晴れと猫
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高専に来てから1ヶ月。
同級生の恵と一緒に呪霊討伐の任務を受けたり、五条先生の授業を受けたりで忙しい毎日をおくっていた。
僕は前から高専に通っていたとはいえ、まだ入学して間もない一年生だ。
だから早く高専に馴染めるよう自分なりに努力はしていた、けど。
「癒しが足りない……呪術師になってもう1ヶ月かぁ。真人も元気にしてるかな?」
任務帰り、シャワーから上がれば自室のベッドに倒れ込んだ。ついでに飼い猫の名前も口にする。
しばらく会えてないけど、真人も僕がいなくて寂しいと思ってるかな。
あぁ見えて意外と寂しがり屋なところもあるし次会う時はたくさん甘やかしてあげたい。
「とりあえず明日も早いしもう寝よう」
飼い猫のことを考えているともう睡魔が襲ってきたから僕はそっと目を閉じ、眠りについた。
朝、スマホから通知音がして目を覚ます。
目覚まし時計がわりのアラームじゃないなと思いながら、寝ぼけ眼でスマホの方へと手を伸ばし、画面を開けば。
《おはよう!君の可愛い猫ちゃんだよ〜♪
新しい学校にはもう慣れたかな?そろそろ俺も会いたいからさ、都合のいい日を教えてくれる?》
送り主不明だけど、僕にはすぐに誰なのか分かった。
愛しい猫からのメールに思わず頬が緩みすぐに返信を送る。
《来週の休日は空いてるよ。その時に会いに行くね》
__________
約束の休日____
僕は飼い猫が待つ場所へと急ぐ。
高専から出る前、恵に一緒にどこか出かけないかと誘われたけど。今日は大事な用があったから『また今度ね』と断っておいた。
せっかく誘ってくれたのに断ってしまって申し訳ないから、近いうちに埋め合わせしとこう。
そんなことを考えていると目的地に着く。
古びたマンションの階段を駆け上がり、ある扉を開けば、そこは南国のビーチへと繋がっており。
「やぁ紫苑、久しぶりだね。どうかな?調子の方は」
「夏油……順調だよ。今のところは高専側にスパイってバレてないし。ところで____」
暖かい南の潮風と夏油が出迎えてくれる。
でも、肝心の飼い猫の姿が見当たらず僕はキョロキョロと辺りを見渡した。
夏油がここにいるなら真人だっているはず、まさか僕との約束を忘れたりしてないよね。
少し不安になっていると他の仲間も声をかけてきた。
「紫苑、おかえりなさい。真人はおめかし中なのでもう少し待っていてくれますか?」
「ぶぶぅ〜!」
僕に気づいた花御と陀艮も声をかけてきてくれた。
陀艮は嬉しそうに僕に近寄ってきて、触手のような手で抱きしめられる。
「花御に陀艮!……ただいま!ふふ、陀艮ってばくすぐったいよ」
「ぶ〜♪」
「陀艮も久々に紫苑に会えて嬉しそうですね」
陀艮の触手はもちもちすべすべな感触だから不快感はない。
僕も陀艮にくっつけば、さっきまで海に浮かんでいたのかほんのりと潮の香りがした。
「そうだ、真人は着替え中なの?」
「はい。ですが、すぐに来ると思いますよ。久しぶりの紫苑とのデートだって朝から張り切ってましたから」
「……紫苑?二人には私とずいぶん態度が違うじゃないか。呪霊達に会えたのがそんなに嬉しいかい?」
陀艮を撫でつつ花御と話していると、怪しい笑みで夏油も会話に割り入ってくる。
夏油の言う通りたしかにテンションに差があったかもしれない。
前に襲われたことがあるせいか、未だに夏油と会うと体が無意識に強ばってしまうのもあって、少し苦手意識があった。
まぁ、頭の中は別人なんだけど。
「そんなつもりじゃ……」
「やれやれ、私も君たちの為に一肌脱いだっていうのに。まだ信用されてないみたいで悲しいよ」
わざとらしく悲しむ夏油に『何のこと?』と、僕は首を傾げた。
「実は、夏油が真人に色々と助言してくれたんです。おすすめのデートスポットや紫苑が好みそうな服装まで……」
「これでも君より大人だからね、二人のデートが上手くいくよう協力してあげたのさ」
と、花御が説明してくれて夏油が自慢げに話す。
確かに夏油ならモテそうだし、センスも良さそう。ファンブックにも一番モテる呪術キャラだって書かれていたし……中の羂索がどうかは知らないけど。
「へぇ、夏油がアドバイスしてくれたんだ?楽しみになってきたかも」
「期待してくれていいよ。まぁ、君をエスコートするのは私じゃなくて真人だけど。
そうそう、私ともデートしたいならいつでも言ってね。君に最高の時間をプレゼントするって約束しよう」
「……また今度ね」
なんだか今日は誘いを断ってばかりな気がするな。
夏油は『そうか、残念』とだけ言って少しだけ落ち込むような素振りを見せた。
真人を待っている間、浅瀬で陀艮と遊んでいれば____
「____お待たせ、紫苑!」
同級生の恵と一緒に呪霊討伐の任務を受けたり、五条先生の授業を受けたりで忙しい毎日をおくっていた。
僕は前から高専に通っていたとはいえ、まだ入学して間もない一年生だ。
だから早く高専に馴染めるよう自分なりに努力はしていた、けど。
「癒しが足りない……呪術師になってもう1ヶ月かぁ。真人も元気にしてるかな?」
任務帰り、シャワーから上がれば自室のベッドに倒れ込んだ。ついでに飼い猫の名前も口にする。
しばらく会えてないけど、真人も僕がいなくて寂しいと思ってるかな。
あぁ見えて意外と寂しがり屋なところもあるし次会う時はたくさん甘やかしてあげたい。
「とりあえず明日も早いしもう寝よう」
飼い猫のことを考えているともう睡魔が襲ってきたから僕はそっと目を閉じ、眠りについた。
朝、スマホから通知音がして目を覚ます。
目覚まし時計がわりのアラームじゃないなと思いながら、寝ぼけ眼でスマホの方へと手を伸ばし、画面を開けば。
《おはよう!君の可愛い猫ちゃんだよ〜♪
新しい学校にはもう慣れたかな?そろそろ俺も会いたいからさ、都合のいい日を教えてくれる?》
送り主不明だけど、僕にはすぐに誰なのか分かった。
愛しい猫からのメールに思わず頬が緩みすぐに返信を送る。
《来週の休日は空いてるよ。その時に会いに行くね》
__________
約束の休日____
僕は飼い猫が待つ場所へと急ぐ。
高専から出る前、恵に一緒にどこか出かけないかと誘われたけど。今日は大事な用があったから『また今度ね』と断っておいた。
せっかく誘ってくれたのに断ってしまって申し訳ないから、近いうちに埋め合わせしとこう。
そんなことを考えていると目的地に着く。
古びたマンションの階段を駆け上がり、ある扉を開けば、そこは南国のビーチへと繋がっており。
「やぁ紫苑、久しぶりだね。どうかな?調子の方は」
「夏油……順調だよ。今のところは高専側にスパイってバレてないし。ところで____」
暖かい南の潮風と夏油が出迎えてくれる。
でも、肝心の飼い猫の姿が見当たらず僕はキョロキョロと辺りを見渡した。
夏油がここにいるなら真人だっているはず、まさか僕との約束を忘れたりしてないよね。
少し不安になっていると他の仲間も声をかけてきた。
「紫苑、おかえりなさい。真人はおめかし中なのでもう少し待っていてくれますか?」
「ぶぶぅ〜!」
僕に気づいた花御と陀艮も声をかけてきてくれた。
陀艮は嬉しそうに僕に近寄ってきて、触手のような手で抱きしめられる。
「花御に陀艮!……ただいま!ふふ、陀艮ってばくすぐったいよ」
「ぶ〜♪」
「陀艮も久々に紫苑に会えて嬉しそうですね」
陀艮の触手はもちもちすべすべな感触だから不快感はない。
僕も陀艮にくっつけば、さっきまで海に浮かんでいたのかほんのりと潮の香りがした。
「そうだ、真人は着替え中なの?」
「はい。ですが、すぐに来ると思いますよ。久しぶりの紫苑とのデートだって朝から張り切ってましたから」
「……紫苑?二人には私とずいぶん態度が違うじゃないか。呪霊達に会えたのがそんなに嬉しいかい?」
陀艮を撫でつつ花御と話していると、怪しい笑みで夏油も会話に割り入ってくる。
夏油の言う通りたしかにテンションに差があったかもしれない。
前に襲われたことがあるせいか、未だに夏油と会うと体が無意識に強ばってしまうのもあって、少し苦手意識があった。
まぁ、頭の中は別人なんだけど。
「そんなつもりじゃ……」
「やれやれ、私も君たちの為に一肌脱いだっていうのに。まだ信用されてないみたいで悲しいよ」
わざとらしく悲しむ夏油に『何のこと?』と、僕は首を傾げた。
「実は、夏油が真人に色々と助言してくれたんです。おすすめのデートスポットや紫苑が好みそうな服装まで……」
「これでも君より大人だからね、二人のデートが上手くいくよう協力してあげたのさ」
と、花御が説明してくれて夏油が自慢げに話す。
確かに夏油ならモテそうだし、センスも良さそう。ファンブックにも一番モテる呪術キャラだって書かれていたし……中の羂索がどうかは知らないけど。
「へぇ、夏油がアドバイスしてくれたんだ?楽しみになってきたかも」
「期待してくれていいよ。まぁ、君をエスコートするのは私じゃなくて真人だけど。
そうそう、私ともデートしたいならいつでも言ってね。君に最高の時間をプレゼントするって約束しよう」
「……また今度ね」
なんだか今日は誘いを断ってばかりな気がするな。
夏油は『そうか、残念』とだけ言って少しだけ落ち込むような素振りを見せた。
真人を待っている間、浅瀬で陀艮と遊んでいれば____
「____お待たせ、紫苑!」