stage29.15:夢のチケット
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パターン④争奪戦
「カレン、遅くなってゴメン! 待った?」
「ううん、私も今来たところよ。じゃあ行きましょう、シンヤ」
「待て!」
「え? ルル?!」
「二人で何処に行くつもりなんだ?」
「ルル……こ、これはね……その」
「これはこれは。誰かと思えばルルーシュ君じゃないですか。カレンは俺と結婚を約束した仲なんだ。今更お前がカレンに何の用だ?」
「何を言う! カレンの婚約者は、この俺だ! 家柄を使って俺達を引き裂くつもりか!!」
「好きな女の為なら打てる手は全て打つのが当然だろ? 俺はカレンを手に入れる為なら何だってするさ。それに、今使わずして何の為の金と権力だ?」
「シンヤ、お前!」
「やるのか? 虚弱なルルーシュ君?」
「二人とも私の為に争わないでぇ!!」
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「「いやぁ~~!!そんなのダメェ!!」」
カレンを巡り二人が争うという最悪な事態をシュミレーション(寸劇? 妄想?)をして思わず二人は抱き合いながら絶叫する。二人で足を引っ張り合い自滅してしまった。
「こ、これはいくらなんでもないよね?」
「うん! ありえないじゃん!」
二人は自分達の寸劇という名の妄想を、自分達で必死に否定する。
「でも二人にも好きな人とかいるのかなぁ?」
「………」
シャーリーは不安で思い悩むが、一方のソフィは何か引っかかりを感じたのか、斜め上の方を見て何か考えている。
「ど、どうしたのソフィ」
「いや、私達はお互いの好きな人にカレンが~って言ってるけどさ」
「? うん?」
「客観的に見たらあの二人って女の影が全然ないよね」
「え? そうかな? 二人共、結構モテてると思うけど」
「いや、モテてはいるんだけどさ。それだったら誰かとお試しで付き合うとか、デートぐらいしてても普通じゃない? 当たり前だけど二人だって健全な高校生男子な訳だし」
「それは……まあ、確かに」
ソフィに言われてみて、シャーリーも確かにその通りだと思った。女性と縁は有りそうなのに、女の影はないと言うのは年頃の高校生としては不自然だ。まあ、二人はがっつくタイプではないので断定もできないとは思うが、
「そう言う話を聞かない上に、本人達もなんか女性に対して淡泊な感じだし」
「それって二人が真面目なだけじゃないかな?」
「そうかなぁー? なんか別の理由があるんじゃないかな……」
「別の理由? …………なんか嫌な予感がしてきた」