鳥籠の中夢視る
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
辺りが騒がしい。静かにして欲しい。本を読むことに集中出来ない。
「おいクソガキ!!何サボってんだお前も働け!!」
うるさい。話しかけてこないで欲しい。
「聞いてんのか?!本なんか読んでないで戦えっつってんだよ、無視すんじゃねぇ!!」
どうして私が戦わないといけないの。私はただ、あの人が一緒に来いと言うから仕方なく来ているだけなのに。本を読む邪魔をしないでもらいたい。周囲に結界でも張っておくべきだった。
「お前、状況わかってんのか?!ヤベェ奴に襲われてんだよなんとかしろやクソガキ!!お前の個性さえ使えば俺のこと守るなんてお手の物だろ?!だから…」
「情けねェな。大人のくせして子どもに…それも女の子に守ってもらおうとしてんのか?」
不意に私達以外の人の声が聞こえてきた。少しだけ声が聞こえてきた方向へと視線を向けてみると、そこには左右で髪色の違う、顔の片側に大きな火傷の様な傷痕のある私と同い年くらいの男の子が立っていた。
先程この人が言いかけていたヤベェ奴とはこの子のことだろうか。
これ以上本を読むことを邪魔されるのは嫌だ。攻撃を受けない様に自分の周囲に結界を張り巡らせておこう。
「あっおいガキ!!何ちゃっかり自分だけ守ってんだ!!俺も守れよおい!!」
男の人が怒鳴り散らしながら結界をガンガンと叩いている。うるさい。貴方の安否なんて私には関係ない。自分でどうにかすればいいじゃないか。自分の力に、個性に自信があるからあの人に…死柄木弔に着いて来たのでしょう?だったら自分でどうにか出来るでしょ。面倒なことに私を巻き込まないでもらいたい。迷惑だ。
騒ぎ立てている男の人を無視して本を読み進めていると、男の人の断末魔の様な叫び声が耳に響き渡って来た。
倒されてしまったのかなと思いつつも気にせず本を読み進めていると突然、結界の中が凍えてしまうのではないかというくらい寒くなって来た。何…?不思議に思って本から視線を外して辺りを見渡すと、
「えっ…」
結界が凍り付いていた。そのことに気がついた瞬間、音を立てて結界が破壊されてしまった。
何が起こったのかわからずにきょとんとしているであろう私のことを、男の子の氷の様に凍てついた冷たい目がじっと見据えている。
「おいクソガキ!!何サボってんだお前も働け!!」
うるさい。話しかけてこないで欲しい。
「聞いてんのか?!本なんか読んでないで戦えっつってんだよ、無視すんじゃねぇ!!」
どうして私が戦わないといけないの。私はただ、あの人が一緒に来いと言うから仕方なく来ているだけなのに。本を読む邪魔をしないでもらいたい。周囲に結界でも張っておくべきだった。
「お前、状況わかってんのか?!ヤベェ奴に襲われてんだよなんとかしろやクソガキ!!お前の個性さえ使えば俺のこと守るなんてお手の物だろ?!だから…」
「情けねェな。大人のくせして子どもに…それも女の子に守ってもらおうとしてんのか?」
不意に私達以外の人の声が聞こえてきた。少しだけ声が聞こえてきた方向へと視線を向けてみると、そこには左右で髪色の違う、顔の片側に大きな火傷の様な傷痕のある私と同い年くらいの男の子が立っていた。
先程この人が言いかけていたヤベェ奴とはこの子のことだろうか。
これ以上本を読むことを邪魔されるのは嫌だ。攻撃を受けない様に自分の周囲に結界を張り巡らせておこう。
「あっおいガキ!!何ちゃっかり自分だけ守ってんだ!!俺も守れよおい!!」
男の人が怒鳴り散らしながら結界をガンガンと叩いている。うるさい。貴方の安否なんて私には関係ない。自分でどうにかすればいいじゃないか。自分の力に、個性に自信があるからあの人に…死柄木弔に着いて来たのでしょう?だったら自分でどうにか出来るでしょ。面倒なことに私を巻き込まないでもらいたい。迷惑だ。
騒ぎ立てている男の人を無視して本を読み進めていると、男の人の断末魔の様な叫び声が耳に響き渡って来た。
倒されてしまったのかなと思いつつも気にせず本を読み進めていると突然、結界の中が凍えてしまうのではないかというくらい寒くなって来た。何…?不思議に思って本から視線を外して辺りを見渡すと、
「えっ…」
結界が凍り付いていた。そのことに気がついた瞬間、音を立てて結界が破壊されてしまった。
何が起こったのかわからずにきょとんとしているであろう私のことを、男の子の氷の様に凍てついた冷たい目がじっと見据えている。