晴れと猫
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「__ここまで来れば大丈夫そうですね」
「花御、もう下ろしてくれていいよ。追っ手もいないみたいだし」
「そうですか……少し、名残惜しいですが」
気がついたらアジトの近くまで来ていた。
背後を確認しても五条先生たちは追ってきている様子はないし、花御に言って下ろしてもらう。
僕は漏瑚の頭を大事に腕に抱えたまま、マンションの階段を登っていった。
通い慣れた扉を開けば、碧い海が広がるビーチに繋がり____
「____漏瑚、花御、無事で何より。……って、紫苑!?」
ビーチパラソルの下、袈裟を着た頭に縫い目のある男__夏油と話していたツギハギの人物は僕を見て目を丸くした。
読んでいた本を投げ捨てると、僕に駆け寄ってきて思いっきり抱きついてくる。
「紫苑だ〜!!どうしたの、俺に会いにきてくれたの?」
「わっ……真人!会いに来たというか、攫われたというか……」
真人は僕を腕の中に収めると愛おしげに抱きしめてきた。
そのまま抱きしめられていれば、僕と真人に挟まれた漏瑚が叫ぶ。
「どこをどう見て言っておる!!……というか、儂を挟んで会話するな!!苦しいわ!」
「漏瑚はそれで済んだだけマシだろ。
……おや?花御ったら紫苑まで攫ってきちゃったか。今頃、五条も焦っているだろうね」
『ククッ』と妖しく笑う夏油も声をかけてきた。
生首状態の漏瑚にギロッと睨まれれば、ふざけて舌を出してみせる。
どうやら、呪霊をおちょくることに反省はしていないみたい。
夏油の言う通り、今頃は高専も僕が攫われたことで騒ぎになってるよね。
元はと言えば五条先生が僕と悠仁を漏瑚との戦いに巻き込んだのが悪いんだけど。
「高専には帰って適当に言い訳しておくよ。……花御は何で僕も連れてきたの?」
「その、真人が紫苑に会いたそうにしてたので……つい連れてきてしまいました」
「花御マジでナイス!!」
下手したら花御まで祓われてたかもしれないのに、僕達の為に連れてきてくれたらしい。
真人は相変わらず抱きついてくる。
でも、僕の腕の中の漏瑚に怒られたからか背後から手を回してきた。
漏瑚はげんなりした様子で、『真人のやつ、毎日紫苑、紫苑とうるさかったぞ』と教えてくれた。
飼い猫も僕に会いたいって思ってたみたいでなんだか嬉しいな。
「まぁ、紫苑にも今後の計画を話そうと思ってたからちょうど良かったよ。
これで分かったと思うけど、五条 悟は然るべき時、然るべき場所。
こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む。
決行は10月31日 渋谷____詳細は追って連絡するよ」
僕を含めた呪霊メンバーが揃ったことで夏油から計画を告げられた。
渋谷の名前が出たことで僕は気を引き締めた。
そして、夏油は確認するように真人に向き直り__
「いいね、真人」
「異論ないよ。狡猾にいこう____呪いらしく、人間らしく」
__________
「花御、もう下ろしてくれていいよ。追っ手もいないみたいだし」
「そうですか……少し、名残惜しいですが」
気がついたらアジトの近くまで来ていた。
背後を確認しても五条先生たちは追ってきている様子はないし、花御に言って下ろしてもらう。
僕は漏瑚の頭を大事に腕に抱えたまま、マンションの階段を登っていった。
通い慣れた扉を開けば、碧い海が広がるビーチに繋がり____
「____漏瑚、花御、無事で何より。……って、紫苑!?」
ビーチパラソルの下、袈裟を着た頭に縫い目のある男__夏油と話していたツギハギの人物は僕を見て目を丸くした。
読んでいた本を投げ捨てると、僕に駆け寄ってきて思いっきり抱きついてくる。
「紫苑だ〜!!どうしたの、俺に会いにきてくれたの?」
「わっ……真人!会いに来たというか、攫われたというか……」
真人は僕を腕の中に収めると愛おしげに抱きしめてきた。
そのまま抱きしめられていれば、僕と真人に挟まれた漏瑚が叫ぶ。
「どこをどう見て言っておる!!……というか、儂を挟んで会話するな!!苦しいわ!」
「漏瑚はそれで済んだだけマシだろ。
……おや?花御ったら紫苑まで攫ってきちゃったか。今頃、五条も焦っているだろうね」
『ククッ』と妖しく笑う夏油も声をかけてきた。
生首状態の漏瑚にギロッと睨まれれば、ふざけて舌を出してみせる。
どうやら、呪霊をおちょくることに反省はしていないみたい。
夏油の言う通り、今頃は高専も僕が攫われたことで騒ぎになってるよね。
元はと言えば五条先生が僕と悠仁を漏瑚との戦いに巻き込んだのが悪いんだけど。
「高専には帰って適当に言い訳しておくよ。……花御は何で僕も連れてきたの?」
「その、真人が紫苑に会いたそうにしてたので……つい連れてきてしまいました」
「花御マジでナイス!!」
下手したら花御まで祓われてたかもしれないのに、僕達の為に連れてきてくれたらしい。
真人は相変わらず抱きついてくる。
でも、僕の腕の中の漏瑚に怒られたからか背後から手を回してきた。
漏瑚はげんなりした様子で、『真人のやつ、毎日紫苑、紫苑とうるさかったぞ』と教えてくれた。
飼い猫も僕に会いたいって思ってたみたいでなんだか嬉しいな。
「まぁ、紫苑にも今後の計画を話そうと思ってたからちょうど良かったよ。
これで分かったと思うけど、五条 悟は然るべき時、然るべき場所。
こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む。
決行は10月31日 渋谷____詳細は追って連絡するよ」
僕を含めた呪霊メンバーが揃ったことで夏油から計画を告げられた。
渋谷の名前が出たことで僕は気を引き締めた。
そして、夏油は確認するように真人に向き直り__
「いいね、真人」
「異論ないよ。狡猾にいこう____呪いらしく、人間らしく」
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