晴れと猫
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高専に戻ってふた月が過ぎた六月、梅雨の季節____
同級生の恵は宮城県の仙台まで呪物の回収任務に行くとかで、数日前から留守にしていた。
僕はあいにく別の任務が入っていて恵とは一緒に行けなかった。
特級と二級ではだいぶ等級が違うから、こうして別々の任務になってしまうことはよくあることだけど。
「呪術師の仲間が欲しくて高専に通う決心をしたのに……僕も恵について行きたかったなぁ」
今頃、恵はもう任務を終えて帰路についている頃だろうか。
そして、時期的には呪術廻戦の主人公が登場する頃でもある。
真人と敵対するであろう主人公とどう付き合えばいいか、寮の自室で悩んでいれば。
急にドアが開いて僕の担任の先生が顔を出す。
「紫苑ー!起きてる〜?」
なんの前触れもなく、五条先生が勝手に扉を開いて部屋に入ってきた。
もちろんノックなんてされてなかったから僕はびっくりしすぎて椅子から落ちそうになる。
思春期の男子の部屋にノックもなしに入ってくるなんて、デリカシーに欠けすぎると思うんだけど。
いや、五条先生にデリカシーなんてものを期待する方が悪いか。
「五条先生……!もう、ノックぐらいしてください」
「あはは、紫苑に早く会いたくていつも忘れちゃうんだよね。
それはそうと……今日は、三人目の新入生を連れてきたから挨拶してくれる?」
そう五条先生に抗議していたら、開いたドアからピンク髪の男子がひょこっと顔を出した。
ようやく現れた主人公と目が合った僕は思わず固まる。
「あんたが伏黒の友達か?……って、やば!めっちゃ可愛い……じゃなくて!
俺は虎杖 悠仁、同級生としてよろしくなっ!」
呪術廻戦の主人公である、虎杖 悠仁が部屋の前に突っ立っていた。
「……僕は一年の猫宮 紫苑だよ。タメ口でいいから。あと、一応言っておくと僕は男だから……よろしくね、悠仁君」
「っ、いや!男ってのは分かってたけど……すっげー綺麗な人だなって。紫苑、俺も悠仁でいいからな!」
ニカッといい笑顔で僕に手を差し出してきたので僕も握手を返す。
初対面で主人公から『可愛い』なんて言われたけど、どうやら綺麗とか美人という意味で言ったらしい。
そういえば真人もよく可愛いねって言ってくれてたな。
僕からしたら猫ちゃんな真人の方が可愛いと思う。
すると、急に手の平にガブリと痛みが走り____
「いたっ__!な、なに……?」
「あっ、……わりぃ!!おい宿儺!勝手に噛みつくなよ!」
「__クククッ、美味そうな匂いがしたのでな。
おい小僧、今すぐ俺と体を代われ。コイツなら千年ぶりに楽しめそうだ」
「ハァ!?代わるわけないだろ!紫苑ほんとにゴメンっ!!こいつは____」
すぐに手を引っ込め噛まれた所を抑える。
痛みを感じながら悠仁を見れば、彼の目の下にもう一つの目と口が顕現していた。
どうやら、そいつに手を噛まれ血を味見されてしまったらしい。
悠仁がその存在の説明をする前に五条先生が手を重ねてきて、心配そうに言ってきた。
「紫苑、大丈夫かい?
先に話しておくべきだったね……悠仁はあの"両面宿儺 "の器なんだ」
「両面宿儺……?って、前に話してた呪いの王ですか?」
「そうだよ。悠仁は宿儺の器の適性があってね、指を集める為に入学したんだ」
「そういうことなんだけど、本当にゴメンな……」
しょんぼりする悠仁に『このくらい大丈夫だよ』と伝えれば、向こうから恵が廊下を歩いてきた。
__________
同級生の恵は宮城県の仙台まで呪物の回収任務に行くとかで、数日前から留守にしていた。
僕はあいにく別の任務が入っていて恵とは一緒に行けなかった。
特級と二級ではだいぶ等級が違うから、こうして別々の任務になってしまうことはよくあることだけど。
「呪術師の仲間が欲しくて高専に通う決心をしたのに……僕も恵について行きたかったなぁ」
今頃、恵はもう任務を終えて帰路についている頃だろうか。
そして、時期的には呪術廻戦の主人公が登場する頃でもある。
真人と敵対するであろう主人公とどう付き合えばいいか、寮の自室で悩んでいれば。
急にドアが開いて僕の担任の先生が顔を出す。
「紫苑ー!起きてる〜?」
なんの前触れもなく、五条先生が勝手に扉を開いて部屋に入ってきた。
もちろんノックなんてされてなかったから僕はびっくりしすぎて椅子から落ちそうになる。
思春期の男子の部屋にノックもなしに入ってくるなんて、デリカシーに欠けすぎると思うんだけど。
いや、五条先生にデリカシーなんてものを期待する方が悪いか。
「五条先生……!もう、ノックぐらいしてください」
「あはは、紫苑に早く会いたくていつも忘れちゃうんだよね。
それはそうと……今日は、三人目の新入生を連れてきたから挨拶してくれる?」
そう五条先生に抗議していたら、開いたドアからピンク髪の男子がひょこっと顔を出した。
ようやく現れた主人公と目が合った僕は思わず固まる。
「あんたが伏黒の友達か?……って、やば!めっちゃ可愛い……じゃなくて!
俺は虎杖 悠仁、同級生としてよろしくなっ!」
呪術廻戦の主人公である、虎杖 悠仁が部屋の前に突っ立っていた。
「……僕は一年の猫宮 紫苑だよ。タメ口でいいから。あと、一応言っておくと僕は男だから……よろしくね、悠仁君」
「っ、いや!男ってのは分かってたけど……すっげー綺麗な人だなって。紫苑、俺も悠仁でいいからな!」
ニカッといい笑顔で僕に手を差し出してきたので僕も握手を返す。
初対面で主人公から『可愛い』なんて言われたけど、どうやら綺麗とか美人という意味で言ったらしい。
そういえば真人もよく可愛いねって言ってくれてたな。
僕からしたら猫ちゃんな真人の方が可愛いと思う。
すると、急に手の平にガブリと痛みが走り____
「いたっ__!な、なに……?」
「あっ、……わりぃ!!おい宿儺!勝手に噛みつくなよ!」
「__クククッ、美味そうな匂いがしたのでな。
おい小僧、今すぐ俺と体を代われ。コイツなら千年ぶりに楽しめそうだ」
「ハァ!?代わるわけないだろ!紫苑ほんとにゴメンっ!!こいつは____」
すぐに手を引っ込め噛まれた所を抑える。
痛みを感じながら悠仁を見れば、彼の目の下にもう一つの目と口が顕現していた。
どうやら、そいつに手を噛まれ血を味見されてしまったらしい。
悠仁がその存在の説明をする前に五条先生が手を重ねてきて、心配そうに言ってきた。
「紫苑、大丈夫かい?
先に話しておくべきだったね……悠仁はあの"
「両面宿儺……?って、前に話してた呪いの王ですか?」
「そうだよ。悠仁は宿儺の器の適性があってね、指を集める為に入学したんだ」
「そういうことなんだけど、本当にゴメンな……」
しょんぼりする悠仁に『このくらい大丈夫だよ』と伝えれば、向こうから恵が廊下を歩いてきた。
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