雨と猫
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「……真人、いる……?」
自宅のドアを開け、真っ暗な部屋に向かって呼びかける。
僕に何かあった時は地下トンネルの隠れ家に逃げるよう、事前に相談していた。
無事だとは思うけど真人の顔を見るまでは安心できない。
夏油一派の呪詛師が潜んでいないか確認をしつつ、僕は各部屋の電気を点けていく。
昼間といえど、カーテンは閉めきっていたから明かりをつけないと真っ暗闇だった。
最後に自分の部屋のドアを開けると、何かが僕の胸に向かって飛び込んできた。
「紫苑ッ……!!」
急に視界が水色に覆われる。
そしてそれが、真人に抱きしめられているからだと気づいた。
あまりにも急だったから呆気に取られて反応が遅れるけど、飼い猫の出迎えに僕は頬が緩む。
「……!……真人、ただいま」
「うん、おかえり紫苑……!
俺、君が帰ってこなくて……ずっと心配で、……無事で良かったっ……!」
ようやくの再会を確かめるように強く抱きしめられる。
震える肩に気づいた僕はそのまま真人の背中に手を回し、安心させるように撫で続けた。
__________
自宅のドアを開け、真っ暗な部屋に向かって呼びかける。
僕に何かあった時は地下トンネルの隠れ家に逃げるよう、事前に相談していた。
無事だとは思うけど真人の顔を見るまでは安心できない。
夏油一派の呪詛師が潜んでいないか確認をしつつ、僕は各部屋の電気を点けていく。
昼間といえど、カーテンは閉めきっていたから明かりをつけないと真っ暗闇だった。
最後に自分の部屋のドアを開けると、何かが僕の胸に向かって飛び込んできた。
「紫苑ッ……!!」
急に視界が水色に覆われる。
そしてそれが、真人に抱きしめられているからだと気づいた。
あまりにも急だったから呆気に取られて反応が遅れるけど、飼い猫の出迎えに僕は頬が緩む。
「……!……真人、ただいま」
「うん、おかえり紫苑……!
俺、君が帰ってこなくて……ずっと心配で、……無事で良かったっ……!」
ようやくの再会を確かめるように強く抱きしめられる。
震える肩に気づいた僕はそのまま真人の背中に手を回し、安心させるように撫で続けた。
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