stage24.58:それは淡く儚い…
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お口直しを挟んで四人は食事を再開する。ちなみにセシルの弁当はリヴァルが一人で処ぶ…食する事になった。
「全く酷いめに遇った」
「本当にそれな」
「二人供、ゴメン」
「そんな、大袈裟だな」
「「「………」」」
リヴァルの言葉をわざと聞き流す三人。
「でもやっぱり弁当を作って貰えるのは羨ましいよなぁ」
「物によると今さっき学習した」
シンヤは、スザクがダッシュで買ってきたジュースのストローに口をつけながら意見を若干修正する。
「失礼な事言うなよぉ。それに肝心なのは弁当自体よりも、「作ってくれる人が居る」って言う事実だろ」
「それは確かに」
味覚はズレているが、こう言う点はリヴァルがこの四人の中で一番まともだ。
「いいよなぁ~。なんでお前達ばっかり!!」
「おい! 何をする」
「やめてよ、リヴァル」
リヴァルはじゃれついて朴念仁ズに地味な八つ当たりをする。
「この二人(朴念仁ズ)はモテるんだから仕方がないだろ、諦めろ」
「ちぇーッ!」
シンヤの言葉にリヴァルはそっぽを向くが、言われた側のルルーシュは驚く。
「おい、ちょっと待て。スザクはともかく俺は違うだろ」
ルルーシュの発言に彼以外の三人は呆れる。リヴァルは生暖かい視線をルルーシュへと向ける。
「何言ってるんだよ、ルルーシュの事が好きな女の子は結構いるんだぜ」
「え?」
「そうなの?」
「相変わらず鈍いな、朴念仁ズは……」
思い当たる節がないのか首を傾げるルルーシュとそこまでモテていた事は知らなかったスザク。そして、無自覚に自分の事を棚に上げてる人間が一名。
「俺の知るところで4人は確実だな。テニス部の子と馬術部の子と、違う学校の子と……購買部のオバちゃんもいたな」
ちなみにルルーシュを好きな女の子の中にシャーリーの名をあえて挙げなかったのはリヴァルの優しさである。
「なっ! 何故お前が知っているんだ!?」
「俺でもそのぐらいは知ってたけどな。あっ、でも購買部のおばちゃんは意外だったな、ファンなんだと思ってた」
「いや、あれは本気らしい」
「そうだったのかかなり意外。年下好きなのか」
「女子達の噂によるとそうらしいよ」
リヴァルと人の事を全く言えない奴の会話に全く気付いてなかったルルーシュはただただ驚く。
「聞いたんだよ。お前の冷たそうな瞳に惹かれるんだってさ」
「何だって!? 目だって?!」
何故か目と聞いてルルーシュは必死になってリヴァルを問い詰める。
「あたたたた、なんだよ急に……目力(めぢから)があるってことだろ?」
「あぁ……そう言う……」
「どうしたんだい、ルルーシュ? そんなに動揺しちゃって」
「え? あ、ああ……」
何故か一瞬激しく動揺したルルーシュに三人は首を傾げる。
「しかし、そんな青春ドラマが繰り広げられていたとは知らなかったな」
「いいんだって知らなくて。それに困るだろ? 購買部のオバちゃんとかさぁ」
「あぁ、確かに。変に意識してしまうな。明日からどんな顔して焼きそばパンを買えばいい」
ルルーシュは難しい顔で考え込み一つの結論に達する。
「毎日弁当を作るか」
結局、元の弁当に話題が戻る。
「何はともあれ、モテる男はモテる男で何かと大変みたいだな」
シンヤが再開されそうな弁当の話を終わらせようと発言するが、リヴァルは反応する。
「なに他人事みたいに言ってるんだよ」
「え?」
「お前だって結構モテるんだぞ?」
「はぁ? ありえない。仮にモテてもそれは家の力で……」
何を言い出すと言わんばかりのシンヤにリヴァルは心底呆れた。
「そうじゃないのも居るんだって」
「え?」
「私、シンヤ君と一緒になれるなら……橋の下で野宿する生活でもいい! て言う子までいるんだぜぇ?」
「ナニッ!?」
「橋の下って……」
「またずいぶんと大袈裟だな」
「今のはさすがにひいたなぁ、俺」
なんか危ない子に目をつけられているのかも知れない。
「あっ! だったらその子達に弁当を作ってほしいって頼んだらいいんじゃないかなぁ?」
スザクがいい事を思い付いたとばかりに提案するが、シンヤは文字通り顔面蒼白になる。
「馬鹿な事言うな。そんな言葉を零してみろ。明日から家やら財産目当ての女が全員弁当作って持って来るだろうが!」
きっと金目当ての女が弁当を片手にシンヤを追い回す阿鼻叫喚が休み時間の度に繰り広げられる事となるだろう。
シンヤの言葉でルルーシュとリヴァルの二人も似た様な恐ろしい状況を想像したらしく、辺りにどんよりとした気まずい空気が漂う。そもそも橋の下でも――、はヤンデレの可能性もあるので当たったら大変危険である。
だが発言者のスザクは気付いているのかいないのか、驚きの提案をする。
「じゃあ誰かに直接頼むのが一番いいかもしれないね」
「エエエエーーーッ!?」
「ナニッ!?」
「フェッ?」
驚く三人の反応にスザクは逆に首を傾げる。
「どうしたの?」
「ど、どうしたって!? 何故、俺が弁当欲しさに愛の告白をしなきゃいけないんだ」
「愛の告白?」
「しかもメシ作ってくれって……」
「考え様や相手によっては告白と求婚の間ぐらいに解釈されかもな……」
ボーヤ三人が動揺しまくるが、スザクはそんな大げさなと言った感じである。
「そんな大袈裟に考えないで頼んでみたらいいんじゃないかな?」
爽やかに空気を読まず発言しているが、そんな事を頼んだら間違いなく大袈裟な事態になるだろう。
「いや、シンヤがそんな事を誰かに頼んだら大騒ぎになるから!」
「そうかな?」
「そうだ」
天然君の考え無し発言に呆れるリヴァルとルルーシュ。そして、
「だいたいハプスブルク家とか関係なかったら、橋の下はともかくとして……頼まれたって俺の弁当を作りたいって物好きはいないと思うけどなぁ」
相変わらずシンヤは自分の事になると信じられない程的外れである。
「そんな事はないと思うよ」
「またまた……」
「試しに会長に頼んでみたら?」
「ブッ!?」
スザクの提案されたシンヤではなくリヴァルが飲み物を噴いた。
「どうしてミレイさんなんだ?」
「だって婚約者だったじゃないか」
「あれは家同士が決めた話だ。それに現状では元婚約者。そんな人に頼みのはおかしいだろ」
「そうかなぁ。僕はシンヤと会長は結構お似合いだと思うけどなぁ」
「な、何を言ってるんだ!」
「そうだ! 会長はシンヤなんかにはやらない!!」
「リヴァル、お前は父親か」
スザクの意見を必死になって否定と言うか拒絶するリヴァルを見て、ルルーシュは深々とため息をつく。
朴念仁ズと自分の事になると的外れが女の話をすると話が無茶苦茶になるらしい。
「て言うか、俺とミレイさんが似合う似合わない以前に、ミレイさんだと愛だけでなく『求めてない笑いやネタ』が弁当に入ってそうだろ?」
「「「あ~……それはある(な)(かもね)」」」
これには全会一致で納得する。とんでもない悪戯と言う名のトラップを仕掛けられ「驚いた?」とか満面の笑みで尋ねられる様が容易に想像できる。
「じゃあカレンはどうなんだ?」
「カレンねぇ~……」
ルルーシュの提案にシンヤは真剣に考えた。その結果、
(カレンって、破壊は出来ても創造はできなさそうなんだけど…)
すっごく失礼な結論に達したが、これには本人も力強くは否定できないだろう。
「で、どうなの?」
「いや、ミレイさんみたいに趣味じゃない限り普通のお嬢様には料理はできないんじゃないかな?」
「あっ、確かに」
実情を考えるとかなり苦しい言い訳だが、リヴァルとスザクには納得してもらえた様だ。ちなみに、ルルーシュは二人からみえない方を向いて苦笑いしている。
「じゃあソフィは?」
リヴァルの質問にシンヤは「え?」と首を傾げる。
「まあ、ソフィなら笑いや破壊は入ってないだろうけど、俺の為に弁当を作らせるなんて、なんか悪いだろ」
「……………」
リヴァルはシンヤの鈍さ加減にだんだんと頭が痛くなってきたらしく額を押さえている。
ちなみにリヴァルは、自分とミレイ、ルルーシュとシャーリー、シンヤとカレンでそれぞれが付き合ったら楽しいのになぁ、と考えていたりする。もちろん強要するつもりは全くないが。
「全く酷いめに遇った」
「本当にそれな」
「二人供、ゴメン」
「そんな、大袈裟だな」
「「「………」」」
リヴァルの言葉をわざと聞き流す三人。
「でもやっぱり弁当を作って貰えるのは羨ましいよなぁ」
「物によると今さっき学習した」
シンヤは、スザクがダッシュで買ってきたジュースのストローに口をつけながら意見を若干修正する。
「失礼な事言うなよぉ。それに肝心なのは弁当自体よりも、「作ってくれる人が居る」って言う事実だろ」
「それは確かに」
味覚はズレているが、こう言う点はリヴァルがこの四人の中で一番まともだ。
「いいよなぁ~。なんでお前達ばっかり!!」
「おい! 何をする」
「やめてよ、リヴァル」
リヴァルはじゃれついて朴念仁ズに地味な八つ当たりをする。
「この二人(朴念仁ズ)はモテるんだから仕方がないだろ、諦めろ」
「ちぇーッ!」
シンヤの言葉にリヴァルはそっぽを向くが、言われた側のルルーシュは驚く。
「おい、ちょっと待て。スザクはともかく俺は違うだろ」
ルルーシュの発言に彼以外の三人は呆れる。リヴァルは生暖かい視線をルルーシュへと向ける。
「何言ってるんだよ、ルルーシュの事が好きな女の子は結構いるんだぜ」
「え?」
「そうなの?」
「相変わらず鈍いな、朴念仁ズは……」
思い当たる節がないのか首を傾げるルルーシュとそこまでモテていた事は知らなかったスザク。そして、無自覚に自分の事を棚に上げてる人間が一名。
「俺の知るところで4人は確実だな。テニス部の子と馬術部の子と、違う学校の子と……購買部のオバちゃんもいたな」
ちなみにルルーシュを好きな女の子の中にシャーリーの名をあえて挙げなかったのはリヴァルの優しさである。
「なっ! 何故お前が知っているんだ!?」
「俺でもそのぐらいは知ってたけどな。あっ、でも購買部のおばちゃんは意外だったな、ファンなんだと思ってた」
「いや、あれは本気らしい」
「そうだったのかかなり意外。年下好きなのか」
「女子達の噂によるとそうらしいよ」
リヴァルと人の事を全く言えない奴の会話に全く気付いてなかったルルーシュはただただ驚く。
「聞いたんだよ。お前の冷たそうな瞳に惹かれるんだってさ」
「何だって!? 目だって?!」
何故か目と聞いてルルーシュは必死になってリヴァルを問い詰める。
「あたたたた、なんだよ急に……目力(めぢから)があるってことだろ?」
「あぁ……そう言う……」
「どうしたんだい、ルルーシュ? そんなに動揺しちゃって」
「え? あ、ああ……」
何故か一瞬激しく動揺したルルーシュに三人は首を傾げる。
「しかし、そんな青春ドラマが繰り広げられていたとは知らなかったな」
「いいんだって知らなくて。それに困るだろ? 購買部のオバちゃんとかさぁ」
「あぁ、確かに。変に意識してしまうな。明日からどんな顔して焼きそばパンを買えばいい」
ルルーシュは難しい顔で考え込み一つの結論に達する。
「毎日弁当を作るか」
結局、元の弁当に話題が戻る。
「何はともあれ、モテる男はモテる男で何かと大変みたいだな」
シンヤが再開されそうな弁当の話を終わらせようと発言するが、リヴァルは反応する。
「なに他人事みたいに言ってるんだよ」
「え?」
「お前だって結構モテるんだぞ?」
「はぁ? ありえない。仮にモテてもそれは家の力で……」
何を言い出すと言わんばかりのシンヤにリヴァルは心底呆れた。
「そうじゃないのも居るんだって」
「え?」
「私、シンヤ君と一緒になれるなら……橋の下で野宿する生活でもいい! て言う子までいるんだぜぇ?」
「ナニッ!?」
「橋の下って……」
「またずいぶんと大袈裟だな」
「今のはさすがにひいたなぁ、俺」
なんか危ない子に目をつけられているのかも知れない。
「あっ! だったらその子達に弁当を作ってほしいって頼んだらいいんじゃないかなぁ?」
スザクがいい事を思い付いたとばかりに提案するが、シンヤは文字通り顔面蒼白になる。
「馬鹿な事言うな。そんな言葉を零してみろ。明日から家やら財産目当ての女が全員弁当作って持って来るだろうが!」
きっと金目当ての女が弁当を片手にシンヤを追い回す阿鼻叫喚が休み時間の度に繰り広げられる事となるだろう。
シンヤの言葉でルルーシュとリヴァルの二人も似た様な恐ろしい状況を想像したらしく、辺りにどんよりとした気まずい空気が漂う。そもそも橋の下でも――、はヤンデレの可能性もあるので当たったら大変危険である。
だが発言者のスザクは気付いているのかいないのか、驚きの提案をする。
「じゃあ誰かに直接頼むのが一番いいかもしれないね」
「エエエエーーーッ!?」
「ナニッ!?」
「フェッ?」
驚く三人の反応にスザクは逆に首を傾げる。
「どうしたの?」
「ど、どうしたって!? 何故、俺が弁当欲しさに愛の告白をしなきゃいけないんだ」
「愛の告白?」
「しかもメシ作ってくれって……」
「考え様や相手によっては告白と求婚の間ぐらいに解釈されかもな……」
ボーヤ三人が動揺しまくるが、スザクはそんな大げさなと言った感じである。
「そんな大袈裟に考えないで頼んでみたらいいんじゃないかな?」
爽やかに空気を読まず発言しているが、そんな事を頼んだら間違いなく大袈裟な事態になるだろう。
「いや、シンヤがそんな事を誰かに頼んだら大騒ぎになるから!」
「そうかな?」
「そうだ」
天然君の考え無し発言に呆れるリヴァルとルルーシュ。そして、
「だいたいハプスブルク家とか関係なかったら、橋の下はともかくとして……頼まれたって俺の弁当を作りたいって物好きはいないと思うけどなぁ」
相変わらずシンヤは自分の事になると信じられない程的外れである。
「そんな事はないと思うよ」
「またまた……」
「試しに会長に頼んでみたら?」
「ブッ!?」
スザクの提案されたシンヤではなくリヴァルが飲み物を噴いた。
「どうしてミレイさんなんだ?」
「だって婚約者だったじゃないか」
「あれは家同士が決めた話だ。それに現状では元婚約者。そんな人に頼みのはおかしいだろ」
「そうかなぁ。僕はシンヤと会長は結構お似合いだと思うけどなぁ」
「な、何を言ってるんだ!」
「そうだ! 会長はシンヤなんかにはやらない!!」
「リヴァル、お前は父親か」
スザクの意見を必死になって否定と言うか拒絶するリヴァルを見て、ルルーシュは深々とため息をつく。
朴念仁ズと自分の事になると的外れが女の話をすると話が無茶苦茶になるらしい。
「て言うか、俺とミレイさんが似合う似合わない以前に、ミレイさんだと愛だけでなく『求めてない笑いやネタ』が弁当に入ってそうだろ?」
「「「あ~……それはある(な)(かもね)」」」
これには全会一致で納得する。とんでもない悪戯と言う名のトラップを仕掛けられ「驚いた?」とか満面の笑みで尋ねられる様が容易に想像できる。
「じゃあカレンはどうなんだ?」
「カレンねぇ~……」
ルルーシュの提案にシンヤは真剣に考えた。その結果、
(カレンって、破壊は出来ても創造はできなさそうなんだけど…)
すっごく失礼な結論に達したが、これには本人も力強くは否定できないだろう。
「で、どうなの?」
「いや、ミレイさんみたいに趣味じゃない限り普通のお嬢様には料理はできないんじゃないかな?」
「あっ、確かに」
実情を考えるとかなり苦しい言い訳だが、リヴァルとスザクには納得してもらえた様だ。ちなみに、ルルーシュは二人からみえない方を向いて苦笑いしている。
「じゃあソフィは?」
リヴァルの質問にシンヤは「え?」と首を傾げる。
「まあ、ソフィなら笑いや破壊は入ってないだろうけど、俺の為に弁当を作らせるなんて、なんか悪いだろ」
「……………」
リヴァルはシンヤの鈍さ加減にだんだんと頭が痛くなってきたらしく額を押さえている。
ちなみにリヴァルは、自分とミレイ、ルルーシュとシャーリー、シンヤとカレンでそれぞれが付き合ったら楽しいのになぁ、と考えていたりする。もちろん強要するつもりは全くないが。