Reunion of sapphire
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CONANside
「一緒に温泉に行かない?」
偶然ポアロで遭遇したゆきさんは楽しそうに誘ってきた
「なんでまた急に」
「知り合いに女将がいるんだけどね
たまには顔見せろって怒られちゃって」
日本に帰ってきたなんて言ってないのに
どうして知ってるのかしら、困ったものね。と
彼女は微笑みながらそう言った。
「それでその人に会いに行くの?」
「そう、でも一人で温泉旅館にいくのも
味気ないじゃない?
コナンくんさえよかったら一緒にどうかな、と思ったんだけど
お友達誘ってもらっても構わないし…」
「うーん、でも」
費用は全部私が持つから、
と言われてしまえば、断る理由は見当たらなかった。
そういうわけで
俺は今金沢行きの新幹線に乗っているわけなのだが
ゆきさんに案内されるまま席に向かうと目の前の光景に唖然とした。
「すっげーなんだこの席!」
「この椅子ふっかふかですよ!」
「わぁ!ひっろい!」
号車に案内された瞬間に子供たちが盛り上がる。
「グラン、クラス…」
グランクラス
新幹線のファーストクラスとも呼ばれる
はやぶさがデビューしたことにより新しく増えたこの座席は
新幹線のグリーン席とは比べられないくらいに高い。
「それを子供一人に一席ずつとか…」
コナンくん、どうしたの?
なんて何事もなかったかのように聞くこの人が
本当に恐ろしく見えた。
金沢までの道中
初体験のグランクラスにご機嫌の元太・光彦・歩の三人
俺の隣に座る灰原が
「ねえ、これお金大丈夫なの?」
と心配そうに聞いて来る。
そんなこと俺が聞きたい。
「ね、ねえゆきさん…これ、お金……」
恐る恐る尋ねてみるが
ゆきさんはふわりと笑いながら
「ふふふっ、子供は気にしないでいいの」
と流されてしまった。
グリーン席でも相当するはずなのに、
この人数を、と思うと計算するのが恐ろしくなってやめてしまった。
それからは驚きの連発だった。
まず到着した旅館がかなりの高級旅館であったし
その後、女将さんと支配人と仲居さん数名が部屋に挨拶に来た。
そのままよろしければ、と屋形船に乗せられ
煌びやかな海の幸がこれでもかというほど並んでいた。
夕食をペロリとたいらげた元太が
「俺、うな重くいてえ!」と言うと
屋形船から降りて、いい雰囲気のうなぎ屋さんへ連れてってくれた
怒涛の連続で
部屋に戻るなり灰原が「なんか逆に疲れてきたんだけど」とぼやいた
こういうとき、なにも気にせずにはしゃげるあいつらが心底羨ましい。
「気にしないでいいのよ」とゆきさんは笑うが
それがまた逆に恐ろしいのだ。
どうやらこの人と出かけるには、もう少し慣れるまで時間がかかるなと感じた。
(はい、じゃあこれ皆にひとつずつ!)
(ちょっと!この浴衣加賀友禅だよね!!?)
「一緒に温泉に行かない?」
偶然ポアロで遭遇したゆきさんは楽しそうに誘ってきた
「なんでまた急に」
「知り合いに女将がいるんだけどね
たまには顔見せろって怒られちゃって」
日本に帰ってきたなんて言ってないのに
どうして知ってるのかしら、困ったものね。と
彼女は微笑みながらそう言った。
「それでその人に会いに行くの?」
「そう、でも一人で温泉旅館にいくのも
味気ないじゃない?
コナンくんさえよかったら一緒にどうかな、と思ったんだけど
お友達誘ってもらっても構わないし…」
「うーん、でも」
費用は全部私が持つから、
と言われてしまえば、断る理由は見当たらなかった。
そういうわけで
俺は今金沢行きの新幹線に乗っているわけなのだが
ゆきさんに案内されるまま席に向かうと目の前の光景に唖然とした。
「すっげーなんだこの席!」
「この椅子ふっかふかですよ!」
「わぁ!ひっろい!」
号車に案内された瞬間に子供たちが盛り上がる。
「グラン、クラス…」
グランクラス
新幹線のファーストクラスとも呼ばれる
はやぶさがデビューしたことにより新しく増えたこの座席は
新幹線のグリーン席とは比べられないくらいに高い。
「それを子供一人に一席ずつとか…」
コナンくん、どうしたの?
なんて何事もなかったかのように聞くこの人が
本当に恐ろしく見えた。
金沢までの道中
初体験のグランクラスにご機嫌の元太・光彦・歩の三人
俺の隣に座る灰原が
「ねえ、これお金大丈夫なの?」
と心配そうに聞いて来る。
そんなこと俺が聞きたい。
「ね、ねえゆきさん…これ、お金……」
恐る恐る尋ねてみるが
ゆきさんはふわりと笑いながら
「ふふふっ、子供は気にしないでいいの」
と流されてしまった。
グリーン席でも相当するはずなのに、
この人数を、と思うと計算するのが恐ろしくなってやめてしまった。
それからは驚きの連発だった。
まず到着した旅館がかなりの高級旅館であったし
その後、女将さんと支配人と仲居さん数名が部屋に挨拶に来た。
そのままよろしければ、と屋形船に乗せられ
煌びやかな海の幸がこれでもかというほど並んでいた。
夕食をペロリとたいらげた元太が
「俺、うな重くいてえ!」と言うと
屋形船から降りて、いい雰囲気のうなぎ屋さんへ連れてってくれた
怒涛の連続で
部屋に戻るなり灰原が「なんか逆に疲れてきたんだけど」とぼやいた
こういうとき、なにも気にせずにはしゃげるあいつらが心底羨ましい。
「気にしないでいいのよ」とゆきさんは笑うが
それがまた逆に恐ろしいのだ。
どうやらこの人と出かけるには、もう少し慣れるまで時間がかかるなと感じた。
(はい、じゃあこれ皆にひとつずつ!)
(ちょっと!この浴衣加賀友禅だよね!!?)