scene02:総司令代行
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
信也はカレンの案内で例の遺跡へとたどり着いた。
「ここが例の遺跡?」
「ええ。以前ブリタニアの宰相が何かを調べていて、ルルーsy……ゼロが来た場所」
カレンはまだゼロがルルーシュである事をどうも受け入れたくないようで、奇妙な発言訂正になっているが今は指摘しない事にした。
「へえー・・・・・・超が着きそうな古代文明かな?」
「え? そうなの?」
「正確な年代は測定しないとわからないが、ちょっと異常だぞ」
「まあ、何故か足元の地面が光って落ちたぐらいだから普通ではないでしょうね」
「それもそうだな」
以前、カレンがこの島に飛ばされた時の話は聞いていたが、実物を見ると更に異常だと感じた。
「確かこれがあの時、落ちた石板? 床? よ」
「天井が崩落したというより、まるで台座に合わせる様に板が降下してきたみたいだな」
当たり前だが、石造りの遺跡の一部がエレベーターみたいな挙動で崩落したのも異常である。
「これなんなの?」
「さあ、古代文明の神殿? とかじゃないの?」
信也にもその程度の人並みの感想しか言えない。
「で、ここでゼロが何かしようとしていて、スザクに追いつかれて……」
「戦って負けた、と」
「そうよ。で、私はゼロを――」
「……」
まだ詳しくは聞けていないが、おそらく助けなかったのだろう。
そう思いながら信也は落ちていたルルーシュの銃とサクラダイトを使った爆弾(?)を拾い上げて回収する。
「これの前にいたのか?」
「そうだけど、何をしようとしていたのかまでは……」
「だよな。うーん」
目の前の紋章が刻まれた謎の石扉(?)が遺跡の中央に鎮座している事から重要あるいはこれの為に遺跡があるだろうと言う事はわかるが、さすがに情報がなさ過ぎて何か意味があるのかわからない。それに……
「さすがにいないよな」
「誰が?」
「ナナリー」
「え? あ~、そう言えばあの二人も言ってたわね」
あまり期待してなかったが、できればいてくれたら嬉しかったのだが、やはりいなかった。
「にしても、こんな所に連れてきて何処に行ったのかしら?」
「そう。それが謎なんだよ」
こんな無人島のしかも先がない遺跡である。罠を張って待ち構えていた、と言うのならわかるのだが、犯人はここにおらずルルーシュ、スザク、カレンも遭遇していない。ナナリーと犯人は一体何処へ行ったのだろうか?
普通なら逃げたと考えるのが常道であるが、ここは無人島。どうやって来て、どうやって去ったのか全くわからない。可能性と言うか怪しいのはやはり……
「うーん、やっぱりこれしか考えられないんだよな」
結局、この遺跡中央に鎮座する謎の石扉(?)しかないわけだが、
「でもそれ何? そもそも、ナナリーの誘拐と関係あるの?」
「だよな。うーん……」
これが何かわからないし、そもそも本当に関係があるのかもわからない。
「うーん……」
信也は石扉(?)を正面や横から観察してみたり、触ってみて調べるが、別に隠し扉の類いもない。
「遺跡内にも特に仕掛けもなそうね」
「だよな」
渋々ながら着いてきたカレンだったが、遺跡内に何か仕掛けや隠し部屋がないか探すのに協力してくれたがやはり何もみつけれなかった。
「やっぱりこれに意味があると思うんだけどな」
「いや、いくら何でもそれは……」
カレンのもっともな指摘を聞きながら信也は紋章が刻まれた謎の石扉(?)に右手をかざした。その瞬間……
「ッ?!」
信也の脳内に黄昏れ色の空を背景にした謎の神殿のイメージが流れ込んできた。
「……え?」
ルルーsy……ゼロがここに来たのはナナリーがさらわれたからで間違いない。ここに何かあると遺跡内を調べているが、何もなくこれ以上は探しようがない。現状では難しいので引き上げを提案しようと信也の方をみると、
「?」
信也は紋章が刻まれた謎の石扉(?)へ右手をついて固まっている。
「信也? どうしたの?」
声をかけたが信也は気付いていないのか反応がないので、どうしたのかと眺めていると一瞬だが『これは確か……』と信也の口が動いたように見えてカレンは首を傾げる。反応がないので信也の横まで歩み寄って声をかける。
「いや、扉じゃないから押しても何もなかったんだけど……」
「……違う」
「え?」
「押すんじゃない。開けるんだ」
「は? アンタ、何言ってるの?」
信也は呆然としたように心ここにあらずで、動揺しているような、驚いているような、脅えているような、カレンにはよくわからない表情をしている。
「ねえ? 信也、大丈夫?」
よくわからないが少し不穏なものを感じて、未だに石扉に手をかざす信也を引き離そうとした瞬間。
遺跡内に乾いた銃声が響き、弾丸が石扉を跳弾した。
「えっ!?」
「誰だ!!」
カレンは素早く臨戦態勢を取り、発砲音がした入口側の暗闇を睨み付けた。
「思考エレベーターから手を離せ!!」
「?!」
いきなりの発砲と命令に驚いたが、その声は二人にとって聞き覚えのある声であった。
だが、発砲してきた事もあり警戒を緩めずにいると、入口側の暗闇からやはり予想した通りの人間があらわれたのだが、
「無事だったようだな。今まで何処で何を――ッ?!」
相手の姿をみて警戒やら何やらは吹き飛んだ。それは信也も同様なようで彼の言葉も途中で途切れた。
「ここが例の遺跡?」
「ええ。以前ブリタニアの宰相が何かを調べていて、ルルーsy……ゼロが来た場所」
カレンはまだゼロがルルーシュである事をどうも受け入れたくないようで、奇妙な発言訂正になっているが今は指摘しない事にした。
「へえー・・・・・・超が着きそうな古代文明かな?」
「え? そうなの?」
「正確な年代は測定しないとわからないが、ちょっと異常だぞ」
「まあ、何故か足元の地面が光って落ちたぐらいだから普通ではないでしょうね」
「それもそうだな」
以前、カレンがこの島に飛ばされた時の話は聞いていたが、実物を見ると更に異常だと感じた。
「確かこれがあの時、落ちた石板? 床? よ」
「天井が崩落したというより、まるで台座に合わせる様に板が降下してきたみたいだな」
当たり前だが、石造りの遺跡の一部がエレベーターみたいな挙動で崩落したのも異常である。
「これなんなの?」
「さあ、古代文明の神殿? とかじゃないの?」
信也にもその程度の人並みの感想しか言えない。
「で、ここでゼロが何かしようとしていて、スザクに追いつかれて……」
「戦って負けた、と」
「そうよ。で、私はゼロを――」
「……」
まだ詳しくは聞けていないが、おそらく助けなかったのだろう。
そう思いながら信也は落ちていたルルーシュの銃とサクラダイトを使った爆弾(?)を拾い上げて回収する。
「これの前にいたのか?」
「そうだけど、何をしようとしていたのかまでは……」
「だよな。うーん」
目の前の紋章が刻まれた謎の石扉(?)が遺跡の中央に鎮座している事から重要あるいはこれの為に遺跡があるだろうと言う事はわかるが、さすがに情報がなさ過ぎて何か意味があるのかわからない。それに……
「さすがにいないよな」
「誰が?」
「ナナリー」
「え? あ~、そう言えばあの二人も言ってたわね」
あまり期待してなかったが、できればいてくれたら嬉しかったのだが、やはりいなかった。
「にしても、こんな所に連れてきて何処に行ったのかしら?」
「そう。それが謎なんだよ」
こんな無人島のしかも先がない遺跡である。罠を張って待ち構えていた、と言うのならわかるのだが、犯人はここにおらずルルーシュ、スザク、カレンも遭遇していない。ナナリーと犯人は一体何処へ行ったのだろうか?
普通なら逃げたと考えるのが常道であるが、ここは無人島。どうやって来て、どうやって去ったのか全くわからない。可能性と言うか怪しいのはやはり……
「うーん、やっぱりこれしか考えられないんだよな」
結局、この遺跡中央に鎮座する謎の石扉(?)しかないわけだが、
「でもそれ何? そもそも、ナナリーの誘拐と関係あるの?」
「だよな。うーん……」
これが何かわからないし、そもそも本当に関係があるのかもわからない。
「うーん……」
信也は石扉(?)を正面や横から観察してみたり、触ってみて調べるが、別に隠し扉の類いもない。
「遺跡内にも特に仕掛けもなそうね」
「だよな」
渋々ながら着いてきたカレンだったが、遺跡内に何か仕掛けや隠し部屋がないか探すのに協力してくれたがやはり何もみつけれなかった。
「やっぱりこれに意味があると思うんだけどな」
「いや、いくら何でもそれは……」
カレンのもっともな指摘を聞きながら信也は紋章が刻まれた謎の石扉(?)に右手をかざした。その瞬間……
「ッ?!」
信也の脳内に黄昏れ色の空を背景にした謎の神殿のイメージが流れ込んできた。
「……え?」
ルルーsy……ゼロがここに来たのはナナリーがさらわれたからで間違いない。ここに何かあると遺跡内を調べているが、何もなくこれ以上は探しようがない。現状では難しいので引き上げを提案しようと信也の方をみると、
「?」
信也は紋章が刻まれた謎の石扉(?)へ右手をついて固まっている。
「信也? どうしたの?」
声をかけたが信也は気付いていないのか反応がないので、どうしたのかと眺めていると一瞬だが『これは確か……』と信也の口が動いたように見えてカレンは首を傾げる。反応がないので信也の横まで歩み寄って声をかける。
「いや、扉じゃないから押しても何もなかったんだけど……」
「……違う」
「え?」
「押すんじゃない。開けるんだ」
「は? アンタ、何言ってるの?」
信也は呆然としたように心ここにあらずで、動揺しているような、驚いているような、脅えているような、カレンにはよくわからない表情をしている。
「ねえ? 信也、大丈夫?」
よくわからないが少し不穏なものを感じて、未だに石扉に手をかざす信也を引き離そうとした瞬間。
遺跡内に乾いた銃声が響き、弾丸が石扉を跳弾した。
「えっ!?」
「誰だ!!」
カレンは素早く臨戦態勢を取り、発砲音がした入口側の暗闇を睨み付けた。
「思考エレベーターから手を離せ!!」
「?!」
いきなりの発砲と命令に驚いたが、その声は二人にとって聞き覚えのある声であった。
だが、発砲してきた事もあり警戒を緩めずにいると、入口側の暗闇からやはり予想した通りの人間があらわれたのだが、
「無事だったようだな。今まで何処で何を――ッ?!」
相手の姿をみて警戒やら何やらは吹き飛んだ。それは信也も同様なようで彼の言葉も途中で途切れた。