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1988年 某日 東京
数日前から兄が留置所に引きこもるという事件が起きている我が家。
昨夜、ニューヨークにいる祖父に電話で助けを求めていた母の様子からして、この時間に留守にしているのは明白であった。
部屋の扉に母の書き置きが貼り付けてある。
今日こそ連れ帰ってみせるわ!
おじいちゃんが来るので
お掃除の洩れがないか確認よろしくね
ママ
制服から着替えて家の隅々をチェックして回り、一通りを終えた頃、玄関の方から扉が開く音と共に
「ただいま〜」
といういつもの元気な母の声が聞こえてきた。
玄関に向かえば母と兄、祖父であろう人と見知らぬ男性がいる。会釈程度のお辞儀をして母に書き置きの件は終わったと身振り手振りで伝えれば
「書き置き見てくれたのね!ママ、助かっちゃった♪ありがとう」
と盛大なハグを貰うと共におじいちゃんたちを茶室に案内してあげてと言いつかる。
頷いて返事を返し、やっと帰って来た兄の手に
「おかえり、怪我はない?」
と指で書き記せば
「問題ない」
と素っ気ない返事が返ってきて、良かったと胸を撫で下ろす。
「妹の七聖だ。声は出せねぇが耳は聞こえてる。
美味い茶やコーヒーが飲みたきゃこいつに言いな。下手な店より数倍マシだぜ」
と紹介してくれたので親しみを込めて深々とお辞儀をした。
「で、こっちはジジ…おじいちゃんとその友人」
「モハメド・アヴドゥルです」
はじめましてだよね?と自分に問う。会った記憶はないけれど、とても初めて会う様には感じられなかった。
ご案内しますと手で指し示して2人を茶室まで案内する。
離れにて二人が所望するお茶とコーヒーを容れ、一息着いたところで祖父であるジョセフが口を開く。
「七聖、聞きたいことがあるんじゃが」
何?と首を傾げ次に紡がれる言葉を待つ。
「何か周りで不思議なことはなかったかな?承太郎のように突然悪霊が現れたとか」
思い当たる事が見つからず頭を悩ませていると、
「実際に見てもらった方が早いかも知れません」
とアヴドゥルが猛禽類の頭部をもつ人型の幽霊のようなものを出した。
「これが見えますか?」
見える意志を伝える為うんうんと頷く。不意にアヴドゥルの出したそれが七聖に近付いて来て、右手を伸ばしてくる。
握手だろうか?と右手を差し出せば優しく握ってくれて、自身の名は魔術師の赤であるという事を教えてくれた。もう少し話したいのだが戻らねばと、魔術師の赤はアヴドゥルの中に入って行くように姿を消した。
「「!?」」
「どうなっとるんじゃ?」
「私も、こんな事は初めてです」
七聖は木に取り囲まれ木と一体化している羽根の生えた男を背後に出し、それの口を借りて言葉を紡いだ。
『私も他の人のそれとは初めてですけど、どうやら心を通わす事ができるみたいなんです。自分のこれとはよく会話しますし』
と後ろにいるセフィーを指さし、ね?とセフィーに合図すれば、セフィーは頷く。
「何と……そんな事があるというのか」
「事実は小説よりも奇なりというのはまさにこの事……にわかには信じがたい事ですが」
まぁ、そうですよねと苦笑を浮かべる。
「七聖さん、いつこれが現れましたか?」
えーと、と考え込み現れた経緯を思い返せば声を失ったきっかけと重なり表情をくもらせた。
はっとして取り繕うも時すでに遅し。
「どうかしましたか?」
何でもないと首を横に振るけれど、やはりあの日を思い起こすのはつらい。
「主、私から話そう」
今まで口を閉ざしていたセフィーが口を開いた。
「スタンドが自らの意思で喋っている……」
「私が主の前に現れたのは4年前。その時の主は交通事故で大切な友人を3人失い、それ故の心因性ショックで声すらも失った頃だ。」
「何じゃと!?あの頃から既にいたの?」
あの頃というのは事故後のショックを少しでも和らげようと数ヶ月間ニューヨークのジョセフの元にいた事があったのだ。
うんうんと首を縦に振ってYESを示す。
そこにセフィーが続けてその事故がきっかけでいじめを受けている事すらも喋ってしまうから、なんだかいたたまれなくなり居心地が悪い。
「その事についてホリィは知っとるのか?」
静かに首を横に振り、余計なことを喋るなとセフィーを睨む
「失礼。私の存在を理解する者に会うとつい喋ってしまう。主の身内であれば尚のこと。これも主を大切に思うが故…許せ。」
やれやれと溜息をつき、口借りるよ?とセフィーに投げかければ、了承の頷きが返ってきた。
『私の話はおいといて、そのスタンドというものについて知りたいのだけど……』
と言えば、察してくれたのか私の事には触れずに、
「『幽波紋』とは、その者の精神エネルギーが具現化した物です。傍に立つことから、それを『幽波紋』と我々は呼んでいる。『幽波紋』は『幽波紋使い』にしか見えないし、倒せない。」
とアヴドゥルさんが教えてくれた。
『そういえばさっき、幽波紋が自分の意思で喋る事に驚いていたご様子でしたが、それは珍しい事なのですか?』
「えぇ、とても。中には自分の意志を持つ幽波紋もあるようですが、あくまで基本は精神エネルギーの具現化。ここまで自由度の高い幽波紋は他にないかもしれません。」
「そういえば、七聖に幽波紋が現れたのは4年前と言っておったな?」
うんと首を縦に振る。
「4年前といえばあの棺が発見された頃と同じ……」
「ディオの影響を真っ先に受けたのかもしれませんね」
ディ…オ……?
そのワードにハッとなり、セフィーに部屋にあるスケッチブックをと使いを頼み、常備しているメモにペンを走らせた。
「ディオって、金髪で色白で、とても冷たい目をしている人ですか?」
2人の目が驚きのあまり丸くなる。
「何処でそれを?」
「ディオに会ったのか!?」
「実際に会ったことはないけれど、セフィーが現れるようになった頃の夢に良く出てきてたの。予知夢の類いじゃないといいんだけど。」
思い出したようにジョセフが口を開く
「あぁそうじゃ、ディオの話をまだ七聖にはしとらんかったのぅ。」
おじいちゃんが見せてくれる複数枚の写真。
船とそこそこ大きな箱。DIOと刻まれている部分。箱の中。そしてもう1つは、深い闇の中に佇む男の後ろ姿。
私に幽波紋が現れるようになる少し前、100年前の棺がアフリカ沖大西洋の海の底から1枚目の写真の箱もとい棺が上がった事、その箱の中にいたDIOがこの地球上のどこかに潜んでいる事、そしてそのDIOと闘う運命にある事を話してくれた。
『闘う』そのワードにドキッとした。
「七聖は自分の首の後ろを見た事があるかい?」
ううんと首を横に振る。
「まぁ、注意深く見る事はあまりないだろうな。」
と2枚目の写真を指し、
「この男の首すじを見てみるといい。星型の痣があるじゃろう……このくそったれの首から下はわしの祖父ジョナサン・ジョースターの肉体を奪い取ったものなのじゃ……!」
そして、
「ジョースター家の血を引くものは皆この痣がある。もちろんわしにも。」
とつけ加えた。そこへセフィーがスケッチブックを持って戻ってきたので開いて見せた。
そこにはディオと戦う兄の姿や、見知らぬ者たちと共にアヴドゥルさん、おじいちゃんがいる光景が数枚にわたり描かれていた。
「……これは!?」
『驚きますよね……全部夢の内容をそのまま絵にしたんです』
さっき玄関で初めて会ったはずなのに、初めてな気がしなかったのはこれのせいだったようだ。
「ジョースターさん、この男に見覚えは?」
「いや、さっぱりじゃ……」
『誰も知らない人に、今日が初めましてのはずの人……もしこの夢が本当に予知夢なのだとしたら、やはり私は死神か疫病神ですね。』
そう悲しげに笑い、今でも覚えてるあの夢の顛末を2人に話した。終盤で次々と失われていく命に何度涙しただろうか。
「しかし、所詮は夢。変えられる未来があるかもしれません。この絵の中に貴女はいない…なら貴女のいる状況を作れば変わるかもしれない。未来というのは案外些細な事で変わるものです。」
「アヴドゥルの言う通りじゃ。それにこれが未来だと決まったわけじゃあない。」
そうだといいなぁと願いスケッチブックを片付けてセフィーに渡す。
そこへ丁度夕飯であることを知らせに来た兄が襖を開けた。
「おい、お前ら飯だぜ……!?」
セフィーに気が付いた承太郎の目が七聖に向けられ
「……いつからだ?」
4年前と承太郎の手のひらに書いて、早くご飯食べに行くよと手を引っぱる。
「どうして何も言わなかった?」
『誰にも見えてなかったから。病室とか家に帰ってきてからもずっと出してた。さっきみたいに。』
お先に!と台所目掛けて駆けていく七聖に
「……チッ……やれやれだぜ」
と盛大にため息を漏らす。
「承太郎、ずいぶん七聖を心配しとるようじゃのぅ?」
「……アイツはテメェの事で手一杯なくせに他人の事まで気を遣いやがる甘ちゃんだからな。」
いつまで経っても気が気じゃねぇぜとボヤく。
一方、七聖はそんな会話がされているとは微塵も思わず母の作った料理に目を輝かせていた。
数日前から兄が留置所に引きこもるという事件が起きている我が家。
昨夜、ニューヨークにいる祖父に電話で助けを求めていた母の様子からして、この時間に留守にしているのは明白であった。
部屋の扉に母の書き置きが貼り付けてある。
今日こそ連れ帰ってみせるわ!
おじいちゃんが来るので
お掃除の洩れがないか確認よろしくね
ママ
制服から着替えて家の隅々をチェックして回り、一通りを終えた頃、玄関の方から扉が開く音と共に
「ただいま〜」
といういつもの元気な母の声が聞こえてきた。
玄関に向かえば母と兄、祖父であろう人と見知らぬ男性がいる。会釈程度のお辞儀をして母に書き置きの件は終わったと身振り手振りで伝えれば
「書き置き見てくれたのね!ママ、助かっちゃった♪ありがとう」
と盛大なハグを貰うと共におじいちゃんたちを茶室に案内してあげてと言いつかる。
頷いて返事を返し、やっと帰って来た兄の手に
「おかえり、怪我はない?」
と指で書き記せば
「問題ない」
と素っ気ない返事が返ってきて、良かったと胸を撫で下ろす。
「妹の七聖だ。声は出せねぇが耳は聞こえてる。
美味い茶やコーヒーが飲みたきゃこいつに言いな。下手な店より数倍マシだぜ」
と紹介してくれたので親しみを込めて深々とお辞儀をした。
「で、こっちはジジ…おじいちゃんとその友人」
「モハメド・アヴドゥルです」
はじめましてだよね?と自分に問う。会った記憶はないけれど、とても初めて会う様には感じられなかった。
ご案内しますと手で指し示して2人を茶室まで案内する。
離れにて二人が所望するお茶とコーヒーを容れ、一息着いたところで祖父であるジョセフが口を開く。
「七聖、聞きたいことがあるんじゃが」
何?と首を傾げ次に紡がれる言葉を待つ。
「何か周りで不思議なことはなかったかな?承太郎のように突然悪霊が現れたとか」
思い当たる事が見つからず頭を悩ませていると、
「実際に見てもらった方が早いかも知れません」
とアヴドゥルが猛禽類の頭部をもつ人型の幽霊のようなものを出した。
「これが見えますか?」
見える意志を伝える為うんうんと頷く。不意にアヴドゥルの出したそれが七聖に近付いて来て、右手を伸ばしてくる。
握手だろうか?と右手を差し出せば優しく握ってくれて、自身の名は魔術師の赤であるという事を教えてくれた。もう少し話したいのだが戻らねばと、魔術師の赤はアヴドゥルの中に入って行くように姿を消した。
「「!?」」
「どうなっとるんじゃ?」
「私も、こんな事は初めてです」
七聖は木に取り囲まれ木と一体化している羽根の生えた男を背後に出し、それの口を借りて言葉を紡いだ。
『私も他の人のそれとは初めてですけど、どうやら心を通わす事ができるみたいなんです。自分のこれとはよく会話しますし』
と後ろにいるセフィーを指さし、ね?とセフィーに合図すれば、セフィーは頷く。
「何と……そんな事があるというのか」
「事実は小説よりも奇なりというのはまさにこの事……にわかには信じがたい事ですが」
まぁ、そうですよねと苦笑を浮かべる。
「七聖さん、いつこれが現れましたか?」
えーと、と考え込み現れた経緯を思い返せば声を失ったきっかけと重なり表情をくもらせた。
はっとして取り繕うも時すでに遅し。
「どうかしましたか?」
何でもないと首を横に振るけれど、やはりあの日を思い起こすのはつらい。
「主、私から話そう」
今まで口を閉ざしていたセフィーが口を開いた。
「スタンドが自らの意思で喋っている……」
「私が主の前に現れたのは4年前。その時の主は交通事故で大切な友人を3人失い、それ故の心因性ショックで声すらも失った頃だ。」
「何じゃと!?あの頃から既にいたの?」
あの頃というのは事故後のショックを少しでも和らげようと数ヶ月間ニューヨークのジョセフの元にいた事があったのだ。
うんうんと首を縦に振ってYESを示す。
そこにセフィーが続けてその事故がきっかけでいじめを受けている事すらも喋ってしまうから、なんだかいたたまれなくなり居心地が悪い。
「その事についてホリィは知っとるのか?」
静かに首を横に振り、余計なことを喋るなとセフィーを睨む
「失礼。私の存在を理解する者に会うとつい喋ってしまう。主の身内であれば尚のこと。これも主を大切に思うが故…許せ。」
やれやれと溜息をつき、口借りるよ?とセフィーに投げかければ、了承の頷きが返ってきた。
『私の話はおいといて、そのスタンドというものについて知りたいのだけど……』
と言えば、察してくれたのか私の事には触れずに、
「『幽波紋』とは、その者の精神エネルギーが具現化した物です。傍に立つことから、それを『幽波紋』と我々は呼んでいる。『幽波紋』は『幽波紋使い』にしか見えないし、倒せない。」
とアヴドゥルさんが教えてくれた。
『そういえばさっき、幽波紋が自分の意思で喋る事に驚いていたご様子でしたが、それは珍しい事なのですか?』
「えぇ、とても。中には自分の意志を持つ幽波紋もあるようですが、あくまで基本は精神エネルギーの具現化。ここまで自由度の高い幽波紋は他にないかもしれません。」
「そういえば、七聖に幽波紋が現れたのは4年前と言っておったな?」
うんと首を縦に振る。
「4年前といえばあの棺が発見された頃と同じ……」
「ディオの影響を真っ先に受けたのかもしれませんね」
ディ…オ……?
そのワードにハッとなり、セフィーに部屋にあるスケッチブックをと使いを頼み、常備しているメモにペンを走らせた。
「ディオって、金髪で色白で、とても冷たい目をしている人ですか?」
2人の目が驚きのあまり丸くなる。
「何処でそれを?」
「ディオに会ったのか!?」
「実際に会ったことはないけれど、セフィーが現れるようになった頃の夢に良く出てきてたの。予知夢の類いじゃないといいんだけど。」
思い出したようにジョセフが口を開く
「あぁそうじゃ、ディオの話をまだ七聖にはしとらんかったのぅ。」
おじいちゃんが見せてくれる複数枚の写真。
船とそこそこ大きな箱。DIOと刻まれている部分。箱の中。そしてもう1つは、深い闇の中に佇む男の後ろ姿。
私に幽波紋が現れるようになる少し前、100年前の棺がアフリカ沖大西洋の海の底から1枚目の写真の箱もとい棺が上がった事、その箱の中にいたDIOがこの地球上のどこかに潜んでいる事、そしてそのDIOと闘う運命にある事を話してくれた。
『闘う』そのワードにドキッとした。
「七聖は自分の首の後ろを見た事があるかい?」
ううんと首を横に振る。
「まぁ、注意深く見る事はあまりないだろうな。」
と2枚目の写真を指し、
「この男の首すじを見てみるといい。星型の痣があるじゃろう……このくそったれの首から下はわしの祖父ジョナサン・ジョースターの肉体を奪い取ったものなのじゃ……!」
そして、
「ジョースター家の血を引くものは皆この痣がある。もちろんわしにも。」
とつけ加えた。そこへセフィーがスケッチブックを持って戻ってきたので開いて見せた。
そこにはディオと戦う兄の姿や、見知らぬ者たちと共にアヴドゥルさん、おじいちゃんがいる光景が数枚にわたり描かれていた。
「……これは!?」
『驚きますよね……全部夢の内容をそのまま絵にしたんです』
さっき玄関で初めて会ったはずなのに、初めてな気がしなかったのはこれのせいだったようだ。
「ジョースターさん、この男に見覚えは?」
「いや、さっぱりじゃ……」
『誰も知らない人に、今日が初めましてのはずの人……もしこの夢が本当に予知夢なのだとしたら、やはり私は死神か疫病神ですね。』
そう悲しげに笑い、今でも覚えてるあの夢の顛末を2人に話した。終盤で次々と失われていく命に何度涙しただろうか。
「しかし、所詮は夢。変えられる未来があるかもしれません。この絵の中に貴女はいない…なら貴女のいる状況を作れば変わるかもしれない。未来というのは案外些細な事で変わるものです。」
「アヴドゥルの言う通りじゃ。それにこれが未来だと決まったわけじゃあない。」
そうだといいなぁと願いスケッチブックを片付けてセフィーに渡す。
そこへ丁度夕飯であることを知らせに来た兄が襖を開けた。
「おい、お前ら飯だぜ……!?」
セフィーに気が付いた承太郎の目が七聖に向けられ
「……いつからだ?」
4年前と承太郎の手のひらに書いて、早くご飯食べに行くよと手を引っぱる。
「どうして何も言わなかった?」
『誰にも見えてなかったから。病室とか家に帰ってきてからもずっと出してた。さっきみたいに。』
お先に!と台所目掛けて駆けていく七聖に
「……チッ……やれやれだぜ」
と盛大にため息を漏らす。
「承太郎、ずいぶん七聖を心配しとるようじゃのぅ?」
「……アイツはテメェの事で手一杯なくせに他人の事まで気を遣いやがる甘ちゃんだからな。」
いつまで経っても気が気じゃねぇぜとボヤく。
一方、七聖はそんな会話がされているとは微塵も思わず母の作った料理に目を輝かせていた。