アサガオ
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レクリエーションが終わってからいよいよ、本選が始まった。本選はトーナメントバトルらしい。1番最初の試合は緑谷と心操って言う普通科の生徒らしい。なんでもヒーロー科ばかりの中唯一残った普通科の生徒だとか。日頃からプロ達から直に指導を受けている子達に混ざって決勝まで行くなんてすごいなー。普通科の生徒ってヒーロー科への編入を狙っている子も多いからもしかしたらあの子もそうなのかなーなんてことを考えながら2人の試合を眺める。
◇
「俺はこんな個性のお陰で、スタートから遅れちまったよ。恵まれた人間には、わかんないだろ!御誂え向きの個性に生まれて、望む場所に行ける奴らにはよ!」
心操の悲痛な叫びが、会場中に響き渡る。心操の個性は洗脳らしい。口を利いた相手を意のままに操ることが出来るみたいだ。確かに洗脳にかかったらしい緑谷だったけども、すぐに緑谷自身も個性で解いたみたいだ。個性の影響なのか、緑谷の指が1本変色していた。
心操君の言葉は、なんだか私に刺さってくる。御誂え向きの個性に生まれられて、望む場所に行けるお前らにはわからないだろうと言っていた心操の言葉、嫌というほどよくわかってしまう。私もいつも思ってた。どうして私は個性がないのだろう。個性があればみんなと遊んでもらえるのに。個性があればみんなと同じことが出来るのに。個性があれば私も、ヒーローを目指せたのに。焦凍と、隣を歩けたのに。後ろに庇って守られるだけの弱虫で邪魔な妹にならないで済んだのに。いつもいつもそう思ってた。…個性さえあれば、そう本気で考えてた。
けどそうだよね。個性があっても必ずしもヒーローになれるなんてことないんだ。中には戦いやヒーローには向かない個性を持って生まれてきてしまった人だっているんだ。個性があったって、その個性のせいで辛い思いをしてる人がいるってこと、私は身を持って知ってるはずなのにどうして今まで気がつかなかったのかな。
個性を持ってる子達のことを羨ましいと思うことはこれから先も沢山あると思う。けど、個性を持ってる人のことをズルいとか、個性さえあればこんなに辛い思いをしないで済んだのにとかそういう考えをすること辞められたらいいな。
◇
「今日はずっと手伝いしてくれてありがとね。お陰で助かったよ。もう個人戦だからね。手伝って貰える様な事はないと思うからここまででいいよ。あとはクラスの席にでも戻って友達と一緒に試合見て、兄の応援でもしてやってきな」
そう言われたので、まだ手伝いしたかったなと思いつつ確かに手伝えそうなことないかもなと納得したため言われた通り席に戻ることにした。
「あの、今日はほんとに、ありがとうございました!!お陰でちょっと、小さい頃からの悩みとか、少しは吹っ切る事出来そうになりました!ありがとうございました!!」
そう深々と頭を下げてお礼を言うとニコニコと笑いながら「何、私は何もしてないさ」と答えられた。…やっぱリカバリーガールの手伝いさせて貰えて良かった。
◇
「俺はこんな個性のお陰で、スタートから遅れちまったよ。恵まれた人間には、わかんないだろ!御誂え向きの個性に生まれて、望む場所に行ける奴らにはよ!」
心操の悲痛な叫びが、会場中に響き渡る。心操の個性は洗脳らしい。口を利いた相手を意のままに操ることが出来るみたいだ。確かに洗脳にかかったらしい緑谷だったけども、すぐに緑谷自身も個性で解いたみたいだ。個性の影響なのか、緑谷の指が1本変色していた。
心操君の言葉は、なんだか私に刺さってくる。御誂え向きの個性に生まれられて、望む場所に行けるお前らにはわからないだろうと言っていた心操の言葉、嫌というほどよくわかってしまう。私もいつも思ってた。どうして私は個性がないのだろう。個性があればみんなと遊んでもらえるのに。個性があればみんなと同じことが出来るのに。個性があれば私も、ヒーローを目指せたのに。焦凍と、隣を歩けたのに。後ろに庇って守られるだけの弱虫で邪魔な妹にならないで済んだのに。いつもいつもそう思ってた。…個性さえあれば、そう本気で考えてた。
けどそうだよね。個性があっても必ずしもヒーローになれるなんてことないんだ。中には戦いやヒーローには向かない個性を持って生まれてきてしまった人だっているんだ。個性があったって、その個性のせいで辛い思いをしてる人がいるってこと、私は身を持って知ってるはずなのにどうして今まで気がつかなかったのかな。
個性を持ってる子達のことを羨ましいと思うことはこれから先も沢山あると思う。けど、個性を持ってる人のことをズルいとか、個性さえあればこんなに辛い思いをしないで済んだのにとかそういう考えをすること辞められたらいいな。
◇
「今日はずっと手伝いしてくれてありがとね。お陰で助かったよ。もう個人戦だからね。手伝って貰える様な事はないと思うからここまででいいよ。あとはクラスの席にでも戻って友達と一緒に試合見て、兄の応援でもしてやってきな」
そう言われたので、まだ手伝いしたかったなと思いつつ確かに手伝えそうなことないかもなと納得したため言われた通り席に戻ることにした。
「あの、今日はほんとに、ありがとうございました!!お陰でちょっと、小さい頃からの悩みとか、少しは吹っ切る事出来そうになりました!ありがとうございました!!」
そう深々と頭を下げてお礼を言うとニコニコと笑いながら「何、私は何もしてないさ」と答えられた。…やっぱリカバリーガールの手伝いさせて貰えて良かった。