stage29.15:夢のチケット
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パターン②火の玉ストレート
「クラシックのコンサート?」
「ルルだから誘うんだからね!」
「えっ?」
「ルルじゃなきゃダメなの! 何が何でもルルなの! アタシ、アタシね! ルルが!」
「おい。落ち着けよ、シャーリー。だいたいなんで俺なんだ?」
「ルルが……ルルが……ひ、暇そうだな……と思って」
「ッ! 失敬な! 俺にだって予定くらいある! 生徒会の仕事もあるし宿題もやらなければならない。炊事! 洗濯! ギャンブル! 24時間がーー」
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「ご、ごめんなさい。ごめんなさい」
必死になって偽ルルーシュ(ソフィ)に謝るシャーリーにソフィは呆れる。
「いや、暇そうって……いくら何でも」
「わかった! わかったからスト~ップ!」
話の持って行き方以前にそもそも失礼だったとシャーリーもわかっているのか、これ以上のオーバーキルは止めて欲しいと懇願してソフィを止める。
「ストレート過ぎるのもダメか……」
「ダメて言うか、今のだと『なんで俺なんだ?』と聞かれた時の返しを準備しとかないと、その場で告白する状況になる様な……」
それはデートに誘うよりも難易度が高い。抑も論として告白ができるならこんな事で悩んでいない。
「て言うか、なんでソフィはルルが言いそうな事わかるの?」
「シャーリーだけじゃなくて、シンヤからもルルーシュがどんな人か聞いてるからなんとなくね」
「シンヤから?」
「うん。シンヤはルルーシュの事を大切な友達だって言ってたよ」
「そうなんだ」
お互い大事な友達だとは思っているだろうが、シンヤは口に出して言わなさそうと思っていたのか、シャーリーにとってはかなり意外だったようだ。
「で、話を戻すとさっきの『暇そうだから』はいくらなんでも無いんじゃない?」
「そうだよね。ルルにだって予定があって当然だし……」
「いや、そこじゃなくて」
どうやらソフィが言いたい事が伝わっていないようだ。やはりオーバーキルしておけばよかったか? とソフィがちょっと後悔していると、シャーリーは何かに気付いたようでハッとする。
「なに?」
「別の理由があるかも……」
「別の? ああ~……例えばーー」
ソフィは喉の調節をする。