君の隣 番外編
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「ねぇ黛!!今日の私!どう思う!!」
学校へ着き、開口1番に隣の席の黛に向かって尋ねると、面倒臭そうな顔をしながらラノベから目を離し、「なんだよ藪から棒に…」と返事をした。
「今日の私!!なんか!!気がつかない?!」
そんな態度にも負けじとさらに聞いてみると、ダルそうにため息を吐かれ、
「いつも通りだろ」
そう投げやりに言われた。ムカつく…!
「いつも通りじゃないってば!なんでわかんないかなーこの鈍感男わ!」
ムスッとしながらいうと、またため息を吐かれた。そして口を開いたかと思うと、
「あれか?髪型がいつもと違う」
見当違いの答えを返してきた。
「髪型はいつも変えてるってば」
これでも毎朝拘りに拘り抜いてセットしてんだから!と返すと、「あっそ」と興味なさそうに返事をされた。
「実渕君なら絶対気づいてくれるのに!」
「アイツは別枠だろ」
「それは確かに…」
もう。今日は昨日買ったばかりの新作のチークとリップ塗って来たのに全く気がついてくれない。ほんとこの人私のこと見てくれないな。この前も、髪切ったこと気がついてくれなかったし、ピアス新しいのつけてきても気づかなかったし、一緒に出かけた時なんかがんばってネイルして行ったのにそれにも気がついてくれなかった。少しでも可愛いって思ってもらいたいから頑張ってるのに、全然伝わらない。その癖…
「つかお前今日眉毛変じゃね?また入学式の時みたいに全剃りしたか?」
気づかないでほしいことには目敏く気がつく。
「にゅ、入学式の時の話はもうしないでよ!!!全剃りなんてしてないよ!!偶々今日は描き方失敗しただけ!!!」
入学式の数日前、まだ当時中学3年生だった私はとんでもない失敗をしてしまった。家のリビングで眉毛を整えていたらいきなり、我が家で飼っている猫が飛びかかってきた。それにびっくりした私は絶叫し、そしてそのまま眉毛をうっかり全部剃ってしまったのである。そのせいで入学式には眉毛なしで参加した。速攻で教師に目をつけられて最悪だった。しかも未だに黛とか樋口君とか一部の人にいじられるし。そのせいで後輩である実渕くんや葉山くん、根部谷君と赤司君にまで私の黒歴史は伝わってしまっている。もう本当に消し去ってしまいたい過去だ。なのに周りが消し去らせてくれない。世知辛い世の中だ。
「そういや、今日のそれいいな」
悶々としていると、黛に話しかけられて我に返った。
「いいなって…何が?」
首を傾げて尋ねてみると、
「唇。口紅の色変えたのか?」
似合ってるなって思って。そう言ったかと思うと、「あっ悪りぃ、ジロジロ見ちまって」と、バツが悪そうな顔をして、「なんとなく伝えたいなって思って」と言いながらラノベを読み耽り出した。
…顔が、熱い。なんか茹でタコにでもなりそう。すっごい嬉しいのに、同じくらいすっごい恥ずかしい。もうやだこの天然タラシ…!
学校へ着き、開口1番に隣の席の黛に向かって尋ねると、面倒臭そうな顔をしながらラノベから目を離し、「なんだよ藪から棒に…」と返事をした。
「今日の私!!なんか!!気がつかない?!」
そんな態度にも負けじとさらに聞いてみると、ダルそうにため息を吐かれ、
「いつも通りだろ」
そう投げやりに言われた。ムカつく…!
「いつも通りじゃないってば!なんでわかんないかなーこの鈍感男わ!」
ムスッとしながらいうと、またため息を吐かれた。そして口を開いたかと思うと、
「あれか?髪型がいつもと違う」
見当違いの答えを返してきた。
「髪型はいつも変えてるってば」
これでも毎朝拘りに拘り抜いてセットしてんだから!と返すと、「あっそ」と興味なさそうに返事をされた。
「実渕君なら絶対気づいてくれるのに!」
「アイツは別枠だろ」
「それは確かに…」
もう。今日は昨日買ったばかりの新作のチークとリップ塗って来たのに全く気がついてくれない。ほんとこの人私のこと見てくれないな。この前も、髪切ったこと気がついてくれなかったし、ピアス新しいのつけてきても気づかなかったし、一緒に出かけた時なんかがんばってネイルして行ったのにそれにも気がついてくれなかった。少しでも可愛いって思ってもらいたいから頑張ってるのに、全然伝わらない。その癖…
「つかお前今日眉毛変じゃね?また入学式の時みたいに全剃りしたか?」
気づかないでほしいことには目敏く気がつく。
「にゅ、入学式の時の話はもうしないでよ!!!全剃りなんてしてないよ!!偶々今日は描き方失敗しただけ!!!」
入学式の数日前、まだ当時中学3年生だった私はとんでもない失敗をしてしまった。家のリビングで眉毛を整えていたらいきなり、我が家で飼っている猫が飛びかかってきた。それにびっくりした私は絶叫し、そしてそのまま眉毛をうっかり全部剃ってしまったのである。そのせいで入学式には眉毛なしで参加した。速攻で教師に目をつけられて最悪だった。しかも未だに黛とか樋口君とか一部の人にいじられるし。そのせいで後輩である実渕くんや葉山くん、根部谷君と赤司君にまで私の黒歴史は伝わってしまっている。もう本当に消し去ってしまいたい過去だ。なのに周りが消し去らせてくれない。世知辛い世の中だ。
「そういや、今日のそれいいな」
悶々としていると、黛に話しかけられて我に返った。
「いいなって…何が?」
首を傾げて尋ねてみると、
「唇。口紅の色変えたのか?」
似合ってるなって思って。そう言ったかと思うと、「あっ悪りぃ、ジロジロ見ちまって」と、バツが悪そうな顔をして、「なんとなく伝えたいなって思って」と言いながらラノベを読み耽り出した。
…顔が、熱い。なんか茹でタコにでもなりそう。すっごい嬉しいのに、同じくらいすっごい恥ずかしい。もうやだこの天然タラシ…!
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