雨と猫
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
試着室の中は二人で入る分には少し狭く、動けば互いの腕が簡単に当たるくらいには密着していた。
それなのに真人は器用に服を着替えていく。
「ねぇ、この服はどう思う?」
「動きやすそうな服だね。真人にも似合ってるよ」
「じゃあこれにしよーっと!あ、こっちも見てみて!」
服を脱ぐと、目の前に真人の上半身があらわになる。
明るい照明だからかツギハギの青白い肌にたくましい筋肉がよく見えた。
僕とは全然違う男らしい体に思わず魅入ってしまえば、上から咎めるような声が降ってくる。
「……どこ見てるの?」
「あ……真人って意外と筋肉あるなって思って」
「へぇ〜そんなに俺の体見てたんだ?そんなにまじまじと見られたら俺も照れちゃうなぁ」
「ごめん。なるべく見ないようにするね……っ!?」
本編でもよく半裸になっていた真人に羞恥心があるのか謎だけど、見ないよう顔を背ければ顎を掴まれた。
そのまま上を向かされれば妖艶に微笑む真人と目が合う。
「いいよ。紫苑になら俺の体たくさん見せてあげる」
「……あのさ、僕が照れるって分かっててやってるよね?」
「あはっ、バレた?」
そう指摘したらイタズラっ子のように笑い手を離してくれる。
やっぱり密室で2人きりになるのは危険だと思い、さっさと真人に元の服を着せ会計に向かった。
こうして無事服を買った僕らは、また東京の街へと繰り出した。
__________
服屋から出た僕達は渋谷のショッピングモールに来ていた。
同居人が増えたことだし必要な日用品類も買っていく。
もうすぐハロウィンだからか、ショッピングモール内にはカボチャの装飾が目立つ。
渋谷事変を思い起こさせる飾りは僕を憂鬱にさせた。
あまりハロウィンには触れないようにしつつ、少しカフェで休憩しようと真人に提案した。
「どこも混んでるね。俺は呪霊だからいいけど、#紫苑#は疲れたでしょ。君はあまり体力があるようには見えないし」
「……次は人が少ないところにいこうか」
正直、真人のお守りでいつもの倍以上は疲れている……なんて口が裂けても言えないけど。
まぁ真人も楽しそうだし連れてきて良かったな。
「僕は抹茶フラペチーノにしようかな。真人もなにか頼む?」
「俺はいいよ。紫苑が飲んでるの見るだけで満足♪」
相変わらずの軽口に苦笑しつつ、二人で次行く場所を話し合う。
人は意外と慣れるのが早い生き物らしい。
真人は呪霊なのに、僕は真人に対して友達と遊ぶ時のような感覚を覚えていた。
___________
「あー面白かった!紫苑って本当にゲームが得意なんだね」
「UFOキャッチャーのこと?久々にやったから少し手こずったけど」
「カラオケもまた行こうよ。紫苑の歌声ももっと聞いてみたいし」
日も傾きかけた帰り道、楽しそうに僕の隣を歩く真人。
その腕にはさっきゲームセンターで取った戦利品の猫のような抱き枕が抱えられている。
そしてこの前、猫の真人を拾った公園にさしかかった。
「ここって俺が拾われた公園だよね。ねぇ、少し寄ってかない?」
「いいよ」
二人で公園のブランコに腰掛ける。
もう子どもは帰る時間だからか周囲に人気はほとんどなかった。
いつもならこの時間帯はちらほら低級呪霊がいるはずなんだけど、真人の特級呪霊の圧に怯えてか息を潜めるように隠れていた。
「……ここで君に会う前は、こんなに楽しくなるなんて思わなかったよ」
真人は軽くブランコを漕ぎながらそう話しかけてきた。
薄暗い夕闇の中、真人の水色の髪が淡く輝いて見えている。
長い髪のせいで横顔がよく見えないけど、人とつるむのもそんなに悪くないとでも言うような口調だった。
「……僕も、まさか拾った猫が人になるなんて思わなかったな」
「でも呪霊だとは気づいてたじゃん?あれ、言い当てられた時本当にビックリしたんだから」
「まぁね。ところで、真人は僕に会う前は何してたの?」
「んー……秘密!」
まぁだいたい予想はつく。
多分、そこら辺の人間を"無為転変"してたんじゃないかな。
きっと呪いにとって人を殺すことなんて遊びか暇つぶしに過ぎないんだろう。
本来なら人に気を使うなんてことしないのに、僕を不必要に怖がらせたくないのか真人は過去を語ろうとしなかった。
とりあえず、僕も殺されないよう真人に必要とされる為……飼い主業を頑張ろうと心に誓った。
「呪いだって分かってるのに俺を拾っちゃうんだから。ほんと君って危なっかしいよね」
「真人は危ない呪いなの?ふわふわなのに?」
「さぁ、どうだろうね?でも俺以外の奴は分からないから……他の呪いに殺されないでよ」
「忠告ありがとう。……そろそろ帰ろうか」
低級呪霊の視線を感じながら公園を後にする。
僕と真人が去った後の公園にはふよふよと小さな呪い達が集まってきていた。
そうして家に帰りまた二人でお風呂に入った後、明日の学校に備えて早めにベッドに入って眠った。
もちろん真人も一緒に。
__________
それなのに真人は器用に服を着替えていく。
「ねぇ、この服はどう思う?」
「動きやすそうな服だね。真人にも似合ってるよ」
「じゃあこれにしよーっと!あ、こっちも見てみて!」
服を脱ぐと、目の前に真人の上半身があらわになる。
明るい照明だからかツギハギの青白い肌にたくましい筋肉がよく見えた。
僕とは全然違う男らしい体に思わず魅入ってしまえば、上から咎めるような声が降ってくる。
「……どこ見てるの?」
「あ……真人って意外と筋肉あるなって思って」
「へぇ〜そんなに俺の体見てたんだ?そんなにまじまじと見られたら俺も照れちゃうなぁ」
「ごめん。なるべく見ないようにするね……っ!?」
本編でもよく半裸になっていた真人に羞恥心があるのか謎だけど、見ないよう顔を背ければ顎を掴まれた。
そのまま上を向かされれば妖艶に微笑む真人と目が合う。
「いいよ。紫苑になら俺の体たくさん見せてあげる」
「……あのさ、僕が照れるって分かっててやってるよね?」
「あはっ、バレた?」
そう指摘したらイタズラっ子のように笑い手を離してくれる。
やっぱり密室で2人きりになるのは危険だと思い、さっさと真人に元の服を着せ会計に向かった。
こうして無事服を買った僕らは、また東京の街へと繰り出した。
__________
服屋から出た僕達は渋谷のショッピングモールに来ていた。
同居人が増えたことだし必要な日用品類も買っていく。
もうすぐハロウィンだからか、ショッピングモール内にはカボチャの装飾が目立つ。
渋谷事変を思い起こさせる飾りは僕を憂鬱にさせた。
あまりハロウィンには触れないようにしつつ、少しカフェで休憩しようと真人に提案した。
「どこも混んでるね。俺は呪霊だからいいけど、#紫苑#は疲れたでしょ。君はあまり体力があるようには見えないし」
「……次は人が少ないところにいこうか」
正直、真人のお守りでいつもの倍以上は疲れている……なんて口が裂けても言えないけど。
まぁ真人も楽しそうだし連れてきて良かったな。
「僕は抹茶フラペチーノにしようかな。真人もなにか頼む?」
「俺はいいよ。紫苑が飲んでるの見るだけで満足♪」
相変わらずの軽口に苦笑しつつ、二人で次行く場所を話し合う。
人は意外と慣れるのが早い生き物らしい。
真人は呪霊なのに、僕は真人に対して友達と遊ぶ時のような感覚を覚えていた。
___________
「あー面白かった!紫苑って本当にゲームが得意なんだね」
「UFOキャッチャーのこと?久々にやったから少し手こずったけど」
「カラオケもまた行こうよ。紫苑の歌声ももっと聞いてみたいし」
日も傾きかけた帰り道、楽しそうに僕の隣を歩く真人。
その腕にはさっきゲームセンターで取った戦利品の猫のような抱き枕が抱えられている。
そしてこの前、猫の真人を拾った公園にさしかかった。
「ここって俺が拾われた公園だよね。ねぇ、少し寄ってかない?」
「いいよ」
二人で公園のブランコに腰掛ける。
もう子どもは帰る時間だからか周囲に人気はほとんどなかった。
いつもならこの時間帯はちらほら低級呪霊がいるはずなんだけど、真人の特級呪霊の圧に怯えてか息を潜めるように隠れていた。
「……ここで君に会う前は、こんなに楽しくなるなんて思わなかったよ」
真人は軽くブランコを漕ぎながらそう話しかけてきた。
薄暗い夕闇の中、真人の水色の髪が淡く輝いて見えている。
長い髪のせいで横顔がよく見えないけど、人とつるむのもそんなに悪くないとでも言うような口調だった。
「……僕も、まさか拾った猫が人になるなんて思わなかったな」
「でも呪霊だとは気づいてたじゃん?あれ、言い当てられた時本当にビックリしたんだから」
「まぁね。ところで、真人は僕に会う前は何してたの?」
「んー……秘密!」
まぁだいたい予想はつく。
多分、そこら辺の人間を"無為転変"してたんじゃないかな。
きっと呪いにとって人を殺すことなんて遊びか暇つぶしに過ぎないんだろう。
本来なら人に気を使うなんてことしないのに、僕を不必要に怖がらせたくないのか真人は過去を語ろうとしなかった。
とりあえず、僕も殺されないよう真人に必要とされる為……飼い主業を頑張ろうと心に誓った。
「呪いだって分かってるのに俺を拾っちゃうんだから。ほんと君って危なっかしいよね」
「真人は危ない呪いなの?ふわふわなのに?」
「さぁ、どうだろうね?でも俺以外の奴は分からないから……他の呪いに殺されないでよ」
「忠告ありがとう。……そろそろ帰ろうか」
低級呪霊の視線を感じながら公園を後にする。
僕と真人が去った後の公園にはふよふよと小さな呪い達が集まってきていた。
そうして家に帰りまた二人でお風呂に入った後、明日の学校に備えて早めにベッドに入って眠った。
もちろん真人も一緒に。
__________
