お友達大作戦!
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「佐倉さん、このくらいでいいですか?」
「あ、はいいい感じです、じゃあ味噌溶かしてください」
やらかしまくった初対面から一週間後、
私は昴さんの家(新一の家だけど)のキッチンで
味噌汁を作っている。
友達なら大歓迎です、
あの日の昴さんの提案にすっかり甘えて
ちゃっかりと連絡先まで交換してしまった私は
何かと理由を付けて昴さんにメールを送っていた。
正直迷惑なんじゃ、とも考えたけど
昴さんは課題に追われているなんて嘘なんじゃないかと思うくらいの
驚く気速度でメールを返してくれるのだ。
話の流れで料理修業中だと零した昴さんに
私はすかさず提案したのだ。
「私でよければお教えしますよ」と
ちょっとした冗談のつもりだったのに
昴さんはなにやら乗り気のようであの日からあまり間もあけずに
私はコナンくんと再びこの家を訪れているというわけだ。
「佐倉さん、味噌が消えました」
「あ、全部溶けましたか?って…全部下に沈んでるだけじゃないですか!」
どうやら昴さんは私の予想以上に料理が苦手なようだ。
まあそりゃそうか、相当切羽詰まってなければ
一般人の女子高生に料理を教えてもらったりするわけがない。
にしてもこの人いままでどうやって生きてきたんだろう…
味噌汁を作るだけに味噌を焦がして鍋をダメにしかける人は初めてだ。
「あの、僕も手伝おうか?」
火はやめにして昴さんには付け合わせのサラダの野菜を切ってもらうことにした。
やっぱり危なげな手つきのままきゅうりと大格闘している昴さんを見て
リビングの椅子にちょこんと腰かけたコナンくんが心配そうにそう尋ねてきた。
小学生に心配されてしまうほどには昴さんの手際は見ていて恐ろしかった。
「いえ、大丈夫ですよコナンくん」
いつものような柔らかい笑顔で昴さんはそう答える。
って、ちょっと
「昴さん手元!」
コナンくんの方に振り向くために視線を指先から離した昴さんが
持っていた包丁で指をさっくりと切ってしまう。
こんなどじっ子いまどき珍しいぞ。
「絆創膏取ってくるので待っててくださいね」
言ったものの、自分の家じゃないので勝手が分からない。
どうしたものかと困っていると、どこから出したのか
コナンくんが絆創膏を数枚私に手渡してきた。
「ありがとう、さすが名探偵」
コナンくんから受け取ると
私は急いで昴さんの指先の応急処置をする。
予想以上に勢いがよかったのか昴さんの手元は血だらけだ。
「血だらけじゃないですか」
私の言葉にコナンくんが異常なまでの反応を見せた。
「え!?昴さん大丈夫!?」
慌ててリビングに入ってきたコナンくんは
応急処置を終わらせた昴さんの指先を見て神妙な面持ちで
何かを考え込んでしまった。
「あの、コナンくん?」
たしかに昴さんの指はとっても綺麗だったけど、
そこまで真剣な表情って、なんだか二人は怪しい関係なのか?
なんてよく分からない疑いを持ってしまう。
すると昴さんが観念したように
「すいません、これ以上指を傷つけるわけにもいかないので
あとは見学させてもらっててもよろしいでしょうか?」
私も最初からそうさせるべきだったと今更後悔していたところだ。
「あ、はいいい感じです、じゃあ味噌溶かしてください」
やらかしまくった初対面から一週間後、
私は昴さんの家(新一の家だけど)のキッチンで
味噌汁を作っている。
友達なら大歓迎です、
あの日の昴さんの提案にすっかり甘えて
ちゃっかりと連絡先まで交換してしまった私は
何かと理由を付けて昴さんにメールを送っていた。
正直迷惑なんじゃ、とも考えたけど
昴さんは課題に追われているなんて嘘なんじゃないかと思うくらいの
驚く気速度でメールを返してくれるのだ。
話の流れで料理修業中だと零した昴さんに
私はすかさず提案したのだ。
「私でよければお教えしますよ」と
ちょっとした冗談のつもりだったのに
昴さんはなにやら乗り気のようであの日からあまり間もあけずに
私はコナンくんと再びこの家を訪れているというわけだ。
「佐倉さん、味噌が消えました」
「あ、全部溶けましたか?って…全部下に沈んでるだけじゃないですか!」
どうやら昴さんは私の予想以上に料理が苦手なようだ。
まあそりゃそうか、相当切羽詰まってなければ
一般人の女子高生に料理を教えてもらったりするわけがない。
にしてもこの人いままでどうやって生きてきたんだろう…
味噌汁を作るだけに味噌を焦がして鍋をダメにしかける人は初めてだ。
「あの、僕も手伝おうか?」
火はやめにして昴さんには付け合わせのサラダの野菜を切ってもらうことにした。
やっぱり危なげな手つきのままきゅうりと大格闘している昴さんを見て
リビングの椅子にちょこんと腰かけたコナンくんが心配そうにそう尋ねてきた。
小学生に心配されてしまうほどには昴さんの手際は見ていて恐ろしかった。
「いえ、大丈夫ですよコナンくん」
いつものような柔らかい笑顔で昴さんはそう答える。
って、ちょっと
「昴さん手元!」
コナンくんの方に振り向くために視線を指先から離した昴さんが
持っていた包丁で指をさっくりと切ってしまう。
こんなどじっ子いまどき珍しいぞ。
「絆創膏取ってくるので待っててくださいね」
言ったものの、自分の家じゃないので勝手が分からない。
どうしたものかと困っていると、どこから出したのか
コナンくんが絆創膏を数枚私に手渡してきた。
「ありがとう、さすが名探偵」
コナンくんから受け取ると
私は急いで昴さんの指先の応急処置をする。
予想以上に勢いがよかったのか昴さんの手元は血だらけだ。
「血だらけじゃないですか」
私の言葉にコナンくんが異常なまでの反応を見せた。
「え!?昴さん大丈夫!?」
慌ててリビングに入ってきたコナンくんは
応急処置を終わらせた昴さんの指先を見て神妙な面持ちで
何かを考え込んでしまった。
「あの、コナンくん?」
たしかに昴さんの指はとっても綺麗だったけど、
そこまで真剣な表情って、なんだか二人は怪しい関係なのか?
なんてよく分からない疑いを持ってしまう。
すると昴さんが観念したように
「すいません、これ以上指を傷つけるわけにもいかないので
あとは見学させてもらっててもよろしいでしょうか?」
私も最初からそうさせるべきだったと今更後悔していたところだ。