アサガオ 番外編
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とーや兄へ
お元気ですか?って、死んじゃってる人に元気もなんもないか。ごめん。とーや兄がいなくなってもう10年以上経つね。あっという間だったよ。
夏菜芽はね、高校生になったよ。雄英の普通科に通い始めたの。焦凍はヒーロー科。パパの力を使わず立派なヒーローになるんだって言ってるよ。とーや兄が聞いたら、怒りそうだね。けどお願い。どうかもう、焦凍のことを恨まないで。
夏兄は大学生になって、彼女が出来たんだって。そんで全然家帰ってこないの。彼女さん大好きなのー?って聞いたら顔真っ赤にしてお茶吹き出しながら「ばっ、な、何言ってんだ兄ちゃんをからかうな!!」って怒られたよ。面白いからまたからかってやろうって心に誓ったんだ。とーや兄も見ててね。顔真っ赤にして照れて焦りまくる夏兄超面白いんだよ。
冬姉はね、小学校の教師になったよ。生徒に慕われてる先生になってるみたい。すごいよね、冬姉。美人で優しくて料理も裁縫とかも勉強も出来て尊敬しちゃう。夏菜芽も冬姉みたいな大人になれたらいいな。あっ恥ずかしいから絶対に言わないでね?とーや兄と私だけの秘密だからね!
ママは今も入院してるよ。最近ちょっとだけ元気になったのかな?って感じ。未だに焦凍には会ってないけど。会ってほしいなとは思うけど、でも無理だろうなって諦めちゃってる。何かきっかけがあればいいんだけどな。まだまだ難しいのかな。
最後にパパの話しするね。パパは相変わらず。オールマイトのことを敵視?って言うのかな。なんか、バチバチしてる。あと最近加齢臭がキツクなってきた。あんまり近づいてほしくないなって言うのが本音。あっいや嫌いじゃないよ?パパのことちゃんと好きだよ!過保護すぎて鬱陶しいなって思ったり、焦凍のことものみたいに言うとこは嫌いだけど。でも、好きか嫌いかで答えろって言われたら大好きだよ。本当だよ信じて!
あ、そうそうもうすぐで雄英体育祭があるんだ。出場したいっていったらパパに怒られちゃった。無個性の子を出場させる訳にはいかないってすごい剣幕で怒鳴るの。パパだけじゃなくてママにも、冬姉と夏兄、焦凍にも反対されちゃった。みんな私のことを心配してるからだから、出場しちゃダメだよって言ってくれてるのはわかってるけど正直すごく辛い。他のみんなは当たり前の様に体育祭に出場してるのに、私だけその当たり前に参加できないなんてすごく寂しいです。とーや兄はきっともっと辛かったよね。あの頃気づいてあげられなくて、ごめん。と、なんか暗い話になってきちゃったね。なんか明るい報告あるかな…。あっ高校入ってね、友達が出来たよ。クラス同じ子でね、すっごく優しい子なの。私のこと、無個性だからって腫れもの扱いせずにちゃんと同等に接してくれるの。とーや兄みたいだね。とーや兄もいつも、私のこと無個性だからって腫れもの扱いしないで他のみんなと同じに扱ってくれてたもんね。あの頃すっごい嬉しかったんだ。とーや兄はパパよりもヒーローみたいだなって思ってたよ。って、話脱線しちゃったから戻すね。その子一緒にいるとすごく楽しいんだ。まだ友達になってそんなに時間は経ってないけど大好きになっちゃった。大人になってからもずっと仲良く出来たらいいな。けど1つだけ、すっごい嫌なとこあるの。あの子いつも私のことからかってくるんだよ。「夏菜芽可愛いねー」って小馬鹿にしながら私の頭撫でてくるの!そこだけは嫌い。
そう言えばこの前ね、その子と一緒にお昼ご飯食べてたらちょっとした騒ぎが起きたの。その時避難する様にって指示が出されて、食堂の廊下に出る様にって言われたの。そしたらもう大変!人が沢山でごった返しでね、みんな大パニック。どうしよう!ってしてたら私、人込みに流されちゃったの。で、人に押しつぶされて転びそうになっちゃったんだ。こんな所で転んだら死んじゃうかもどうしよう…!って思ってたら男の子が私の腕を引いてくれてね、そのお陰で転ばないで済んだの!ありがとうってお礼を言ったらその子、笑顔で返事してくれたんだ。その子ね、私やパパと同じで髪の毛真っ赤だったの。けどニコニコ笑っててね、すごく優しそうな子だったんだ。パパや焦凍とは正反対だね!2人もこの子みたいに笑えばいいのになーって思って、ニコニコーって笑うパパと焦凍のことを想像してみたらなんかすっごい不気味だったから考えるの辞めたよ。
私の近況はこんな感じかな。とーや兄に手紙書こうって思って書き始めたらなんかすごく長くなっちゃった。最後まで読んでくれてたら嬉しいな。めんどくさかったら別に読まなくてもいいけど。それじゃ、また手紙書くね。今度お墓参りに来る時…に書くかはわかんないけど。気が向いたら返事…は書かなくていいや。いくらとーや兄でも、幽霊からの手紙は怖いもん。そんな訳で、また書きます。バイバイ。とーや兄大好き!!!
夏菜芽より
「………相変わらず生意気だな、夏菜芽は」
なんとなく自分の…否、轟燈矢の墓へ来てみると、手紙らしきものが置いてあり読んでみるとそれは妹からのものだった。文面からでも伝わってくる生意気さと、女子高生の書いた字とは思えない様な達筆に思わず失笑が漏れる。
アレへの復讐を果たしたら、確実に夏菜芽へも皺寄せが行くだろう。可哀想にな。ただでさえ無個性の、俺以上の失敗作であるアイツは辛い思いも苦しい思いも悲しい思いも沢山しているだろうに。もっと辛い思いをすることになっちまうなんてな。
けど安心しろ、夏菜芽。お前のことも最期にはちゃんと俺が…とーや兄がちゃんと、殺してやるからな。だからその日まで、お利口さんにして待ってろよ。
お元気ですか?って、死んじゃってる人に元気もなんもないか。ごめん。とーや兄がいなくなってもう10年以上経つね。あっという間だったよ。
夏菜芽はね、高校生になったよ。雄英の普通科に通い始めたの。焦凍はヒーロー科。パパの力を使わず立派なヒーローになるんだって言ってるよ。とーや兄が聞いたら、怒りそうだね。けどお願い。どうかもう、焦凍のことを恨まないで。
夏兄は大学生になって、彼女が出来たんだって。そんで全然家帰ってこないの。彼女さん大好きなのー?って聞いたら顔真っ赤にしてお茶吹き出しながら「ばっ、な、何言ってんだ兄ちゃんをからかうな!!」って怒られたよ。面白いからまたからかってやろうって心に誓ったんだ。とーや兄も見ててね。顔真っ赤にして照れて焦りまくる夏兄超面白いんだよ。
冬姉はね、小学校の教師になったよ。生徒に慕われてる先生になってるみたい。すごいよね、冬姉。美人で優しくて料理も裁縫とかも勉強も出来て尊敬しちゃう。夏菜芽も冬姉みたいな大人になれたらいいな。あっ恥ずかしいから絶対に言わないでね?とーや兄と私だけの秘密だからね!
ママは今も入院してるよ。最近ちょっとだけ元気になったのかな?って感じ。未だに焦凍には会ってないけど。会ってほしいなとは思うけど、でも無理だろうなって諦めちゃってる。何かきっかけがあればいいんだけどな。まだまだ難しいのかな。
最後にパパの話しするね。パパは相変わらず。オールマイトのことを敵視?って言うのかな。なんか、バチバチしてる。あと最近加齢臭がキツクなってきた。あんまり近づいてほしくないなって言うのが本音。あっいや嫌いじゃないよ?パパのことちゃんと好きだよ!過保護すぎて鬱陶しいなって思ったり、焦凍のことものみたいに言うとこは嫌いだけど。でも、好きか嫌いかで答えろって言われたら大好きだよ。本当だよ信じて!
あ、そうそうもうすぐで雄英体育祭があるんだ。出場したいっていったらパパに怒られちゃった。無個性の子を出場させる訳にはいかないってすごい剣幕で怒鳴るの。パパだけじゃなくてママにも、冬姉と夏兄、焦凍にも反対されちゃった。みんな私のことを心配してるからだから、出場しちゃダメだよって言ってくれてるのはわかってるけど正直すごく辛い。他のみんなは当たり前の様に体育祭に出場してるのに、私だけその当たり前に参加できないなんてすごく寂しいです。とーや兄はきっともっと辛かったよね。あの頃気づいてあげられなくて、ごめん。と、なんか暗い話になってきちゃったね。なんか明るい報告あるかな…。あっ高校入ってね、友達が出来たよ。クラス同じ子でね、すっごく優しい子なの。私のこと、無個性だからって腫れもの扱いせずにちゃんと同等に接してくれるの。とーや兄みたいだね。とーや兄もいつも、私のこと無個性だからって腫れもの扱いしないで他のみんなと同じに扱ってくれてたもんね。あの頃すっごい嬉しかったんだ。とーや兄はパパよりもヒーローみたいだなって思ってたよ。って、話脱線しちゃったから戻すね。その子一緒にいるとすごく楽しいんだ。まだ友達になってそんなに時間は経ってないけど大好きになっちゃった。大人になってからもずっと仲良く出来たらいいな。けど1つだけ、すっごい嫌なとこあるの。あの子いつも私のことからかってくるんだよ。「夏菜芽可愛いねー」って小馬鹿にしながら私の頭撫でてくるの!そこだけは嫌い。
そう言えばこの前ね、その子と一緒にお昼ご飯食べてたらちょっとした騒ぎが起きたの。その時避難する様にって指示が出されて、食堂の廊下に出る様にって言われたの。そしたらもう大変!人が沢山でごった返しでね、みんな大パニック。どうしよう!ってしてたら私、人込みに流されちゃったの。で、人に押しつぶされて転びそうになっちゃったんだ。こんな所で転んだら死んじゃうかもどうしよう…!って思ってたら男の子が私の腕を引いてくれてね、そのお陰で転ばないで済んだの!ありがとうってお礼を言ったらその子、笑顔で返事してくれたんだ。その子ね、私やパパと同じで髪の毛真っ赤だったの。けどニコニコ笑っててね、すごく優しそうな子だったんだ。パパや焦凍とは正反対だね!2人もこの子みたいに笑えばいいのになーって思って、ニコニコーって笑うパパと焦凍のことを想像してみたらなんかすっごい不気味だったから考えるの辞めたよ。
私の近況はこんな感じかな。とーや兄に手紙書こうって思って書き始めたらなんかすごく長くなっちゃった。最後まで読んでくれてたら嬉しいな。めんどくさかったら別に読まなくてもいいけど。それじゃ、また手紙書くね。今度お墓参りに来る時…に書くかはわかんないけど。気が向いたら返事…は書かなくていいや。いくらとーや兄でも、幽霊からの手紙は怖いもん。そんな訳で、また書きます。バイバイ。とーや兄大好き!!!
夏菜芽より
「………相変わらず生意気だな、夏菜芽は」
なんとなく自分の…否、轟燈矢の墓へ来てみると、手紙らしきものが置いてあり読んでみるとそれは妹からのものだった。文面からでも伝わってくる生意気さと、女子高生の書いた字とは思えない様な達筆に思わず失笑が漏れる。
アレへの復讐を果たしたら、確実に夏菜芽へも皺寄せが行くだろう。可哀想にな。ただでさえ無個性の、俺以上の失敗作であるアイツは辛い思いも苦しい思いも悲しい思いも沢山しているだろうに。もっと辛い思いをすることになっちまうなんてな。
けど安心しろ、夏菜芽。お前のことも最期にはちゃんと俺が…とーや兄がちゃんと、殺してやるからな。だからその日まで、お利口さんにして待ってろよ。