雨と猫
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真人は全裸であることを微塵も気にする様子もなく僕にまたがる。
カーテンから射す陽の光で部屋は少し明るくなっていた。
ほんのりと明るい、青白いツギハギの肌から何とか視線を逸らすけど、全裸ともいえる姿は僕にとっては刺激的だった。
このままだと顔を合わせて話すことすら難しい。
もうどうにでもなれと、半ばヤケクソの精神で服を着るようお願いしてみる。
「あの、とりあえず服を着てほしいかな……」
「えー?猫なんだから服なんていらないでしょ?それに俺、服なんて持ってないし」
僕のお願いはすぐさま不満げな声にかき消されてしまう。
そういえば、呪術廻戦の原作では真人の服は偽夏油が用意していたんだった。
今は2017年の10月____
原作通りなら今年の12月には"百鬼夜行"が行われるし、まだ夏油とは会ってないのかも。
この世界が原作通りに進んでいるという確証はもちろんない。
でも真人が存在している以上、他のキャラクターも存在しているという体で考えた方がいいな。
「ねぇ、真人は呪霊の仲間とかいないの?
例えば……頭が富士山とか、花の妖精とか赤い蛸とか」
「あはは、何それ!俺は生まれたばかりで仲間とかいないよ」
「……そっか。じゃあ、真人はひとりぼっちなんだ……」
いずれ出会うことになるであろう呪霊達の姿を遠回しに伝えてみた。
思い当たる呪いはいなかったらしく、僕の言葉に真人はきょとんと首をかしげる。
呪霊である真人に寂しいという感情があるのかは分からない。
それでも、僕は今の真人に自分を重ねてしまっていた。
前世の記憶があるせいでどこにいても孤独を感じてしまう、ひとりぼっちの僕____
「……仲間が見つかるまでならここにいていいよ。でも、ちゃんと言うこと聞いてね?」
「……!それはもう少し君と過ごせるってことでいいのかな?よろしくねっ、紫苑!」
真人は大げさに喜んでみせると裸のまま抱きついてくる。
久しぶりに感じた自分以外の体温に心を許しそうになるけど、そっとそのたくましい胸を押し返した。
相手は呪いなんだしこの温もりに絆されないようにしないと。
真人の態度や発言から察するに本当に生まれたばかりなんだろう。
だけど、それでも危険な呪いであることに変わりはないのだから。
「とりあえず服を着ようか。父さんのがあるからついてきて」
「うん!」
にこにこと無邪気な笑みを浮かべる真人を連れ、両親の部屋に入る。
両親は数ヶ月帰ってきていない。
でも、いつもかかさず掃除していたからどこに何があるのかはだいたい把握していた。
クローゼットを開け、その中から真人に合いそうな服を探して渡す。
手に取ったのは父さんが着ていた白い秋服のセーターだ。
柔らかい繊維に触れれば、懐かしくも優しい父の香りがした。
「この服とかどう?」
「うーん、俺はもうちょっと緩いのがいいな〜。着れないことはないんだけどね」
「そっか、とりあえずそれ着てて」
どうやら父の服はどれも真人にとっては窮屈だったらしい。
父親も真人くらいの身長はあるけど筋肉の厚みを考慮したら真人の方が体格がいいんだと思う。
生まれたばかりの呪霊なのにもうこんなに逞しいんだ。
他にも一通り服を選んだ後、近いうちに真人用の服も買ってあげないとと思案する。
男として真人の筋肉美を羨ましく思いつつ、ちゃんと服を着た真人と向かい合った。
「それで、一緒に暮らすなら守ってほしいことがあるんだ」
「なに?」
「まず、僕の家族や友達は殺さないで。……飼い猫が人を傷つけるなんて嫌だから」
機嫌がいいうちに守って欲しいことを伝える。
呪霊だから人を襲うなは無理だろうし、まずは身近な人を殺させないようにしないと。
ちらりと真人の顔色を伺えば、特に不機嫌になる様子もなく僕に軽く返してきた。
「オーケー。飼い主の君はもちろん君の大切な人には手を出さないよ」
「……ありがとう」
本当は『縛り』とかをした方がいいんだろうけど。
呪いとして生まれたばかりの真人は縛りを知らないだろうし、僕も呪術を扱えるわけじゃないからやり方が分からない。
いつ破られてもおかしくない約束でも、ひとまず僕は胸を撫で下ろした。
カーテンから射す陽の光で部屋は少し明るくなっていた。
ほんのりと明るい、青白いツギハギの肌から何とか視線を逸らすけど、全裸ともいえる姿は僕にとっては刺激的だった。
このままだと顔を合わせて話すことすら難しい。
もうどうにでもなれと、半ばヤケクソの精神で服を着るようお願いしてみる。
「あの、とりあえず服を着てほしいかな……」
「えー?猫なんだから服なんていらないでしょ?それに俺、服なんて持ってないし」
僕のお願いはすぐさま不満げな声にかき消されてしまう。
そういえば、呪術廻戦の原作では真人の服は偽夏油が用意していたんだった。
今は2017年の10月____
原作通りなら今年の12月には"百鬼夜行"が行われるし、まだ夏油とは会ってないのかも。
この世界が原作通りに進んでいるという確証はもちろんない。
でも真人が存在している以上、他のキャラクターも存在しているという体で考えた方がいいな。
「ねぇ、真人は呪霊の仲間とかいないの?
例えば……頭が富士山とか、花の妖精とか赤い蛸とか」
「あはは、何それ!俺は生まれたばかりで仲間とかいないよ」
「……そっか。じゃあ、真人はひとりぼっちなんだ……」
いずれ出会うことになるであろう呪霊達の姿を遠回しに伝えてみた。
思い当たる呪いはいなかったらしく、僕の言葉に真人はきょとんと首をかしげる。
呪霊である真人に寂しいという感情があるのかは分からない。
それでも、僕は今の真人に自分を重ねてしまっていた。
前世の記憶があるせいでどこにいても孤独を感じてしまう、ひとりぼっちの僕____
「……仲間が見つかるまでならここにいていいよ。でも、ちゃんと言うこと聞いてね?」
「……!それはもう少し君と過ごせるってことでいいのかな?よろしくねっ、紫苑!」
真人は大げさに喜んでみせると裸のまま抱きついてくる。
久しぶりに感じた自分以外の体温に心を許しそうになるけど、そっとそのたくましい胸を押し返した。
相手は呪いなんだしこの温もりに絆されないようにしないと。
真人の態度や発言から察するに本当に生まれたばかりなんだろう。
だけど、それでも危険な呪いであることに変わりはないのだから。
「とりあえず服を着ようか。父さんのがあるからついてきて」
「うん!」
にこにこと無邪気な笑みを浮かべる真人を連れ、両親の部屋に入る。
両親は数ヶ月帰ってきていない。
でも、いつもかかさず掃除していたからどこに何があるのかはだいたい把握していた。
クローゼットを開け、その中から真人に合いそうな服を探して渡す。
手に取ったのは父さんが着ていた白い秋服のセーターだ。
柔らかい繊維に触れれば、懐かしくも優しい父の香りがした。
「この服とかどう?」
「うーん、俺はもうちょっと緩いのがいいな〜。着れないことはないんだけどね」
「そっか、とりあえずそれ着てて」
どうやら父の服はどれも真人にとっては窮屈だったらしい。
父親も真人くらいの身長はあるけど筋肉の厚みを考慮したら真人の方が体格がいいんだと思う。
生まれたばかりの呪霊なのにもうこんなに逞しいんだ。
他にも一通り服を選んだ後、近いうちに真人用の服も買ってあげないとと思案する。
男として真人の筋肉美を羨ましく思いつつ、ちゃんと服を着た真人と向かい合った。
「それで、一緒に暮らすなら守ってほしいことがあるんだ」
「なに?」
「まず、僕の家族や友達は殺さないで。……飼い猫が人を傷つけるなんて嫌だから」
機嫌がいいうちに守って欲しいことを伝える。
呪霊だから人を襲うなは無理だろうし、まずは身近な人を殺させないようにしないと。
ちらりと真人の顔色を伺えば、特に不機嫌になる様子もなく僕に軽く返してきた。
「オーケー。飼い主の君はもちろん君の大切な人には手を出さないよ」
「……ありがとう」
本当は『縛り』とかをした方がいいんだろうけど。
呪いとして生まれたばかりの真人は縛りを知らないだろうし、僕も呪術を扱えるわけじゃないからやり方が分からない。
いつ破られてもおかしくない約束でも、ひとまず僕は胸を撫で下ろした。
