お友達大作戦!
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「私は今、絶望している」
もう見慣れたコナンくんの呆れ顔を見ながらレモネードを啜る。
事の発端は一件のメールだった。
数日前、昴さんからメールが届いた。
昴さんから??メール???
いつもは私からしか連絡しないのに
そんな昴さんが??私に???メール???
私は興奮冷めやらぬままメールを開いた。
すると
「ファ!?」
"知人に映画のチケットをいただいたのですが、
2枚あるので来週末にでも予定が合えば一緒にどうですか?"
これは、あの、あれじゃないか
「デートのお誘いってやつですか……」
私はその興奮を誰かに伝えたくて仕方がなかった。
いつもなら蘭や園子に話をするんだけど
あいにく今回は何も知らないあの二人に話をするのは面倒だ。
別に嫌なわけじゃないんだけど
そこで深く考えずに私は江戸川大先生をポアロにお呼びして
話をしていたのだが__
「あれ、薫姉ちゃん夏休みは合宿って言ってなかった?」
コナンくんの一言で、話は冒頭に戻るのである。
「あるじゃん……合宿って言うか大会じゃん……
なんで忘れてたんだろ………」
「いつからなの?」
「合宿があさってからでちょうど来週末が大会」
「ほんとになんで忘れてたの」
おっしゃる通りである。
なんというか最近、昴さんのことばかり考えて
他のことがおろそかになりすぎている気がする。
「これって、恋、なのかな」
コナンくんにそう言ってみると冷たい目で
「いいから合宿の準備しなよ」
といわれてしまった。
本当にこの小学生はどうしてこんなにかわいげがないのか。
「もうやだ……部活やめたい…」
「何言ってんの、エースでしょ」
「やだ……昴さんと映画見に行く…」
「昴さんに予定変えてもらえばいいじゃん」
「馬鹿野郎……夏の大会が始まるってことは
ほぼ毎週大会なんだよ…そして地獄の練習………映画いきたい……」
「ちゃんと勝ち進めるって思ってることがさすがだと思うな」
「うるせえ……わざと負けたら部長に殺される……」
私が絶望に打ちひしがれていると、
江戸川大先生が呆れたようにつぶやく。
「はぁ、じゃあ昴さんと大会見に行けばいいの?」
「はあ???????????」
机の上で項垂れていた頭をガバっと上げて江戸川様の方を見る。
「なに、嫌なの」
「ぜひそれでお願いします」
江戸川大明神様愛してる!
なんて言いながら抱きしめたら
やめてよ、なんてようやく年相応な反応を見ることが出来た。
勝ち進めればまた昴さんが見に来てくれる、
そんな特殊効果がついている私が負けるはずもなく
全国強豪を倒して日本一になったのは言うまでもない。