鳥籠の中夢視る
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じっと睨みつけてくる爆豪君に何も答えずにいると
「何ぼさっとしてんだ。無視かよ」
更に眉間に皺を寄せ
「応えろや」
などと凄まれる。
「…別に、無視してるわけじゃない」
と答えると
「そうかよ」
ぶっきらぼうに言い返された。……というか
「爆豪君も…」
「あっ?」
名前を呼ぶと少し驚いたような顔をされた。
「爆豪君も、さっきの轟君と緑谷君の話聞いてたの?」
「”も”とか言うな。俺はオメェと違って立ち聞きしてたんじゃねぇよ。たまたま通りかかったらあいつらが話してんのが聞こえてきただけだっての」
それを普通は立ち聞きっていうんじゃないの。そう言ったら舌打ちされた。理不尽。
「にしてもあいつらあんなセンシティブな話こんなとこですんじゃねぇよ」
気分悪ィと、言葉通り不機嫌な様子。……そもそもこの人が不機嫌じゃない時ってあるのかな。死柄木に負けず劣らず不機嫌な時しか見ない気がする。
「ったく…無駄な時間過ごしちまった」
口を開けば愚痴ばかり。こういうところも死柄木に似てる。
「とっとと行くぞ」
「えっ」
突然爆豪君に腕を引かれた。
「行くってどこに…」
「飯。どうせまだ食ってねぇだろ」
今行きゃ食う時間まだあンだろと言いながら歩く爆豪君に
「私はいらな…」
「いいから食え」
いらないと言おうとしたら食い気味に遮られた。緑谷君達といい、どうしてみんな私に食事を摂るように言ってくるのだろうか。1日2日くらい何も食べなかったところで死ぬわけでもないのに。
◇
爆豪君とまともに話すのはこれで2回目くらいだったろうか。あの屋上で話した時だったっけ。そういえばあの時の
『お前…助けてって言えや』
あの言葉の意味は、一体なんだったんだろうか。私のことを毎日睨みつけてくることと何か関係あるのだろうか。ヴィランのくせして、自分達と同じ場所に居座るな。お前の居るべき場所へと帰れ。……そういう思いをぶつけてきているものだと思っていたのだけれども、そんな悪感情を持っている相手に助けを求めるようになんて言うものなの……?
「んだよ、人の顔ジロジロ見やがって」
眉間に皺を寄せながら文句を言われた。そこまでジロジロと見ていただろうか。何でもないと言い、食事を口に運ぶと舌打ちされた。なぜ。食べている間も視線を感じる。息苦しい。
「この前言ったこと覚えてっか」
不意に問い掛けられた。この前…というのは
「屋上で話した時のこと?」
と尋ねると
「以外ねぇだろ。あん時以外ほぼまともに話したことねえんだから」
イラついた様子で言われた。どうしてイラつかれてるの私。そんな不快な思いになるような発言した?私。別にどうでもいいけど。なんて思いつつ、もう一口食事を運ぶ。
「よく今のタイミングで食うな…」
なぜか呆れられた。首を傾げたら溜息を吐かれた。やっぱり爆豪君って轟君とはまた違った方向でよくわからない人だ。
「この前も言ったが」
爆豪君がまた話しかけてきた。意外とよく喋るのね、この人。もっと無口な人だと勝手に思ってた。なんて思いつつも
「何?」
と聞いてみると
「助けてって言え」
赤い2つの鋭い目が、私のことをじっと射貫くようにして見つめてくる。
「……それ、どういう……」
「今のテメェが何より優先して1番やらねぇといけねぇことだ」
どういう意味だと問い掛けようとしたら、遮って続けられた。困惑する私のことなんて全く気になんてしていないみたいだ。じっと見つめてくる、真っ赤でまっすぐな目が、すごく怖い。
「貴方の言っている言葉の意味、わからない…」
もう少し具体的に言って貰わないとわからない。そう伝えても
「そんくらい自分で考えろ。自分で考えて答えを見つけろ」
俺が教えちゃなんの意味もねぇんだよ。と言ってそのまま1人で食堂から出て行ってしまった。ぽつんと取り残されて思わず
「なんなのあの人…意味がわからない……」
呟いてしまうが、その呟きに答えてくれる人は当然誰もいない。
「何ぼさっとしてんだ。無視かよ」
更に眉間に皺を寄せ
「応えろや」
などと凄まれる。
「…別に、無視してるわけじゃない」
と答えると
「そうかよ」
ぶっきらぼうに言い返された。……というか
「爆豪君も…」
「あっ?」
名前を呼ぶと少し驚いたような顔をされた。
「爆豪君も、さっきの轟君と緑谷君の話聞いてたの?」
「”も”とか言うな。俺はオメェと違って立ち聞きしてたんじゃねぇよ。たまたま通りかかったらあいつらが話してんのが聞こえてきただけだっての」
それを普通は立ち聞きっていうんじゃないの。そう言ったら舌打ちされた。理不尽。
「にしてもあいつらあんなセンシティブな話こんなとこですんじゃねぇよ」
気分悪ィと、言葉通り不機嫌な様子。……そもそもこの人が不機嫌じゃない時ってあるのかな。死柄木に負けず劣らず不機嫌な時しか見ない気がする。
「ったく…無駄な時間過ごしちまった」
口を開けば愚痴ばかり。こういうところも死柄木に似てる。
「とっとと行くぞ」
「えっ」
突然爆豪君に腕を引かれた。
「行くってどこに…」
「飯。どうせまだ食ってねぇだろ」
今行きゃ食う時間まだあンだろと言いながら歩く爆豪君に
「私はいらな…」
「いいから食え」
いらないと言おうとしたら食い気味に遮られた。緑谷君達といい、どうしてみんな私に食事を摂るように言ってくるのだろうか。1日2日くらい何も食べなかったところで死ぬわけでもないのに。
◇
爆豪君とまともに話すのはこれで2回目くらいだったろうか。あの屋上で話した時だったっけ。そういえばあの時の
『お前…助けてって言えや』
あの言葉の意味は、一体なんだったんだろうか。私のことを毎日睨みつけてくることと何か関係あるのだろうか。ヴィランのくせして、自分達と同じ場所に居座るな。お前の居るべき場所へと帰れ。……そういう思いをぶつけてきているものだと思っていたのだけれども、そんな悪感情を持っている相手に助けを求めるようになんて言うものなの……?
「んだよ、人の顔ジロジロ見やがって」
眉間に皺を寄せながら文句を言われた。そこまでジロジロと見ていただろうか。何でもないと言い、食事を口に運ぶと舌打ちされた。なぜ。食べている間も視線を感じる。息苦しい。
「この前言ったこと覚えてっか」
不意に問い掛けられた。この前…というのは
「屋上で話した時のこと?」
と尋ねると
「以外ねぇだろ。あん時以外ほぼまともに話したことねえんだから」
イラついた様子で言われた。どうしてイラつかれてるの私。そんな不快な思いになるような発言した?私。別にどうでもいいけど。なんて思いつつ、もう一口食事を運ぶ。
「よく今のタイミングで食うな…」
なぜか呆れられた。首を傾げたら溜息を吐かれた。やっぱり爆豪君って轟君とはまた違った方向でよくわからない人だ。
「この前も言ったが」
爆豪君がまた話しかけてきた。意外とよく喋るのね、この人。もっと無口な人だと勝手に思ってた。なんて思いつつも
「何?」
と聞いてみると
「助けてって言え」
赤い2つの鋭い目が、私のことをじっと射貫くようにして見つめてくる。
「……それ、どういう……」
「今のテメェが何より優先して1番やらねぇといけねぇことだ」
どういう意味だと問い掛けようとしたら、遮って続けられた。困惑する私のことなんて全く気になんてしていないみたいだ。じっと見つめてくる、真っ赤でまっすぐな目が、すごく怖い。
「貴方の言っている言葉の意味、わからない…」
もう少し具体的に言って貰わないとわからない。そう伝えても
「そんくらい自分で考えろ。自分で考えて答えを見つけろ」
俺が教えちゃなんの意味もねぇんだよ。と言ってそのまま1人で食堂から出て行ってしまった。ぽつんと取り残されて思わず
「なんなのあの人…意味がわからない……」
呟いてしまうが、その呟きに答えてくれる人は当然誰もいない。
