stage40.12:ありえないことなんてない
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「二人で何を騒いでるんだ?」
「ル、ルルーシュ!?」
ルルーシュが突然登場した事にカレンは慌てるが、信也はなんだルルーシュかとばかりに話しかける。
「ルルーシュ」
「なんだ?」
「生身の人間が時速72キロで走ることって可能だろうか?」
「はぁ?」
「そんなスピードで走れる人間なんてありえないわ! ねぇ、あなたもそう思うでしょ、ルルーシュ?」
今更ながら病弱なお嬢様を装いカレンはルルーシュに同意を求めるが、
「………」
「どうしたの?」
何故かしばしの沈黙。その後にルルーシュはマジメな顔で話し始めた。
「お前達」
「ん?」
「マシンガンの弾を避ける事ができるか?」
「「はぁ?」」
「監視カメラと連動させ、タイムラグが0.05秒のマシンガンの弾丸を避け、あまつさえ壁をも走る! ……お前達にできるか?」
信也とカレンは顔を見合わせてから述べる。
「いや、無理だろ、それ」
「そんな事、人間にできるはずないわ」
「できたら人間じゃない」
「だよな」
二人の意見に同意したにも関わらずルルーシュは何か真剣に考え始める。
「まさか居るのか、そんな事が出来るヤツが?」
「ああ」
「「………」」
ルルーシュの肯定に二人は再び無言で見つめ合い、コイツは何を言っているんだと言う結論に達した。
「ルルーシュ…あなたは頭がいいから、こんな事は私から言われなくても分かってるでしょうけど、地球には重力があるのよ? あと力の合力とか、慣性の法則とか、摩擦力とか、物理で習ったでしょ?」
「ああ、お前に言われるまでもなく知っている」
「じゃあ、ありえないってわかるじゃない」
「だがこの目で見たんだ!!」
カレンの発言から自分の頭がおかしいと思われていると気付いた様で、ルルーシュは慌てて事実だと伝えようとするが、二人の反応は冷淡だ。
「ありえない」
「うん、ありえないわ」
「この目で確かに見たんだ!」
「嘘をつくなよ。俺達だって子供じゃないんだからそれぐらいは嘘だって気付くぞ?」
「だから本当にこの目でありえないものを見たんだ!」
「ない。百歩譲って、かなりトゲトゲなスパイクか、全く滑らない滑り止めがついたスニーカーを履いたなどの何らかの方法で壁を走ったとしても、そんな物を履いていたら、マシンガンの弾丸を回避する事はおろか、水鉄砲すら避けれない」
「そうよ! そんな動き人間ができるはずないじゃない」
「まあ、ナイトメアなら、二つ壁があれば幅次第でランドスピナーを使えば走れるだろうがな。人間サイズのナイトメアでも見たのか?」
全然ルルーシュの発言を信用していない二人に、ルルーシュは苛立ち顔を歪めながら言う。
「残念ながら生身の人間だ。しかも、お前達が知っている人物だ」
「「へぇ~……」」
あくまで信じない二人に対し、苛立ちを覚えた様だがルルーシュは話題を変えた。
「で、そっちの言っていた時速72キロで走る人間と言うのは実在するのか?」
「計算上はそうなるし、実在の人間だ」
「たぶん計算間違いだと私は思うんだけどなぁ」
「一体どんな奴なんだそれは?」
「細身の女性だ」
「え? 女?」
「ええ。あなたもよく知ってる人、いつも笑みを浮かべている人よ。身近にいるでしょ?」
「俺が知っている、だと? しかも身近?」
ルルーシュは怪訝な表情で誰か考える。自分の身近に居る女性を考える。
ナナリー・シャーリー・C.C.(やはり削除)・ミレイ・カレン・ニーナ
この中で一番可能性が高そうなのは
(まあ、細いがスタイルがよいので細身と言うには不適切な表現のような気がするが……)
当然ながら目の前の人物になる。
「君は病弱なのに随分と足が速いんだな?」
「はぁ? て! 違うわ! 私じゃない! 病弱な私にそんな事出来るはずがないわ! ねぇ、信也?」
「えぇ?! あ、ああ……うん」
この場に居る全員がカレンは病弱じゃないと知っているわけだが、その事実をカレンだけが知らない。
(では俺は病弱な女に紅蓮を託したと言うことだな)
(じゃあ俺は病弱な女の子に壁にたたき付けられたわけですか)
二人はそれぞれ笑いをこらえるのに必死だ。
「な、なに」
「「いや、何も」」
何を考えていたか言ってしまうと後が怖い。二人は視線をそらし短く答えたのみであった。
「ル、ルルーシュ!?」
ルルーシュが突然登場した事にカレンは慌てるが、信也はなんだルルーシュかとばかりに話しかける。
「ルルーシュ」
「なんだ?」
「生身の人間が時速72キロで走ることって可能だろうか?」
「はぁ?」
「そんなスピードで走れる人間なんてありえないわ! ねぇ、あなたもそう思うでしょ、ルルーシュ?」
今更ながら病弱なお嬢様を装いカレンはルルーシュに同意を求めるが、
「………」
「どうしたの?」
何故かしばしの沈黙。その後にルルーシュはマジメな顔で話し始めた。
「お前達」
「ん?」
「マシンガンの弾を避ける事ができるか?」
「「はぁ?」」
「監視カメラと連動させ、タイムラグが0.05秒のマシンガンの弾丸を避け、あまつさえ壁をも走る! ……お前達にできるか?」
信也とカレンは顔を見合わせてから述べる。
「いや、無理だろ、それ」
「そんな事、人間にできるはずないわ」
「できたら人間じゃない」
「だよな」
二人の意見に同意したにも関わらずルルーシュは何か真剣に考え始める。
「まさか居るのか、そんな事が出来るヤツが?」
「ああ」
「「………」」
ルルーシュの肯定に二人は再び無言で見つめ合い、コイツは何を言っているんだと言う結論に達した。
「ルルーシュ…あなたは頭がいいから、こんな事は私から言われなくても分かってるでしょうけど、地球には重力があるのよ? あと力の合力とか、慣性の法則とか、摩擦力とか、物理で習ったでしょ?」
「ああ、お前に言われるまでもなく知っている」
「じゃあ、ありえないってわかるじゃない」
「だがこの目で見たんだ!!」
カレンの発言から自分の頭がおかしいと思われていると気付いた様で、ルルーシュは慌てて事実だと伝えようとするが、二人の反応は冷淡だ。
「ありえない」
「うん、ありえないわ」
「この目で確かに見たんだ!」
「嘘をつくなよ。俺達だって子供じゃないんだからそれぐらいは嘘だって気付くぞ?」
「だから本当にこの目でありえないものを見たんだ!」
「ない。百歩譲って、かなりトゲトゲなスパイクか、全く滑らない滑り止めがついたスニーカーを履いたなどの何らかの方法で壁を走ったとしても、そんな物を履いていたら、マシンガンの弾丸を回避する事はおろか、水鉄砲すら避けれない」
「そうよ! そんな動き人間ができるはずないじゃない」
「まあ、ナイトメアなら、二つ壁があれば幅次第でランドスピナーを使えば走れるだろうがな。人間サイズのナイトメアでも見たのか?」
全然ルルーシュの発言を信用していない二人に、ルルーシュは苛立ち顔を歪めながら言う。
「残念ながら生身の人間だ。しかも、お前達が知っている人物だ」
「「へぇ~……」」
あくまで信じない二人に対し、苛立ちを覚えた様だがルルーシュは話題を変えた。
「で、そっちの言っていた時速72キロで走る人間と言うのは実在するのか?」
「計算上はそうなるし、実在の人間だ」
「たぶん計算間違いだと私は思うんだけどなぁ」
「一体どんな奴なんだそれは?」
「細身の女性だ」
「え? 女?」
「ええ。あなたもよく知ってる人、いつも笑みを浮かべている人よ。身近にいるでしょ?」
「俺が知っている、だと? しかも身近?」
ルルーシュは怪訝な表情で誰か考える。自分の身近に居る女性を考える。
ナナリー・シャーリー・C.C.(やはり削除)・ミレイ・カレン・ニーナ
この中で一番可能性が高そうなのは
(まあ、細いがスタイルがよいので細身と言うには不適切な表現のような気がするが……)
当然ながら目の前の人物になる。
「君は病弱なのに随分と足が速いんだな?」
「はぁ? て! 違うわ! 私じゃない! 病弱な私にそんな事出来るはずがないわ! ねぇ、信也?」
「えぇ?! あ、ああ……うん」
この場に居る全員がカレンは病弱じゃないと知っているわけだが、その事実をカレンだけが知らない。
(では俺は病弱な女に紅蓮を託したと言うことだな)
(じゃあ俺は病弱な女の子に壁にたたき付けられたわけですか)
二人はそれぞれ笑いをこらえるのに必死だ。
「な、なに」
「「いや、何も」」
何を考えていたか言ってしまうと後が怖い。二人は視線をそらし短く答えたのみであった。