ターコイズに恋焦がれ
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朝の身支度を整え、寮から出るとスマホの通知音が鳴った。確認してみると昨日連絡先を交換してあったジャックちゃんからで『中庭で待ってる』というメッセージが入っていた。おはようの挨拶とか、スタンプとか一切ない。見た目の印象通りの内容だなぁなんて思いながら、昨日約束したお菓子を鞄に入っていることを確認してからジャックちゃんが待っているらしい中庭へと向かう。
◇
ジャックちゃんて目立つなぁ。フロイドちゃんとジェイドちゃんくらい背が高いし、狼の耳と尻尾も目立つ。だから遠目からでもすごくわかる。無駄に探し回ることなくて良かったなぁなんて考えながら
「ジャックちゃーん、お待たせ―」
と声を掛ける。と、眉間に皺を寄せながら
「ちゃんって…やめろよその呼び方」
そう文句を言われる。
「えー?やだー」
私、同い年のことはちゃん付で呼ぶ主義なのー。なんて適当なことを言ってみる。ちなみに私が同い年の子のことをちゃん付で呼ぶのはただのノリである。主義でもなんでもない。
「なんだその意味わかんねぇ主義…」
呆れた様にハァ…と溜息を吐きながら突っ込まれた。
「つかお前、昨日も言ったろ。あんま1人になるんじゃねぇって」
また変なのに絡まれたりしたらどうすんだよとお説教モードに入りそうだ。うわ、めんどくさ…。
「大丈夫だって、心配しすぎだよー」
というとまた、眉間に皺を寄せられた。
「危機感なさすぎじゃねぇのお前」
少し責めるような声で言われたが
「ま、俺には関係ねぇが」
と、どこか諦めた様に溜息を吐かれた。
「そんなことよりさ。はい、昨日言ってたお菓子…」
「ま、待てー!!!」
「だから待てって言われて待つ奴がいる訳ないじゃないっスかー、バカだなー」
お菓子だよー、受け取ってーと言いながらジャックちゃんにお菓子を渡そうとした瞬間、そんな叫び声?が聞こえてきた。あー…気のせいかな、待てーって言ってた方の声4つ、ものすっごーく、聞き覚えのある声だった気がするんだけど…。気のせい、だといいなぁー…なんて淡い期待を抱きながら見てみるが、願いは天に届くことはなかった。
エースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんとユウちゃんの4人がジャックちゃんと同じような動物の耳が生えた人のことを追い掛け回している。あの耳はなんだろ、犬…とかじゃないよね。ジャックちゃんの狼の耳とも違う。動物の本とか写真とかもっと色々なの見ておくべきだったかな。
「何してんだラギー先輩もあいつらも…」
ジャックちゃんがやや引き気味に呟く。
「ラギー?」
「あの4人に追い回されてる人だ。うちの寮の先輩なんだ」
名前はラギー・ブッチっつって、ハイエナの獣人族だと説明してくれた。ラギー・ブッチ…?あぁ、前にアズールが時々バイトにモストロ・ラウンジへ来るって言ってた人か。あの耳と尻尾はハイエナって動物のものなんだ。
「にしてもあいつら、まだ犯人捜しなんてもんしてんのか」
怪訝な顔で呟いた。あれ…
「ジャックちゃん、エースちゃん達が傷害事件かもしれないって言って犯人捜ししてること知ってるんだ」
というかあの4人と面識あるの?と聞いてみたら「まぁな」とぶっきらぼうに返された。
「あいつらよく他人のためにあそこまで必死になれるな」
信用出来ねぇ…とまた、眉間に皺を寄せながら言った。他人のため?ユウちゃんは兎も角、他の3人がそんなことで動くとは思えないんだけど。
「ジャックちゃん、あの3人のこと美化しすぎだよ」
「あ?」
私の言葉に、ジャックちゃんが不思議そうな顔をしながら
「美化しすぎ?何の話…」
と尋ねようとしてきたが
「つかさぁ、もしここで俺を捕まえたってアンタら俺が犯人って言い切れなくないっスか?」
というラギー先輩の声が聞こえて来て、ジャックちゃんの動きが止まった。さっきまで以上に、眉間の皺が濃くなっている。ひょっとしてこの子、事件について何か知ってる…?
エースちゃん達はあのラギーって先輩のことを疑ってるっぽいし、ジャックちゃんはその先輩と同じ寮だって言ってたし。なんて思いながら5人のやり取りを眺めていたら、ラギー先輩は4人のことを言い負かして「バイバーイ」と手を振ってそのまま去って行った。
あの人、よく口回るなぁ。私もあれくらい回ったら少しはアズールに対抗出来るかなー…。
先輩のあの口ぶり的に、犯人はあの人ってことでほぼ確定だろうな。けど、証拠とかはなんにもなさそうだし、証明するのも難しそう。仮に何かあったとしても、エースちゃん達だったらまたさっきと同じような感じで言い負かされておしまいってオチになっちゃう未来が見える。なんか作戦でも有るのかななんて思いながら4人を眺めていると「ちょっと悪い」と私に断りの言葉を入れたかと思うと
「てめーら、まだ懲りずに犯人捜しやってんのか」
4人の所へ行き、話しかけに言った。なんとなくその後について行き、エースちゃん達に近づく。
「あ?ティアナにジャック。んだよ見てたのかよ。なら手伝えよ」
薄情だな、揃いも揃ってとエースちゃんに文句を言われる。
「お宅んとこの先輩、超悪いヤツなんですけど?」
と続けられたがそんなのは知ったこっちゃないといわんばかりに華麗にスルーしてジャックちゃんは
「お前ら、何故そんなに他人のために必死になれる?」
そう先程私に言ってきた疑問をまた4人にぶつける。
「他人のため?」
今度はデュースちゃんが口を開いた。不思議そうな顔で首を傾げながらジャックちゃんを見つめている。
「ケガしたダチの仇打とうって気持ちはわからなくもねぇが……」
「は?何言ってんの?」
今度はエースちゃんが不思議そうな顔でジャックちゃんの言葉を遮った。
「え?」
ジャックちゃんが素っ頓狂な声を出して驚いている。が、そんなこと気にも留めずにエースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんは続ける。
「だーれが他人のためにやるかっつーの」
「僕達はこの事件の犯人を捕まえて手柄を立てたいだけだ」
「そーそー。あわよくばマジカルシフト大会の選手枠に入りたいし。で、世界中にイイとこ見せたい」
「俺様だって、絶対アイツを捕まえてテレビに映ってやるんだゾ!」
トレイ先輩には悪いけど出番はイタダキ!みたいな?と、3人の言い分を聞くとジャックちゃんは私の方を見て来て
「美化しすぎってこういうことか」
と、さっきのやり取りのことを納得した様子だ。そういうことだよーと返すと
「ハッ!他人のために動くようなヤツは信用ならねぇと思ってたが……おめぇら思ってたよりヒデェヤツらだな」
と、4人を見て笑った。ジャックちゃんも人のこと言えないような。口ぶり的に、恐らく犯人がさっきのあの先輩だってこと知ってたみたいだし。
「俺らよりお前の方がひでーじゃん。その様子じゃ知ってたんだろ?アイツが事件の犯人だって」
エースちゃんも私と同じ意見らしい。すごく不機嫌そうにまた、文句を言っている。
「オイ、てめーら。俺と勝負しろ」
が、そんなエースちゃんの発言は無視してジャックちゃんは唐突に4人に挑んだ。突然なんだよと投げ掛けてるエースちゃんに対して
「男が腹割って話すんなら、まずは拳からだろ」
うわ、今時ドラマでも聞かないような臭いセリフ吐いたよ。
「てめーらが口だけの輩じゃないこと俺に証明出来たら俺の知ってる話を教えてやってもいい」
「げっ。俺そういう汗臭いの苦手なんだけど」
こればっかりはエースちゃんに同感。反対にデュースちゃんはノリノリみたいだ。さすが今時珍しいくらいのテンプレ通りの不良の道を進んだ男、デュース・スペード。グリムちゃんにすら呆れられてる。ユウちゃんなんとか…
「よし、拳で語り合おう!」
じゃねぇだろ、なんであんたまでノリノリなんだよ仕事しろよ監督生…!
あぁぁぁぁ…殴り合い始まっちゃったよ、どうすんだコレ…。はーあ、勘弁してよ、校則で私闘は禁止だってなってるじゃん…。なんでこの学校の生徒達ってこう揃いも揃って血の気が多いかな。少しは話し合いで解決するってことを覚えようよ……。
◇
ジャックちゃんて目立つなぁ。フロイドちゃんとジェイドちゃんくらい背が高いし、狼の耳と尻尾も目立つ。だから遠目からでもすごくわかる。無駄に探し回ることなくて良かったなぁなんて考えながら
「ジャックちゃーん、お待たせ―」
と声を掛ける。と、眉間に皺を寄せながら
「ちゃんって…やめろよその呼び方」
そう文句を言われる。
「えー?やだー」
私、同い年のことはちゃん付で呼ぶ主義なのー。なんて適当なことを言ってみる。ちなみに私が同い年の子のことをちゃん付で呼ぶのはただのノリである。主義でもなんでもない。
「なんだその意味わかんねぇ主義…」
呆れた様にハァ…と溜息を吐きながら突っ込まれた。
「つかお前、昨日も言ったろ。あんま1人になるんじゃねぇって」
また変なのに絡まれたりしたらどうすんだよとお説教モードに入りそうだ。うわ、めんどくさ…。
「大丈夫だって、心配しすぎだよー」
というとまた、眉間に皺を寄せられた。
「危機感なさすぎじゃねぇのお前」
少し責めるような声で言われたが
「ま、俺には関係ねぇが」
と、どこか諦めた様に溜息を吐かれた。
「そんなことよりさ。はい、昨日言ってたお菓子…」
「ま、待てー!!!」
「だから待てって言われて待つ奴がいる訳ないじゃないっスかー、バカだなー」
お菓子だよー、受け取ってーと言いながらジャックちゃんにお菓子を渡そうとした瞬間、そんな叫び声?が聞こえてきた。あー…気のせいかな、待てーって言ってた方の声4つ、ものすっごーく、聞き覚えのある声だった気がするんだけど…。気のせい、だといいなぁー…なんて淡い期待を抱きながら見てみるが、願いは天に届くことはなかった。
エースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんとユウちゃんの4人がジャックちゃんと同じような動物の耳が生えた人のことを追い掛け回している。あの耳はなんだろ、犬…とかじゃないよね。ジャックちゃんの狼の耳とも違う。動物の本とか写真とかもっと色々なの見ておくべきだったかな。
「何してんだラギー先輩もあいつらも…」
ジャックちゃんがやや引き気味に呟く。
「ラギー?」
「あの4人に追い回されてる人だ。うちの寮の先輩なんだ」
名前はラギー・ブッチっつって、ハイエナの獣人族だと説明してくれた。ラギー・ブッチ…?あぁ、前にアズールが時々バイトにモストロ・ラウンジへ来るって言ってた人か。あの耳と尻尾はハイエナって動物のものなんだ。
「にしてもあいつら、まだ犯人捜しなんてもんしてんのか」
怪訝な顔で呟いた。あれ…
「ジャックちゃん、エースちゃん達が傷害事件かもしれないって言って犯人捜ししてること知ってるんだ」
というかあの4人と面識あるの?と聞いてみたら「まぁな」とぶっきらぼうに返された。
「あいつらよく他人のためにあそこまで必死になれるな」
信用出来ねぇ…とまた、眉間に皺を寄せながら言った。他人のため?ユウちゃんは兎も角、他の3人がそんなことで動くとは思えないんだけど。
「ジャックちゃん、あの3人のこと美化しすぎだよ」
「あ?」
私の言葉に、ジャックちゃんが不思議そうな顔をしながら
「美化しすぎ?何の話…」
と尋ねようとしてきたが
「つかさぁ、もしここで俺を捕まえたってアンタら俺が犯人って言い切れなくないっスか?」
というラギー先輩の声が聞こえて来て、ジャックちゃんの動きが止まった。さっきまで以上に、眉間の皺が濃くなっている。ひょっとしてこの子、事件について何か知ってる…?
エースちゃん達はあのラギーって先輩のことを疑ってるっぽいし、ジャックちゃんはその先輩と同じ寮だって言ってたし。なんて思いながら5人のやり取りを眺めていたら、ラギー先輩は4人のことを言い負かして「バイバーイ」と手を振ってそのまま去って行った。
あの人、よく口回るなぁ。私もあれくらい回ったら少しはアズールに対抗出来るかなー…。
先輩のあの口ぶり的に、犯人はあの人ってことでほぼ確定だろうな。けど、証拠とかはなんにもなさそうだし、証明するのも難しそう。仮に何かあったとしても、エースちゃん達だったらまたさっきと同じような感じで言い負かされておしまいってオチになっちゃう未来が見える。なんか作戦でも有るのかななんて思いながら4人を眺めていると「ちょっと悪い」と私に断りの言葉を入れたかと思うと
「てめーら、まだ懲りずに犯人捜しやってんのか」
4人の所へ行き、話しかけに言った。なんとなくその後について行き、エースちゃん達に近づく。
「あ?ティアナにジャック。んだよ見てたのかよ。なら手伝えよ」
薄情だな、揃いも揃ってとエースちゃんに文句を言われる。
「お宅んとこの先輩、超悪いヤツなんですけど?」
と続けられたがそんなのは知ったこっちゃないといわんばかりに華麗にスルーしてジャックちゃんは
「お前ら、何故そんなに他人のために必死になれる?」
そう先程私に言ってきた疑問をまた4人にぶつける。
「他人のため?」
今度はデュースちゃんが口を開いた。不思議そうな顔で首を傾げながらジャックちゃんを見つめている。
「ケガしたダチの仇打とうって気持ちはわからなくもねぇが……」
「は?何言ってんの?」
今度はエースちゃんが不思議そうな顔でジャックちゃんの言葉を遮った。
「え?」
ジャックちゃんが素っ頓狂な声を出して驚いている。が、そんなこと気にも留めずにエースちゃんとデュースちゃんとグリムちゃんは続ける。
「だーれが他人のためにやるかっつーの」
「僕達はこの事件の犯人を捕まえて手柄を立てたいだけだ」
「そーそー。あわよくばマジカルシフト大会の選手枠に入りたいし。で、世界中にイイとこ見せたい」
「俺様だって、絶対アイツを捕まえてテレビに映ってやるんだゾ!」
トレイ先輩には悪いけど出番はイタダキ!みたいな?と、3人の言い分を聞くとジャックちゃんは私の方を見て来て
「美化しすぎってこういうことか」
と、さっきのやり取りのことを納得した様子だ。そういうことだよーと返すと
「ハッ!他人のために動くようなヤツは信用ならねぇと思ってたが……おめぇら思ってたよりヒデェヤツらだな」
と、4人を見て笑った。ジャックちゃんも人のこと言えないような。口ぶり的に、恐らく犯人がさっきのあの先輩だってこと知ってたみたいだし。
「俺らよりお前の方がひでーじゃん。その様子じゃ知ってたんだろ?アイツが事件の犯人だって」
エースちゃんも私と同じ意見らしい。すごく不機嫌そうにまた、文句を言っている。
「オイ、てめーら。俺と勝負しろ」
が、そんなエースちゃんの発言は無視してジャックちゃんは唐突に4人に挑んだ。突然なんだよと投げ掛けてるエースちゃんに対して
「男が腹割って話すんなら、まずは拳からだろ」
うわ、今時ドラマでも聞かないような臭いセリフ吐いたよ。
「てめーらが口だけの輩じゃないこと俺に証明出来たら俺の知ってる話を教えてやってもいい」
「げっ。俺そういう汗臭いの苦手なんだけど」
こればっかりはエースちゃんに同感。反対にデュースちゃんはノリノリみたいだ。さすが今時珍しいくらいのテンプレ通りの不良の道を進んだ男、デュース・スペード。グリムちゃんにすら呆れられてる。ユウちゃんなんとか…
「よし、拳で語り合おう!」
じゃねぇだろ、なんであんたまでノリノリなんだよ仕事しろよ監督生…!
あぁぁぁぁ…殴り合い始まっちゃったよ、どうすんだコレ…。はーあ、勘弁してよ、校則で私闘は禁止だってなってるじゃん…。なんでこの学校の生徒達ってこう揃いも揃って血の気が多いかな。少しは話し合いで解決するってことを覚えようよ……。
