stage10.25:シャワールームでの語らい
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猫祭りの後、男子達はシャワールームにてメイク(主に猫ヒゲ)を落とす事に励んでいた。
「スザク、まだ猫のヒゲ消えてないか?」
「う~ん……もうちょっとかな」
シンヤの口からため息がこぼれる。
「もう4回も洗ってるのにまだ落ちないのかよ。ヒゲは絵の具とかにして普通は油性ペンでヒゲは書かないだろ!」
「ルルーシュも似たようなことぼやいてたね。これじゃあ罰ゲームだって」
「罰ゲーム以上だろ? やった事ないけど羽子板だって墨だろ?」
「そうだね」
ウンザリしているシンヤをみてスザクが笑みを浮かべる。
「けど、みんなでワイワイ騒ぐのって楽しいじゃないか」
「それはそうだけど、終わった後に男達が皆で必死になってシャワールームで化粧落としを使ってネコヒゲを落としているのは滑稽だと思うが? だいたい猫の歓迎会で俺たちが猫になるなんて普通は思い付かないので」
「仲間だと思ってもらうには、まずは形からて事じゃないかな?」
「形ねぇ……じゃああれか? もし襟巻きトカゲとか、イグアナみたいな珍獣を飼ったら悲惨だな。まあ、ハ虫類を飼育するのは断固反対だが。この先、小鳥とかなら有りそうだな」
「その時はもっと小鳥らしくなれるように頑張るよ!」
それを聞いてシンヤは顔を洗っていた手が止まりスザクの方を見る。
「スザク、お前、結構ノリノリなんだなぁ」
「ルルーシュや君が非協力的過ぎるんだよ。それに君だってメイクするまでは散々嫌がってたのにメイク後は楽しんでたじゃないか」
「あそこまでいったら開き直るしかないだろ」
スザクは面白そうに笑いながら呑気に「そうだね」と言っているが、シンヤとしては色々泣きたい気分で開き直っているのだ。
いくら潤沢に予算のあるアッシュフォードの生徒会でも毎度イベントの度に会計として帳尻を合わせたり、予算が足りないからと理事長に請求したりするこちらの身になってもらいたいものだ。
会長は理事長の孫だからいいかもしれないが、他人である自分が「猫祭りをするから」とか「男女逆転祭りの費用がこれ程足りないから」と言って学校の理事長に頼むのは毎回恥ずかしくて仕方がない。まあ、他人から見れば滑稽で面白いだろうが、本人であるシンヤはただただ恥ずかしくて気まずい。
これで楽しめなくて働きが報われなかったら、ましてや失敗なんかしたら縁の下の力持ちである生徒会会計役としてやってられない。
「で、形から入った結果、スザクはアーサーに仲間だと認めてもらえたのか?」
「う!」
どうやら目的の一部は報われなかったらしい。スザクはしょんぼりしながら嘆く。
「どうしていつも片想いばかりなんだろう。僕はこんなに猫が好きなのに、アーサー……」
「理事長室に猫祭りの予算を臨時申請しに行ったこちらとしても非常に残念だよ」
違う意味で落胆するシンヤにスザクがすがる様に聞く。
「ねぇ? どうしたら君みたいにアーサーになつかれるかな?」
「え? 俺は全然動物に好かれないぞ? アーサーだって初対面の時に顔をひっかかれたし、まあ今ではそう言う事はないけど」
「どうして僕だけ……」
「もう開き直って愛情表現だと受け取ったら? ほら、あれは照れ隠しだ」
「そうかなぁ~……」
フォローにもならないフォローをするがやはり意味がなかったらしくスザクは落ち込んだ。
「スザク、まだ猫のヒゲ消えてないか?」
「う~ん……もうちょっとかな」
シンヤの口からため息がこぼれる。
「もう4回も洗ってるのにまだ落ちないのかよ。ヒゲは絵の具とかにして普通は油性ペンでヒゲは書かないだろ!」
「ルルーシュも似たようなことぼやいてたね。これじゃあ罰ゲームだって」
「罰ゲーム以上だろ? やった事ないけど羽子板だって墨だろ?」
「そうだね」
ウンザリしているシンヤをみてスザクが笑みを浮かべる。
「けど、みんなでワイワイ騒ぐのって楽しいじゃないか」
「それはそうだけど、終わった後に男達が皆で必死になってシャワールームで化粧落としを使ってネコヒゲを落としているのは滑稽だと思うが? だいたい猫の歓迎会で俺たちが猫になるなんて普通は思い付かないので」
「仲間だと思ってもらうには、まずは形からて事じゃないかな?」
「形ねぇ……じゃああれか? もし襟巻きトカゲとか、イグアナみたいな珍獣を飼ったら悲惨だな。まあ、ハ虫類を飼育するのは断固反対だが。この先、小鳥とかなら有りそうだな」
「その時はもっと小鳥らしくなれるように頑張るよ!」
それを聞いてシンヤは顔を洗っていた手が止まりスザクの方を見る。
「スザク、お前、結構ノリノリなんだなぁ」
「ルルーシュや君が非協力的過ぎるんだよ。それに君だってメイクするまでは散々嫌がってたのにメイク後は楽しんでたじゃないか」
「あそこまでいったら開き直るしかないだろ」
スザクは面白そうに笑いながら呑気に「そうだね」と言っているが、シンヤとしては色々泣きたい気分で開き直っているのだ。
いくら潤沢に予算のあるアッシュフォードの生徒会でも毎度イベントの度に会計として帳尻を合わせたり、予算が足りないからと理事長に請求したりするこちらの身になってもらいたいものだ。
会長は理事長の孫だからいいかもしれないが、他人である自分が「猫祭りをするから」とか「男女逆転祭りの費用がこれ程足りないから」と言って学校の理事長に頼むのは毎回恥ずかしくて仕方がない。まあ、他人から見れば滑稽で面白いだろうが、本人であるシンヤはただただ恥ずかしくて気まずい。
これで楽しめなくて働きが報われなかったら、ましてや失敗なんかしたら縁の下の力持ちである生徒会会計役としてやってられない。
「で、形から入った結果、スザクはアーサーに仲間だと認めてもらえたのか?」
「う!」
どうやら目的の一部は報われなかったらしい。スザクはしょんぼりしながら嘆く。
「どうしていつも片想いばかりなんだろう。僕はこんなに猫が好きなのに、アーサー……」
「理事長室に猫祭りの予算を臨時申請しに行ったこちらとしても非常に残念だよ」
違う意味で落胆するシンヤにスザクがすがる様に聞く。
「ねぇ? どうしたら君みたいにアーサーになつかれるかな?」
「え? 俺は全然動物に好かれないぞ? アーサーだって初対面の時に顔をひっかかれたし、まあ今ではそう言う事はないけど」
「どうして僕だけ……」
「もう開き直って愛情表現だと受け取ったら? ほら、あれは照れ隠しだ」
「そうかなぁ~……」
フォローにもならないフォローをするがやはり意味がなかったらしくスザクは落ち込んだ。