アサガオ 番外編
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私のパパは息子馬鹿だ。いつも焦凍のことばっか。口を開けば一言目には焦凍。他に言葉知らないのかっての。オマケに暑苦しいし加齢臭酷いし、無駄にデカくて邪魔だし。…だけど
「夏菜芽。この前のテスト、全科目満点だったんだってな。よくやった」
だけど、すごく優しくて、実はとても愛情深い人だ。過保護すぎて鬱陶しいけど、大好き。
「当然じゃん!頑張ったんだから、なんかご褒美ちょうだいよね、パパ」
でも、絶対素直になんて言ってやんない。
「褒美?そうだな…動物園にでも…」
「行かない」
「ぬっ?!動物好きだろ?行かんのか…?そうか…なら水族…」
「水族館も行かないよ」
それから遊園地にも行かないからね、と付け足すとパパはなぬっ?!と言いながら考え込み始めてしまった。面白いなー。
「じゃあどこか行きたい所はないのか?」
言ってくれれば連れて行ってやるぞというパパに
「いや、高校生にもなってパパと2人で出かけるなんて単純にやだよ」
ていうか遊園地とか人多いんだからパパが行ったりなんてしたら大騒ぎになるでしょ、自分が有名なヒーローだってもっと自覚してよ、何考えてんのというと、パパは落ち込んだ様子で「そ、それもそうだな…」と呟いた。落ち込み方焦凍とそっくり。親子だなー。焦凍よりもパパのがからかってて楽しいけど。焦凍は反応「お?」とかしか言ってくれないから飽きちゃう。からかってて楽しいのはパパと夏兄だな、やっぱ。今度帰ってきたら夏兄のことからかって遊ぼう。彼女さんの話してやる。そんな画策をしていると、
「じゃあ小遣いを…」
「それもいらない」
小遣いをやろう、というパパの言葉を遮ると、驚かれた。何その反応。パパ私のこと金の亡者かなんかだと思ってる?心外だな。
「欲しいものとかは特にないの。ただちょっとわがまま聞いてほしいんだ」
「わがまま?」
なんだ、言ってみろとパパが尋ねてくる。
「1日だけでいいからたまにはゆっくり休んで」
「……は?」
私のお願いを聞くと、パパは意味が分からないとでも言いたげな顔をした。ムッとしつつ、
「パパ最近全然休んでないじゃん。仕事大事なのはわかるけどそれで身体壊しちゃったら元も子もないでしょ。だから休めって言ってんの」
せっかく今日は休みで1日家にいるんだから!と一言付け加える。するとパパは一泊置いてから笑った。そして私の頭を軽くぽん、と撫でながら
「わかった、今日は1日ゆっくりと休む。ありがとな、夏菜芽」
そう答えた。
「絶対だからね?約束したからね?仕事少しでもしたら怒るからね?」
「わかったわかった。今日は仕事しないでいる。事務所の者達にも後でそう伝える」
そう言って私の頭を撫でているパパに向かって今すぐ電話して!と強めに命じる。
「今か?!もう少し後でも…」
「ダメ今!私の見てる前で!パパ私が見てないとこだと電話しなさそうだもん」
そういうとパパは渋々といった様子でスマホを取り出して電話をし始めた。
電話をしているパパが、なんだか居心地悪そうな顔をしている。向こうから少しだけ、バーニンさんの笑い声が漏れ聞こえてくる。
「夏菜芽、バーニンが変われだそうだ」
そう言いながらパパにスマホを渡された。受け取ってスマホを耳に当てて、
「もしもしバーニンさん、こんにちは。お久しぶりです、いつもウチのパパがお世話になってます」
「夏菜芽!なんだお世話になってますとは!!」
バーニンさんにそう声を掛けると、パパは怒った様に言う。うるさいなぁ。
「だっていつもお世話になってるじゃん!電話してんだからちょっと黙っててよー」
そういうと「お前…!」と絞り出すような声で言われたがまぁ気にしなくていいや。
『アハハ、カナちゃん相変わらずしっかりしてるねー!』
私とパパとのやり取りが聞こえたらしく、バーニンさんが笑いながら話しかけてきた。
「バーニンさんごめんなさい、パパうるさくって!」
『大丈夫大丈夫、いつものことだから慣れてるよー』
そう笑いながらバーニンさんが朗らかに答えた。
「バーニンさん、私に何か用ですか?」
『んーん、特に用があるって訳ではないよー。ただ久しぶりにカナちゃんと話したいなーって思ってさ!』
優しい口調でバーニンさんが言う。
『カナちゃん学校楽しいかー?』
「うん、楽しいよー!友達もいっぱいできた!」
そう答えると、明るく笑いながら
『そっかよかったー!テスト全科目満点だったんだってね。カナちゃんはほんと偉いねー。どっかの加齢臭臭いおっさんとは大違いだ!』
と言われた。沢山褒めてもらえてうれしい半面、なんかすごく照れ臭い。ていうかなんでバーニンさん私が全科目満点なの知ってるんだろ。パパが自慢したのかな?…いや、それはないか。パパが焦凍以外の自慢話なんてする訳ない。
『今日はエンデヴァーゆっくりさせるんだって?あいつ目離すとすぐ仕事しようとすっからしっかり休むように見張っといてくれなー!』
バーニンさんが相変わらず笑いながら言う。
「うん、まかしといて!私がちゃんとゆっくり休むように見張っとくから!!」
と返答すると、『おう、さっすがカナちゃん!頼りになるぜ。じゃ、任せたよ』そう言って電話が切れた。バーニンさん相変わらず明るくて元気で、話しててすごく安心するなー。また話せるといいな。今度パパについて行って事務所にお邪魔させてもらって会いに行こうかなーと思いながらスマホを渡そうとパパの方を見ると、
「あれ、パパどうしたの?」
何か言いたげなパパの姿があった。
「……なんでもない」
尋ねてみると、ハァ…溜息を吐きながら言われた。
どうして溜息なんて吐いてるんだろ。変なパパ。
「夏菜芽。この前のテスト、全科目満点だったんだってな。よくやった」
だけど、すごく優しくて、実はとても愛情深い人だ。過保護すぎて鬱陶しいけど、大好き。
「当然じゃん!頑張ったんだから、なんかご褒美ちょうだいよね、パパ」
でも、絶対素直になんて言ってやんない。
「褒美?そうだな…動物園にでも…」
「行かない」
「ぬっ?!動物好きだろ?行かんのか…?そうか…なら水族…」
「水族館も行かないよ」
それから遊園地にも行かないからね、と付け足すとパパはなぬっ?!と言いながら考え込み始めてしまった。面白いなー。
「じゃあどこか行きたい所はないのか?」
言ってくれれば連れて行ってやるぞというパパに
「いや、高校生にもなってパパと2人で出かけるなんて単純にやだよ」
ていうか遊園地とか人多いんだからパパが行ったりなんてしたら大騒ぎになるでしょ、自分が有名なヒーローだってもっと自覚してよ、何考えてんのというと、パパは落ち込んだ様子で「そ、それもそうだな…」と呟いた。落ち込み方焦凍とそっくり。親子だなー。焦凍よりもパパのがからかってて楽しいけど。焦凍は反応「お?」とかしか言ってくれないから飽きちゃう。からかってて楽しいのはパパと夏兄だな、やっぱ。今度帰ってきたら夏兄のことからかって遊ぼう。彼女さんの話してやる。そんな画策をしていると、
「じゃあ小遣いを…」
「それもいらない」
小遣いをやろう、というパパの言葉を遮ると、驚かれた。何その反応。パパ私のこと金の亡者かなんかだと思ってる?心外だな。
「欲しいものとかは特にないの。ただちょっとわがまま聞いてほしいんだ」
「わがまま?」
なんだ、言ってみろとパパが尋ねてくる。
「1日だけでいいからたまにはゆっくり休んで」
「……は?」
私のお願いを聞くと、パパは意味が分からないとでも言いたげな顔をした。ムッとしつつ、
「パパ最近全然休んでないじゃん。仕事大事なのはわかるけどそれで身体壊しちゃったら元も子もないでしょ。だから休めって言ってんの」
せっかく今日は休みで1日家にいるんだから!と一言付け加える。するとパパは一泊置いてから笑った。そして私の頭を軽くぽん、と撫でながら
「わかった、今日は1日ゆっくりと休む。ありがとな、夏菜芽」
そう答えた。
「絶対だからね?約束したからね?仕事少しでもしたら怒るからね?」
「わかったわかった。今日は仕事しないでいる。事務所の者達にも後でそう伝える」
そう言って私の頭を撫でているパパに向かって今すぐ電話して!と強めに命じる。
「今か?!もう少し後でも…」
「ダメ今!私の見てる前で!パパ私が見てないとこだと電話しなさそうだもん」
そういうとパパは渋々といった様子でスマホを取り出して電話をし始めた。
電話をしているパパが、なんだか居心地悪そうな顔をしている。向こうから少しだけ、バーニンさんの笑い声が漏れ聞こえてくる。
「夏菜芽、バーニンが変われだそうだ」
そう言いながらパパにスマホを渡された。受け取ってスマホを耳に当てて、
「もしもしバーニンさん、こんにちは。お久しぶりです、いつもウチのパパがお世話になってます」
「夏菜芽!なんだお世話になってますとは!!」
バーニンさんにそう声を掛けると、パパは怒った様に言う。うるさいなぁ。
「だっていつもお世話になってるじゃん!電話してんだからちょっと黙っててよー」
そういうと「お前…!」と絞り出すような声で言われたがまぁ気にしなくていいや。
『アハハ、カナちゃん相変わらずしっかりしてるねー!』
私とパパとのやり取りが聞こえたらしく、バーニンさんが笑いながら話しかけてきた。
「バーニンさんごめんなさい、パパうるさくって!」
『大丈夫大丈夫、いつものことだから慣れてるよー』
そう笑いながらバーニンさんが朗らかに答えた。
「バーニンさん、私に何か用ですか?」
『んーん、特に用があるって訳ではないよー。ただ久しぶりにカナちゃんと話したいなーって思ってさ!』
優しい口調でバーニンさんが言う。
『カナちゃん学校楽しいかー?』
「うん、楽しいよー!友達もいっぱいできた!」
そう答えると、明るく笑いながら
『そっかよかったー!テスト全科目満点だったんだってね。カナちゃんはほんと偉いねー。どっかの加齢臭臭いおっさんとは大違いだ!』
と言われた。沢山褒めてもらえてうれしい半面、なんかすごく照れ臭い。ていうかなんでバーニンさん私が全科目満点なの知ってるんだろ。パパが自慢したのかな?…いや、それはないか。パパが焦凍以外の自慢話なんてする訳ない。
『今日はエンデヴァーゆっくりさせるんだって?あいつ目離すとすぐ仕事しようとすっからしっかり休むように見張っといてくれなー!』
バーニンさんが相変わらず笑いながら言う。
「うん、まかしといて!私がちゃんとゆっくり休むように見張っとくから!!」
と返答すると、『おう、さっすがカナちゃん!頼りになるぜ。じゃ、任せたよ』そう言って電話が切れた。バーニンさん相変わらず明るくて元気で、話しててすごく安心するなー。また話せるといいな。今度パパについて行って事務所にお邪魔させてもらって会いに行こうかなーと思いながらスマホを渡そうとパパの方を見ると、
「あれ、パパどうしたの?」
何か言いたげなパパの姿があった。
「……なんでもない」
尋ねてみると、ハァ…溜息を吐きながら言われた。
どうして溜息なんて吐いてるんだろ。変なパパ。
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