晴れと猫
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家入先生から服を受け取り着替えた悠仁。
何も異常がないか家入先生に診てもらったあと、僕たちは五条先生によって地下室の隠れ家に連れてこられた。
高専の地下にあるから部屋は薄暗く少し肌寒い。
「紫苑、悠仁の護衛を頼まれてくれないかな?
また狙われる前に悠仁に最低限の力をつけたいんだ」
「いいですよ。現状、悠仁が生きていることを知っているのは僕と伊地知さんと家入先生だけですし」
「そうだね。その二人に関しては口は堅いから大丈夫だと思う」
五条先生は悠仁を高専で匿うことにしたらしく、僕にはその間、悠仁の護衛を頼んできた。
悠仁はというと申し訳なさそうに俯き。
「俺の為に仲間が死にかけるのは……俺、やだよ」
「安心して。紫苑は僕と同じ特級術師だ。それに、最強な先生の生徒でもあるんだから」
「大丈夫だよ、悠仁。僕は……そう簡単にやられたりしないから」
悠仁はまだ少年院での事を引きずっているようで、僕の身を心配してくれているようだった。
それでも、意を決したように五条先生を見据え。
「俺、弱くて誰も助けらんなかった。もう目の前で仲間が死にかけるのはゴメンだ。
強くなりたい____先生、"最強"を教えてくれ」
そうして、五条先生による悠仁の修行が始まった。
最初は呪術の基礎である呪力と術式の違いを五条先生が説明する。
先生は机の上に置かれた二つの缶ジュースをそれぞれ、呪力と術式に寄って破壊してみせた。
「基本的に、術式は生まれながら体に刻まれてるものだ。そして持っている術式は人によって違う。
紫苑、試しに君も術式を発動させてみて」
「はい、分かりました。____"輪廻崩壊"!」
「おおっ!?缶ジュースが……消えた!?」
僕の術式を発動させれば、机の上にあった缶ジュースは二つとも直ぐに消え失せた。
それを見て悠仁は驚いたような声を上げる。
「紫苑の術式にはあらゆるものを崩壊させる力があるんだ」
「すっげー!それって呪霊も消しまくれるし最強じゃね?」
「いや、そうでもないよ。この術式は呪力消費が大きいから……そう何度も連発は出来ないし」
術式のデメリットも話したところで、次はは呪力コントロールの修行にうつる。
先ずは映画鑑賞をするというので五条先生が色々なDVDを持ってきてくれた。
「ただ観るだけじゃないよ。悠仁はコイツと……紫苑はコイツと観てね」
「何?このキモカワイイ人形__グハッ!?」
「悠仁大丈夫?あ、この子って……入学式の面接の時に見たような?」
「キュ?」
隣で悠仁がツカモトというクマの呪骸に吹っ飛ばされる。
そして、何故か僕も学長の呪骸を渡された。
僕に渡されたのは、夜蛾学長との面接の時にいた白いウサギのぬいぐるみで。
ウサギは苺のように赤いつぶらな瞳で僕を見つめてくる。
その愛らしさに、動物が好きな僕は思わずぎゅっと抱きしめた。
「この子凄く可愛いな……!五条先生、僕もこの子と修行をやるんですか?」
「紫苑もついでに修行に付き合ってあげて。仲間がいる方が悠仁も成長出来ると思うからさ。
あと、そのウサギは悠仁のと違って噛んでくるから……気をつけてね?」
__________
映画を見ながら呪骸に一定の呪力を流し続ける。
僕は真人と散々練習したしもう慣れているから、噛まれることはないんだけど。
隣では悠仁が呪骸に何度も殴られていた。
「いってぇー!!こいつ、また殴ってきやがった……。
にしても、紫苑は全然平気そうだよな」
「僕は別の先生とたくさん練習したからね、呪力操作には慣れてるよ」
「別の先生……?紫苑が呪術を教わったのって五条先生じゃないのか?」
膝の上でスヤスヤ眠るウサギの呪骸を撫でる。
あれから僕の呪骸は一度も目を覚ますことなく、眠り続けている。
呪骸といっても見た目はぬいぐるみと遜色なくふわふわの毛並みに癒された。
いい機会だし、悠仁には僕が呪術高専に来た経緯を話しておこう。
「僕に呪術を教えてくれたのは別の人なんだ。
去年の秋くらいかな、呪詛師の"夏油"っていう奴に狙われてね」
「呪詛師って……?」
「あ、悠仁はまだ知らないのか。呪詛師は呪術を悪用して人を呪う、犯罪者だって認識でいいよ」
「へぇ〜、そんな悪い奴らがいんのか」
呪術界に来て日が浅い悠仁に呪詛師について教える。
呪霊側として高専に入り込んだ僕も呪詛師なんだろうけど、悠仁の純粋な瞳で見つめられると心が痛んだ。
その後も色々と説明しながら話を続ける。
「僕も最初は呪術を使えなかったんだ。呪霊は昔から見えていたけどね。
それである時、僕に呪術を教えてくれる人が現れて____」
__________
何も異常がないか家入先生に診てもらったあと、僕たちは五条先生によって地下室の隠れ家に連れてこられた。
高専の地下にあるから部屋は薄暗く少し肌寒い。
「紫苑、悠仁の護衛を頼まれてくれないかな?
また狙われる前に悠仁に最低限の力をつけたいんだ」
「いいですよ。現状、悠仁が生きていることを知っているのは僕と伊地知さんと家入先生だけですし」
「そうだね。その二人に関しては口は堅いから大丈夫だと思う」
五条先生は悠仁を高専で匿うことにしたらしく、僕にはその間、悠仁の護衛を頼んできた。
悠仁はというと申し訳なさそうに俯き。
「俺の為に仲間が死にかけるのは……俺、やだよ」
「安心して。紫苑は僕と同じ特級術師だ。それに、最強な先生の生徒でもあるんだから」
「大丈夫だよ、悠仁。僕は……そう簡単にやられたりしないから」
悠仁はまだ少年院での事を引きずっているようで、僕の身を心配してくれているようだった。
それでも、意を決したように五条先生を見据え。
「俺、弱くて誰も助けらんなかった。もう目の前で仲間が死にかけるのはゴメンだ。
強くなりたい____先生、"最強"を教えてくれ」
そうして、五条先生による悠仁の修行が始まった。
最初は呪術の基礎である呪力と術式の違いを五条先生が説明する。
先生は机の上に置かれた二つの缶ジュースをそれぞれ、呪力と術式に寄って破壊してみせた。
「基本的に、術式は生まれながら体に刻まれてるものだ。そして持っている術式は人によって違う。
紫苑、試しに君も術式を発動させてみて」
「はい、分かりました。____"輪廻崩壊"!」
「おおっ!?缶ジュースが……消えた!?」
僕の術式を発動させれば、机の上にあった缶ジュースは二つとも直ぐに消え失せた。
それを見て悠仁は驚いたような声を上げる。
「紫苑の術式にはあらゆるものを崩壊させる力があるんだ」
「すっげー!それって呪霊も消しまくれるし最強じゃね?」
「いや、そうでもないよ。この術式は呪力消費が大きいから……そう何度も連発は出来ないし」
術式のデメリットも話したところで、次はは呪力コントロールの修行にうつる。
先ずは映画鑑賞をするというので五条先生が色々なDVDを持ってきてくれた。
「ただ観るだけじゃないよ。悠仁はコイツと……紫苑はコイツと観てね」
「何?このキモカワイイ人形__グハッ!?」
「悠仁大丈夫?あ、この子って……入学式の面接の時に見たような?」
「キュ?」
隣で悠仁がツカモトというクマの呪骸に吹っ飛ばされる。
そして、何故か僕も学長の呪骸を渡された。
僕に渡されたのは、夜蛾学長との面接の時にいた白いウサギのぬいぐるみで。
ウサギは苺のように赤いつぶらな瞳で僕を見つめてくる。
その愛らしさに、動物が好きな僕は思わずぎゅっと抱きしめた。
「この子凄く可愛いな……!五条先生、僕もこの子と修行をやるんですか?」
「紫苑もついでに修行に付き合ってあげて。仲間がいる方が悠仁も成長出来ると思うからさ。
あと、そのウサギは悠仁のと違って噛んでくるから……気をつけてね?」
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映画を見ながら呪骸に一定の呪力を流し続ける。
僕は真人と散々練習したしもう慣れているから、噛まれることはないんだけど。
隣では悠仁が呪骸に何度も殴られていた。
「いってぇー!!こいつ、また殴ってきやがった……。
にしても、紫苑は全然平気そうだよな」
「僕は別の先生とたくさん練習したからね、呪力操作には慣れてるよ」
「別の先生……?紫苑が呪術を教わったのって五条先生じゃないのか?」
膝の上でスヤスヤ眠るウサギの呪骸を撫でる。
あれから僕の呪骸は一度も目を覚ますことなく、眠り続けている。
呪骸といっても見た目はぬいぐるみと遜色なくふわふわの毛並みに癒された。
いい機会だし、悠仁には僕が呪術高専に来た経緯を話しておこう。
「僕に呪術を教えてくれたのは別の人なんだ。
去年の秋くらいかな、呪詛師の"夏油"っていう奴に狙われてね」
「呪詛師って……?」
「あ、悠仁はまだ知らないのか。呪詛師は呪術を悪用して人を呪う、犯罪者だって認識でいいよ」
「へぇ〜、そんな悪い奴らがいんのか」
呪術界に来て日が浅い悠仁に呪詛師について教える。
呪霊側として高専に入り込んだ僕も呪詛師なんだろうけど、悠仁の純粋な瞳で見つめられると心が痛んだ。
その後も色々と説明しながら話を続ける。
「僕も最初は呪術を使えなかったんだ。呪霊は昔から見えていたけどね。
それである時、僕に呪術を教えてくれる人が現れて____」
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