Reunion of sapphire
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「こんなところかしら」
開店準備もあとわずかになった。
大きな機械類は全部取り付けまで完了したし、
内装も完璧だ。
「ここまで素敵になるなんて、私ちょっと天才かもしれないわね」
広い作業場に、防水のオシャレなカーテン越しのロビー
カウンターの役割を持つこげ茶色の棚には
今までの作品と素材見本。
お客さんに出す用の紅茶にもこだわってみた。
イギリスにいたとき、紅茶の入れ方を勉強してから、
紅茶の扱いにはちょっと自信があるのだ。
昨日の夜につくったウェルカムボードを店先に出せば
「よし、完璧!」
【仕立屋サファイア】の開店である。
「あれ?ゆきさんですか?」
ウェルカムボードを外に出した時に、ちょうど蘭ちゃんとすれ違った。
「あら、蘭ちゃんこんにちは
隣の子はお友達かしら?」
「はい!蘭の親友の鈴木園子です!」
茶髪にショートの女の子が明るくそう答える。
「ここ仕立屋さんだったんですね!」
蘭ちゃんが楽しそうにそう言った。
「ええ、そうなの。よかったらちょっと覗いていく?
今ならお客様第一号よ、うふふ」
「「よろこんで!」」
制服姿の女の子が声をそろえてそう言った。
「わぁ、素敵ですね!」
店に入るなり蘭ちゃんがそう言う。」
「ありがとう、私も予想以上の出来でとっても嬉しいの!
あ、今飲み物入れるね?紅茶でいいかしら?」
「はい、大丈夫です」
「わたしも何でもー!」
「わかったわ、そこのソファにでも座ってて」
返事を聞いてから二人分の紅茶を淹れる。
とりあえずダージリンでいいかしら。
「はいどうぞ」
「ありがとうございます!」
「わあ、いい匂い!」
二人の向かいのソファに腰かける私。
「わ、すごい」
一口紅茶を飲むと、園子ちゃんがそうつぶやく。
「ほんと、すっごくおいしいね」
「おいしいなんてもんじゃないわよ!
すごい…完璧!…これ、ゆきさん?が淹れたんですよね?」
「そうよ、そこまで褒めてくれると淹れた甲斐があるわね、ふふっ」
正直、この茶髪の園子ちゃんががそこまで紅茶に詳しいことの方が驚きなんだけど、
やっぱり人は見た目によらないみたいだ
「そういえば、仕立屋さんって何をするんですか?
ボタンつけ直したりとか?」
紅茶を飲みながら蘭ちゃんがそう尋ねてくる
「うーん、まあそういうのもできるけど、
ウチは服を作るのがメインかな」
「えっ、服作るんですか!?
紅茶といいなんだかゆきさんおしゃれ……」
「うふふ、園子ちゃんありがとう。」
「あ、じゃあもしかしてこのマネキンが着てる服って…!」
「蘭ちゃん鋭い!
そう、そこにあるのは私が作ったドレスよ」
「「すごーい」」
声をそろえて驚く二人に思わず笑ってしまう。
若い子ってどうしてこんなにかわいいのだろうか
「うふふ、それで?お客様第一号は何をお求めですか?」
「えっ、そんな、そんなつもりじゃなくって…!」
「いいじゃん蘭!作ってもらおうよ!」
「浴衣くらいならすぐにできちゃうわよ」
「で、でも…私お金持ってないです」
「ふふふ、だいじょうぶ。
かわいいお客様第一号だもの。特別大サービスよ」
「ホントですか!?」
「園子!悪いよ……」
「そうね、なら今年の夏祭りで私の作った浴衣を
宣伝してきてくれるって約束してくれる?
実はモデルを探してたとこなの」
「ふふ、そういうことならぜひ!」
「おねがいしまーす!」
「今年の夏が楽しみね」
開店準備もあとわずかになった。
大きな機械類は全部取り付けまで完了したし、
内装も完璧だ。
「ここまで素敵になるなんて、私ちょっと天才かもしれないわね」
広い作業場に、防水のオシャレなカーテン越しのロビー
カウンターの役割を持つこげ茶色の棚には
今までの作品と素材見本。
お客さんに出す用の紅茶にもこだわってみた。
イギリスにいたとき、紅茶の入れ方を勉強してから、
紅茶の扱いにはちょっと自信があるのだ。
昨日の夜につくったウェルカムボードを店先に出せば
「よし、完璧!」
【仕立屋サファイア】の開店である。
「あれ?ゆきさんですか?」
ウェルカムボードを外に出した時に、ちょうど蘭ちゃんとすれ違った。
「あら、蘭ちゃんこんにちは
隣の子はお友達かしら?」
「はい!蘭の親友の鈴木園子です!」
茶髪にショートの女の子が明るくそう答える。
「ここ仕立屋さんだったんですね!」
蘭ちゃんが楽しそうにそう言った。
「ええ、そうなの。よかったらちょっと覗いていく?
今ならお客様第一号よ、うふふ」
「「よろこんで!」」
制服姿の女の子が声をそろえてそう言った。
「わぁ、素敵ですね!」
店に入るなり蘭ちゃんがそう言う。」
「ありがとう、私も予想以上の出来でとっても嬉しいの!
あ、今飲み物入れるね?紅茶でいいかしら?」
「はい、大丈夫です」
「わたしも何でもー!」
「わかったわ、そこのソファにでも座ってて」
返事を聞いてから二人分の紅茶を淹れる。
とりあえずダージリンでいいかしら。
「はいどうぞ」
「ありがとうございます!」
「わあ、いい匂い!」
二人の向かいのソファに腰かける私。
「わ、すごい」
一口紅茶を飲むと、園子ちゃんがそうつぶやく。
「ほんと、すっごくおいしいね」
「おいしいなんてもんじゃないわよ!
すごい…完璧!…これ、ゆきさん?が淹れたんですよね?」
「そうよ、そこまで褒めてくれると淹れた甲斐があるわね、ふふっ」
正直、この茶髪の園子ちゃんががそこまで紅茶に詳しいことの方が驚きなんだけど、
やっぱり人は見た目によらないみたいだ
「そういえば、仕立屋さんって何をするんですか?
ボタンつけ直したりとか?」
紅茶を飲みながら蘭ちゃんがそう尋ねてくる
「うーん、まあそういうのもできるけど、
ウチは服を作るのがメインかな」
「えっ、服作るんですか!?
紅茶といいなんだかゆきさんおしゃれ……」
「うふふ、園子ちゃんありがとう。」
「あ、じゃあもしかしてこのマネキンが着てる服って…!」
「蘭ちゃん鋭い!
そう、そこにあるのは私が作ったドレスよ」
「「すごーい」」
声をそろえて驚く二人に思わず笑ってしまう。
若い子ってどうしてこんなにかわいいのだろうか
「うふふ、それで?お客様第一号は何をお求めですか?」
「えっ、そんな、そんなつもりじゃなくって…!」
「いいじゃん蘭!作ってもらおうよ!」
「浴衣くらいならすぐにできちゃうわよ」
「で、でも…私お金持ってないです」
「ふふふ、だいじょうぶ。
かわいいお客様第一号だもの。特別大サービスよ」
「ホントですか!?」
「園子!悪いよ……」
「そうね、なら今年の夏祭りで私の作った浴衣を
宣伝してきてくれるって約束してくれる?
実はモデルを探してたとこなの」
「ふふ、そういうことならぜひ!」
「おねがいしまーす!」
「今年の夏が楽しみね」