雨と猫
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服屋から出た僕達は渋谷のショッピングモールに来ていた。
同居人が増えたので必要な日用品類も買っていく。
もうすぐハロウィンだからか、ショッピングモール内にはカボチャの装飾が目立つ。
渋谷事変を思い起こさせる飾りは僕を憂鬱にさせた。
歩き疲れたところだったし少しカフェで休憩しようと真人に提案した。
「どこも混んでるね。俺は呪霊だからいいけど、#紫苑#は疲れたでしょ。君はあまり体力があるようには見えないし」
「……次は人が少ないところにいこうか」
正直、真人のお守りでいつもの倍以上は疲れている。
まぁ楽しそうだし連れてきて良かったな。
「僕は抹茶フラペチーノにしようかな。真人もなにか頼む?」
「俺はいいよ。紫苑が飲んでるの見るだけで満足♪」
相変わらずの軽口に苦笑しつつ、二人で次行く場所を話し合う。
人は意外と慣れるのが早い生き物らしい。
真人は呪霊なのに、僕は真人に対して友達と遊ぶ時のような感覚を覚えていた。
___________
「あー面白かった!紫苑って本当にゲームが得意なんだね」
「UFOキャッチャーのこと?久々にやったから少し手こずったけど」
「カラオケもまた行こうよ。紫苑の歌声ももっと聞いてみたいし」
日も傾きかけた帰り道、楽しそうに僕の隣を歩く真人。
その腕にはさっきゲームセンターで取った戦利品の猫のような抱き枕が抱えられている。
そしてこの前、猫の真人を拾った公園にさしかかった。
「ここって俺が拾われた公園だよね。ねぇ、少し寄ってかない?」
「いいよ」
二人で公園のブランコに腰掛ける。
もう子どもは帰る時間だからか周囲に人気はほとんどなかった。
「……ここで君に会う前は、こんなに楽しくなるなんて思わなかったよ」
真人は軽くブランコを漕ぎながらそう話しかけてきた。
薄暗い夕闇の中、真人の水色の髪が淡く見えている。
長い髪のせいで横顔がよく見えないけど、そんなに悪くないとでも言うような口調だった。
「……僕も、まさか拾った猫が人になるなんて思わなかったな」
「でも呪霊だとは気づいてたじゃん?」
「まぁね。ところで、真人は僕に会う前は何してたの?」
「んー、秘密!」
まぁだいたい予想はつく。
多分、そこら辺の人間を無為転変してたんじゃないかな。
僕もそうされないよう、真人に必要とされる為……飼い主業を頑張ろうと心に誓った。
そうして家に帰りまた二人で風呂に入った後、明日の学校に備えて早めにベッドに入った。
もちろん真人も一緒に。
__________
同居人が増えたので必要な日用品類も買っていく。
もうすぐハロウィンだからか、ショッピングモール内にはカボチャの装飾が目立つ。
渋谷事変を思い起こさせる飾りは僕を憂鬱にさせた。
歩き疲れたところだったし少しカフェで休憩しようと真人に提案した。
「どこも混んでるね。俺は呪霊だからいいけど、#紫苑#は疲れたでしょ。君はあまり体力があるようには見えないし」
「……次は人が少ないところにいこうか」
正直、真人のお守りでいつもの倍以上は疲れている。
まぁ楽しそうだし連れてきて良かったな。
「僕は抹茶フラペチーノにしようかな。真人もなにか頼む?」
「俺はいいよ。紫苑が飲んでるの見るだけで満足♪」
相変わらずの軽口に苦笑しつつ、二人で次行く場所を話し合う。
人は意外と慣れるのが早い生き物らしい。
真人は呪霊なのに、僕は真人に対して友達と遊ぶ時のような感覚を覚えていた。
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「あー面白かった!紫苑って本当にゲームが得意なんだね」
「UFOキャッチャーのこと?久々にやったから少し手こずったけど」
「カラオケもまた行こうよ。紫苑の歌声ももっと聞いてみたいし」
日も傾きかけた帰り道、楽しそうに僕の隣を歩く真人。
その腕にはさっきゲームセンターで取った戦利品の猫のような抱き枕が抱えられている。
そしてこの前、猫の真人を拾った公園にさしかかった。
「ここって俺が拾われた公園だよね。ねぇ、少し寄ってかない?」
「いいよ」
二人で公園のブランコに腰掛ける。
もう子どもは帰る時間だからか周囲に人気はほとんどなかった。
「……ここで君に会う前は、こんなに楽しくなるなんて思わなかったよ」
真人は軽くブランコを漕ぎながらそう話しかけてきた。
薄暗い夕闇の中、真人の水色の髪が淡く見えている。
長い髪のせいで横顔がよく見えないけど、そんなに悪くないとでも言うような口調だった。
「……僕も、まさか拾った猫が人になるなんて思わなかったな」
「でも呪霊だとは気づいてたじゃん?」
「まぁね。ところで、真人は僕に会う前は何してたの?」
「んー、秘密!」
まぁだいたい予想はつく。
多分、そこら辺の人間を無為転変してたんじゃないかな。
僕もそうされないよう、真人に必要とされる為……飼い主業を頑張ろうと心に誓った。
そうして家に帰りまた二人で風呂に入った後、明日の学校に備えて早めにベッドに入った。
もちろん真人も一緒に。
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