stage0.75歓迎会の出会い
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会場を出て二人になると、彼は今までの貴族らしい優雅な動きはどこへやら、ため息を吐いた後にだらしなくぼやいた。
「疲れた。貴族として喋り過ぎた」
「助けてもらっておいてなんだけど、私が怒鳴りつけるのはまずかったけど、いくらなんでもやりすぎじゃないかしら?」
「あの手のタイプは苦労知らずのわがままだから少し思い通りにいかなかったら自滅するって、まあ問題ないさ」
「でも口は災いの元よ」
「以後、気をつけます」
なんて言ったけど、彼の毒舌は当然ながらその後も治っておらずちょくちょく顔を出している。
ちなみに金髪君はたくさん集まった貴族達の中で恥をかいたのが嫌だったのか、私の前にあらわれる事は二度となかった。
「ねぇ? 一つ聞いていい?」
「だから一つと言わずいくつでもどうぞ」
「どうしてあの二人から助けてくれたの? 確かに日本人同士だけど、さっき少し話しただけじゃない」
私の言葉にちょっと言いにくそうに目をそらしながら彼はこう言った。
「……お礼かな」
「お礼?」
「カレンと金髪の会話が偶然近くにいたから聞こえてね。その……『ああ言うの』は言われ慣れてるけど、やっぱり言われて気分が良い物じゃないからね。……その……かばってくれて、ありがとう」
「ううん、当然の事を言っただけだから、気にしないで」
思えば、初めて会ったあの時から彼はちっとも変わってない。真っ直ぐで不器用で、口が悪くて一言多い。自分が大切だと思った人達の事になるといつも大慌てで恥も外聞もなく必死になる。敵の前では高圧的になったり、必要とあれば悪魔にでもなるくせにねぇ。
必死に顔をそらして隠していたから言わなかったけど、私は見ちゃったんだからねぇ。最後の「ありがとう」て言ってくれた時に少し頬を赤らめ恥ずかしそうにしていたのを。
「疲れた。貴族として喋り過ぎた」
「助けてもらっておいてなんだけど、私が怒鳴りつけるのはまずかったけど、いくらなんでもやりすぎじゃないかしら?」
「あの手のタイプは苦労知らずのわがままだから少し思い通りにいかなかったら自滅するって、まあ問題ないさ」
「でも口は災いの元よ」
「以後、気をつけます」
なんて言ったけど、彼の毒舌は当然ながらその後も治っておらずちょくちょく顔を出している。
ちなみに金髪君はたくさん集まった貴族達の中で恥をかいたのが嫌だったのか、私の前にあらわれる事は二度となかった。
「ねぇ? 一つ聞いていい?」
「だから一つと言わずいくつでもどうぞ」
「どうしてあの二人から助けてくれたの? 確かに日本人同士だけど、さっき少し話しただけじゃない」
私の言葉にちょっと言いにくそうに目をそらしながら彼はこう言った。
「……お礼かな」
「お礼?」
「カレンと金髪の会話が偶然近くにいたから聞こえてね。その……『ああ言うの』は言われ慣れてるけど、やっぱり言われて気分が良い物じゃないからね。……その……かばってくれて、ありがとう」
「ううん、当然の事を言っただけだから、気にしないで」
思えば、初めて会ったあの時から彼はちっとも変わってない。真っ直ぐで不器用で、口が悪くて一言多い。自分が大切だと思った人達の事になるといつも大慌てで恥も外聞もなく必死になる。敵の前では高圧的になったり、必要とあれば悪魔にでもなるくせにねぇ。
必死に顔をそらして隠していたから言わなかったけど、私は見ちゃったんだからねぇ。最後の「ありがとう」て言ってくれた時に少し頬を赤らめ恥ずかしそうにしていたのを。