雨と猫
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その後も二人でゲームをしたり一緒に映画を見たりもした。
本編の真人は人間の感情を学ぼうと映画館に行ったりしていたし、興味を持つかと思ったけれど。
何故か、映画ではなく僕の顔を観察しているようだった。
「……ねぇ、どうして映画じゃなくて僕の顔ばかり見てるの?」
「ん?いやぁ……与えられた役割を演じるだけの人間よりかは、君の反応を見た方が人の感情を知る勉強になるかと思って」
「そう?この映画の俳優は皆んな上手かったと思うけど……」
DVDプレイヤーから見終わった映画のディスクを取り出す。
僕自身、無気力な人間だから真人にとって退屈だと思うけど、鑑賞中は飽きもせずずっと見つめられていた。
もしかしたら、表情ではなく魂を観察していたのかもしれない。
「造りものでしかない俳優と違って紫苑の方が新鮮で良かったよ」
そう言って真人はにっこりと笑ってみせる。
ちゃんと楽しめたのか不安だったけど、本人なりの楽しみ方があるしそれ以上は何も聞かなかった。
ゲームや映画以外にも人間社会について教えていたらいつの間にか外は夜になっていた。
今日の夕食は簡単に作れるカレーにしようと材料を取り出していたら真人も『手伝うよ』と申し出てくれた。
包丁を使わず、腕を刃に変形させてニンジンを切ろうとしていたから慌てて止めたけど。
二人で食べた後食器を片付け、お風呂に入ろうと向かえば。
「……真人?どうしてついてくるの」
「えー?昨日も一緒に入った仲じゃん?」
「__っ!昨日は猫だったから……!今日はダメだって!」
さも当然だというように真人が僕の後についてきていた。
昨日、お風呂に入る時に裸を見られたかと思うと顔が熱くなる。
真人は呪霊だし人と違ってそういうの気にしなさそうだけど、人間である僕は別だ。
僕にも少しの恥じらいくらいちゃんとある。
「じゃあ猫になればいいんだね?__にゃーん?」
「そういうことじゃなくて……!あぁもう!」
猫に弱いことを知ってか、真人はまた猫になって愛らしく鳴いてみせた。
案の定、僕は撫で始めてしまう。
「あはは、紫苑におねだりする時は猫になれば簡単だね♪」
「こういうことばっか覚えるんだから……」
「あ、でも今日はこっちの姿で入りたいかも!」
そう言っていつもの人型に戻ってみせる。
なぜか猫耳と尻尾は残したままだけど、そんなことより。
目の前に真人のツギハギだらけの肌が露わになった。
「えっと、服は……?」
「ん?風呂に入るんだし服は脱いだよ」
器用にも人型へ戻る時に服だけ脱いだらしい。
予想してなかった真人の全裸姿に僕は動揺してしまう。
とりあえず、なるべく下は見ないようにして真人の腰にさっとタオルを巻いた。
「ねぇ、隠す必要ある?」
「……隠さないなら一緒に入らない」
「分かったってば。そんなに怒るなよ〜、ね?」
するりとふわふわな尻尾を腕に巻き付けられ、甘えるような声を出されてしまえば。
結局、今日も一緒にお風呂に入ることになった。
__________
ドライヤーの風音がリビングに響く。
2人でわちゃわちゃしながらお風呂に入った後、真人の髪を乾かしてあげていた。
長い水色の髪を手で梳かしてあげながら丁寧に水気を飛ばす。
「真人の髪って綺麗だね。猫っ毛な僕とは違ってさらさらだし」
「そうかな?あまり気にしたことないけど、紫苑が気に入ったのなら良かったよ」
お風呂がそんなに楽しかったのか、上機嫌に鼻歌まで歌っている。
今流行りの歌なのか僕もどこかで聴いたことある曲だった。
「まぁ、俺は紫苑の髪も好きだけどね。猫っ毛っていうの?ふわふわで柔らかくて……触り心地もいい」
『猫は君の方なんじゃない?』と、冗談っぽく言われてしまう。
でも僕には自分の頭を撫でる趣味は無い、やっぱり本物の猫を撫でている時の方が幸せに感じる。
そんなことを言い合っていると、真人の髪も乾かし終えさらふわになっていた。
そこにぴょこんとまた猫耳を生やしてみせる。
ドライヤーの音はうるさいから猫耳は仕舞っていたのかな?
人間より動物の方が聴覚に優れているっていうし、それは猫耳を生やした真人も同じなのかもしれない。
「ほら、一緒に寝よ?」
「うん」
もう寝ようと寝室に向かえば一緒に寝ようと誘われる。
猫のようにベッドを陣取る態度に苦笑しつつ、僕も真人の隣で眠った。
__________
本編の真人は人間の感情を学ぼうと映画館に行ったりしていたし、興味を持つかと思ったけれど。
何故か、映画ではなく僕の顔を観察しているようだった。
「……ねぇ、どうして映画じゃなくて僕の顔ばかり見てるの?」
「ん?いやぁ……与えられた役割を演じるだけの人間よりかは、君の反応を見た方が人の感情を知る勉強になるかと思って」
「そう?この映画の俳優は皆んな上手かったと思うけど……」
DVDプレイヤーから見終わった映画のディスクを取り出す。
僕自身、無気力な人間だから真人にとって退屈だと思うけど、鑑賞中は飽きもせずずっと見つめられていた。
もしかしたら、表情ではなく魂を観察していたのかもしれない。
「造りものでしかない俳優と違って紫苑の方が新鮮で良かったよ」
そう言って真人はにっこりと笑ってみせる。
ちゃんと楽しめたのか不安だったけど、本人なりの楽しみ方があるしそれ以上は何も聞かなかった。
ゲームや映画以外にも人間社会について教えていたらいつの間にか外は夜になっていた。
今日の夕食は簡単に作れるカレーにしようと材料を取り出していたら真人も『手伝うよ』と申し出てくれた。
包丁を使わず、腕を刃に変形させてニンジンを切ろうとしていたから慌てて止めたけど。
二人で食べた後食器を片付け、お風呂に入ろうと向かえば。
「……真人?どうしてついてくるの」
「えー?昨日も一緒に入った仲じゃん?」
「__っ!昨日は猫だったから……!今日はダメだって!」
さも当然だというように真人が僕の後についてきていた。
昨日、お風呂に入る時に裸を見られたかと思うと顔が熱くなる。
真人は呪霊だし人と違ってそういうの気にしなさそうだけど、人間である僕は別だ。
僕にも少しの恥じらいくらいちゃんとある。
「じゃあ猫になればいいんだね?__にゃーん?」
「そういうことじゃなくて……!あぁもう!」
猫に弱いことを知ってか、真人はまた猫になって愛らしく鳴いてみせた。
案の定、僕は撫で始めてしまう。
「あはは、紫苑におねだりする時は猫になれば簡単だね♪」
「こういうことばっか覚えるんだから……」
「あ、でも今日はこっちの姿で入りたいかも!」
そう言っていつもの人型に戻ってみせる。
なぜか猫耳と尻尾は残したままだけど、そんなことより。
目の前に真人のツギハギだらけの肌が露わになった。
「えっと、服は……?」
「ん?風呂に入るんだし服は脱いだよ」
器用にも人型へ戻る時に服だけ脱いだらしい。
予想してなかった真人の全裸姿に僕は動揺してしまう。
とりあえず、なるべく下は見ないようにして真人の腰にさっとタオルを巻いた。
「ねぇ、隠す必要ある?」
「……隠さないなら一緒に入らない」
「分かったってば。そんなに怒るなよ〜、ね?」
するりとふわふわな尻尾を腕に巻き付けられ、甘えるような声を出されてしまえば。
結局、今日も一緒にお風呂に入ることになった。
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ドライヤーの風音がリビングに響く。
2人でわちゃわちゃしながらお風呂に入った後、真人の髪を乾かしてあげていた。
長い水色の髪を手で梳かしてあげながら丁寧に水気を飛ばす。
「真人の髪って綺麗だね。猫っ毛な僕とは違ってさらさらだし」
「そうかな?あまり気にしたことないけど、紫苑が気に入ったのなら良かったよ」
お風呂がそんなに楽しかったのか、上機嫌に鼻歌まで歌っている。
今流行りの歌なのか僕もどこかで聴いたことある曲だった。
「まぁ、俺は紫苑の髪も好きだけどね。猫っ毛っていうの?ふわふわで柔らかくて……触り心地もいい」
『猫は君の方なんじゃない?』と、冗談っぽく言われてしまう。
でも僕には自分の頭を撫でる趣味は無い、やっぱり本物の猫を撫でている時の方が幸せに感じる。
そんなことを言い合っていると、真人の髪も乾かし終えさらふわになっていた。
そこにぴょこんとまた猫耳を生やしてみせる。
ドライヤーの音はうるさいから猫耳は仕舞っていたのかな?
人間より動物の方が聴覚に優れているっていうし、それは猫耳を生やした真人も同じなのかもしれない。
「ほら、一緒に寝よ?」
「うん」
もう寝ようと寝室に向かえば一緒に寝ようと誘われる。
猫のようにベッドを陣取る態度に苦笑しつつ、僕も真人の隣で眠った。
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