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旅路

 彼はそんな薄汚れた記憶の中にも、輝く光があることに気付いた。彼という夜を照らす、眩しい、光。ただ、光る、そんな光。
 夜が彼ならその光はなんだろう。彼は考えた。考えても答えは出なかった。その答えを知るには、彼はそんな夜を幾度も越えなければならなかった。一人で押しつぶされそうな、そんな夜を。
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