stage42.05:影の権力者
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信也は今後の事を考えながらチョウフでの作戦の後片付けをしていた。
キョウトを棄てた枢木家の名誉ブリタニア人がブリタニア皇族の騎士に任じられた。となるとキョウト内でも色々な影響が出て来る事が予想される。
キョウトの事、カレンの事、ルルーシュの事、神楽耶の事、そしてスザクの始末。今後起こるであろう様々な事に思いを巡らせていると、もう片付けが終ったのか、井上が現れた。
「ねぇ! ちょっとちょっと」
「はい? 何ですか?」
少し小声で話しかけて来たので声のトーンを落としてたずねた。
「扇さんのお弁当見た?」
「扇さんの弁当?」
作戦前に開けてニヤニヤと眺めていたあれの事だろう。付き合いの短い信也の目から見ても扇が弁当なのは珍しい。
「そう言えば扇さんの弁当。明らかに手作りでしたね」
「そうなのよ! さっきどうみても手作りらしいお弁当眺めてニヤついてたでしょ」
「ええ。チラッとしか見てないんですけど、ウィンナーがタコでした」
「そうなのよ! タコさんウィンナーが入ってたのよ!」
信也が目撃していたのが嬉しかったのか、井上のテンションと声のトーンが上がった。
「あれはやもめ男のセンスじゃありえないわね」
「確かに……」
独り身の男がタコさんウィンナーを製作する過程を想像すると……かなり不気味だ。
(偏見かも知れないが、ちょっとお姉系かと疑ってしま………)
お姉系な扇を想像して背筋がゾッとした。
(か、考えなかった事にしよう。今のは忘れた方がいい)
記憶の奥深くに封印した方がキョウトや黒の騎士団の……何よりカレンの為だ。
そんな事を想像をしているとは知らずに井上は熱心に話し掛けてくる。
「最近はず~っと女の影がちらついてるの」
「そうなんですか? 恋人でもできたんですかね?」
「そうなのよ! 前までは有り合わせのインスタントや支援物資の軍用食料だったのに急に。これは確定ね」
「間違いなく女ですね」
井上の断言する言葉に信也は深く頷き賛同する。お姉系疑惑よりそっちの方がカレンにとって遥かによい。
「しかもきっと同棲中ね」
「ど、同棲ですか?!」
さすがにそこまでは考えてなかった。と言うか、
(あの男はずっと独身なんじゃないかと思ってた。いい人止まりな感じで……)
割と失礼な思い込みをしていたが、口では全く逆の事を言った。
「でも扇さんだっていい年ですから、同棲ぐらい…」
信也が口にした言葉(建前や優しさ、社交辞令とも言う)に井上はあからさまにガッカリしたと言わんばかりにため息をついた後に続ける。
「あなたは扇さんのこと昔から知ってるわけでもないしねぇ」
(あ~やっぱり想像通りなわけか)
「知ってる人間にはこれってもう驚天動地の大事件なわけよ」
(やはり俺の抱いていた印象は正しかったようだな。扇さんが皆の予想を裏切ったと考えるべきだな)
自分の認識が自分だけのものでなかった事に何故か安堵した。
「これからも要注目ってとこだから。何か情報入ったらヨロシク!」
「はぁ……」
扇でもブリタニアに反逆しつつも恋とかしてるんだなぁと少し妙な気分になった。それよりも、
(カレンに教えるべきなのかな?)
これはどうすべきか、ちょっと判断に悩んだが、
(まあ、あの勢いなら井上さんから話すだろ)
我関せずの態度をとることにした。
(女の人って幾つになってもこう言う話好きだな。て言うか、女の噂って結構恐いかも……)
やはり女性とは仲良くすべきだと改めて確信した。
(それにしても、緊張感ないなぁ……)
キョウトを棄てた枢木家の名誉ブリタニア人がブリタニア皇族の騎士に任じられた。となるとキョウト内でも色々な影響が出て来る事が予想される。
キョウトの事、カレンの事、ルルーシュの事、神楽耶の事、そしてスザクの始末。今後起こるであろう様々な事に思いを巡らせていると、もう片付けが終ったのか、井上が現れた。
「ねぇ! ちょっとちょっと」
「はい? 何ですか?」
少し小声で話しかけて来たので声のトーンを落としてたずねた。
「扇さんのお弁当見た?」
「扇さんの弁当?」
作戦前に開けてニヤニヤと眺めていたあれの事だろう。付き合いの短い信也の目から見ても扇が弁当なのは珍しい。
「そう言えば扇さんの弁当。明らかに手作りでしたね」
「そうなのよ! さっきどうみても手作りらしいお弁当眺めてニヤついてたでしょ」
「ええ。チラッとしか見てないんですけど、ウィンナーがタコでした」
「そうなのよ! タコさんウィンナーが入ってたのよ!」
信也が目撃していたのが嬉しかったのか、井上のテンションと声のトーンが上がった。
「あれはやもめ男のセンスじゃありえないわね」
「確かに……」
独り身の男がタコさんウィンナーを製作する過程を想像すると……かなり不気味だ。
(偏見かも知れないが、ちょっとお姉系かと疑ってしま………)
お姉系な扇を想像して背筋がゾッとした。
(か、考えなかった事にしよう。今のは忘れた方がいい)
記憶の奥深くに封印した方がキョウトや黒の騎士団の……何よりカレンの為だ。
そんな事を想像をしているとは知らずに井上は熱心に話し掛けてくる。
「最近はず~っと女の影がちらついてるの」
「そうなんですか? 恋人でもできたんですかね?」
「そうなのよ! 前までは有り合わせのインスタントや支援物資の軍用食料だったのに急に。これは確定ね」
「間違いなく女ですね」
井上の断言する言葉に信也は深く頷き賛同する。お姉系疑惑よりそっちの方がカレンにとって遥かによい。
「しかもきっと同棲中ね」
「ど、同棲ですか?!」
さすがにそこまでは考えてなかった。と言うか、
(あの男はずっと独身なんじゃないかと思ってた。いい人止まりな感じで……)
割と失礼な思い込みをしていたが、口では全く逆の事を言った。
「でも扇さんだっていい年ですから、同棲ぐらい…」
信也が口にした言葉(建前や優しさ、社交辞令とも言う)に井上はあからさまにガッカリしたと言わんばかりにため息をついた後に続ける。
「あなたは扇さんのこと昔から知ってるわけでもないしねぇ」
(あ~やっぱり想像通りなわけか)
「知ってる人間にはこれってもう驚天動地の大事件なわけよ」
(やはり俺の抱いていた印象は正しかったようだな。扇さんが皆の予想を裏切ったと考えるべきだな)
自分の認識が自分だけのものでなかった事に何故か安堵した。
「これからも要注目ってとこだから。何か情報入ったらヨロシク!」
「はぁ……」
扇でもブリタニアに反逆しつつも恋とかしてるんだなぁと少し妙な気分になった。それよりも、
(カレンに教えるべきなのかな?)
これはどうすべきか、ちょっと判断に悩んだが、
(まあ、あの勢いなら井上さんから話すだろ)
我関せずの態度をとることにした。
(女の人って幾つになってもこう言う話好きだな。て言うか、女の噂って結構恐いかも……)
やはり女性とは仲良くすべきだと改めて確信した。
(それにしても、緊張感ないなぁ……)