アサガオ
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体育祭もいよいよ終盤となり、次はいよいよ焦凍と爆豪の試合だ。飯田との試合を見るに、調子は悪くなさそうだったけどもその試合の時には左側を使っていなかった。やっぱまだそう簡単には割り切れないよね…。チラッとパパのいる方を見たら不機嫌そうな顔をしていて思わず「うわっパパめっちゃ機嫌悪そう…ヒーローがしちゃダメでしょあんな怖い顔…」と言ったら友達に「夏菜芽ここの距離から見えたの?!目いいね…」とビックリされた。
さっきみたいに嬉しそうに絶叫しながら息子バカ発揮するのよりはマシかもしれないけど仮にもNo.2ヒーローなんだからあんなに怖い顔するのはアウトでしょ。もう少し優しそうに笑う、とかすればいいのに。切島みたいにさ。…あれ、なんで私今切島思い出したんだろ。
「夏菜芽はやっぱお兄ちゃんの方応援するの?」
試合を眺めながら首を傾げていると、不意にそんな質問を投げかけられた。
「うん、一応そのつもりだよ。けど、ちょっと心配というか…」
というと「心配?」と不思議そうに返された。
「ちょっとねー。焦凍、色々と大変なんだよ」
「色々とねー…。その色々について気になるんだけど、聞かないほうがいい?」
「…もう少し、待ってもらってもいい?」
「うん、わかった。いつまでも待ってる」
そう言ってくれてる友達に「ありがとう」とお礼を言い、焦凍と爆豪の試合を見届けることにした。
◇
結局焦凍は、決勝戦で左側を使うことはなかった。その結果試合は爆豪が優勝で焦凍の準優勝。と、なったのだ、が…。
「ちょっ…やばすぎでしょ、何あれ…」
隣でドン引きしている友達の視線の先には、手と口に枷をつけられて表彰台に縛り付けられて暴れる爆豪の姿がある。
「なんかミッドナイト先生の個性解けて起きてからずっとあの調子らしいよ…」
と話すと友達は「やばすぎでしょマジで…」と更にドン引きしている様子。
どうやら左側の炎を使わなかった焦凍に勝ったことが納得いかなかったらしく、ずっとあんな感じで怒ってるようだ。
そりゃさ、焦凍も悪いと思うよ?本気でやってないって思われても文句言えないと思うよ?でもさ、でも…そこまで暴れなくても良くない?オールマイトもドン引きしてるし。つか顔怖っ!パパの比じゃない!パパごめん顔怖いヒーロー日本代表とか思ってマジでごめん。
てか金メダル首にかけるだけでどんだけ時間かかってんの。
◇
『今日一緒に帰れるか?』
教室に戻ってスマホを確認してみると焦凍からメッセージが来ていた。『わかった、ホームルーム終わったらA組の昇降口の前で待ってるね』と返信すると『おう』と短く返信が返ってきた。
一緒に帰ろうなんて焦凍の方から言ってくるなんて珍しいなぁと思いつつ早々と帰り支度をしてからA組の昇降口へ行くと
「あっ夏菜芽ちゃんだ!」
と明るい声で名前を呼ばれた。顔を声のした方へ向けてみると、麗日さんと緑谷の姿があった。
「あっ2人ともお疲れ様ー!麗日さんも緑谷もすごかったよー」
というと2人はどこか照れ臭そうにお礼を言った。「夏菜芽ちゃんもリカバリーガールのお手伝いお疲れー!手伝ってるところチラッと見たけど、夏菜芽ちゃんてすごく手際いいねー!」と褒められて、今度はこっちが照れ臭くなる番だ。
「あ、あの…!轟さん、ちょっとその、は、話したいことがあるんだけども、ちょっとあのその、2人切りになってもらえない、かな…?」
「2人切りで?でも私今、焦凍待ってるんだよなー…ここじゃどうしても出来ない話なの?」
と聞いてみると「う、うーん…」と考え込み始めてしまった。そんなに話しにくことなのかな?
「じゃあ私ここで待ってるよ。で、轟君が来たらデク君と夏菜芽ちゃん2人で用事があるみたいだって伝えて待つってどうかな?轟君来たら連絡入れるし」
と、麗日さんが提案してきた。
「えっでも悪いよ!」
「そうだよ。麗日さんの帰り遅くなっちゃうし…」
そう遠慮する私と緑谷に対してニコニコと笑いながら「そんなん気にせんくていいよー」と笑って言う。じゃあそうさせてもらおうか…と言って緑谷と2人でその場を離れた。
ついでに2人とも連絡先を交換しあった。何気に高校入ってから初めてだ。クラスメイト以外の生徒と連絡先交換したの。
そして更についでに「麗日さんじゃなくてお茶子ちゃんって呼んでいい?」と聞いたら笑顔で「もちろん!じゃあ私はカナちゃんて呼ばせて!」と言われた。
なんか冬姉と夏兄以外にあだ名で呼ばれたことあんまないからすごく新鮮。
さっきみたいに嬉しそうに絶叫しながら息子バカ発揮するのよりはマシかもしれないけど仮にもNo.2ヒーローなんだからあんなに怖い顔するのはアウトでしょ。もう少し優しそうに笑う、とかすればいいのに。切島みたいにさ。…あれ、なんで私今切島思い出したんだろ。
「夏菜芽はやっぱお兄ちゃんの方応援するの?」
試合を眺めながら首を傾げていると、不意にそんな質問を投げかけられた。
「うん、一応そのつもりだよ。けど、ちょっと心配というか…」
というと「心配?」と不思議そうに返された。
「ちょっとねー。焦凍、色々と大変なんだよ」
「色々とねー…。その色々について気になるんだけど、聞かないほうがいい?」
「…もう少し、待ってもらってもいい?」
「うん、わかった。いつまでも待ってる」
そう言ってくれてる友達に「ありがとう」とお礼を言い、焦凍と爆豪の試合を見届けることにした。
◇
結局焦凍は、決勝戦で左側を使うことはなかった。その結果試合は爆豪が優勝で焦凍の準優勝。と、なったのだ、が…。
「ちょっ…やばすぎでしょ、何あれ…」
隣でドン引きしている友達の視線の先には、手と口に枷をつけられて表彰台に縛り付けられて暴れる爆豪の姿がある。
「なんかミッドナイト先生の個性解けて起きてからずっとあの調子らしいよ…」
と話すと友達は「やばすぎでしょマジで…」と更にドン引きしている様子。
どうやら左側の炎を使わなかった焦凍に勝ったことが納得いかなかったらしく、ずっとあんな感じで怒ってるようだ。
そりゃさ、焦凍も悪いと思うよ?本気でやってないって思われても文句言えないと思うよ?でもさ、でも…そこまで暴れなくても良くない?オールマイトもドン引きしてるし。つか顔怖っ!パパの比じゃない!パパごめん顔怖いヒーロー日本代表とか思ってマジでごめん。
てか金メダル首にかけるだけでどんだけ時間かかってんの。
◇
『今日一緒に帰れるか?』
教室に戻ってスマホを確認してみると焦凍からメッセージが来ていた。『わかった、ホームルーム終わったらA組の昇降口の前で待ってるね』と返信すると『おう』と短く返信が返ってきた。
一緒に帰ろうなんて焦凍の方から言ってくるなんて珍しいなぁと思いつつ早々と帰り支度をしてからA組の昇降口へ行くと
「あっ夏菜芽ちゃんだ!」
と明るい声で名前を呼ばれた。顔を声のした方へ向けてみると、麗日さんと緑谷の姿があった。
「あっ2人ともお疲れ様ー!麗日さんも緑谷もすごかったよー」
というと2人はどこか照れ臭そうにお礼を言った。「夏菜芽ちゃんもリカバリーガールのお手伝いお疲れー!手伝ってるところチラッと見たけど、夏菜芽ちゃんてすごく手際いいねー!」と褒められて、今度はこっちが照れ臭くなる番だ。
「あ、あの…!轟さん、ちょっとその、は、話したいことがあるんだけども、ちょっとあのその、2人切りになってもらえない、かな…?」
「2人切りで?でも私今、焦凍待ってるんだよなー…ここじゃどうしても出来ない話なの?」
と聞いてみると「う、うーん…」と考え込み始めてしまった。そんなに話しにくことなのかな?
「じゃあ私ここで待ってるよ。で、轟君が来たらデク君と夏菜芽ちゃん2人で用事があるみたいだって伝えて待つってどうかな?轟君来たら連絡入れるし」
と、麗日さんが提案してきた。
「えっでも悪いよ!」
「そうだよ。麗日さんの帰り遅くなっちゃうし…」
そう遠慮する私と緑谷に対してニコニコと笑いながら「そんなん気にせんくていいよー」と笑って言う。じゃあそうさせてもらおうか…と言って緑谷と2人でその場を離れた。
ついでに2人とも連絡先を交換しあった。何気に高校入ってから初めてだ。クラスメイト以外の生徒と連絡先交換したの。
そして更についでに「麗日さんじゃなくてお茶子ちゃんって呼んでいい?」と聞いたら笑顔で「もちろん!じゃあ私はカナちゃんて呼ばせて!」と言われた。
なんか冬姉と夏兄以外にあだ名で呼ばれたことあんまないからすごく新鮮。