晴れと猫
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玉犬に喰らいつかれて痛みに暴れる呪霊。
だけど、どこか呪霊の様子がおかしいことに気づいた僕は危機感を覚え恵に声をかけた。
すると、玉犬黒が呪霊から離れたとほぼ同時。
呪霊の体から激しい雷がほとぼしった。
その全身から放たれる電撃は地面を焦がすほど強力で。
間一髪、黒は直撃をまぬかれる。
「チッ、危なかった……向こうも本気か。それなら____"鵺 "!!」
「僕もサポートするよ。顕現____"叢雲剣 "!!」
恵が両手で鳥の影絵を作ると、今度は式神の"鵺"が召喚される。
僕も"叢雲剣"を顕現させ、鵺と共に呪霊に向かって走り出した。
僕が斬撃を浴びせれば呪霊は避けることが出来ず、鵺の爪に引き裂かれ、残った片目も潰れる。
「紫苑、これで決めるぞ……!!鵺、全力でいけッ!!」
「了解!」
鵺と呼吸を合わせ、恵の号令と共に____
「(何だろうこの感じ……?まるで叢雲と一つになっているような。
でも、今なら叢雲の力を使える気がする……!)」
その瞬間、叢雲剣が眩い金色の光を放ち始め。
そのまま一筋の光となった剣を僕は呪霊に向かって振り下ろした。
__________
辺りに悲痛な叫び声を響かせながら、ワニ型の呪霊は灰となって消えていく。
呪霊は死んでも何も残らない。
さっきまでそこにいたはずなのに、瞬きをしたらもう灰すらも残っていなかった。
「……祓えたようだな」
呪霊を祓えたことを確認した恵が立ち上がる。
鵺も玉犬も嬉しそうに寄ってくるけど、僕は手元の叢雲剣を見つめていた。
最後の一撃の際に感じた叢雲の力。
剣はもう既に光を失い、僕の手の中で静かな輝きを放っていた。
「(さっきの攻撃の時に叢雲の力を感じたような……?)」
「おい、大丈夫か?」
「あ……大丈夫だよ。恵こそ怪我はない?」
「俺は何ともない。お前と式神たちが戦ってくれてたからな」
恵が心配そうに声をかけてくると、その声に引に戻されお互いの無事を確認した。
初めて二人で任務に当たったわけだけど、無事に終わって良かった。
やっぱり一人で戦うより仲間がいた方が心強い。
そんなことを考えていると、恵は僕の手元にある剣を興味深そうに覗いてきた。
「その剣は確か、八岐大蛇が特級呪具に姿を変えたものだったよな。
最後の一撃も凄かったし、あの光はいったい……」
「____やぁ!二人とも任務達成おめでとう!」
恵が何か話そうとしていると、タイミングよく五条先生が片手を上げながら現れた。
「えっ、先生もいたんですか?全然気づかなかった……」
「見守ってるって言ったでしょ?とりあえず、今日はもう暗いし帰ろうか」
空を見れば陽はもう落ちかけていて、夕闇の中で廃村は更に不気味さを増す。
改めて恐ろしい雰囲気に身震いしていると。
「紫苑、俺がついてる。手を繋いでてやるから」
「えっ……う、うん!」
急に恵が僕の手を取り歩きだした。
「恵ってば大胆だね〜!大丈夫、先生もいるよ♪」
そう言って五条先生も僕の肩に手を回してくる。
恵から『チッ』って舌打ちが聞こえた気がしたけど、こうして僕達の初任務は無事に終わった。
だけど、どこか呪霊の様子がおかしいことに気づいた僕は危機感を覚え恵に声をかけた。
すると、玉犬黒が呪霊から離れたとほぼ同時。
呪霊の体から激しい雷がほとぼしった。
その全身から放たれる電撃は地面を焦がすほど強力で。
間一髪、黒は直撃をまぬかれる。
「チッ、危なかった……向こうも本気か。それなら____"
「僕もサポートするよ。顕現____"
恵が両手で鳥の影絵を作ると、今度は式神の"鵺"が召喚される。
僕も"叢雲剣"を顕現させ、鵺と共に呪霊に向かって走り出した。
僕が斬撃を浴びせれば呪霊は避けることが出来ず、鵺の爪に引き裂かれ、残った片目も潰れる。
「紫苑、これで決めるぞ……!!鵺、全力でいけッ!!」
「了解!」
鵺と呼吸を合わせ、恵の号令と共に____
「(何だろうこの感じ……?まるで叢雲と一つになっているような。
でも、今なら叢雲の力を使える気がする……!)」
その瞬間、叢雲剣が眩い金色の光を放ち始め。
そのまま一筋の光となった剣を僕は呪霊に向かって振り下ろした。
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辺りに悲痛な叫び声を響かせながら、ワニ型の呪霊は灰となって消えていく。
呪霊は死んでも何も残らない。
さっきまでそこにいたはずなのに、瞬きをしたらもう灰すらも残っていなかった。
「……祓えたようだな」
呪霊を祓えたことを確認した恵が立ち上がる。
鵺も玉犬も嬉しそうに寄ってくるけど、僕は手元の叢雲剣を見つめていた。
最後の一撃の際に感じた叢雲の力。
剣はもう既に光を失い、僕の手の中で静かな輝きを放っていた。
「(さっきの攻撃の時に叢雲の力を感じたような……?)」
「おい、大丈夫か?」
「あ……大丈夫だよ。恵こそ怪我はない?」
「俺は何ともない。お前と式神たちが戦ってくれてたからな」
恵が心配そうに声をかけてくると、その声に引に戻されお互いの無事を確認した。
初めて二人で任務に当たったわけだけど、無事に終わって良かった。
やっぱり一人で戦うより仲間がいた方が心強い。
そんなことを考えていると、恵は僕の手元にある剣を興味深そうに覗いてきた。
「その剣は確か、八岐大蛇が特級呪具に姿を変えたものだったよな。
最後の一撃も凄かったし、あの光はいったい……」
「____やぁ!二人とも任務達成おめでとう!」
恵が何か話そうとしていると、タイミングよく五条先生が片手を上げながら現れた。
「えっ、先生もいたんですか?全然気づかなかった……」
「見守ってるって言ったでしょ?とりあえず、今日はもう暗いし帰ろうか」
空を見れば陽はもう落ちかけていて、夕闇の中で廃村は更に不気味さを増す。
改めて恐ろしい雰囲気に身震いしていると。
「紫苑、俺がついてる。手を繋いでてやるから」
「えっ……う、うん!」
急に恵が僕の手を取り歩きだした。
「恵ってば大胆だね〜!大丈夫、先生もいるよ♪」
そう言って五条先生も僕の肩に手を回してくる。
恵から『チッ』って舌打ちが聞こえた気がしたけど、こうして僕達の初任務は無事に終わった。