鳥籠の中夢視る
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昼休み。誰かに声を掛けられるのが嫌だったので個性を使って1人で屋上へ行った。久しぶりに本をゆっくり読もうと思い読んでいると
「おい」
上から声が降って来た。顔を上げて見てみると、色素の薄い金髪の髪に、赤い鋭い目つきをした男の子の姿が目に入って来た。この子は確か…
「何。爆豪君」
爆豪勝己という生徒だったはず。クラスメイトで、あのクラスの人にしては珍しく私に話し掛けて来ることがない人。いつもすごい形相で睨みつけて来る人…というくらいしか印象がない人。
なのに急にどうして話しかけてきたのだろう。わざわざここまで探して来たのだろうか。せっかく久しぶりに1人で過ごすことが出来ていたのに邪魔しないでもらいたいと思いつつも用件を聞こうと尋ねると、「チッ」と舌打ちをされた。
「何」
自分から声を掛けて来たくせになんなんだこの人は。思わず眉間に皺が寄る。
「んだよその顔」
睨みながら凄まれる。
「貴方こそなんなの」
自分から声を掛けて来たくせに返事をしたら舌打ちをして来たのはそっちでしょと言い返すと「あ?」と返って来る。本当になんなのこの人。轟君とはまた違った感じで意味が分からない人。
ひょっとしていつも睨んで来る理由は『ヴィランのくせして雄英に通ってるんじゃねぇよ』とか、そんな気持ちでもあるのだろうか。
「お前」
不意に爆豪君が私のことを呼ぶ。何、と再び問い掛けてみると
「助けてって言えや」
と、怖いくらい私のことをじっと真っ直ぐと見つめながら言う。…は?
「何を…」
言っているの突然…そう問い掛けようとした瞬間、扉を開く音と
「あっ。やっと見つけた!綴ちゃーん!!」
という、明るくて元気な声が聞こえてきた。誰だろうと思いながら扉の方を見てみると
「あれ、爆豪君もいる?」
そこには麗日さんがいた。私達2人のことを不思議そうな顔で見ている。…まぁ確かに不思議か。教室…どころか他の場所でも私達が会話しているところなんて見たことないだろうし。私も意味が分からない。どうして爆豪君はわざわざ私のことを探してここまで来て、先程の発言をしたのかなんて全くわからない。助けてって言えとはどういう意味なんだろう。そもそも何から助けを求めろという意味なのだろうか。真意を問いただしたいのに、爆豪君は答えてくれそうになさそうだ。
チラッと爆豪君のことを見てみると、麗日さんを見てまた舌打ちをしている。
この人、本当にヒーロー志望なの…?人相悪いし態度も悪いし言葉遣いも悪いし普段の授業態度も悪いしで、とてもじゃないけれどもそんな風には見えない。こんな人に救助に来られたらショックでトラウマになってしまう人とかが出てきそう。
「なんか珍しい組み合わせだね。なんの話ししてたん?…て、あっ!も、もしかして告は…」
「ンなワケねぇだろ、変な勘繰りしてんじゃねぇぞ丸顔!!」
そう怒鳴ったかと思うと、そのまま「クソがよ!」という言葉を残して爆豪君は屋上から出て行ってしまった。何がしたかったの彼は…。なんだか嵐が過ぎ去ったみたいだ。
「えーっ…ひょっとしてなんか邪魔しちゃったのかな…」
麗日さんも困惑しているみたいだ。
「まぁ、いっか…」
考えても仕方ないし…と、自己完結することに決めたらしい。
「麗日さん、何かご用?」
本を読みたいから何かあるのだったら手短にしてもらえないかしらと文句を言いたい気持ちを一生懸命抑えて問い掛けてみる。
「あっそうだった。あのね、デク君と飯田君と私の3人でお昼ご飯を食べようって話してるんだけどね、せっかくだから綴ちゃんも誘おうって話になったの。だから探してたんだー」
ニコニコと笑いながら言われた。…屈託のない、裏表もない、暖かい笑顔…。あまり、一緒に居たくない…。…飯田君は知ってる。でも、
「デク?」
「クラスメイトの、緑谷出久君だよ」
ピンと来なくて尋ねてみるとまた笑顔で答えられた。緑谷君…?なんで…。あの子も、爆豪君と同じく殆ど話したことなんてないのに一緒に食事だなんて意味わからない。…まぁ、そんなことどうでもいいか。
「悪いけど私は行かな…」
「ダメ!綴ちゃんいつもご飯食べてないでしょ?食べないと身体に悪いよ」
いつも顔色悪いし、細いから心配だよ…。ね、ほら行こう!と手を引かれ、無理矢理屋上から連れ出された。
せっかくの貴重な1人の時間が…。
どうしてここの人達はみんな、私のことを1人にしてくれないの…。
どうしてほったらかしにしておいてくれないの…。
どうしてみんな、私に関わろうとしてくるの…。
この人達はどうして、私を他のみんなと同じように扱って来るんだろう。
きっと、一生分からないまま、人生の幕を下ろすことになるだろうな。
「おい」
上から声が降って来た。顔を上げて見てみると、色素の薄い金髪の髪に、赤い鋭い目つきをした男の子の姿が目に入って来た。この子は確か…
「何。爆豪君」
爆豪勝己という生徒だったはず。クラスメイトで、あのクラスの人にしては珍しく私に話し掛けて来ることがない人。いつもすごい形相で睨みつけて来る人…というくらいしか印象がない人。
なのに急にどうして話しかけてきたのだろう。わざわざここまで探して来たのだろうか。せっかく久しぶりに1人で過ごすことが出来ていたのに邪魔しないでもらいたいと思いつつも用件を聞こうと尋ねると、「チッ」と舌打ちをされた。
「何」
自分から声を掛けて来たくせになんなんだこの人は。思わず眉間に皺が寄る。
「んだよその顔」
睨みながら凄まれる。
「貴方こそなんなの」
自分から声を掛けて来たくせに返事をしたら舌打ちをして来たのはそっちでしょと言い返すと「あ?」と返って来る。本当になんなのこの人。轟君とはまた違った感じで意味が分からない人。
ひょっとしていつも睨んで来る理由は『ヴィランのくせして雄英に通ってるんじゃねぇよ』とか、そんな気持ちでもあるのだろうか。
「お前」
不意に爆豪君が私のことを呼ぶ。何、と再び問い掛けてみると
「助けてって言えや」
と、怖いくらい私のことをじっと真っ直ぐと見つめながら言う。…は?
「何を…」
言っているの突然…そう問い掛けようとした瞬間、扉を開く音と
「あっ。やっと見つけた!綴ちゃーん!!」
という、明るくて元気な声が聞こえてきた。誰だろうと思いながら扉の方を見てみると
「あれ、爆豪君もいる?」
そこには麗日さんがいた。私達2人のことを不思議そうな顔で見ている。…まぁ確かに不思議か。教室…どころか他の場所でも私達が会話しているところなんて見たことないだろうし。私も意味が分からない。どうして爆豪君はわざわざ私のことを探してここまで来て、先程の発言をしたのかなんて全くわからない。助けてって言えとはどういう意味なんだろう。そもそも何から助けを求めろという意味なのだろうか。真意を問いただしたいのに、爆豪君は答えてくれそうになさそうだ。
チラッと爆豪君のことを見てみると、麗日さんを見てまた舌打ちをしている。
この人、本当にヒーロー志望なの…?人相悪いし態度も悪いし言葉遣いも悪いし普段の授業態度も悪いしで、とてもじゃないけれどもそんな風には見えない。こんな人に救助に来られたらショックでトラウマになってしまう人とかが出てきそう。
「なんか珍しい組み合わせだね。なんの話ししてたん?…て、あっ!も、もしかして告は…」
「ンなワケねぇだろ、変な勘繰りしてんじゃねぇぞ丸顔!!」
そう怒鳴ったかと思うと、そのまま「クソがよ!」という言葉を残して爆豪君は屋上から出て行ってしまった。何がしたかったの彼は…。なんだか嵐が過ぎ去ったみたいだ。
「えーっ…ひょっとしてなんか邪魔しちゃったのかな…」
麗日さんも困惑しているみたいだ。
「まぁ、いっか…」
考えても仕方ないし…と、自己完結することに決めたらしい。
「麗日さん、何かご用?」
本を読みたいから何かあるのだったら手短にしてもらえないかしらと文句を言いたい気持ちを一生懸命抑えて問い掛けてみる。
「あっそうだった。あのね、デク君と飯田君と私の3人でお昼ご飯を食べようって話してるんだけどね、せっかくだから綴ちゃんも誘おうって話になったの。だから探してたんだー」
ニコニコと笑いながら言われた。…屈託のない、裏表もない、暖かい笑顔…。あまり、一緒に居たくない…。…飯田君は知ってる。でも、
「デク?」
「クラスメイトの、緑谷出久君だよ」
ピンと来なくて尋ねてみるとまた笑顔で答えられた。緑谷君…?なんで…。あの子も、爆豪君と同じく殆ど話したことなんてないのに一緒に食事だなんて意味わからない。…まぁ、そんなことどうでもいいか。
「悪いけど私は行かな…」
「ダメ!綴ちゃんいつもご飯食べてないでしょ?食べないと身体に悪いよ」
いつも顔色悪いし、細いから心配だよ…。ね、ほら行こう!と手を引かれ、無理矢理屋上から連れ出された。
せっかくの貴重な1人の時間が…。
どうしてここの人達はみんな、私のことを1人にしてくれないの…。
どうしてほったらかしにしておいてくれないの…。
どうしてみんな、私に関わろうとしてくるの…。
この人達はどうして、私を他のみんなと同じように扱って来るんだろう。
きっと、一生分からないまま、人生の幕を下ろすことになるだろうな。
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