晴れと猫
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僕の言葉を聞くと真人は妖しく笑ってみせた。
「へぇ……俺と同じ気持ち、ねぇ。……それ、本当に俺と同じだと思う?」
真人の言葉の真意が分からず、顔を上げれば青と灰の瞳と目が合った。
微笑んではいるけどことなく危ない雰囲気を漂わせている。
真人「俺はね、紫苑……君をどこかに閉じ込めてしまいたいって思ってるんだよ?
ここの魚達みたいにさ、俺だけの水槽に入れて大切にしたいんだ。そしたら君も傷つくことはないし、誰かに取られる心配もなくなるから____」
冗談かと思ったけど、そう話す真人の瞳はいつになく真剣で割と本気っぽく告げられる。
それが呪いとしての欲なのか、人としての感情なのか、僕には分からない。
それでも、ずっと一緒にいられるならそれも悪くないと思ってしまう自分がいる……今後の展開を考えたら監禁エンドは出来るだけ避けたいけどね。
「そっか……でも、やっぱり同じ気持ちだと思うよ。僕も真人には傷ついて欲しくないし、誰かに取られるのも……嫌だから」
「……!紫苑ってほんと、俺を煽るのが上手いよね。ちょっとこっち来て」
ぐいぐいと手を引かれ、魚の展示エリアからクラゲの展示エリアに連れられる。
クラゲをより綺麗に見せるためなのかクラゲのエリアは更に暗い照明で、真人に手を引かれていないと転んでしまいそうだった。
『急にどうしたの』と聞けばふわりと抱きしめられる。
「わっ……真人?どうしたの」
「……ほんとはキスしたいんだけど。
デート中に盛るのは良くないって夏油に言われたから、これで我慢してる」
香水もつけているのか、真人に抱きしめられれば優しい甘い香りがした。
その香りはなんだか安心する匂いで。
真人のことが見えてる人もいないだろうし、このくらいはいいかな。
そう思って、僕も抱きしめ返そうと真人の背中に手を回そうとしたら____
「____紫苑君?」
僕たちの後ろから聞き覚えのある声がした。
__________
突然名前を呼ばれて驚くと同時にすぐに振り返る。
暗い照明のせいでよく見えないけど、そこには気の弱そうな見知った少年が立っていた。
「……順平!?どうしてここに……」
「やっぱり紫苑君だ!急に声掛けてごめんね……久々に会えて嬉しくて、つい」
僕に声をかけてきたのは吉野 順平という少年で。
去年の秋に、なりゆきで不良から助けて友達になった子だった。
振り向いたことで向こうも僕だという確信がもてたのか、順平は嬉しそうな顔で僕に駆け寄る。
呪術高専に転学してからはメールのやり取りだけだったし、僕も久しぶりに会えて嬉しい。
だけど、一番____真人に会わせたくないキャラでもある。
真人はというと、近寄ってきた順平を品定めするかのようにすっと目を細めた。
「あの、そっちの人は……?」
そして、順平は真人のことも見えている様子で話しかけてくる。
この世界において呪霊が見える人間は少ない、見えたとしても危険な呪いには近づかないのが普通の反応だ。
僕は猫の可愛さに負けて家に連れ帰っちゃったけどね。
「(それなのに、真人に話しかけてくるってことは……順平はまだ真人が呪霊だとは気づいていないのかな?)」
作中でも順平は主人公に呪霊が見えるようになったのは最近だと言っていた。
もしかしたら、まだ真人が呪霊だということに気づいてないのかもしれない。
真人のことをどう説明しようか悩んでいると、真人は僕の肩を抱き寄せにっこりと笑い。
「へぇ、君……俺が見えるんだ?俺は真人____紫苑の彼氏だよ」
「へぇ……俺と同じ気持ち、ねぇ。……それ、本当に俺と同じだと思う?」
真人の言葉の真意が分からず、顔を上げれば青と灰の瞳と目が合った。
微笑んではいるけどことなく危ない雰囲気を漂わせている。
真人「俺はね、紫苑……君をどこかに閉じ込めてしまいたいって思ってるんだよ?
ここの魚達みたいにさ、俺だけの水槽に入れて大切にしたいんだ。そしたら君も傷つくことはないし、誰かに取られる心配もなくなるから____」
冗談かと思ったけど、そう話す真人の瞳はいつになく真剣で割と本気っぽく告げられる。
それが呪いとしての欲なのか、人としての感情なのか、僕には分からない。
それでも、ずっと一緒にいられるならそれも悪くないと思ってしまう自分がいる……今後の展開を考えたら監禁エンドは出来るだけ避けたいけどね。
「そっか……でも、やっぱり同じ気持ちだと思うよ。僕も真人には傷ついて欲しくないし、誰かに取られるのも……嫌だから」
「……!紫苑ってほんと、俺を煽るのが上手いよね。ちょっとこっち来て」
ぐいぐいと手を引かれ、魚の展示エリアからクラゲの展示エリアに連れられる。
クラゲをより綺麗に見せるためなのかクラゲのエリアは更に暗い照明で、真人に手を引かれていないと転んでしまいそうだった。
『急にどうしたの』と聞けばふわりと抱きしめられる。
「わっ……真人?どうしたの」
「……ほんとはキスしたいんだけど。
デート中に盛るのは良くないって夏油に言われたから、これで我慢してる」
香水もつけているのか、真人に抱きしめられれば優しい甘い香りがした。
その香りはなんだか安心する匂いで。
真人のことが見えてる人もいないだろうし、このくらいはいいかな。
そう思って、僕も抱きしめ返そうと真人の背中に手を回そうとしたら____
「____紫苑君?」
僕たちの後ろから聞き覚えのある声がした。
__________
突然名前を呼ばれて驚くと同時にすぐに振り返る。
暗い照明のせいでよく見えないけど、そこには気の弱そうな見知った少年が立っていた。
「……順平!?どうしてここに……」
「やっぱり紫苑君だ!急に声掛けてごめんね……久々に会えて嬉しくて、つい」
僕に声をかけてきたのは吉野 順平という少年で。
去年の秋に、なりゆきで不良から助けて友達になった子だった。
振り向いたことで向こうも僕だという確信がもてたのか、順平は嬉しそうな顔で僕に駆け寄る。
呪術高専に転学してからはメールのやり取りだけだったし、僕も久しぶりに会えて嬉しい。
だけど、一番____真人に会わせたくないキャラでもある。
真人はというと、近寄ってきた順平を品定めするかのようにすっと目を細めた。
「あの、そっちの人は……?」
そして、順平は真人のことも見えている様子で話しかけてくる。
この世界において呪霊が見える人間は少ない、見えたとしても危険な呪いには近づかないのが普通の反応だ。
僕は猫の可愛さに負けて家に連れ帰っちゃったけどね。
「(それなのに、真人に話しかけてくるってことは……順平はまだ真人が呪霊だとは気づいていないのかな?)」
作中でも順平は主人公に呪霊が見えるようになったのは最近だと言っていた。
もしかしたら、まだ真人が呪霊だということに気づいてないのかもしれない。
真人のことをどう説明しようか悩んでいると、真人は僕の肩を抱き寄せにっこりと笑い。
「へぇ、君……俺が見えるんだ?俺は真人____紫苑の彼氏だよ」