雨と猫
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軽快なBGMの中、ゴールを知らせる甲高いファンファーレが鳴り響く。
悔しがる真人の横で僕は高らかに勝利を宣言した。
「はい、また僕の勝ち〜!」
「くそっ、絶対ズルしてんじゃん!!あそこでトゲ甲羅はおかしいって……!!」
白熱したカーレースはまた僕の勝ちで終わった。
特級呪霊とはいえ真人はまだ子ども。
いくら戦闘のセンスがずば抜けて高いとはいえ、ゲームに慣れるにはまだ時間がかかる。
あの後、真人をマ〇オカートに誘った僕は5連勝し続けていた。
隣で悔しそうにテレビ画面を睨む真人にさっきの仕返しが出来たようで、思わずほくそ笑む。
この世界に任〇堂があって助かった。
「……もうやーめた!」
「わっ、コントローラー投げないでよ。意外と壊れやすいんだから」
拗ねた真人がコントローラーを投げ出したので慌てて回収する。
そして、真人はというと拗ねたようにゴロンとソファーに寝転がってしまった。
顔はクッションに埋めるように向こう側に向けているせいで真人の表情が分からない。
真人の機嫌を損ねたら何するか分からない。
相手は危険な特級呪霊なんだと思い出し、少し怯えながら声をかけた。
「怒った?」
「……怒ってない」
怒ったかと聞いてみれば少し間を開けて返事が返ってくる。
クッションを抱きしめてて顔は見えないけど、泣いてはなさそう。
拗ねた時の反応が完全に子どもで可愛いな、そう思ってつい頭を撫でてしまえば、また口を開いた。
「……いつか絶対紫苑に勝つから」
「うん。また一緒にやろうね」
しばらく撫で続けていると、だんだん機嫌が戻ってきたのかクッションから顔を離す。
「……言っとくけど泣いてないからね?こんな人間の遊戯にマジになるわけないし」
「分かってるよ。もうお昼にしようか」
ソファーから立ち上がり、冷蔵庫に入れておいたサンドウィッチを持ってくる。
真人の好みが分からないから色々な具材のものを作っておいた。
この中に気に入る味があればいいけど。
「……この果物?が入ったやつ、けっこう好きかも」
もそもそとサンドウィッチを食べていた真人がふと呟く。
それは大粒の苺と生クリームが入ったフルーツサンドで、僕が好きなサンドウィッチの一つだった。
「それはフルーツサンドっていってクリームと苺を挟んだものだよ。
ふわふわで甘いでしょ?」
「ふーん。ねぇ、紫苑はどれが好き?」
「そうだなぁ……フルーツサンドもだけど、コロッケサンドも好きかな」
すると、それを聞いた真人はコロッケサンドも手に取り食べ始めた。
表情を変えずに食べているから反応が分かりずらい。
いつも作っているし不味いわけないと思うけど、少し不安に思いつつサンドウィッチの感想を聞く。
「どう?」
「こっちも美味しいよ。フルーツサンドには負けるけど」
「真人は甘党なんだ?僕と一緒だね」
僕もオレンジの入ったフルーツサンドを手に取り、食べれば爽やかな柑橘系の香りが口の中に広がった。
「果物が気に入ったなら他にも食べてみる?」
「今は果物よりも……こっちの方が気になるかな」
急に顔を近づけてきたかと思うと、真人は僕の唇の端をペロリと舐め上げる。
その予想外の動きに固まっていると。
「ここ、クリームついてた♪」
ニッと笑って頬をトントンと指で示す。
さっきの感触を思い出した僕は顔が一気に火照るのを感じながら抗議した。
「っ!!もう、そういうことは口で言ってってば……!」
「あはは!さっきの仕返し〜!」
真人の勝ち誇った笑みに若干ムカつきつつも、なぜか不快な感じはしない。
楽しげに笑う真人を見てると『仕方ないなぁ』なんて気分になった。
__________
悔しがる真人の横で僕は高らかに勝利を宣言した。
「はい、また僕の勝ち〜!」
「くそっ、絶対ズルしてんじゃん!!あそこでトゲ甲羅はおかしいって……!!」
白熱したカーレースはまた僕の勝ちで終わった。
特級呪霊とはいえ真人はまだ子ども。
いくら戦闘のセンスがずば抜けて高いとはいえ、ゲームに慣れるにはまだ時間がかかる。
あの後、真人をマ〇オカートに誘った僕は5連勝し続けていた。
隣で悔しそうにテレビ画面を睨む真人にさっきの仕返しが出来たようで、思わずほくそ笑む。
この世界に任〇堂があって助かった。
「……もうやーめた!」
「わっ、コントローラー投げないでよ。意外と壊れやすいんだから」
拗ねた真人がコントローラーを投げ出したので慌てて回収する。
そして、真人はというと拗ねたようにゴロンとソファーに寝転がってしまった。
顔はクッションに埋めるように向こう側に向けているせいで真人の表情が分からない。
真人の機嫌を損ねたら何するか分からない。
相手は危険な特級呪霊なんだと思い出し、少し怯えながら声をかけた。
「怒った?」
「……怒ってない」
怒ったかと聞いてみれば少し間を開けて返事が返ってくる。
クッションを抱きしめてて顔は見えないけど、泣いてはなさそう。
拗ねた時の反応が完全に子どもで可愛いな、そう思ってつい頭を撫でてしまえば、また口を開いた。
「……いつか絶対紫苑に勝つから」
「うん。また一緒にやろうね」
しばらく撫で続けていると、だんだん機嫌が戻ってきたのかクッションから顔を離す。
「……言っとくけど泣いてないからね?こんな人間の遊戯にマジになるわけないし」
「分かってるよ。もうお昼にしようか」
ソファーから立ち上がり、冷蔵庫に入れておいたサンドウィッチを持ってくる。
真人の好みが分からないから色々な具材のものを作っておいた。
この中に気に入る味があればいいけど。
「……この果物?が入ったやつ、けっこう好きかも」
もそもそとサンドウィッチを食べていた真人がふと呟く。
それは大粒の苺と生クリームが入ったフルーツサンドで、僕が好きなサンドウィッチの一つだった。
「それはフルーツサンドっていってクリームと苺を挟んだものだよ。
ふわふわで甘いでしょ?」
「ふーん。ねぇ、紫苑はどれが好き?」
「そうだなぁ……フルーツサンドもだけど、コロッケサンドも好きかな」
すると、それを聞いた真人はコロッケサンドも手に取り食べ始めた。
表情を変えずに食べているから反応が分かりずらい。
いつも作っているし不味いわけないと思うけど、少し不安に思いつつサンドウィッチの感想を聞く。
「どう?」
「こっちも美味しいよ。フルーツサンドには負けるけど」
「真人は甘党なんだ?僕と一緒だね」
僕もオレンジの入ったフルーツサンドを手に取り、食べれば爽やかな柑橘系の香りが口の中に広がった。
「果物が気に入ったなら他にも食べてみる?」
「今は果物よりも……こっちの方が気になるかな」
急に顔を近づけてきたかと思うと、真人は僕の唇の端をペロリと舐め上げる。
その予想外の動きに固まっていると。
「ここ、クリームついてた♪」
ニッと笑って頬をトントンと指で示す。
さっきの感触を思い出した僕は顔が一気に火照るのを感じながら抗議した。
「っ!!もう、そういうことは口で言ってってば……!」
「あはは!さっきの仕返し〜!」
真人の勝ち誇った笑みに若干ムカつきつつも、なぜか不快な感じはしない。
楽しげに笑う真人を見てると『仕方ないなぁ』なんて気分になった。
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