stage42.05:影の権力者
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ラクシャータとヴァリスについて話していると、四聖剣と遠慮がちに後に続くカレン、そして五人に続く形で黒の騎士団のナイトメアのパイロット達がぞろぞろとあらわれた。
「おい、お前! ラクシャータとか言ったか」
「ん? そうだけど、どうかしたの?」
「どうかした、ではない! これはなんだ!」
振り向くラクシャータに千葉がビシッとかざした物を見て、ラクシャータは「なんだ、その事か」と言った反応をしめしている。
皆が何を言おうとしているのかを理解した信也は表情を強ばらせた。
「ああ、それはチェック項目のリスト。ぱぱっと書いて提出しちゃってね~」
ラクシャータは左手をプラプラとさせながら気の抜けた感じで返したが、千葉達は収まらない様子だ。
「何故こんな事をしなければならない」
「しかも捕まっていた藤堂さんにまでやらせるなんてどうかと思うけど?」
千葉と朝比奈が鋭い視線を送るが、ラクシャータはそんな視線を気にもせずに返す。
「捕まってたならメディカルチェックも兼ねてるんだからちょうどいいんじゃなぁい?」
「こんな事よりも早く横になってもらうべきでしょ」
「それにナイトメアに乗るたびにこんな面倒な事をするのはかなりテマだと思うが?」
朝比奈と卜部の言葉に千葉と仙波は賛同し、カレンは遠慮してるのか困ったように端の方でコクりと頷いて賛同だと意思表示した。他の連中は四聖剣に倣い頷いている。目先の藤堂の事も大事だが、こんな面倒な事を毎回させられてはたまらない、と言うのがナイトメアパイロット一同の本音のようだ。かなりの数のチェック項目があり毎度毎度させられるのは確かにかなり苦痛だ。
(あ~、やばいなこれ)
触らぬ神に祟り無し。信也は「二人分のチェックリスト」を手に取った。
「ナイトメアは精密機械の塊なんだから乗った人間が事後処理をするのは当然でしょ?」
「だからってこれはやりすぎじゃないの?」
朝比奈の言葉にラクシャータはため息まじりに返す。
「ぱぱっと書いて提出するだけじゃなぁ~い」
「これはぱぱっと書ける量では無いような気がするが……」
卜部の指摘にラクシャータはめんどくさそうな表情をした。
「じゃあナイトメアに乗るたびに胃カメラ飲んでもらうわよ?」
「胃カメラって……」
「何と言われようとこれは了承しかねる」
「アンタ達、本当に往生際が悪いわね」
四聖剣が口々に抗議し、皆がそうだそうだと同意している中、
「あっ?!」
信也はそれを無視するように左手でカレンの手を引きその場を去ろうとする。もちろん右手には自分とカレンのチェックリストを持っている。
「おい、真田」
「皆で抗議してるんだから少しは協調してもいいんじゃないの?」
千葉と朝比奈に協調性を欠くような行動を批難され、一応振り向くが賛同はしない。
「抗議をしたいなら皆さんでどうぞ、俺とカレンは大人しくラクシャータの言うことを聞きますんで」
「え? ちょっと!?」
信也は批難等どこ吹く風で離脱を宣言する。カレンは勝手に決められて慌てているが無視して連れ去る事にした。
ただ、数歩歩いた所で思い出したように振り返り一応忠告する。
「ちなみに老婆心ながら忠告させていただくと、大人しく言うことを聞いた方がいい。胃カメラを飲ませると言うのはマジだから」
「え?」
「『経験者は語る』と言うでしょ?」
信也は黒の騎士団へ優しい最期通告を残し、困惑するカレンの腕を引きチェック項目に解答する為に机へと向かう。
「キョウトのボーヤ達は実際に飲んだ事あるから素直ねぇ~」
「「「「「い゛い゛!?」」」」」
抗議していたナイトメアパイロット達が一様に青ざめた。
ちなみに、飲まされた被害者は真田信也と内藤隼人の二名である。
「で、アンタ達はどうする? 書きたくないならそれは別にいいけど、ナイトメアに乗る度に胃カメラ飲んで乗ってもらう事になるけど?」
「「「「……………」」」」
四聖剣を初めとするナイトメアのパイロット達は優れぬ顔色で何も言わずにチェックリストを手に取った。
「最初から素直にそうすればいいのよ。さぁ! ぱぱっ! と終わらせて提出してね」
この後、信也やカレンだけでなく藤堂や四聖剣達、さらにはリーダーであるゼロですら拒絶のしようがなく、出撃の度に毎回頭をかきながらも大人しくやることとなった。
黒の騎士団におけるひそかな権力者はラクシャータ……なのかも知れない。
(て言うか、スザクの騎士就任はどうでもいいのか? 緊張感のない奴らだな……)
黒の騎士団は今日も平和(?)なようだ。
「おい、お前! ラクシャータとか言ったか」
「ん? そうだけど、どうかしたの?」
「どうかした、ではない! これはなんだ!」
振り向くラクシャータに千葉がビシッとかざした物を見て、ラクシャータは「なんだ、その事か」と言った反応をしめしている。
皆が何を言おうとしているのかを理解した信也は表情を強ばらせた。
「ああ、それはチェック項目のリスト。ぱぱっと書いて提出しちゃってね~」
ラクシャータは左手をプラプラとさせながら気の抜けた感じで返したが、千葉達は収まらない様子だ。
「何故こんな事をしなければならない」
「しかも捕まっていた藤堂さんにまでやらせるなんてどうかと思うけど?」
千葉と朝比奈が鋭い視線を送るが、ラクシャータはそんな視線を気にもせずに返す。
「捕まってたならメディカルチェックも兼ねてるんだからちょうどいいんじゃなぁい?」
「こんな事よりも早く横になってもらうべきでしょ」
「それにナイトメアに乗るたびにこんな面倒な事をするのはかなりテマだと思うが?」
朝比奈と卜部の言葉に千葉と仙波は賛同し、カレンは遠慮してるのか困ったように端の方でコクりと頷いて賛同だと意思表示した。他の連中は四聖剣に倣い頷いている。目先の藤堂の事も大事だが、こんな面倒な事を毎回させられてはたまらない、と言うのがナイトメアパイロット一同の本音のようだ。かなりの数のチェック項目があり毎度毎度させられるのは確かにかなり苦痛だ。
(あ~、やばいなこれ)
触らぬ神に祟り無し。信也は「二人分のチェックリスト」を手に取った。
「ナイトメアは精密機械の塊なんだから乗った人間が事後処理をするのは当然でしょ?」
「だからってこれはやりすぎじゃないの?」
朝比奈の言葉にラクシャータはため息まじりに返す。
「ぱぱっと書いて提出するだけじゃなぁ~い」
「これはぱぱっと書ける量では無いような気がするが……」
卜部の指摘にラクシャータはめんどくさそうな表情をした。
「じゃあナイトメアに乗るたびに胃カメラ飲んでもらうわよ?」
「胃カメラって……」
「何と言われようとこれは了承しかねる」
「アンタ達、本当に往生際が悪いわね」
四聖剣が口々に抗議し、皆がそうだそうだと同意している中、
「あっ?!」
信也はそれを無視するように左手でカレンの手を引きその場を去ろうとする。もちろん右手には自分とカレンのチェックリストを持っている。
「おい、真田」
「皆で抗議してるんだから少しは協調してもいいんじゃないの?」
千葉と朝比奈に協調性を欠くような行動を批難され、一応振り向くが賛同はしない。
「抗議をしたいなら皆さんでどうぞ、俺とカレンは大人しくラクシャータの言うことを聞きますんで」
「え? ちょっと!?」
信也は批難等どこ吹く風で離脱を宣言する。カレンは勝手に決められて慌てているが無視して連れ去る事にした。
ただ、数歩歩いた所で思い出したように振り返り一応忠告する。
「ちなみに老婆心ながら忠告させていただくと、大人しく言うことを聞いた方がいい。胃カメラを飲ませると言うのはマジだから」
「え?」
「『経験者は語る』と言うでしょ?」
信也は黒の騎士団へ優しい最期通告を残し、困惑するカレンの腕を引きチェック項目に解答する為に机へと向かう。
「キョウトのボーヤ達は実際に飲んだ事あるから素直ねぇ~」
「「「「「い゛い゛!?」」」」」
抗議していたナイトメアパイロット達が一様に青ざめた。
ちなみに、飲まされた被害者は真田信也と内藤隼人の二名である。
「で、アンタ達はどうする? 書きたくないならそれは別にいいけど、ナイトメアに乗る度に胃カメラ飲んで乗ってもらう事になるけど?」
「「「「……………」」」」
四聖剣を初めとするナイトメアのパイロット達は優れぬ顔色で何も言わずにチェックリストを手に取った。
「最初から素直にそうすればいいのよ。さぁ! ぱぱっ! と終わらせて提出してね」
この後、信也やカレンだけでなく藤堂や四聖剣達、さらにはリーダーであるゼロですら拒絶のしようがなく、出撃の度に毎回頭をかきながらも大人しくやることとなった。
黒の騎士団におけるひそかな権力者はラクシャータ……なのかも知れない。
(て言うか、スザクの騎士就任はどうでもいいのか? 緊張感のない奴らだな……)
黒の騎士団は今日も平和(?)なようだ。