stage24.58:それは淡く儚い…
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「酷い目にあった」
「今のは死を覚悟したぞ、スザク!」
「ゴメンね、二人とも」
二人はなんとか立ち直ったが、二人からスザクに向けられる視線は冷たい。
「そんなに酷いかなぁ?」
「「「………」」」
三人はリヴァルの言葉が聞こえない振りをして流した。
「あっ、そうだ」
「ん?」
「よければ御口直しにどうだ?」
シンヤは正しいけど失礼な事を言いながら持って来たチョコを取り出しルルーシュに手渡す。
「いいのか?」
「どうぞどうぞ」
「俺もほしい」
欲しがるリヴァルにシンヤはジトーッとした視線を送る。
「リヴァルはいらないような気がするけど、数はあるからあげる。スザクもどうぞ」
「あ、いいの?」
「貰い物だし」
「へぇ~誰から?」
「三年生のマリエ・マドラーって先輩」
リヴァルがウグッとチョコを一瞬喉に詰まらせたが、三人は気付かず会話は進む。
「ん? どうしてその先輩はお前にこんなチョコを?」
ルルーシュは疑問にシンヤはウンザリといった感じで答える。
「俺に取り入ろう。て輩がよく持ってくるんだよ。俺が甘党だって情報が既に流れてるみたいでな。先輩の家は資産家だから親に言われたんじゃないかなぁ?」
「へぇ~…」
シンヤの言葉にリヴァルはため息をついたが三人は気づかない。
「これは旨いなぁ」
「ホントだ! すっごく美味しいよ、これ!」
「そう? ほしいならもう一つどうぞ」
「ん? お前、食べてなかったのか?」
「いつもは家で雇ってる連中の子供とかにほとんどあげちゃうから、普段からあんまり食べないんだ。それにこれはさっき廊下で貰ったし」
「へぇ~……」
三人の会話を聞き、リヴァルの顔はかなり引き攣っている。
ちなみに貰ったお菓子関係をスザクの従妹に茶菓子として持って行ったりする事があるのはここでは秘密。
「そう言えばいっぱい贈られてくるのか?」
「うん、色んな人から引っ切り無しに」
「でもいいのかな?」
「ん?」
「理由はなんであれ、先輩はシンヤにこれを贈ったのに僕らが貰っちゃって」
「いいんだって、貰った菓子をどうしようが俺の勝手だし、それに先輩だって俺個人が好きで贈ったわけじゃないし」
「そうかなぁ……」
「ははは……」
リヴァルの乾いた笑い声が響いた。
「どうした、リヴァル」
「僕、なんか変な事言った?」
「いや、スザクじゃないんだ」
「ん? じゃあ俺か?」
「その通り」
シンヤは首を傾げる。
「なんか変な事言ったかなぁ、俺」
「やっぱり贈り物をぞんざいに扱うのは……」
「あのなぁ、スザク。これはシンヤ個人ではなくハプスブルク家の嫡子に贈られた物だ。権力や財力目当てに贈られた物をわざわざ丁寧に扱う必要などないだろ」
「でも―――」
その後も三人は何やらズレた議論を続け、答えに行き着きそうにない。
ちなみにリヴァルが仕入れた情報によると、『最初』はシンヤの認識通りで間違っていなかったらしい。
もっともそれらしい事をこの三人に言っても、朴念仁ズの二人は当然理解できないし、シンヤも自分の事になると思考が明後日の方向に向いているので、言う意味が全くない事が容易に想像できる。リヴァルはこの事実を心の内だけに留める事にした。と、同時にカレンやソフィの耳に入って激怒しているのではと心配になった。
「今のは死を覚悟したぞ、スザク!」
「ゴメンね、二人とも」
二人はなんとか立ち直ったが、二人からスザクに向けられる視線は冷たい。
「そんなに酷いかなぁ?」
「「「………」」」
三人はリヴァルの言葉が聞こえない振りをして流した。
「あっ、そうだ」
「ん?」
「よければ御口直しにどうだ?」
シンヤは正しいけど失礼な事を言いながら持って来たチョコを取り出しルルーシュに手渡す。
「いいのか?」
「どうぞどうぞ」
「俺もほしい」
欲しがるリヴァルにシンヤはジトーッとした視線を送る。
「リヴァルはいらないような気がするけど、数はあるからあげる。スザクもどうぞ」
「あ、いいの?」
「貰い物だし」
「へぇ~誰から?」
「三年生のマリエ・マドラーって先輩」
リヴァルがウグッとチョコを一瞬喉に詰まらせたが、三人は気付かず会話は進む。
「ん? どうしてその先輩はお前にこんなチョコを?」
ルルーシュは疑問にシンヤはウンザリといった感じで答える。
「俺に取り入ろう。て輩がよく持ってくるんだよ。俺が甘党だって情報が既に流れてるみたいでな。先輩の家は資産家だから親に言われたんじゃないかなぁ?」
「へぇ~…」
シンヤの言葉にリヴァルはため息をついたが三人は気づかない。
「これは旨いなぁ」
「ホントだ! すっごく美味しいよ、これ!」
「そう? ほしいならもう一つどうぞ」
「ん? お前、食べてなかったのか?」
「いつもは家で雇ってる連中の子供とかにほとんどあげちゃうから、普段からあんまり食べないんだ。それにこれはさっき廊下で貰ったし」
「へぇ~……」
三人の会話を聞き、リヴァルの顔はかなり引き攣っている。
ちなみに貰ったお菓子関係をスザクの従妹に茶菓子として持って行ったりする事があるのはここでは秘密。
「そう言えばいっぱい贈られてくるのか?」
「うん、色んな人から引っ切り無しに」
「でもいいのかな?」
「ん?」
「理由はなんであれ、先輩はシンヤにこれを贈ったのに僕らが貰っちゃって」
「いいんだって、貰った菓子をどうしようが俺の勝手だし、それに先輩だって俺個人が好きで贈ったわけじゃないし」
「そうかなぁ……」
「ははは……」
リヴァルの乾いた笑い声が響いた。
「どうした、リヴァル」
「僕、なんか変な事言った?」
「いや、スザクじゃないんだ」
「ん? じゃあ俺か?」
「その通り」
シンヤは首を傾げる。
「なんか変な事言ったかなぁ、俺」
「やっぱり贈り物をぞんざいに扱うのは……」
「あのなぁ、スザク。これはシンヤ個人ではなくハプスブルク家の嫡子に贈られた物だ。権力や財力目当てに贈られた物をわざわざ丁寧に扱う必要などないだろ」
「でも―――」
その後も三人は何やらズレた議論を続け、答えに行き着きそうにない。
ちなみにリヴァルが仕入れた情報によると、『最初』はシンヤの認識通りで間違っていなかったらしい。
もっともそれらしい事をこの三人に言っても、朴念仁ズの二人は当然理解できないし、シンヤも自分の事になると思考が明後日の方向に向いているので、言う意味が全くない事が容易に想像できる。リヴァルはこの事実を心の内だけに留める事にした。と、同時にカレンやソフィの耳に入って激怒しているのではと心配になった。