晴れと猫
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恵は手から血を流す僕を見ると驚いたような顔で駆け寄ってきた。
いつも表情の乏しい恵が驚くことなんてあまりないのに、心配してくれているみたい。
「紫苑っ……大丈夫か!?どこでこんな怪我したんだ!!」
「あ、それは俺の宿儺が勝手に噛みついちゃって……」
僕の代わりに悠仁がそう説明するも恵は悠仁を睨みつけた。
そして、恵は『ちょっと待ってろ』と言って自分の部屋に入ると、持ってきた包帯で僕の手を巻き始める。
「恵も帰ってたんだ……ありがとう。あとで医務室に行くね」
「あぁ、そうしてくれ。にしても宿儺に噛まれるなんて……虎杖!次から気をつけろよ。
五条先生、虎杖の部屋は俺の隣で紫苑とも近いですけど危険では?」
その様子を見ていた先生も部屋割りを考え直そうとしているみたいで、顎に手を当て『うーん……』と悩む仕草をしてみせる。
僕としてはちょっと噛まれたくらいだし、少し警戒しすぎな気もするけど。
悠仁は悪くないと思うから自分の意見を伝えることにした。
「あの!僕は悠仁の部屋が近くでも大丈夫です、せっかくなら皆んなまとまって近くでいたいし」
「まぁ、賑やかな方がいいか。でも、また宿儺に何かされたら必ず僕に言うんだよ?」
そう約束させられ頷く。
一応、僕も特級呪術師なんだけど皆んなに心配されてしまった。
「よし、これで一年も三人揃ったことだし。明日はお出かけだよ!
____四人目の一年生を迎えに行きます。君たちの新しいクラスメイトが増えるからよろしくね」
突然知らされた四人目の同級生。
その子を明日迎えに行くらしい、それなら……明日で一年生が全員揃うことになるのか。
四人目は確か女子生徒なんだけど、入学は前から決まってたって五条先生が言っていたな。
先生の言葉に僕達は顔を見合せる。
「あと、紫苑は今から医務室での傷の手当てと特別授業ね。ほら、おいで」
その場に恵と悠仁を残し、先生に肩を抱かれながら医務室に連れていかれた。
医務室では目の下に濃いクマを作った家入先生が待機しており、反転術式による治療で宿儺に噛まれてしまった傷もすぐに治った。
こんなことで貴重な反転術式を使ってしまうのは悪い気もするけど。
噛まれた相手が呪いの王だから一応、との事だった。
宿儺も猫みたいに噛んでくることってあるんだな。
__________
医務室で家入先生の治療を受けた後、外の運動場に連れてこられる。
あいにく広い運動場には誰もおらず僕と五条先生の二人きりだった。
先生との特別授業だって言っていたけど、今から何をするつもりなんだろう?
「五条先生、特別授業って何ですか?」
「……紫苑、僕の手を握ってごらん?」
急にそんなことを言われて疑問に思いつつも、掲げている手に触れようとすれば。
「……っ!!触れない……?」
「そう、これは僕の術式の"無下限呪術"。
どこにでも存在する無限を持ってきて触れられないようにしてるんだ。ちなみに、無限による自動防御も可能だよ」
改めて、五条先生の術式の凄さに驚く。
ただでさえ難しい緻密な呪力のコントロールをあの蒼い瞳、"六眼"で可能にしているらしい。
そのまま手を止めていると今度は先生の方から僕の手を握りこんできた。
「本当はもう少ししてから教えようと思ったんだけど……。
紫苑の術式"輪廻崩壊術 "なら似たような防御ができるんだ。
____君に害をなすどんな攻撃や術式も、君に届く前に全て壊れる」
説明を聞いていると初めて聞く単語があったから、気になって思わず聞き返してしまう。
「"輪廻崩壊術"って……僕の術式のことですか?」
「"崩壊"だけじゃ少し味気なかったから、僕が勝手に名付けたんだ。どう?けっこうイケてる名称でしょ。
それじゃあ、試しにやってみようか____」
__________
いつも表情の乏しい恵が驚くことなんてあまりないのに、心配してくれているみたい。
「紫苑っ……大丈夫か!?どこでこんな怪我したんだ!!」
「あ、それは俺の宿儺が勝手に噛みついちゃって……」
僕の代わりに悠仁がそう説明するも恵は悠仁を睨みつけた。
そして、恵は『ちょっと待ってろ』と言って自分の部屋に入ると、持ってきた包帯で僕の手を巻き始める。
「恵も帰ってたんだ……ありがとう。あとで医務室に行くね」
「あぁ、そうしてくれ。にしても宿儺に噛まれるなんて……虎杖!次から気をつけろよ。
五条先生、虎杖の部屋は俺の隣で紫苑とも近いですけど危険では?」
その様子を見ていた先生も部屋割りを考え直そうとしているみたいで、顎に手を当て『うーん……』と悩む仕草をしてみせる。
僕としてはちょっと噛まれたくらいだし、少し警戒しすぎな気もするけど。
悠仁は悪くないと思うから自分の意見を伝えることにした。
「あの!僕は悠仁の部屋が近くでも大丈夫です、せっかくなら皆んなまとまって近くでいたいし」
「まぁ、賑やかな方がいいか。でも、また宿儺に何かされたら必ず僕に言うんだよ?」
そう約束させられ頷く。
一応、僕も特級呪術師なんだけど皆んなに心配されてしまった。
「よし、これで一年も三人揃ったことだし。明日はお出かけだよ!
____四人目の一年生を迎えに行きます。君たちの新しいクラスメイトが増えるからよろしくね」
突然知らされた四人目の同級生。
その子を明日迎えに行くらしい、それなら……明日で一年生が全員揃うことになるのか。
四人目は確か女子生徒なんだけど、入学は前から決まってたって五条先生が言っていたな。
先生の言葉に僕達は顔を見合せる。
「あと、紫苑は今から医務室での傷の手当てと特別授業ね。ほら、おいで」
その場に恵と悠仁を残し、先生に肩を抱かれながら医務室に連れていかれた。
医務室では目の下に濃いクマを作った家入先生が待機しており、反転術式による治療で宿儺に噛まれてしまった傷もすぐに治った。
こんなことで貴重な反転術式を使ってしまうのは悪い気もするけど。
噛まれた相手が呪いの王だから一応、との事だった。
宿儺も猫みたいに噛んでくることってあるんだな。
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医務室で家入先生の治療を受けた後、外の運動場に連れてこられる。
あいにく広い運動場には誰もおらず僕と五条先生の二人きりだった。
先生との特別授業だって言っていたけど、今から何をするつもりなんだろう?
「五条先生、特別授業って何ですか?」
「……紫苑、僕の手を握ってごらん?」
急にそんなことを言われて疑問に思いつつも、掲げている手に触れようとすれば。
「……っ!!触れない……?」
「そう、これは僕の術式の"無下限呪術"。
どこにでも存在する無限を持ってきて触れられないようにしてるんだ。ちなみに、無限による自動防御も可能だよ」
改めて、五条先生の術式の凄さに驚く。
ただでさえ難しい緻密な呪力のコントロールをあの蒼い瞳、"六眼"で可能にしているらしい。
そのまま手を止めていると今度は先生の方から僕の手を握りこんできた。
「本当はもう少ししてから教えようと思ったんだけど……。
紫苑の術式"
____君に害をなすどんな攻撃や術式も、君に届く前に全て壊れる」
説明を聞いていると初めて聞く単語があったから、気になって思わず聞き返してしまう。
「"輪廻崩壊術"って……僕の術式のことですか?」
「"崩壊"だけじゃ少し味気なかったから、僕が勝手に名付けたんだ。どう?けっこうイケてる名称でしょ。
それじゃあ、試しにやってみようか____」
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