鳥籠の中夢視る
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屋上で眠ってしまうなんて。私はここまで迂闊な人間だっただろうか。溜息を吐きたくなる。なるべく目立たないように過ごしたいと思っていたのに。ただでさえ目立ってしまいそうな立場なのに。しかも相澤さんに「初日からいきなりバックれとはいい度胸だな…」と締め上げられて最悪だった。あの布は捕縛布…とか言う名前だとあの人…オール・フォー・ワンから聞いた気がする。全く興味がなかったから適当に聞き流していたけれどもまさか実際に締め上げられる日が来るなんて。一生来なくてよかったわそんな日。相澤さんの個性は確か抹消と言っていたっけ。ドクターが「抹消の個性欲しかったのぅ」とオール・フォー・ワンに愚痴のように話していたことを思い出して気分が悪くなりそうだ。あの言葉の意味は何だったのだろうと思ったこともあるが、きっと知らない方が幸せだろうし忘れることにしよう。
そんなことよりも次の問題はどうやって休み時間を誰にも話しかけられることなく1人で過ごすかが問題だ。また個性で逃げるつもりだったが、使う前に相澤さんに気づかれてしまって個性で妨害されてしまって出来なかった。…確かにドクターやオール・フォー・ワンの欲しがりそうな優良な個性。あんな個性をあの人達が持ったりなんてしてしまったら確実にヒーロー社会は崩壊してしまうだろうなと漠然と考えているうちに授業時間が終わりあっという間もなく休み時間となり、恐れていた事態になってしまった。
「私芦戸三奈!よろしくね!!」
そういって一目散に走って私のところまでやって来たのは朝、相澤さんに自己紹介がどうのとか色々言っていた女の子だ。よろしくと言われても困る。どうせ私はすぐにここからいなくなるのに。
「俺、上鳴電気!御伽ってすっげぇかわいいな!今度よかったら一緒にお茶しようぜ」
「俺は切島鋭児郎ってんだ。困ったことあったら何でも相談しろよな、力になっからよ!」
3人が挨拶したのを合図と言わんばかりに次々と名前を言われて頭がパンクしそうだ。
「みんな一旦落ち着きましょう。そんな一斉に大勢に声をかけられたりなんてしたら御伽ちゃん困ってしまうわ」
矢継ぎ早に話しかけられて固まっている私を見兼ねてか、1人が割って入ってきた。この子はUSJで死柄木に壊されかけていた子だったか。
「蛙吹君の言う通りだ。聞きたいことがたくさんあるのも、仲良くなりたいと言う君達の気持ちもわかるが、集団で話しかけられたら迷惑だろう」
その後に相澤さんに説明してくれと求めていたメガネをかけた真面目そうな男の子が注意してくれた。2人の名前は女の子の方が蛙吹さんで男の子の方が飯田君と言うそう。
2人に注意されると「あっそうだよね、ごめんね…早く仲良くなりたいって思ってつい空回りしちゃった。ほんとごめん!」と芦戸さん達が謝罪してきた。別にと言ったらみんな安堵したような顔をした。…1人になりたいけども、それは無理そうだ。
クラスのほとんどの人が私の周りに来ていて教室から出ることすら難しそうだ。というか仮に出れたとしてもこの人達全員着いて来そうな勢いのような。
「そういえばさ、綴ちゃんと轟君ってお揃いやね!」
ショートカットの茶髪で何となくふわふわした雰囲気の女の子…麗日さんが私と紅白頭のよくわからない子、轟君を見ながら突然言い出した。なんのことかわからずに首を傾げていると
「目の色!2人とも左右色違いでお揃いだなって!」
ニコニコと笑いながらそう答えられた。
目の色がお揃い…?
「確かに2人とも印象的なオッドアイだね」
麗日さんの隣にいた緑頭の死柄木に殴りかかろうとしていた男の子…緑谷君が同調する、
『僕と綴ちゃんお揃いだね!』
突然誰かにそんなことを言われた気がする。なんなんだ今の…?私の記憶…?でも、私のことを綴ちゃんなんて呼ぶ人…。
ふと、視線を感じる。視線の方を見てみると轟君がじっと私のことを見つめいていた。まるで何かを期待しているような目だ。なんなの…?
ここ最近わからない事ばかり起きる。USJへ行った日から可笑しいことばかり。
やっぱりあの日、死柄木と一緒に行かなければよかった。そしたらこんなに乱されることなんてなかったのに、部屋に籠っていつも通り本を読んでいればよかった。
…まぁもう、どうでもいいか。どうせもうすぐ、私の人生は終わってしまうんだから。今更気にしたってなんにもならない。
今日学校が終わったら覚悟を決めてあの場所へ行こう。きっとあの人達も来る。だから私の人生を終わらせてもらおう。
そんなことよりも次の問題はどうやって休み時間を誰にも話しかけられることなく1人で過ごすかが問題だ。また個性で逃げるつもりだったが、使う前に相澤さんに気づかれてしまって個性で妨害されてしまって出来なかった。…確かにドクターやオール・フォー・ワンの欲しがりそうな優良な個性。あんな個性をあの人達が持ったりなんてしてしまったら確実にヒーロー社会は崩壊してしまうだろうなと漠然と考えているうちに授業時間が終わりあっという間もなく休み時間となり、恐れていた事態になってしまった。
「私芦戸三奈!よろしくね!!」
そういって一目散に走って私のところまでやって来たのは朝、相澤さんに自己紹介がどうのとか色々言っていた女の子だ。よろしくと言われても困る。どうせ私はすぐにここからいなくなるのに。
「俺、上鳴電気!御伽ってすっげぇかわいいな!今度よかったら一緒にお茶しようぜ」
「俺は切島鋭児郎ってんだ。困ったことあったら何でも相談しろよな、力になっからよ!」
3人が挨拶したのを合図と言わんばかりに次々と名前を言われて頭がパンクしそうだ。
「みんな一旦落ち着きましょう。そんな一斉に大勢に声をかけられたりなんてしたら御伽ちゃん困ってしまうわ」
矢継ぎ早に話しかけられて固まっている私を見兼ねてか、1人が割って入ってきた。この子はUSJで死柄木に壊されかけていた子だったか。
「蛙吹君の言う通りだ。聞きたいことがたくさんあるのも、仲良くなりたいと言う君達の気持ちもわかるが、集団で話しかけられたら迷惑だろう」
その後に相澤さんに説明してくれと求めていたメガネをかけた真面目そうな男の子が注意してくれた。2人の名前は女の子の方が蛙吹さんで男の子の方が飯田君と言うそう。
2人に注意されると「あっそうだよね、ごめんね…早く仲良くなりたいって思ってつい空回りしちゃった。ほんとごめん!」と芦戸さん達が謝罪してきた。別にと言ったらみんな安堵したような顔をした。…1人になりたいけども、それは無理そうだ。
クラスのほとんどの人が私の周りに来ていて教室から出ることすら難しそうだ。というか仮に出れたとしてもこの人達全員着いて来そうな勢いのような。
「そういえばさ、綴ちゃんと轟君ってお揃いやね!」
ショートカットの茶髪で何となくふわふわした雰囲気の女の子…麗日さんが私と紅白頭のよくわからない子、轟君を見ながら突然言い出した。なんのことかわからずに首を傾げていると
「目の色!2人とも左右色違いでお揃いだなって!」
ニコニコと笑いながらそう答えられた。
目の色がお揃い…?
「確かに2人とも印象的なオッドアイだね」
麗日さんの隣にいた緑頭の死柄木に殴りかかろうとしていた男の子…緑谷君が同調する、
『僕と綴ちゃんお揃いだね!』
突然誰かにそんなことを言われた気がする。なんなんだ今の…?私の記憶…?でも、私のことを綴ちゃんなんて呼ぶ人…。
ふと、視線を感じる。視線の方を見てみると轟君がじっと私のことを見つめいていた。まるで何かを期待しているような目だ。なんなの…?
ここ最近わからない事ばかり起きる。USJへ行った日から可笑しいことばかり。
やっぱりあの日、死柄木と一緒に行かなければよかった。そしたらこんなに乱されることなんてなかったのに、部屋に籠っていつも通り本を読んでいればよかった。
…まぁもう、どうでもいいか。どうせもうすぐ、私の人生は終わってしまうんだから。今更気にしたってなんにもならない。
今日学校が終わったら覚悟を決めてあの場所へ行こう。きっとあの人達も来る。だから私の人生を終わらせてもらおう。