アサガオ
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体育祭も終わり、大きなイベントは普通科の私達は特に何もない。ヒーロー科は職場体験としてヒーロー事務所に行き、現場でヒーローに直接指導してもらうのだとか。焦凍はパパの所へ行くらしい。そのことが決まってからずっとパパが張り切りまくってて鬱陶しかったけれどもそれ以外は特に何も関係ない。いつも通りの普通の学校生活だ。あっでもそろそろテスト勉強をしないと。中間テストは結構いい成績を採ることが出来た。期末ではもっと成績を上げたい。そんな感じのことを考える毎日である。ちなみに今は
「カナ、本当に良かったの?高校の入学祝い参考資料で。服とかシュシュとかアクセサリーとか、欲しかったら買ってやるのに」
夏兄とデート…という名の買い物中だ。少し遅くなっちゃったけど高校の入学祝いにと、プレゼント貰うの!
「いいの。何度も言ってんじゃん、参考書が欲しいって。なのにいつまでもいつまでもいいの?って聞いて来てしつこいよ、夏兄」
「しつこいって…。そうかよ。すいませんね、しつこくって」
勉強熱心な妹を持って兄ちゃんは鼻が高いよーと、少し拗ねた様子で言われた。でしょ?もっと褒め称えてくれてもいいんだよと言ったら調子乗るなと軽く小突かれた。
「あ、そうそう夏兄。数学でちょっとわかんないとこあるから後でファミレスかどっかで教えてくれない?自分でも何度か解こうとしたんだけどもどうしてもわかんなくて」
「数学?別にいいけど…。珍しいな、カナが解けないって。いつもするする解いてるのに。つか家で姉ちゃんに教えてもらえば良かったんじゃ」
「うん、そうなんだけどさ…仕事でも生徒相手に勉強教えてるのに、家でまで私相手に勉強見てもらうのはなんか申し訳ないっていうかなんていうか…」
「なんだそりゃ…。カナって変なとこで気遣うよな。そういうとこお母さんと似てる。申し訳ないなんて思う必要ねぇと思うんだけど。むしろ姉ちゃん、すっごい喜ぶと思うんだけど」
カナが私を頼ってくれたの良いでしょ!ってめちゃくちゃ自慢してきそうと、ケラケラと笑いながら言う。
「なんでそう思うの?」
「だって兄ちゃんがそうだから。今、カナに数学教えてって言ってもらえてすっげぇ嬉しい」
頭を軽くぽん、と撫でながら言われる。撫でないでよー!と文句を言うが、「やーなこった。可愛い妹の頭を撫でるのが兄ちゃんの特権だからな!」と、更に笑いながらわしゃわしゃと頭撫でて来る。意地悪だ…!
「あれ、轟妹?買い物かー?」
不意にそんな声に話し掛けられた。声の方を見てみると
「あっ切島」
よっ!と手を上げ、にこにこと笑っている切島がいた。
「…誰」
夏兄が眉間に皺を寄せて険しい顔で尋ねて来る。何その顔…。
「切島だよ。焦凍のクラスメイトでヒーロー科の子。ほら前に話したじゃん、雄英にマスコミが入り込んできてパニックになった時助けてくれた子がいたって。それがこの子」
と説明すると「あ、あぁ、この子がそうなんだ…」と、表情が少し柔らかくなった。でもなんかまだちょっと複雑そうな顔をしてる。どうしちゃったんだろ。
「切島、紹介するね。この人は私のお兄ちゃん!」
夏兄だよーというと「あっそうのなのか!初めまして、俺、切島鋭児郎っていいます!いつも弟さんと妹さんには世話んなってます!!」と深々と頭を下げながら挨拶する。そこまで畏まらなくても…。
「あっうん。初めまして、焦凍と夏菜芽の兄の夏雄です。これからも2人と仲良くしてやってね」
夏兄がさっきよりも少し、優しく笑って(でもなんかまだ複雑そうな顔のままだ。本当にどうしちゃったんだろ)切島に挨拶し返している。
「ところで切島はこんなとこでどうしたの?」
その服、ヒーローコスチューム?と聞くと「アッやべ、今職場体験先で見回りしてんだ!早く終わらせて事務所戻らねぇとだったんだ!!」と言って「じゃ、わりぃな呼び止めちまって。また学校でな。あっお兄さんも、すみませんでした、買い物中に!じゃ!」と、やっぱり頭を深々と下げていそいそと去って行った。
「…なんか、すげぇにぎやかな子だな」
夏兄がきょとんとした様子で言う。
「けど、めちゃくちゃ良い子そうだな」
と、笑って言う。
「うん、めっちゃくちゃいい子だし、すっごい優しいんだよ」
まぁ私、数えるほどしか会ったことないんだけど。そういえば体育祭の時とかかっこよかったなーと呟くと
「……兄ちゃん、カナに恋愛はまだ早いと思う」
「はい?」
いきなり何言ってんだこの兄貴。夏兄って昔から時々変なこと言い出すよねと言ったら「心外!!!」と不満を漏らされた。本当のことじゃん。急に恋愛がどうのとか意味わかんない。そういうと
「わかんないなら別にいいよ、分からなくて。可愛い妹に兄ちゃんの思いが1ミリも伝わってなくてちょっと悲しいけど」
と、どこか少し不機嫌そうに言う。突然どうしたんだろう、変な夏兄。
「カナ、本当に良かったの?高校の入学祝い参考資料で。服とかシュシュとかアクセサリーとか、欲しかったら買ってやるのに」
夏兄とデート…という名の買い物中だ。少し遅くなっちゃったけど高校の入学祝いにと、プレゼント貰うの!
「いいの。何度も言ってんじゃん、参考書が欲しいって。なのにいつまでもいつまでもいいの?って聞いて来てしつこいよ、夏兄」
「しつこいって…。そうかよ。すいませんね、しつこくって」
勉強熱心な妹を持って兄ちゃんは鼻が高いよーと、少し拗ねた様子で言われた。でしょ?もっと褒め称えてくれてもいいんだよと言ったら調子乗るなと軽く小突かれた。
「あ、そうそう夏兄。数学でちょっとわかんないとこあるから後でファミレスかどっかで教えてくれない?自分でも何度か解こうとしたんだけどもどうしてもわかんなくて」
「数学?別にいいけど…。珍しいな、カナが解けないって。いつもするする解いてるのに。つか家で姉ちゃんに教えてもらえば良かったんじゃ」
「うん、そうなんだけどさ…仕事でも生徒相手に勉強教えてるのに、家でまで私相手に勉強見てもらうのはなんか申し訳ないっていうかなんていうか…」
「なんだそりゃ…。カナって変なとこで気遣うよな。そういうとこお母さんと似てる。申し訳ないなんて思う必要ねぇと思うんだけど。むしろ姉ちゃん、すっごい喜ぶと思うんだけど」
カナが私を頼ってくれたの良いでしょ!ってめちゃくちゃ自慢してきそうと、ケラケラと笑いながら言う。
「なんでそう思うの?」
「だって兄ちゃんがそうだから。今、カナに数学教えてって言ってもらえてすっげぇ嬉しい」
頭を軽くぽん、と撫でながら言われる。撫でないでよー!と文句を言うが、「やーなこった。可愛い妹の頭を撫でるのが兄ちゃんの特権だからな!」と、更に笑いながらわしゃわしゃと頭撫でて来る。意地悪だ…!
「あれ、轟妹?買い物かー?」
不意にそんな声に話し掛けられた。声の方を見てみると
「あっ切島」
よっ!と手を上げ、にこにこと笑っている切島がいた。
「…誰」
夏兄が眉間に皺を寄せて険しい顔で尋ねて来る。何その顔…。
「切島だよ。焦凍のクラスメイトでヒーロー科の子。ほら前に話したじゃん、雄英にマスコミが入り込んできてパニックになった時助けてくれた子がいたって。それがこの子」
と説明すると「あ、あぁ、この子がそうなんだ…」と、表情が少し柔らかくなった。でもなんかまだちょっと複雑そうな顔をしてる。どうしちゃったんだろ。
「切島、紹介するね。この人は私のお兄ちゃん!」
夏兄だよーというと「あっそうのなのか!初めまして、俺、切島鋭児郎っていいます!いつも弟さんと妹さんには世話んなってます!!」と深々と頭を下げながら挨拶する。そこまで畏まらなくても…。
「あっうん。初めまして、焦凍と夏菜芽の兄の夏雄です。これからも2人と仲良くしてやってね」
夏兄がさっきよりも少し、優しく笑って(でもなんかまだ複雑そうな顔のままだ。本当にどうしちゃったんだろ)切島に挨拶し返している。
「ところで切島はこんなとこでどうしたの?」
その服、ヒーローコスチューム?と聞くと「アッやべ、今職場体験先で見回りしてんだ!早く終わらせて事務所戻らねぇとだったんだ!!」と言って「じゃ、わりぃな呼び止めちまって。また学校でな。あっお兄さんも、すみませんでした、買い物中に!じゃ!」と、やっぱり頭を深々と下げていそいそと去って行った。
「…なんか、すげぇにぎやかな子だな」
夏兄がきょとんとした様子で言う。
「けど、めちゃくちゃ良い子そうだな」
と、笑って言う。
「うん、めっちゃくちゃいい子だし、すっごい優しいんだよ」
まぁ私、数えるほどしか会ったことないんだけど。そういえば体育祭の時とかかっこよかったなーと呟くと
「……兄ちゃん、カナに恋愛はまだ早いと思う」
「はい?」
いきなり何言ってんだこの兄貴。夏兄って昔から時々変なこと言い出すよねと言ったら「心外!!!」と不満を漏らされた。本当のことじゃん。急に恋愛がどうのとか意味わかんない。そういうと
「わかんないなら別にいいよ、分からなくて。可愛い妹に兄ちゃんの思いが1ミリも伝わってなくてちょっと悲しいけど」
と、どこか少し不機嫌そうに言う。突然どうしたんだろう、変な夏兄。
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