ターコイズに恋焦がれ
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近頃、不自然なケガをする人が大勢いるらしい。それも、ケガしたほとんどの生徒がもうすぐ始まるマジカルシフト大会の有力候補選手なのだとか。誰かが裏で手を引いている可能性が高いんだろうなぁと思っていたところ、どうやらそれは学園長も同じみたい。そのことについて調査するようにと、ユウちゃんとグリムちゃんは依頼されたらしい。
『事件解決したらマジフト大会の代表として出してくれるって学園長が言ったんだゾ!だからぜってぇ犯人つかまえてやるんだゾ』
と目をキラキラとさせながら張り切っていたグリムちゃんを見て、良いように利用されてるなぁと思ったが黙っておいた。
エースちゃんとデュースちゃん、リドル先輩とケイト先輩にも協力してもらっているとかなんとか。エースちゃん達はトレイ先輩がケガをしてしまったため空いた選手枠を狙っているみたいだった。
なぁんでみんなそんな出場したがるんだろ。マジフトやってるとこテレビに映されたりなんてしたら髪がぼさぼさでメイクも落ちた悲惨な状態が全国に晒されてしまうかもしれない、とか考えないのかな。理解できない。
ま、どうでもいいけど。そんなことよりも、今1番の問題は…
「おいコラ、このアマァ…!どこ見て歩いてんだ!」
「おめぇの持ってた本が頭にぶつかったじゃねぇか!!」
「つーか本読みながら廊下歩くとかテメェ、優等生気取りか!?」
喚き散らす目の前の馬鹿共をどうやって対処するか、っていうのが1番の問題だ。
「す、すみません、あの…本読むのに夢中になってしまってて…」
とりあえず下手に出てみるか。と、申し訳なさそうな表情を作って気弱そうな感じで謝罪してみる。が、
「すみませんじゃねぇ!!んな口先だけの薄っぺらい謝罪要求してねぇんだよ!!!」
火に油だったみたいだ。3人揃って怒鳴るなっての鬱陶しい。てかなんか前もこんなことあったな。リドル先輩に助けてもらった時もこんな感じのノリで絡まれたなぁ。あの時と違って今回は本を5冊抱えて1冊読みながら廊下を歩いてたらこの人達にぶつかってしまって、頭の上にも本をぶつけてしまったから、全面的に私が悪いのだけれども…。
「聞いてんのかよ!」
黙り込んでいると胸倉を掴まれた。なんでこの学校ってこんな人ばっかりなの?名門校って言い出したやつ誰よ。学園長か?てか絶対学園長だろ。『うちの学校は名門ですよ!なんせ私が学園長を務めているんですからね!』とかそんな具合で広めただろ絶対。
なんて考えている間にも、胸倉は掴まれたまま怒鳴られっぱなしだ。…ここまでやられたら、正当防衛だよね?胸倉を掴んできている手を力一杯掴み…
「何してんだテメェら、やめろみっともねぇ」
かかろうとした瞬間、そんな声が聞こえてきた。声の方を見てみると、犬みたいな耳と尻尾の生えた、褐色肌の大柄な生徒が立っていた。犬…じゃなくて狼の獣人族の子だろうか。
「げっ…ジャック…!!」
この子の名前はジャックと言うらしい。
「恥ずかしくねぇのか、男が3人で寄ってたかって女虐めたりして」
俺が根性叩き直してやろうか?と3人のことを唸りながら睨みつけている。その様子を見た瞬間
「ヒッ!間に合ってますー!!」
と声を上げて、一目散に逃げて行った。
「おい、ケガしてねぇか」
ジャックと呼ばれていた子が、私の方に目を向けて来た。
「えっ…あ、はい、大丈夫です。ありがとうございました」
そうお礼を言いながらぺこりと頭を下げると
「礼を言われるほどのことはしてねぇよ。つか別に敬語じゃなくてもいいぞ、同い年だし」
と返された。
「えっ同い年なんだ。てっきり先輩かと思った」
背高いねぇというと「まぁ…」とちょっと歯切れ悪く返された。
「この本全部お前のか?」
落としてしまっていた本を拾いながら尋ねてきた。
「あっうん、私の。ありがとう」
とまたお礼を言い、受け取る。
「お前、1人か?」
眉間に皺を寄せながら問い掛けられる。
「え…うん、そうだけど」
なんでそんなこと尋ねて来るんだろう。
「あのなぁ…ここ男子校だぞ。女が1人でうろつくなよ」
今回はたまたま俺が通りかかったから良かったけど、毎回誰かが助けてくれるとは限らねぇんだぞと、お説教が始まった。な、なんか前にもこんなことがあったような…。
「あはは、気を付けるよ」
と笑いながら言うと
「お前、気をつける気ねぇな…」
と、呆れた様に溜息交じりに言われた。
「にしてもバスケの本ばっかだな」
好きなのか?と私の持っている本をじっと見つめながら問い掛けて来る。
「ううん、好きじゃないよ。てか、全然知らない」
「は?」
じゃあなんでそんな大量に持ってんだよ…そう言いたげな顔で見つめられる。
「1つ上の先輩にね、幼馴染がいるの。その先輩に、バスケ部のマネージャーになってくれーってお願いされてさー。ほんとは断るつもりだったんだけどさ、昨日見学に来いって言われて渋々見に行ったら断れなくなっちゃってマネージャーとして入部するってことになっちゃったんだ…」
顧問の先生とバスケ部の先輩…確かジャミル・バイパーって先輩だったな。その2人に『バスケのルールは知らなくてもいい。マネージャーの仕事もそんなしっかりやらなくてもいい…だから頼む。フロイドの制御役として…!ストッパーとして入ってくれ…!完全に止められなくても大丈夫、文句は言わない…』そう深々と頭を下げられ、真剣なトーンで言われてしまったら、とてもじゃないけれども断れなくなってしまった。あの言葉で察した。あのジャミルって言う先輩、フロイドちゃんにめっちゃくちゃ振り回されまくってるんだろうなぁ…と。そう思ったらつい、引き受けてしまった。
「ルール知ってなくてもいいって言われたのに覚えようとしてんのか?」
心底不思議だ、とでも言いたげな顔で問い掛けられた。
「そうなんだけどさー…でも、それはさすがに真面目にやってる生徒に失礼かなって思ってさ」
「失礼?」
「だって嫌じゃない?自分は本気で取り組んでるのに、マネージャーとはいえ同じ部員がルールさえ知らずに部活に参加してるなんて」
少なくとも私は嫌。だから最低限ルールだけでも覚えないとなって思って。影で文句とか悪口とか言われたら癪だしね、と言ったらきょとんとされた。そして
「お前、見た目の割に意外とちゃんとしてんだな」
と言われた。は?
「見た目の割に?意外と?どういう意味よ失礼ね!」
私がどんな風に見えてんのよ!と聞いたら
「頭空っぽそうなバカっぽい女」
お、思ってた以上にボロクソな評価されてた…!
「初対面でそこまで言う…?」
割と結構傷つくんだけどと文句言ったら
「悪い、エレメンタリースクールとかミドルスクールの時、お前みたいな見た目の生徒が大抵そういうタイプだったからてっきりお前もそのタイプだと勝手に思ってた」
気を悪くさせちまったなら謝るよ、この通りだと頭を下げられる。別にいいけど…と言おうとして思い止まる。
「許してあげる代わりにさ、明日私が作ったお菓子食べてくれない?」
「は?」
私の答えが予想外だったらしく、目を見開いた。
「なんで…」
「私、オクタヴィネル生なの。オクタヴィネルってね、モストロ・ラウンジって店経営してんの。そんで私、そこでバイトしてんの。そしたらさ、アズ…寮長に店に出せるようなデザート開発しろって言われたの。アイディア自体はあるんだけどさー…味見してくれる人いなくて」
だからお願い出来ない?助けてもらったお礼も兼ねて!と聞いてみると
「まぁ、別にそれくらいなら構わねぇけど…」
許可してくれた。
「ほんと?ありがと!」
じゃあ明日持って来るねと言うと
「おう…一応楽しみにしとく」
と返って来た。ジャックちゃん、見た目は厳ついけど性格は優しい人なのかな。
今日は寮に帰ったらさっそくお菓子作りしよう。あっついでにグリムちゃんとユウちゃんの分も作って行こう。えっ?エースちゃんとデュースちゃんの分?作る訳ないじゃんそんなの。
『事件解決したらマジフト大会の代表として出してくれるって学園長が言ったんだゾ!だからぜってぇ犯人つかまえてやるんだゾ』
と目をキラキラとさせながら張り切っていたグリムちゃんを見て、良いように利用されてるなぁと思ったが黙っておいた。
エースちゃんとデュースちゃん、リドル先輩とケイト先輩にも協力してもらっているとかなんとか。エースちゃん達はトレイ先輩がケガをしてしまったため空いた選手枠を狙っているみたいだった。
なぁんでみんなそんな出場したがるんだろ。マジフトやってるとこテレビに映されたりなんてしたら髪がぼさぼさでメイクも落ちた悲惨な状態が全国に晒されてしまうかもしれない、とか考えないのかな。理解できない。
ま、どうでもいいけど。そんなことよりも、今1番の問題は…
「おいコラ、このアマァ…!どこ見て歩いてんだ!」
「おめぇの持ってた本が頭にぶつかったじゃねぇか!!」
「つーか本読みながら廊下歩くとかテメェ、優等生気取りか!?」
喚き散らす目の前の馬鹿共をどうやって対処するか、っていうのが1番の問題だ。
「す、すみません、あの…本読むのに夢中になってしまってて…」
とりあえず下手に出てみるか。と、申し訳なさそうな表情を作って気弱そうな感じで謝罪してみる。が、
「すみませんじゃねぇ!!んな口先だけの薄っぺらい謝罪要求してねぇんだよ!!!」
火に油だったみたいだ。3人揃って怒鳴るなっての鬱陶しい。てかなんか前もこんなことあったな。リドル先輩に助けてもらった時もこんな感じのノリで絡まれたなぁ。あの時と違って今回は本を5冊抱えて1冊読みながら廊下を歩いてたらこの人達にぶつかってしまって、頭の上にも本をぶつけてしまったから、全面的に私が悪いのだけれども…。
「聞いてんのかよ!」
黙り込んでいると胸倉を掴まれた。なんでこの学校ってこんな人ばっかりなの?名門校って言い出したやつ誰よ。学園長か?てか絶対学園長だろ。『うちの学校は名門ですよ!なんせ私が学園長を務めているんですからね!』とかそんな具合で広めただろ絶対。
なんて考えている間にも、胸倉は掴まれたまま怒鳴られっぱなしだ。…ここまでやられたら、正当防衛だよね?胸倉を掴んできている手を力一杯掴み…
「何してんだテメェら、やめろみっともねぇ」
かかろうとした瞬間、そんな声が聞こえてきた。声の方を見てみると、犬みたいな耳と尻尾の生えた、褐色肌の大柄な生徒が立っていた。犬…じゃなくて狼の獣人族の子だろうか。
「げっ…ジャック…!!」
この子の名前はジャックと言うらしい。
「恥ずかしくねぇのか、男が3人で寄ってたかって女虐めたりして」
俺が根性叩き直してやろうか?と3人のことを唸りながら睨みつけている。その様子を見た瞬間
「ヒッ!間に合ってますー!!」
と声を上げて、一目散に逃げて行った。
「おい、ケガしてねぇか」
ジャックと呼ばれていた子が、私の方に目を向けて来た。
「えっ…あ、はい、大丈夫です。ありがとうございました」
そうお礼を言いながらぺこりと頭を下げると
「礼を言われるほどのことはしてねぇよ。つか別に敬語じゃなくてもいいぞ、同い年だし」
と返された。
「えっ同い年なんだ。てっきり先輩かと思った」
背高いねぇというと「まぁ…」とちょっと歯切れ悪く返された。
「この本全部お前のか?」
落としてしまっていた本を拾いながら尋ねてきた。
「あっうん、私の。ありがとう」
とまたお礼を言い、受け取る。
「お前、1人か?」
眉間に皺を寄せながら問い掛けられる。
「え…うん、そうだけど」
なんでそんなこと尋ねて来るんだろう。
「あのなぁ…ここ男子校だぞ。女が1人でうろつくなよ」
今回はたまたま俺が通りかかったから良かったけど、毎回誰かが助けてくれるとは限らねぇんだぞと、お説教が始まった。な、なんか前にもこんなことがあったような…。
「あはは、気を付けるよ」
と笑いながら言うと
「お前、気をつける気ねぇな…」
と、呆れた様に溜息交じりに言われた。
「にしてもバスケの本ばっかだな」
好きなのか?と私の持っている本をじっと見つめながら問い掛けて来る。
「ううん、好きじゃないよ。てか、全然知らない」
「は?」
じゃあなんでそんな大量に持ってんだよ…そう言いたげな顔で見つめられる。
「1つ上の先輩にね、幼馴染がいるの。その先輩に、バスケ部のマネージャーになってくれーってお願いされてさー。ほんとは断るつもりだったんだけどさ、昨日見学に来いって言われて渋々見に行ったら断れなくなっちゃってマネージャーとして入部するってことになっちゃったんだ…」
顧問の先生とバスケ部の先輩…確かジャミル・バイパーって先輩だったな。その2人に『バスケのルールは知らなくてもいい。マネージャーの仕事もそんなしっかりやらなくてもいい…だから頼む。フロイドの制御役として…!ストッパーとして入ってくれ…!完全に止められなくても大丈夫、文句は言わない…』そう深々と頭を下げられ、真剣なトーンで言われてしまったら、とてもじゃないけれども断れなくなってしまった。あの言葉で察した。あのジャミルって言う先輩、フロイドちゃんにめっちゃくちゃ振り回されまくってるんだろうなぁ…と。そう思ったらつい、引き受けてしまった。
「ルール知ってなくてもいいって言われたのに覚えようとしてんのか?」
心底不思議だ、とでも言いたげな顔で問い掛けられた。
「そうなんだけどさー…でも、それはさすがに真面目にやってる生徒に失礼かなって思ってさ」
「失礼?」
「だって嫌じゃない?自分は本気で取り組んでるのに、マネージャーとはいえ同じ部員がルールさえ知らずに部活に参加してるなんて」
少なくとも私は嫌。だから最低限ルールだけでも覚えないとなって思って。影で文句とか悪口とか言われたら癪だしね、と言ったらきょとんとされた。そして
「お前、見た目の割に意外とちゃんとしてんだな」
と言われた。は?
「見た目の割に?意外と?どういう意味よ失礼ね!」
私がどんな風に見えてんのよ!と聞いたら
「頭空っぽそうなバカっぽい女」
お、思ってた以上にボロクソな評価されてた…!
「初対面でそこまで言う…?」
割と結構傷つくんだけどと文句言ったら
「悪い、エレメンタリースクールとかミドルスクールの時、お前みたいな見た目の生徒が大抵そういうタイプだったからてっきりお前もそのタイプだと勝手に思ってた」
気を悪くさせちまったなら謝るよ、この通りだと頭を下げられる。別にいいけど…と言おうとして思い止まる。
「許してあげる代わりにさ、明日私が作ったお菓子食べてくれない?」
「は?」
私の答えが予想外だったらしく、目を見開いた。
「なんで…」
「私、オクタヴィネル生なの。オクタヴィネルってね、モストロ・ラウンジって店経営してんの。そんで私、そこでバイトしてんの。そしたらさ、アズ…寮長に店に出せるようなデザート開発しろって言われたの。アイディア自体はあるんだけどさー…味見してくれる人いなくて」
だからお願い出来ない?助けてもらったお礼も兼ねて!と聞いてみると
「まぁ、別にそれくらいなら構わねぇけど…」
許可してくれた。
「ほんと?ありがと!」
じゃあ明日持って来るねと言うと
「おう…一応楽しみにしとく」
と返って来た。ジャックちゃん、見た目は厳ついけど性格は優しい人なのかな。
今日は寮に帰ったらさっそくお菓子作りしよう。あっついでにグリムちゃんとユウちゃんの分も作って行こう。えっ?エースちゃんとデュースちゃんの分?作る訳ないじゃんそんなの。
