雨と猫
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呪術高専への入学を決めた日以降。
真人は僕を外へ出すのを極端に嫌がるようになった。
今日も僕にくっついて回って、勝手に離れようとするのも許してくれない。
「ねぇ、本当に俺をおいて行っちゃうの?」
「置いていくわけじゃないよ。任務の合間に会いに行くから」
「俺は紫苑とずっと一緒にいたいのに……」
拗ねたように後ろから肩に顔を埋めてくる。
頭に生やした猫耳も心なしかしょんぼりと垂れていた。
「五条が誰だか知らないけど、俺以外を好きにならないで……」
首にあたる真人の吐息がくすぐったい。
僕は慰めるように真人の頭を撫でてあげた。
「真人はさ、これからも僕の猫でいてくれる?」
「君がそう望むなら」
「それなら、これを受け取って欲しいな」
こっそり買っておいたアクセサリーの箱を開ける。
真人はその箱を見て首を傾げていた。
僕は中から、黒のリボンに青い雫型の宝石がついたチョーカーを取り出した。
「飼い猫には首輪が必要でしょ?
僕達はいったん離ればなれになるけど、心はいつも真人と一緒だよ」
向き合い、ツギハギな首にチョーカーをつけてあげる。
真人は瞳を輝かせながらチョーカーに手を当て。
「……!わぁっ……!これ、俺にくれるの?絶対無くさないようにするね!」
「ふふ、喜んでもらえて良かった」
キラキラ光る雫がついたチョーカーを貰い、真人は嬉しそうに笑ってみせた。
「紫苑のこともたくさん思い出すね。俺は君だけの猫だから……。
____大好きだよ、紫苑」
今度は真正面から抱擁された。
そして、引き離されたあと、どちらからといわず唇を重ねる。
「……僕も真人を愛してる。2人で幸せになろうね」
春風が窓から入ってきて、飼い猫の首元にある青い雫を揺らしていった。
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真人は僕を外へ出すのを極端に嫌がるようになった。
今日も僕にくっついて回って、勝手に離れようとするのも許してくれない。
「ねぇ、本当に俺をおいて行っちゃうの?」
「置いていくわけじゃないよ。任務の合間に会いに行くから」
「俺は紫苑とずっと一緒にいたいのに……」
拗ねたように後ろから肩に顔を埋めてくる。
頭に生やした猫耳も心なしかしょんぼりと垂れていた。
「五条が誰だか知らないけど、俺以外を好きにならないで……」
首にあたる真人の吐息がくすぐったい。
僕は慰めるように真人の頭を撫でてあげた。
「真人はさ、これからも僕の猫でいてくれる?」
「君がそう望むなら」
「それなら、これを受け取って欲しいな」
こっそり買っておいたアクセサリーの箱を開ける。
真人はその箱を見て首を傾げていた。
僕は中から、黒のリボンに青い雫型の宝石がついたチョーカーを取り出した。
「飼い猫には首輪が必要でしょ?
僕達はいったん離ればなれになるけど、心はいつも真人と一緒だよ」
向き合い、ツギハギな首にチョーカーをつけてあげる。
真人は瞳を輝かせながらチョーカーに手を当て。
「……!わぁっ……!これ、俺にくれるの?絶対無くさないようにするね!」
「ふふ、喜んでもらえて良かった」
キラキラ光る雫がついたチョーカーを貰い、真人は嬉しそうに笑ってみせた。
「紫苑のこともたくさん思い出すね。俺は君だけの猫だから……。
____大好きだよ、紫苑」
今度は真正面から抱擁された。
そして、引き離されたあと、どちらからといわず唇を重ねる。
「……僕も真人を愛してる。2人で幸せになろうね」
春風が窓から入ってきて、飼い猫の首元にある青い雫を揺らしていった。
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