アサガオ 番外編
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「あの……!ここ、どこですか……!スーパー、行きたいのにわかんなくなっちゃった……!!」
手をしっかりと繋いだ小さな男の子と女の子が、私のことをじっと見つめながら質問してきた。声を掛けてきたのは女の子の方で、グスグスと泣いている男の子に「泣かないの!」と怒っている。そういう女の子も今にも泣き出しそうだ。迷子……かな?
「スーパー?ひょっとして駅の近くにあるところに行きたいの?」
そう聞くと女の子は「うん……!」と答えた。
「そっかー…。じゃあお姉ちゃんも今からそこに行くところなんだ。一緒に行こっか」
そう聞くと、2人はパッと顔を明るくさせて「うん!!」と答えた。可愛いなー。
◇
「へー、ゆうかちゃんとゆうた君は双子なんだねー」
「うんそうだよ!そっくりでしょ?」
スーパーまでの道のりですっかりと泣き止んだ女の子と男の子はゆうかちゃんとゆうた君って名前の双子らしい。2人は5歳で幼稚園に通っているんだってとても楽しそうに話してくれた。今日は初めて、2人だけで買い物に来たんだと誇らしげに言う。
「お姉ちゃんもね、双子なんだよ。お揃いだね」
そういうと2人は喜んでくれた。すごく可愛い。癒される。妹とか弟がいたらこんな感じなのかな。末っ子だから分からないや。そういえば、この子達位のときだったな、私も焦凍と2人で初めてお使いに行ったのは。確か、あの時は買い物ちゃんと出来なくて2人して大泣きしたっけ……。それでこっそり着いてきてくれてた冬姉が励ましてくれたんだよなー。冬姉に頭撫でてもらって、私も焦凍も余計泣いちゃって困らせちゃったっけ。で、私も焦凍も泣き疲れて寝ちゃったから冬姉が急いでとーや兄と夏兄を呼んでくれたって言ってたな。…………あれが最後だったな。兄弟5人全員で出かけたの。それから少しして、焦凍の個性が発現して、私の無個性が発覚して、パパの焦凍への教育が始まってとーや兄が…………。
「お姉ちゃん?どうしたの??」
不意に声をかけられて驚きつつ声の方に視線を向けると、ゆうかちゃんとゆうた君が私のことを不思議そうにじっと見つめていた。
「あっごめんねなんでもないよ!2人とも本当に大丈夫?お姉ちゃんお家まで送ってあげようか?」
「だいじょーぶ!お家ね、あそこをまっすぐ歩けば着くから!ここまで送ってくれてありがとう!!」
そう言いながら2人は出会った時とは全く違った弾けるような笑顔で答えた。
「そっか、なら良かった!気をつけて帰ってね?」
「うん!!」
元気に返事をして、「ばいばーい!!」と笑顔でしっかりと手を振ってくる2人に釣られて、私も笑顔で元気に「ばいばーい!!」と振り返した。私が手を振り返したのを見ると、2人は嬉しそうに笑ってしっかりと手を繋ぎ直して楽しそうに帰って行った。
「夏菜芽?今帰りか?」
聞き覚えのある声が聞こえて振り返るとそこには私の片割れこと焦凍が立っていた。
「うん。買い物してたからね」
そういうと「そうか……荷物持つよ」そう言ってくれたけど「大丈夫!」と答えた。そしたら少しショックそうな顔をした焦凍に笑いそうになってしまった。
「荷物は持たなくていいからさ、その代わりお願いがあるんだけどいい?」
「お願い?なんだ?」
そう言って首を傾げる焦凍に、手を差し出した。そしたら焦凍は更に首を傾げた。
「手!繋いで帰ろう!!」
一瞬キョトンとした。そして
「別にいいけど……なんでだ?」
怪訝な顔で答えられた。
「繋ぎたい気分なの。いいでしょ?繋いでよ、おにーちゃん!!」
そういうと微かに笑って、「仕方ないな、俺の妹は甘えん坊で」と言いながら繋いでくれた。
私のお兄ちゃんは、世界でいちばん優しい。
手をしっかりと繋いだ小さな男の子と女の子が、私のことをじっと見つめながら質問してきた。声を掛けてきたのは女の子の方で、グスグスと泣いている男の子に「泣かないの!」と怒っている。そういう女の子も今にも泣き出しそうだ。迷子……かな?
「スーパー?ひょっとして駅の近くにあるところに行きたいの?」
そう聞くと女の子は「うん……!」と答えた。
「そっかー…。じゃあお姉ちゃんも今からそこに行くところなんだ。一緒に行こっか」
そう聞くと、2人はパッと顔を明るくさせて「うん!!」と答えた。可愛いなー。
◇
「へー、ゆうかちゃんとゆうた君は双子なんだねー」
「うんそうだよ!そっくりでしょ?」
スーパーまでの道のりですっかりと泣き止んだ女の子と男の子はゆうかちゃんとゆうた君って名前の双子らしい。2人は5歳で幼稚園に通っているんだってとても楽しそうに話してくれた。今日は初めて、2人だけで買い物に来たんだと誇らしげに言う。
「お姉ちゃんもね、双子なんだよ。お揃いだね」
そういうと2人は喜んでくれた。すごく可愛い。癒される。妹とか弟がいたらこんな感じなのかな。末っ子だから分からないや。そういえば、この子達位のときだったな、私も焦凍と2人で初めてお使いに行ったのは。確か、あの時は買い物ちゃんと出来なくて2人して大泣きしたっけ……。それでこっそり着いてきてくれてた冬姉が励ましてくれたんだよなー。冬姉に頭撫でてもらって、私も焦凍も余計泣いちゃって困らせちゃったっけ。で、私も焦凍も泣き疲れて寝ちゃったから冬姉が急いでとーや兄と夏兄を呼んでくれたって言ってたな。…………あれが最後だったな。兄弟5人全員で出かけたの。それから少しして、焦凍の個性が発現して、私の無個性が発覚して、パパの焦凍への教育が始まってとーや兄が…………。
「お姉ちゃん?どうしたの??」
不意に声をかけられて驚きつつ声の方に視線を向けると、ゆうかちゃんとゆうた君が私のことを不思議そうにじっと見つめていた。
「あっごめんねなんでもないよ!2人とも本当に大丈夫?お姉ちゃんお家まで送ってあげようか?」
「だいじょーぶ!お家ね、あそこをまっすぐ歩けば着くから!ここまで送ってくれてありがとう!!」
そう言いながら2人は出会った時とは全く違った弾けるような笑顔で答えた。
「そっか、なら良かった!気をつけて帰ってね?」
「うん!!」
元気に返事をして、「ばいばーい!!」と笑顔でしっかりと手を振ってくる2人に釣られて、私も笑顔で元気に「ばいばーい!!」と振り返した。私が手を振り返したのを見ると、2人は嬉しそうに笑ってしっかりと手を繋ぎ直して楽しそうに帰って行った。
「夏菜芽?今帰りか?」
聞き覚えのある声が聞こえて振り返るとそこには私の片割れこと焦凍が立っていた。
「うん。買い物してたからね」
そういうと「そうか……荷物持つよ」そう言ってくれたけど「大丈夫!」と答えた。そしたら少しショックそうな顔をした焦凍に笑いそうになってしまった。
「荷物は持たなくていいからさ、その代わりお願いがあるんだけどいい?」
「お願い?なんだ?」
そう言って首を傾げる焦凍に、手を差し出した。そしたら焦凍は更に首を傾げた。
「手!繋いで帰ろう!!」
一瞬キョトンとした。そして
「別にいいけど……なんでだ?」
怪訝な顔で答えられた。
「繋ぎたい気分なの。いいでしょ?繋いでよ、おにーちゃん!!」
そういうと微かに笑って、「仕方ないな、俺の妹は甘えん坊で」と言いながら繋いでくれた。
私のお兄ちゃんは、世界でいちばん優しい。
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