Truth Of Sapphire
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「いきたい場所がある」
正さんの闘病生活も短くはない月日が流れ、
彼はみるみるうちに衰弱していった。
私はそんな彼の姿を、見ているだけでもつらかった。
そんなとき、彼が急にそう言ったのだ。
私はなんとか主治医の許可を得て、
久しぶりのデートへと出かけた。
「久しぶりですね、こうして出かけるのは」
「ああ、お前には迷惑ばっかりかけてしまったな」
「やめてくださいよ、そんな言い方。
全部こっちのセリフです。」
二人の間にゆったりとした時が流れる。
久しぶりののんびりとした時間。
今日の正さんは心なしか調子がいいようだ。
「それで?行きたいとこってどこなんですか?」
調子がいいと言っても、あまり疲れさせるのもよくないと思い
早速今日の目的を聞いてみた。
「俺の部屋に、連れていってほしいんだ」
「部屋、ですか?」
「ああ、」
そんなことのためにわざわざ出かけたのか
欲しいものがあるなら私が取りに帰るのに。
そう思いながらも、久しぶりに二人で自宅へと帰った。
「あった」
部屋に入ると、彼はすぐに箪笥の引き出しを片っ端から開けだした。
何をしているのかと思いながらしばらく見ていると、
箪笥の真ん中あたりの引き出しにある、
小さな直方体の箱を取り出すと、くるりと身をひるがえして
私の方に向かって歩いてきた。
「これを、#sに持っていてもらいたかったんだ」
正さんはそう言って箱を手渡した。
「開けてみて」
正さんの言葉に従って、渡された箱を開けてみると、
そこには見たこともない美しい青色の宝石が光っていた。
「これは?」
わけがわからずそう尋ねた。
「さふぁいあっていってね、
日本では珍しい宝石で作ったネックレスだよ
渡そうと思ってずっと渡せていなかったからね」
「こんなの、私が頂いていいんですか?」
「君にもらってほしいんだよ」
正さんはそういってふにゃりと微笑むと
つけてくれるかな?と笑ったまま首を少し傾げた。
「喜んで」
私はそう言いながら、
首に光る宝石と同じような形をした光を
瞳からぽろぽろと流した。
そのとき宝石が一瞬
きらりと輝きを増した気がした。
正さんの闘病生活も短くはない月日が流れ、
彼はみるみるうちに衰弱していった。
私はそんな彼の姿を、見ているだけでもつらかった。
そんなとき、彼が急にそう言ったのだ。
私はなんとか主治医の許可を得て、
久しぶりのデートへと出かけた。
「久しぶりですね、こうして出かけるのは」
「ああ、お前には迷惑ばっかりかけてしまったな」
「やめてくださいよ、そんな言い方。
全部こっちのセリフです。」
二人の間にゆったりとした時が流れる。
久しぶりののんびりとした時間。
今日の正さんは心なしか調子がいいようだ。
「それで?行きたいとこってどこなんですか?」
調子がいいと言っても、あまり疲れさせるのもよくないと思い
早速今日の目的を聞いてみた。
「俺の部屋に、連れていってほしいんだ」
「部屋、ですか?」
「ああ、」
そんなことのためにわざわざ出かけたのか
欲しいものがあるなら私が取りに帰るのに。
そう思いながらも、久しぶりに二人で自宅へと帰った。
「あった」
部屋に入ると、彼はすぐに箪笥の引き出しを片っ端から開けだした。
何をしているのかと思いながらしばらく見ていると、
箪笥の真ん中あたりの引き出しにある、
小さな直方体の箱を取り出すと、くるりと身をひるがえして
私の方に向かって歩いてきた。
「これを、#sに持っていてもらいたかったんだ」
正さんはそう言って箱を手渡した。
「開けてみて」
正さんの言葉に従って、渡された箱を開けてみると、
そこには見たこともない美しい青色の宝石が光っていた。
「これは?」
わけがわからずそう尋ねた。
「さふぁいあっていってね、
日本では珍しい宝石で作ったネックレスだよ
渡そうと思ってずっと渡せていなかったからね」
「こんなの、私が頂いていいんですか?」
「君にもらってほしいんだよ」
正さんはそういってふにゃりと微笑むと
つけてくれるかな?と笑ったまま首を少し傾げた。
「喜んで」
私はそう言いながら、
首に光る宝石と同じような形をした光を
瞳からぽろぽろと流した。
そのとき宝石が一瞬
きらりと輝きを増した気がした。