晴れと猫
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久しぶりに聞いた飼い猫の声に僕は振り返った。
するとそこには、いつもと違う格好をした真人がいて僕にニッコリと微笑む。
「真人、その格好って……」
「どうかな?紫苑が好きそうだと思って」
そう言って真人はその場でくるりと回ってみせる。
白のこなれたジャケットを肩に羽織ったフォーマル寄りの服装。
いつもはおさげにしている髪も今日はポニーテールにしていて、片方の前髪をワックスか何かで後ろに流していた。
普段の緩い雰囲気とはまた違う、都会的で洗練されたたたずまい。そこに真人のツギハギが合わさってどこか危険な香りも纏っていた。
少しだけはだけさせた黒シャツの首元には僕があげたチョーカーがチラリと覗く。
「すごくカッコいいし、とっても素敵だよ」
「ほんと?良かった、夏油と一緒に服とか選びに行ったんだけどさ。紫苑はこういう大人な雰囲気が好きなんだね」
久しぶりに会えて嬉しいのと、より格好良くなっていた真人に心臓が高鳴った。
照れながらも格好良いと伝えれば真人は満足したように耳元で囁やいてくる。
その行動に顔が赤くなるのを感じていれば、もう一人の仲間が声を荒らげながらやってきた。
「真人……!お前が結べんというから儂が結んでやったのに!!そのネクタイをそこら辺に投げ捨てるとはどういうつもりだっ……!?」
片手にネクタイを持った漏瑚が怒りながら真人に詰め寄ってくる。
また何か喧嘩したのか、僕は真人越しに漏瑚を見やる。
「あ〜、やっぱネクタイはナシで!堅苦しすぎるのは俺も苦手だし……それに、紫苑からもらった首輪を見せつけたいからさ」
そう首元を見せつけるようにシャツを開けば、チョーカーの青い宝石が揺れ動く。
怒られているというのに全く悪びれる様子もない真人に、漏瑚はまたキレて。
「それなら最初からそう言わんかー!!まったく、無駄な労力をさせおって。
……ふぅ、紫苑も来てたのか。見苦しいところを見せたな」
「あはは……気にしないで。それより、漏瑚も真人を手伝ってくれてありがとう」
「ふん、勘違いするなよ。儂が協力しないと"でぇと"とやらも成功しそうにないから、仕方なく……」
前から思ってたけど漏瑚はかなりのツンデレらしい。
人間のことが嫌いなはずなのに、僕のことだって無視したりせずいつも話しかけてくれるし。
今日だって、何だかんだ言いつつ僕たちのデートが上手くいくよう手伝ってくれている。
あと、漏瑚のデートの発音可愛いな。
真人と漏瑚は会う度に喧嘩しているけど、それも真人が漏瑚を信頼しているからこそ甘えているんだろうし、漏瑚も本気で怒ったりはしていない。
……たまに焦がされたりはしているけど。
「はいはい、小言は帰ってきてからね〜。それじゃ、行ってきまーす!」
「待て!まだ話は終わって……」
「いいじゃないですか漏瑚。二人ともいってらっしゃい」
まだ何か言いたげな漏瑚を残し、真人は僕の肩を抱きながら連れて行こうとする。
花御に見送られながら領域を出ようとすれば。
「ぶ、ぶー……!」
「……ん?陀艮どうしたの?」
陀艮が焦ったように僕の上着を引っ張り何か伝えようとしてくる。
意味が分からず首を傾げれば、陀艮は触手で器用に八という数字を作り僕に見せてきた。
八といえば、もう一人呪霊の仲間がいたような……。
するとそこには、いつもと違う格好をした真人がいて僕にニッコリと微笑む。
「真人、その格好って……」
「どうかな?紫苑が好きそうだと思って」
そう言って真人はその場でくるりと回ってみせる。
白のこなれたジャケットを肩に羽織ったフォーマル寄りの服装。
いつもはおさげにしている髪も今日はポニーテールにしていて、片方の前髪をワックスか何かで後ろに流していた。
普段の緩い雰囲気とはまた違う、都会的で洗練されたたたずまい。そこに真人のツギハギが合わさってどこか危険な香りも纏っていた。
少しだけはだけさせた黒シャツの首元には僕があげたチョーカーがチラリと覗く。
「すごくカッコいいし、とっても素敵だよ」
「ほんと?良かった、夏油と一緒に服とか選びに行ったんだけどさ。紫苑はこういう大人な雰囲気が好きなんだね」
久しぶりに会えて嬉しいのと、より格好良くなっていた真人に心臓が高鳴った。
照れながらも格好良いと伝えれば真人は満足したように耳元で囁やいてくる。
その行動に顔が赤くなるのを感じていれば、もう一人の仲間が声を荒らげながらやってきた。
「真人……!お前が結べんというから儂が結んでやったのに!!そのネクタイをそこら辺に投げ捨てるとはどういうつもりだっ……!?」
片手にネクタイを持った漏瑚が怒りながら真人に詰め寄ってくる。
また何か喧嘩したのか、僕は真人越しに漏瑚を見やる。
「あ〜、やっぱネクタイはナシで!堅苦しすぎるのは俺も苦手だし……それに、紫苑からもらった首輪を見せつけたいからさ」
そう首元を見せつけるようにシャツを開けば、チョーカーの青い宝石が揺れ動く。
怒られているというのに全く悪びれる様子もない真人に、漏瑚はまたキレて。
「それなら最初からそう言わんかー!!まったく、無駄な労力をさせおって。
……ふぅ、紫苑も来てたのか。見苦しいところを見せたな」
「あはは……気にしないで。それより、漏瑚も真人を手伝ってくれてありがとう」
「ふん、勘違いするなよ。儂が協力しないと"でぇと"とやらも成功しそうにないから、仕方なく……」
前から思ってたけど漏瑚はかなりのツンデレらしい。
人間のことが嫌いなはずなのに、僕のことだって無視したりせずいつも話しかけてくれるし。
今日だって、何だかんだ言いつつ僕たちのデートが上手くいくよう手伝ってくれている。
あと、漏瑚のデートの発音可愛いな。
真人と漏瑚は会う度に喧嘩しているけど、それも真人が漏瑚を信頼しているからこそ甘えているんだろうし、漏瑚も本気で怒ったりはしていない。
……たまに焦がされたりはしているけど。
「はいはい、小言は帰ってきてからね〜。それじゃ、行ってきまーす!」
「待て!まだ話は終わって……」
「いいじゃないですか漏瑚。二人ともいってらっしゃい」
まだ何か言いたげな漏瑚を残し、真人は僕の肩を抱きながら連れて行こうとする。
花御に見送られながら領域を出ようとすれば。
「ぶ、ぶー……!」
「……ん?陀艮どうしたの?」
陀艮が焦ったように僕の上着を引っ張り何か伝えようとしてくる。
意味が分からず首を傾げれば、陀艮は触手で器用に八という数字を作り僕に見せてきた。
八といえば、もう一人呪霊の仲間がいたような……。