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Marco

「だから身投げみたいな戦い方やめろつってんでしょうが!!」

 私が何度怒ってもどこ吹く風のあんたは今日もその能力を“過信して”敵の船に突っ込んでいった。その背を追いかけ私も敵船に飛び乗ったのはついさっき。あんたを庇って撃たれたのは今現在。

 目を見開くあんたを視界の端に捉えながら敵を撃ち殺した。どくどく肩から血が出るのに舌打ちして苛立ちのままあんたを平手打ち。八つ当たり?上等だ。「雑魚の攻撃を食らいながらしか戦えないなんて隊長なんてやめれば?」なんて吐き捨てて、肩に残った“海楼石の”弾丸を自力で抜き取った。

 死ぬほど痛い。けど、あんたの痛みはこんなものじゃないんでしょう?あんたの能力は再生の能力。再生というのは傷つかなければ起きないのだ。痛みを感じきる前に再生するのかもしれないが、痛覚は存在しているに違いない。呆然とアホ面晒すあんたを嘲笑って撃ち抜いた。青い炎が燃え上がる。

「被虐趣味があるなら私がいくらでも打ち込んでやる」

  ぶわっと青い炎が広がった。勝負は一瞬。そりゃそうだ。彼は能力なしでもめちゃくちゃ強い。

 青い炎を纏って、迷いない目で私を見つめながら戻ってくる。
撃ち抜いたのは心臓かそれともー

どちらにせよ上等だと笑ってやった。


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