晴れと猫
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僕たちの目の前で膨れ上がる漏瑚の呪力。
それは瞬く間に領域を形成し。
灼熱の溶岩と熱した岩に囲まれた火口内部のような領域に、僕達を引きずり込んだ。
「なっ……!!なんだよこれ!?」
「これが"領域展開"。
術式を付与した領域を呪力で周囲に構築する、呪術戦においての切り札さ。
紫苑も夏油と戦った時に使ってたよね?」
「そうですね……。誰かの領域に入ったのは初めてですけど」
漏瑚の領域展開に悠仁が驚く中、僕は自分の術式__"輪廻崩壊"による自動防御で領域内の熱から身を守っていた。
悠仁の方は五条先生が無限による防御で守っているらしい。
漏瑚の領域は見た目通りの灼熱地獄だった。
五条先生が僕と悠仁を守りながら領域の説明をしていると__
「もう一つ、領域内で発動した術式は絶対当たるんだ__」
「ヂィッ……!」
炎を纏った巨大な岩柱が五条先生に飛んでくるけど、先生は難なく弾いてみせた。
それを見て漏瑚は悔しげに舌打ちする。
僕や宿儺の器である悠仁を巻き込んだあたり、今の漏瑚はかなり冷静さを失っているな。
「貴様の無限とやらも……より濃い領域で中和してしまえば儂の術も届くのだろう?」
「うん、届くよ」
漏瑚がそう聞けば、五条先生は何も気にすることなく答えた。
つまり、先生の無限も僕の"崩壊"による防御も、完全ではないんだ。
自分の"崩壊"による自動防御が漏瑚の領域に押し負けないか、少し心配になってきたところで。
「領域に対する最も有効な手段は、こっちも領域を展開すること。
同時に領域展開した時、より洗練された術がその場を制するんだ____」
「灰すら残さんぞ!!五条 悟____!!!」
それでもなお、領域についての説明をする五条先生に漏瑚がブチ切れる。
漏瑚は本気の術式を発動させるつもりらしい、漏瑚に勝てるかは分からないけど一応僕も身構えた。
それを見て五条先生はするりと黒の目隠しを外す。
そして、片手で印を結び____
「領域展開____"無量空処 "」
そう唱えた途端____
深淵に星々が煌めく宇宙空間のような領域が、漏瑚の領域を消し飛ばした。
漏瑚は五条先生の領域内で何も出来ず、ただ突っ立っている。
先生はそんな漏瑚の頭をガシッと掴み。
「ここは無下限の内側。
知覚、伝達、生きるという行為に無限回の作業を強制する。
皮肉だよね……全てを与えられると何も出来ず、緩やかに死ぬなんて」
久しぶりに見た五条先生の瞳はとても綺麗で__白いまつ毛に縁取られた、空色の瞳が瞬きの度に揺れる。
それを見て僕は『確か初めて出会った時もこんな空色だったな』と、呑気に思い出していた。
先生は穏やかな笑みを浮かべると、漏瑚の頭を掴んだ手に力を込め__
「でも、君には聞きたいことがあるから……これ位で勘弁してあげる」
えげつない音と共に漏瑚の頭を引っこ抜く。
そして、同時に五条先生の領域も閉じていった____
__________
それは瞬く間に領域を形成し。
灼熱の溶岩と熱した岩に囲まれた火口内部のような領域に、僕達を引きずり込んだ。
「なっ……!!なんだよこれ!?」
「これが"領域展開"。
術式を付与した領域を呪力で周囲に構築する、呪術戦においての切り札さ。
紫苑も夏油と戦った時に使ってたよね?」
「そうですね……。誰かの領域に入ったのは初めてですけど」
漏瑚の領域展開に悠仁が驚く中、僕は自分の術式__"輪廻崩壊"による自動防御で領域内の熱から身を守っていた。
悠仁の方は五条先生が無限による防御で守っているらしい。
漏瑚の領域は見た目通りの灼熱地獄だった。
五条先生が僕と悠仁を守りながら領域の説明をしていると__
「もう一つ、領域内で発動した術式は絶対当たるんだ__」
「ヂィッ……!」
炎を纏った巨大な岩柱が五条先生に飛んでくるけど、先生は難なく弾いてみせた。
それを見て漏瑚は悔しげに舌打ちする。
僕や宿儺の器である悠仁を巻き込んだあたり、今の漏瑚はかなり冷静さを失っているな。
「貴様の無限とやらも……より濃い領域で中和してしまえば儂の術も届くのだろう?」
「うん、届くよ」
漏瑚がそう聞けば、五条先生は何も気にすることなく答えた。
つまり、先生の無限も僕の"崩壊"による防御も、完全ではないんだ。
自分の"崩壊"による自動防御が漏瑚の領域に押し負けないか、少し心配になってきたところで。
「領域に対する最も有効な手段は、こっちも領域を展開すること。
同時に領域展開した時、より洗練された術がその場を制するんだ____」
「灰すら残さんぞ!!五条 悟____!!!」
それでもなお、領域についての説明をする五条先生に漏瑚がブチ切れる。
漏瑚は本気の術式を発動させるつもりらしい、漏瑚に勝てるかは分からないけど一応僕も身構えた。
それを見て五条先生はするりと黒の目隠しを外す。
そして、片手で印を結び____
「領域展開____"
そう唱えた途端____
深淵に星々が煌めく宇宙空間のような領域が、漏瑚の領域を消し飛ばした。
漏瑚は五条先生の領域内で何も出来ず、ただ突っ立っている。
先生はそんな漏瑚の頭をガシッと掴み。
「ここは無下限の内側。
知覚、伝達、生きるという行為に無限回の作業を強制する。
皮肉だよね……全てを与えられると何も出来ず、緩やかに死ぬなんて」
久しぶりに見た五条先生の瞳はとても綺麗で__白いまつ毛に縁取られた、空色の瞳が瞬きの度に揺れる。
それを見て僕は『確か初めて出会った時もこんな空色だったな』と、呑気に思い出していた。
先生は穏やかな笑みを浮かべると、漏瑚の頭を掴んだ手に力を込め__
「でも、君には聞きたいことがあるから……これ位で勘弁してあげる」
えげつない音と共に漏瑚の頭を引っこ抜く。
そして、同時に五条先生の領域も閉じていった____
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