時が1番楽しそうで…。そんな時はいつも女の子の…私の入り込む隙間は、どっこにもない。私はいつも、仲間外れだ。…ま、今更そんなことで悲しいとか、辛いとか寂しい、なんて思ったり言ったりしたりするつもりはないんだけどね。
「そうだ、1年生達」
作戦会議を終え、みんなで手順を確認しあった後、リドル先輩が口を開き
「今回は情報提供に免じて、校則第6条『学園内での私闘を禁ず』の違反を見逃してあげるけど……。次に見つけたら全員首をはねてしまうよ。おわかりだね?」
と、エースちゃん達を脅し…コホン。注意している。5人共顔を引きつらせながら返事をしている。わー、怒られてやんの。ざま…
「ティアナ。他人事みたいな顔しているけれども、仲裁もせずにただ黙って見ていただけの君も、同罪だからね」
ヒッ…!こわっ…!
「は、はい……」
「うん、良い返事だ。わかったならよろしい。だから…」
と言って、私の耳元に口を寄せて
「だから、そんな寂しそうな顔をするのはおよし。君は、仲間外れではないんだからね」
君も、彼らと友達だろと、小声で言われた。……寂しそうな顔、したつもりはなかったんだけどな。
「はい。ありがとうございます、リドル先輩」
そう小声で返すと、微かに微笑まれる。そんな私達の様子を、ケイト先輩が優しげな顔で見つめていた。
なんか、この学校に入ってからお兄ちゃんが沢山増えたみたいな感覚になりそう。…本物のお兄ちゃんよりもずっと優しいお兄ちゃんが、沢山。
